日本外人部隊   作:揚物

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外交官処刑

  パーパルディア皇国 皇都エストシラント 第二外務局

 日本外務省の粟村は、パーパルディア皇国の第二外務局を訪ねてきていた。

 第二局局長リウスが応対する。

 

「皇国は寛大だ。アポ無しではあるが、国の存続がかかっている者たちだ。まぁいいだろう」

 

 粟村はゆっくりと発言する。

 

「今からお伝えする事は、日本政府の正式な決定事項です」

 

「ほう、やっと皇国の力を理解したのか」

 

(譲歩を引き出すために交渉に来たか・・・小賢しいな)

 

「ではまずあなた方、パーパルディア皇国のために下記の提案をいたします」

 

 粟村は公文書をに手渡す。

 

○ 現在フェン王国に展開する全ての軍を即時撤退させること。

○ フェン王国に対し、被害を与えたため、公式に謝罪し、賠償を行うこと。なお、賠償については建物に与えた実被害額の5倍を支払うこと。

○ 日本人の処刑に関し、公式に謝罪し賠償を行う事。

 賠償額に関しては被害者遺族に一人当たり10000000パソ(皇国通貨)分を、金に代え、支払うこと。

○ 今回の日本人処刑に関し、日本の刑法に基づき、処罰を行うため事件に関係した者の身柄をすべて日本に引き渡すこと。

 

「何だ!これは!!!」

 

「上記が確約されなければ、日本は実力でフェン王国から皇軍を排除しいたします。もちろん、排除しただけでは終わりません。

なお、犯罪者には、パーパルディア皇帝も虐殺の嫌疑がかけられている重要参考人ですので、身柄を引き渡していただきます」

 

「やはり蛮族だな。戦争により自国の民を滅したいのか?」

 

「いえ、我々は平和を愛する国です。しかし、平和に暮らしているだけの人々を一方的に処刑した犯罪者に対して断固とした対応をしているだけです」

 

「・・・馬鹿だな。お前たちの国は、第二列強保護国の自信があるのだろうが、列強と第二列強保護国の根本的な国力差が全く理解できていない。

お前たちは皇帝陛下の寛大な御心により、生かされているという事を忘れるな。皇帝陛下がその気になれば、殲滅戦になるぞ?すべての国民が処分されるということが現実になる事を理解しろ。」

 

「では、私どもも通告します。

 日本は実力をもって、フェン王国よりパーパルディア皇国軍を排除いたします。

 排除後に、再度会談をいたしましょう。

 犯罪者の引渡しは日本政府の絶対に譲れない条件です。日本の意思は強いとご理解いただきたい。あと1点、日本に降伏する場合は、白旗を振ってください」

 

 第二局局長リウスは顔を真っ赤にしながら机を叩きイスから立ち上がった。

 

「この者を処刑せよ!」

 

 会談は日本の攻撃の意思を明確に示したが、外務局員粟村は兵士達に捕らえられ即刻処刑された。

 外交補佐官のみが帰国を許され、死体となった粟村と共に日本に帰国した。

 

 

  パーパルディア皇国 皇都エスとシラント 第1外務局執務室

 謹慎が解けたレミールは報告書に目を通していた。横には局長エルトも同席し、書面に目を通す。

 

「不敬とはいえ、外交官を処刑するなど、これでは我々が蛮族ではないか」

 

 エルトは続ける。

 

「……レミール様、いかが致しましょう。もはや戦争を回避する手段が御座いません」

 

 エルトは空しさを感じる。皇国は多くの国を滅してきた。今回は我々が滅ぼされる側だ。日本は理性的な国とは聞いているが、民間人や外交官を処刑した以上、多くのモノが殺されるだろう。

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