日本外人部隊   作:揚物

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派兵へ

  パーパルディア皇国 外務局 食堂

 現在は休憩中であり、職員は食事をしながら雑談していた。

 

「最近蛮国が、やけに反抗的と思わぬか?」

 

「確かに、ここ1ヶ月くらいは顕著にそれを感じる」

 

「ああ、前なら怖がって、全ての要件をのんでいたのに、昨日は「我々は、あの日本と国交を結んでいる!」と、強気に言われたぞ。たかがシオス王国ごときに」

 

「!!俺もトーパ王国大使から、似たような事を言われた。トーパなんて、技術がいらないとまで言っていた。理由が今話しに出ていた「日本」と国交があるからと」

 

「準列強として扱うあの国か」

 

「まったく、あの国は何を考えている。 我が皇国の邪魔をするつもりか?」

 

 

 

  パーパルディア皇国 第一外務局 会議室

 フェン王国の軍祭に日本が参加し、第三外務局の懲罰軍が日本海軍に攻撃をしたと情報が入り、和平派の面々は急遽集まり情報共有と対策を練り始めた。 

 状況を確認すれば、第三外務局がフェンに懲罰軍を送り、ワイバーンロード部隊がフェンの城と、見せしめの一環として、知らずに日本軍の艦に攻撃。日本軍の反撃によってワイバーン部隊は壊滅、懲罰船も帰国の為航行していた日本の船を、一部の船が勝手に攻撃し、その反撃を受け撤退したという。幸い日本軍側に被害はなく、現状ならまだ戦争を回避できる段階だった。

 

「今後日本に攻撃をしないよう、外三には厳重に圧力をかける」

 

「陛下にすでに報告は上がっていると思われる。 これは如何ともし難い。 陛下なら教育を兼ねて日本に軍を送ることを決定なさるだろう」

 

「アルタラス王国に向けるため、集めていた兵力がある。 状況が最悪だ」

 

「いや、まずはフェン王国に送るだろう。 問題はそこからだ」

 

「教育など生易しいものであるはずがない。 全面戦争を覚悟しなければならん」

 

「フェン王国と日本は国交はあるが軍事条約はないと情報がある。 しかし手出しが危険であることに変わりはないぞ」

 

「まずはフェン王国から日本民が退去するよう布告をだすのだ」

 

「それでは足りん。 軍には日本民への手出しを禁ずるよう厳命も加える」

 

「戦争で興奮している連中が命令を遵守すると思うのか?」

 

「まずは出兵まで時間を稼ぐのだ。 出来る事を全てしてもまだ足りぬ」

 

「もし全軍出兵になれば、もはや止める手立てはないぞ」

 

 知識ある者達が必死に戦争を回避しようと動いても、長く続けた習慣や大衆、そしてトップの考えによって流れが変わらないことは多々ある。

 パーパルディア皇国のフェン王国及び日本への攻撃はもはや回避できなくなっていた。

 会議が紛糾している頃、謁見の間ではレミールが戦争を回避する為ルディアス皇帝に意見を述べていた。

 

「陛下、日本は最低でも準列強の力が御座います。 フェン王国の件など、末端の兵士が死んだだけです。 私が日本に赴き物資を献上させましょう」

 

「パーパルディア皇国が発展する技術を全て献上させる良い機会である。 フェン王国の制圧が終り次第日本も制圧する」

 

 この状況では、文明国家に対応する第二外務局、そこからすでに日本に書面が送られているはず。いままで滅ぼしてきた文明国家への書面と同じ内容を読んだ日本が、怒りをもって対応してきたら大変な事になる。

 手遅れかもしれないと焦りがレミールを襲っていた。

  

「しかしルディアス陛下。 彼らは」

 

「くどいぞレミール。 しばらくの間謹慎しておれ」

 

 お気に入りであっても言葉が過ぎた。無論謹慎で済んだのはまだお気に入りであり信頼されている証ではあるのだが、それでも賛同に類する意見以外を言う事さえ許されない。

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