鬼滅のRX   作:サンバガラス

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〜今日の無惨様〜

「何故奪う?何故命を踏みつけにする?」

『どうして奪う?何故命を奪おうとする?』

「命を何だと思っている?」

『人の命を何だと思っている?』

「生きるためでは無く、何故悪戯で奪う?」

『生きるためでは無く、何故悪戯で奪う?』

「私は」

『俺は』

「お前を」

『貴様を』

「『許さない!!/ゆ”る”ざ”ん”!!』」




「ウ、ウワアアアアアアアアアア!!!(0H0)。わ、私の側に近づくなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」









「ウワアアアアアアアアアア!!!はっ!!・・・・・・・ゆ、夢か・・・・・」


第12話 その輝きは幻惑の如く。ムーンライダー!!

その時不思議な事が起こった。

 

「「!?」」

 

黒死牟と玉壺は、異変に気付いた。何と先程倒したはずのRXのベルトのサンライザーが輝き始めた。それと同時に大きな満月も輝き始めた。

 

「な、何ですか、これは!?」

 

「・・・何が起こっている?」

 

黒死牟と玉壺は今まで見た事もない現象に少し驚いている。そして輝き始めた月の光がRXに降り注いだ。

 

「「な、何だこの現象は!?」」

 

流石に声に出して驚いた。そして光が止むとそこにはRXでは無く違う何かが立っていた。だがそれは少しRXに似ていた。そう本来ならば太陽の光を使って回復するが、今回太陽の光の替わりに月の光を使った事によってRXに新たなる力が宿り、RXムーンライダーへと変身したのだ。玉壺が言った。

 

「あ、あなたは誰ですか!?」

 

ムーンライダーは名乗った。

 

BGM:バトルoh!RX

 

『俺は幻惑の王子!RX、ムーンライダー!!』

 

ムーンライダーは名乗り、黒死牟と玉壺に言った。

 

『子供を人質に取ったお前たち鬼を、俺はゆ”る”ざ”ん”!!』

 

そう言うとムーンライダーから大量の煙が出て来た。

 

「な、何だ!?」

 

「・・・煙か?」

 

その煙は黒死牟と玉壺を包んだ。だがその煙の()()はすぐに分かった。

 

「!?じ、地面が逆さまに!?」

 

「・・・いやこれは幻覚だ」

 

ムーンライダーの煙はムーンライダーが敵と思った相手に幻覚を見せる事が出来るのだ。しかもその幻覚は五感全てに影響する。故に今、黒死牟は幻覚が見ている。

 

「・・・兄上・・・」

 

「!?お、お前は、・・・よ、縁壱!!?」

 

「・・・兄上・・・トウワァ!!』

 

「何!?ムーンライダー!!グワァ!!?」

 

縁壱の幻覚が見えたと思ったら、縁壱の姿が変わりムーンライダーになった。そのまま黒死牟に蹴りを入れた。

 

『黒死牟!!お前に戦いを挑む!!ムーンセイバー!!』

 

ムーンライダーがそう言うと両手に、2本の刀が出て来た。これこそ、ムーンライダーの専用武器ムーンセイバーである。

 

「・・・後悔させてやる!!!」

 

月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮

 

だがムーンライダーには悪手である。

 

『その技は俺には効かん!!』

 

見様見真似 月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮

 

「何!!!???グワァァ!!!」

 

何とムーンライダーは黒死牟と同じ攻撃をした。ムーンライダーは1度見た攻撃や受けた攻撃をそのまま真似する事が出来るのだ。その頃玉壺は黒死牟がムーンライダーに攻撃を受けた声を聞いた。

 

「これは黒死牟殿の声。つまりムーンライダーは黒死牟殿の所に!しかし、子供を逃してしまった。どう動くか・・・」

 

そう考えていると

 

『トウワァ!!』

 

「ん?グギャァァァ!!?あ、貴方はムーンライダー!!?」

 

玉壺は後ろから現れた、ムーンライダーに背中を斬られた。すると今度は玉壺の前に5人のムーンライダーがやって来た。

 

「あ、あれはきっと幻覚だ!ならば後ろのムーンライダーを倒せば良い事だ!」

 

だが玉壺は5人のムーンライダーに身体を斬られた。

 

「ギャァァァァ!!??そ、そんな幻覚では無いだと!?」

 

『これは分身だ!!』

 

「ぶ、分身!?」

 

そうムーンライダーは分身の能力を持っている。分身出来る数は()である。そう()である!分身したムーンライダーは玉壺に言った。

 

『玉壺!!お前だけはゆ”る”ざ”ん”!!』×10

 

「ヒィィィィ!!く、来るな!!」

 

血鬼術 蛸壺地獄

 

玉壺は体から出した壺から無数の蛸の触手を出した。が、ムーンセイバーによってスパスパ斬られてしまった。

 

「!?な、ならばこれどうだ!!」

 

血鬼術 一万滑空粘魚

 

玉壺は腕を10本生やして、その先端から生み出した壺から1万に及ぶ鋭い牙を持つ肉食の魚の大軍がムーンライダー達に襲って来た。

 

「ヒョヒョヒョ。(いくら分身してもこの大軍は避けきれない!しかもこいつらには毒がある。終わったな。ここで死ね!ムーンライダー!!)」

 

だがその考えもすぐに終わった。

 

見様見真似 月の呼吸 陸ノ型 常世孤月・無間×10

 

「!?ば、馬鹿な!!あれは黒死牟殿の技!?何故使える!!?」

 

結局唯の悪足掻きになってしまった。そして吹っ飛ばされた。それと同時に黒死牟もムーンライダーに吹っ飛ばされた。

 

見様見真似 月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月

 

「ッ!!・・流しきれない!!グワァ!!」

 

そして吹っ飛ばされた黒死牟と玉壺は互いにぶつかった。そして黒死牟と玉壺の目の前にはいつの間にか50人増えたムーンライダーが居た。

 

「!?増えて・・・いる・・だと!?」

 

「ヒィィィィ!!増えてる」

 

『お前たちゆ”る”ざ”ん”!!!』×50

 

50に増えたムーンライダーは黒死牟と玉壺に近づいていった。黒死牟と玉壺はまるで、体がボトボトな、辛味噌に全て持ってかれた、バーニングザヨゴォーや、強敵にしか勝てない、銃使いの仮面ライダーのように叫んだ。

 

「「ウワアアアアアアアアアア!!!!」」(0H0)

 

絶体絶命!!だがまだ運は付いていた。

 

べべんっ

 

そう三味線の様な音が鳴り黒死牟と玉壺は消えた。

 

『何また消えた!!』×50

 

ムーンライダーはしばらく周りを見渡したが何も無かった。ムーンライダーはRXに戻った。

 

『瞬間移動の能力。・・・鬼舞辻無惨の能力では無いのか・・・。訳の分からない能力だ』

 

その後光太郎は大くんと共に町に戻ったのだった。

 

 

 




ムーンライダー

姿はご想像にお任せします。

パンチ力:55
キック力:120

能力
自分が敵と思った相手に幻覚を見せたり、1度見た攻撃や受けた攻撃をそのまま真似することが出来たり、分身したり出来る。なお分身の数は∞である。デメリットとは月の出ている時の夜にムーンライダーになると変わらないが、月の出てない夜や朝にムーンライダーになると身体能力は5分の1になる。

次回予告

上弦の鬼と戦った光太郎はしばらく休んだ。だが数ヶ月後、光太郎は新たな上弦の鬼と戦う事になる。

次回 第13話 激闘の遊郭!!

次回もぶっちぎるぜ!!

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