日本外人部隊   作:揚物

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 エスペラント王国 王城

 市民たちは一列に並び、衛兵たちはラッパの音を鳴らす。2階や3階の窓からは紙吹雪が舞い、人々は沸き立つ。

 

 同日 夜

 王城の迎賓の間において、戦勝の宴が催されていた。

  参加者は自衛隊幹部や外交官数名が混じっているのだが、特に女騎士であるイーネは凄いもてようであり、多くの男達が近付こうとほとんど身動きを取れないほど囲まれていた。

 

「これは、我が国に保管されている、過去世界を救った太陽神の魔写です」

 

 丁重に巻物を取り出し、席に広げる。中には見覚えのある戦艦の写真がカラーで写っていた。

 これほど鮮明なカラー写真は歴史の資料でも見た事が無く、外交官や自衛隊幹部は困惑する。何故この写真をこの異世界の王国、しかも外界から隔絶された国の重役が持っているのか?

 

「これは我が国に残る国宝です。鮮明な魔写で写した太陽神の使いが使用した鋼鉄の神船です。彼らの放つ「カンホウ」と呼ばれる超大規模広域爆裂魔法はあまりにも威力が高く、魔軍を消し去ったと言われています。」

 

「……これが過去にあなた方を救ったのですか?」

 

「はい、我が国に神話として残る歴史です。」

 

 日本国の各人は、見覚えのあるその写真を見て、確信を得ていた。

 彼らの前には、カラーで旭日旗までもが鮮明に映る、歴史上世界最大の戦艦の写真があった。

 

「……やはりか」

 

 WWⅡ時代の将校から一人、異世界に行き戦ったといっていた100歳近い老人が居た。

 家族はボケ老人の戯言と片付けていたが、異世界転移後情報部が聞きつけ、長い時間をかけて出来うる限りの情報を得ていた。

 写真に写っていたのは、当時建造されていなかったはずの 改大和型戦艦 紀伊 である。

 

 

 後日、日本国政府は、エスペラント王国と国交を結び、また鬼人族の国とも国交開設に向けて交渉を開始する事となる。

 また、鬼人族からの願いであるアニュンリール皇国に幽閉されている鬼姫について語られ、その国家の正体がはっきりした。

 ラヴァーナル帝国の末裔であり復活を目論んでいる非常に危険な国家であると。

 幸いダクシルドの捕縛にも成功し、現在”丁寧”かつ”丁重に”日本外人部隊が情報の聞き取りを行っている。

 

 

 

 

日本 首相官邸

 

「なんということだ。 アニュンリール皇国がラヴァナール帝国に属する国家とは」

 

「技術程度が読めないのが難しいところです。 しかし衛星写真で見る限り、神聖ミリシアル帝国と同じ文明程度に見えます」

 

「SR-71は飛ばせないのか?」

 

「補修部品がありません。 あれは元々米軍によって保管されていたものですので……。 ハンドメイドで足りない部品を作るとなると半年以上かかるかと」

 

「それでもかまわん。 鮮明な画像と情報が欲しい。 低空で飛ばして出来る限り情報を集めるのだ」

 

「鬼人族からの依頼でもある鬼姫の奪還もどうにかしませんと」

 

「我々に潜入に向いた特殊部隊は居ない。 どうしたものか」

 

「僕の星に付きましては、来年度中に破壊が可能かと」

 

 しなければならない案件が増え続け、皆頭を抱えている。

 

「……やはりAFTAのようにはいかん。 核がなければ手に負えない事態もありえる」

 

「大陸間弾道弾の開発だけはすぐに進めましょう。 国民への周知がありますが、開発に時間が掛かりますので」

 

「……そうだな。 国民への公表と開発を急ごう。 我々は家畜ではなく、人として生きる権利があるのだから」

 

 数日後、国民にラヴァーナル帝国の最新情報が発表され、ICBM(MIRV)の開発が開始された。

 

 

 

  防衛省

 

「胃が痛いな」

 

 報告された情報から、第三外人部隊への武器供給は上手くいき、第三文明圏に戦力を割く必要がなくなったのだが、新たに判明したアニュンリール皇国との戦争にも備えなくてはならなくなった。

 国家の方針として多額の予算が付いてはいるが、避ける事の出来ない戦争の準備は精神的負担となっていた。

 

「海洋艦隊は第三まで、機甲師団も航空旅団も三個師団まで、育成から開発に量産と終わりが見えない」

 

「時間が掛かる案件ばかりです。 グラ・バルカス帝国との戦争は早急に終わらせなくてはなりませんね」

 

「ミリシアルとムーに期待するしかありません。 最悪技術協力も考えましょう」




40話かも~~ん
と言うのを見かけたので、頑張ってみましたが。
もう……勘弁して……。
ハイペース過ぎる。
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