「何故奪う?何故命を踏みつけにする?」
『どうして奪う?何故命を奪おうとする?』
「命を何だと思っている?」
『人の命を何だと思っている?』
「生きるためでは無く、何故悪戯で奪う?」
『生きるためでは無く、何故悪戯で奪う?』
「私は」
『俺は』
「お前を」
『貴様を』
「『許さない!!/ゆ”る”ざ”ん”!!』」
「ウ、ウワアアアアアアアアアア!!!(0H0)。わ、私の側に近づくなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ウワアアアアアアアアアア!!!はっ!!・・・・・・・ゆ、夢か・・・・・」
その時不思議な事が起こった。
「「!?」」
黒死牟と玉壺は、異変に気付いた。何と先程倒したはずのRXのベルトのサンライザーが輝き始めた。それと同時に大きな満月も輝き始めた。
「な、何ですか、これは!?」
「・・・何が起こっている?」
黒死牟と玉壺は今まで見た事もない現象に少し驚いている。そして輝き始めた月の光がRXに降り注いだ。
「「な、何だこの現象は!?」」
流石に声に出して驚いた。そして光が止むとそこにはRXでは無く違う何かが立っていた。だがそれは少しRXに似ていた。そう本来ならば太陽の光を使って回復するが、今回太陽の光の替わりに月の光を使った事によってRXに新たなる力が宿り、RXムーンライダーへと変身したのだ。玉壺が言った。
「あ、あなたは誰ですか!?」
ムーンライダーは名乗った。
BGM:バトルoh!RX
『俺は幻惑の王子!RX、ムーンライダー!!』
ムーンライダーは名乗り、黒死牟と玉壺に言った。
『子供を人質に取ったお前たち鬼を、俺はゆ”る”ざ”ん”!!』
そう言うとムーンライダーから大量の煙が出て来た。
「な、何だ!?」
「・・・煙か?」
その煙は黒死牟と玉壺を包んだ。だがその煙の
「!?じ、地面が逆さまに!?」
「・・・いやこれは幻覚だ」
ムーンライダーの煙はムーンライダーが敵と思った相手に幻覚を見せる事が出来るのだ。しかもその幻覚は五感全てに影響する。故に今、黒死牟は幻覚が見ている。
「・・・兄上・・・」
「!?お、お前は、・・・よ、縁壱!!?」
「・・・兄上・・・トウワァ!!』
「何!?ムーンライダー!!グワァ!!?」
縁壱の幻覚が見えたと思ったら、縁壱の姿が変わりムーンライダーになった。そのまま黒死牟に蹴りを入れた。
『黒死牟!!お前に戦いを挑む!!ムーンセイバー!!』
ムーンライダーがそう言うと両手に、2本の刀が出て来た。これこそ、ムーンライダーの専用武器ムーンセイバーである。
「・・・後悔させてやる!!!」
月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮
だがムーンライダーには悪手である。
『その技は俺には効かん!!』
見様見真似 月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮
「何!!!???グワァァ!!!」
何とムーンライダーは黒死牟と同じ攻撃をした。ムーンライダーは1度見た攻撃や受けた攻撃をそのまま真似する事が出来るのだ。その頃玉壺は黒死牟がムーンライダーに攻撃を受けた声を聞いた。
「これは黒死牟殿の声。つまりムーンライダーは黒死牟殿の所に!しかし、子供を逃してしまった。どう動くか・・・」
そう考えていると
『トウワァ!!』
「ん?グギャァァァ!!?あ、貴方はムーンライダー!!?」
玉壺は後ろから現れた、ムーンライダーに背中を斬られた。すると今度は玉壺の前に5人のムーンライダーがやって来た。
「あ、あれはきっと幻覚だ!ならば後ろのムーンライダーを倒せば良い事だ!」
だが玉壺は5人のムーンライダーに身体を斬られた。
「ギャァァァァ!!??そ、そんな幻覚では無いだと!?」
『これは分身だ!!』
「ぶ、分身!?」
そうムーンライダーは分身の能力を持っている。分身出来る数は
『玉壺!!お前だけはゆ”る”ざ”ん”!!』×10
「ヒィィィィ!!く、来るな!!」
血鬼術 蛸壺地獄
玉壺は体から出した壺から無数の蛸の触手を出した。が、ムーンセイバーによってスパスパ斬られてしまった。
「!?な、ならばこれどうだ!!」
血鬼術 一万滑空粘魚
玉壺は腕を10本生やして、その先端から生み出した壺から1万に及ぶ鋭い牙を持つ肉食の魚の大軍がムーンライダー達に襲って来た。
「ヒョヒョヒョ。(いくら分身してもこの大軍は避けきれない!しかもこいつらには毒がある。終わったな。ここで死ね!ムーンライダー!!)」
だがその考えもすぐに終わった。
見様見真似 月の呼吸 陸ノ型 常世孤月・無間×10
「!?ば、馬鹿な!!あれは黒死牟殿の技!?何故使える!!?」
結局唯の悪足掻きになってしまった。そして吹っ飛ばされた。それと同時に黒死牟もムーンライダーに吹っ飛ばされた。
見様見真似 月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月
「ッ!!・・流しきれない!!グワァ!!」
そして吹っ飛ばされた黒死牟と玉壺は互いにぶつかった。そして黒死牟と玉壺の目の前にはいつの間にか50人増えたムーンライダーが居た。
「!?増えて・・・いる・・だと!?」
「ヒィィィィ!!増えてる」
『お前たちゆ”る”ざ”ん”!!!』×50
50に増えたムーンライダーは黒死牟と玉壺に近づいていった。黒死牟と玉壺はまるで、体がボトボトな、辛味噌に全て持ってかれた、バーニングザヨゴォーや、強敵にしか勝てない、銃使いの仮面ライダーのように叫んだ。
「「ウワアアアアアアアアアア!!!!」」(0H0)
絶体絶命!!だがまだ運は付いていた。
べべんっ
そう三味線の様な音が鳴り黒死牟と玉壺は消えた。
『何また消えた!!』×50
ムーンライダーはしばらく周りを見渡したが何も無かった。ムーンライダーはRXに戻った。
『瞬間移動の能力。・・・鬼舞辻無惨の能力では無いのか・・・。訳の分からない能力だ』
その後光太郎は大くんと共に町に戻ったのだった。
ムーンライダー
姿はご想像にお任せします。
パンチ力:55
キック力:120
能力
自分が敵と思った相手に幻覚を見せたり、1度見た攻撃や受けた攻撃をそのまま真似することが出来たり、分身したり出来る。なお分身の数は∞である。デメリットとは月の出ている時の夜にムーンライダーになると変わらないが、月の出てない夜や朝にムーンライダーになると身体能力は5分の1になる。
次回予告
上弦の鬼と戦った光太郎はしばらく休んだ。だが数ヶ月後、光太郎は新たな上弦の鬼と戦う事になる。
次回 第13話 激闘の遊郭!!
次回もぶっちぎるぜ!!