日本外人部隊   作:揚物

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エストシラント沖海戦2

 旗艦ディオス

 

「くそ! ワイバーンロードが飛行可能な昼間であれば!!」

 

 誰もが絶望し、なす術が無いと理解し始めていた。

 

「戦列艦マルタス、レジール、カミオ轟沈、ターラスに敵砲着弾……」

 

 絶望的な通信士の声だけが、艦橋に響き続ける。

 あの歴戦の獅子、第3艦隊提督アルカオンでさえ、額に汗を浮かべ、沈黙している。

 皇国の頭脳マータルの考えた作戦も、列強ムー相手ならば効果があっただろう。

 しかし、100発100中の長射程砲と、1発で沈むほどの威力のある砲弾なんて、反則すぎるではないか。

 作戦は全くの無意味となり、撃沈が続く。

 敵の砲は、射程距離が20km以上あり、ほぼ100発100中、かつ装填がとてつもなく速い。

 皇国の魔導砲の射程距離まで近づこうと思ったら、最大船速で40分以上かかってしまう。

 敵との相対速度を利用すれば、もっと早く到達できるだろうが、戦場で甘い期待をするべきではないだろう。

 あんな正確な砲撃を40分以上も避け続けるのは不可能だ。

 

 

 

 日本外人部隊海洋艦隊 臨時旗艦 天龍

 

 戦場の刻一刻と変化する状況が、艦橋に伝えられる。

 現在のところ、作戦は順調に推移しているようだ。数こそ多いものの、同じイージスシステムを搭載した隣国艦隊とやりあったときに比べれば、遥かに緊張度は低い。

 

「密集隊形をとってきたか。 こちら6隻に対して想定どおりだ」

 

 艦隊はすでに、薄い面のように広がった敵に食い込む棒のように突っ込んでおり、どの方向に向かっても敵がいる。それにも関わらず、撃滅目標手前に、さらに密度の高い敵の量。

 

「進路上の敵を撃破しつつ前進する。 8km圏内の船すべてに攻撃をするように」

 

「危険ではないでしょうか?」

 

「12ノットの射程およそ2km、注意さえすれば問題はない。 迅速に侵攻し撤退する」

 

 

 

 

  パーパルディア皇国 海軍本部南方150km先海域

 海上自衛隊の護衛艦は、皇国の艦隊を沈め続けていた。

 海上には絶えず砲撃音が鳴り響き、音の数だけ皇国艦は沈んでいく。

 

 しかし、彼らは勇敢だった。

 1回の音で、数百人が死んでいくにも関わらず、勇敢に立ち向かっていく。

 彼らは正に、列強パーパルディア皇国の守護者にふさわしい、壮絶な最後を遂げる。

 海上には、皇国艦の残骸が多数浮遊する。

 

「敵、海軍本部に対する、ミサイルの射程に入りました。」

 

「3発発射、目標を攻撃せよ」

 

 爆音、そして発射炎と共に、護衛艦から90式艦対艦誘導弾(SSM1B)が発射され、日本国海上自衛隊による、敵海軍本部のある港に対する攻撃により、港湾施設、武器弾薬貯蔵庫及び兵舎は完全に破壊され、パーパルディア皇国主力海軍、南西に演習に出いてた竜母を含む艦隊50隻を残し壊滅した。

 本攻撃により、第3文明圏列強パーパルディア皇国主力海軍は、実質的に壊滅状態となった。

 

 同時刻、デュロ工業都市は航空母艦かがの攻撃によって軍施設及び工業施設は壊滅、皇国軍は兵器の補給さえまま成らなくなった。

 そしてデュロ港、BLU-82B/C-130によって巨大な火球が発生し、爆発の衝撃波によって船は沈没、爆風によって家々被害を受け人々はこの世の終わりだと恐怖に震えた。

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