日本外人部隊   作:揚物

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平和維持

 日本 首相官邸

 

「フィルアデス大陸はなんとも御し難い。 パーパルディア皇国がなくなれば戦乱しかないのか」

 

「クワ・トイネやクイラなどはロウリアに攻め入る気配さえありませんので、大陸ごとに民族的特徴があるのでしょう」

 

「パーパルディア皇国にはこれからも戦時賠償金を支払ってもらわねばならん。 一時外人部隊の駐留も考えるべきか」

 

「ですが一時的な効果しかありません。 再軍備化しなければ繰り返しになるかと」

 

「一ヶ月で再軍備かね? 余りにも早過ぎるだろう」

 

「装備の質から考え、リーム王国が各国に軍事支援をしていると思われます。 大規模な戦乱を避けるには仕方ないでしょう。 それとも外人部隊に攻撃を行わせますか?」

 

「そもそもだな。 リーム王国がこのような行動を控えれば我々が動く必要もないのだよ」

 

 さすがに資源や食料、そして安全に関わらない他国の騒乱についてまで、武力介入するのには難色を示していた。

 

「では、再軍備ではなく多国籍軍を結成いたしましょう」

 

「多国籍軍かね?」

 

「クワ・トイネ、クイラ、アルタラス、パーパルディア皇国、以上を統括し多国籍の平和維持軍を結成します。 現有の兵力兵を増やす事無く、他国から内部監視も行わせます。 私共としても、兵士を危険に晒す事が減ります」

 

「ふむ、色々難点はありそうだが、再軍備よりは覚えは良いか」

 

「では、急ぎ詳細を詰めましょう」

 

 

 

  講和から3ヶ月……

 クワ・トイネ、クイラ、アルタラス、パーパルディア皇国から兵士を集め、多国籍軍を結成が行われた。

 第三文明圏内の平和維持を目的とし、日本外人部隊主導によって運営される事になる。

 

 元パーパルディア皇国侵攻軍司令官 シウス、彼が多国籍平和維持軍の大佐として任命された。

 他に大規模な部隊を運用する事が出来る適任者が居なかった為、クワ・トイネ公国やクイラ王国、そしてアルタラス王国も納得せざる得なかった。

 しかし他国の団長や将軍が監視役として監査部隊に配属されていた。

 

 現状の主力部隊は、日本との取引によって攻撃を免れたパーパルディア皇国の軍が主力となるが、他国からもフリントロック式マスケット銃や大型のガレオン船などを持ち寄り、5万の軍勢と70隻の船団となった。

 クワ・トイネとクイラの兵は錬度が低く、リントヴルムやワイバーンロード、フリントロック式マスケット銃を使った訓練等、仮にも重要拠点を守る精鋭であった為パーパルディア皇国兵の錬度は非常に高く、クワ・トイネ公国 クイラ王国 アルタラス王国の兵は中々ついていけなかった。

 多国籍平和維持軍の活動は、当分の間フィルアデス大陸が主となるが、ロデニウス大陸西方の諸侯が行動を起こした場合も、鎮圧に赴く事となる。

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