日本外人部隊   作:揚物

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戦後・・・

 皇帝ルディアスから実権が離れ、エルト及びカイオスは日本と講和の結果、

・属領の放棄

・戦時賠償金の支払い

・戦争権の放棄

・三権分立

等、多くの条件が下されたが、一方でルディアスの退位や皇族については触れられなかった。

 日本がそうであったように、下手に皇族に触れて国民の反感を買うべきではないと考え、象徴として残しながら、国家の運営は元首に行わせる方針となった。

 国内では継続戦闘を訴える声はいくらかあったものの、皇都に現れた8騎の鋼鉄の飛行する兵士や、海軍が壊滅した事は知れ渡っており、残されていた5万の軍勢もアルーニを含む元の領地を防衛するだけで精一杯であった。

 また、日本も戦時賠償金を取りながらも、即座にインフラや食料等の輸出を行った。

 蝶よ花よとまではいかないが、飴とムチを使い分けながらも、日本の物資や技術がなければ成り立てなくなるよう、反日政策を行わせないよう監視も行いながら徹底し続ける。

 どちらせによ、力の弱ったパーパルディア皇国が存続するためには、親日政策を自らとる以外道はないが。

 

 

  パーパルディア皇国との講和から二週間・・・

 フィルアデス大陸南方は戦争の機運が高まっていた。日本政府は戦争を避けるべく外交に力を注いでいるが、直接日本の強さを見たわけではないため、元属領の国家は交渉の場にこそ立つものの話を聞くそぶりはない。

 何よりも占領されていた国家にとっては、パーパルディア皇国が戦争によって弱り、属国を放棄したように見えていた。

 特に、パーパルディア皇国 エストシラントに隣接する九カ国、パールネウス共和国時代から何度となく攻め入り、自衛の為のパールネウス共和国がパーパルディア皇国となり戦力強化していくきっかけとなった国家群であった。

 

 幸いパーパルディア皇国の劣悪な統治から開放された為、その自由になったという環境に満足しつつ国力を取り戻す事に必死で、今は九カ国程度しかまだ軍備増強を行っては居ないが、他国もいずれ自衛の為に軍備を増強し、さほど先ではない未来、再び国家間戦争が勃発するだろう。

 

 元々フィルアデス大陸南方は、大陸の主導権争いによる国家間戦争が活発であり、パーパルディア皇国の属領統治に問題があったにせよ、統一による戦争回避はある程度は理に適ってはいた。

 現在ではアルタラス王国が海賊対策として巡回しているものの、周辺海域の治安は悪化の一途を辿っていた。

 

 

  パーパルディア皇国

 暫定国家元首となったカイオスの下に、隣国が国境線に軍を集めている情報はすぐ伝わってきた。

 戦争が終結してまだ一ヶ月。まともな戦力はないはずだが、他国から支援をされているのか、国境線には徴発するようにワイバーンが度々現れ、カイオスは頭を抱えていた。

 戦争権の放棄を日本との講和の条件にしているため、警告は出来ても撃墜は出来なかった。その為回数を追うごとにどんどん挑発は酷くなっていた。







これで連投一区切りです。
これからは不定期更新となります。
ちょっとでも本編の更新がなされるまでの暇つぶしになると良いのですが。
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