日本外人部隊 作:揚物
閑話
エストシラント港
世界会議に向け艦隊は出発したが、レミールとエルトは日本の申し出により、日本の客船に乗って向かう事となった。
パーパルディア皇国の最新鋭艦と言えど、長期間の航行は苦痛を伴うため、エルトは正直日本の提案に感謝をしていた。
「まさか我々が日本の船で世界会議に向かう事になるとは……」
「快適であるのは確かですので、その点では良いかと」
客船飛鳥Ⅱ
日本の招待であるため、施設利用料は全て無料で提供されている。
外交官であるレミールやエルトが多数の従者を連れても余りある収容人数に、第三文明圏に所属するクワ・トイネ公国 クイラ王国 アルタラス王国の外交官達も神聖ミリシアル帝国に訪れるため同船していた。
長い航海になるため、乗船日は船内の視察を行い、従者達は設備の説明を受けながら、自分達も利用できる事、そして2人ずつながら客室が用意されている事に驚いていた。
数日間は慣れない設備に戸惑いがあったものの、レミールとエルトは美容に効果があるとして連日エステに通い詰めていた。
あくる日、甲板にあるプールで泳ぐとレミールに呼び出され、エルトは従者達と共にプラザデッキにある服飾店に水着を探しに来ていた。
「こっ、これが水着だというのか!?」
「しっ、しかし、その様に記載されております」
レミールやエルト達の価値観から考えれば、服のような水着が当然であり、日本製のスイムウェアなど下着のようなものであった。
特に紐のような水着にレミールとエルトが絶句していると、クワ・トイネの女性外交官が何気ない表情でその紐のような水着を手に取り購入していく。
クワ・トイネ公国やクイラ王国では、服飾類や加工食品の輸出が行われており、水着も当たり前のように広がりつつあった。
もちろん紐のような水着も販売はされていたが一般的ではなく、単に購入していった外交官の趣味なのだが。
「エっ……エルト。 私達も……着るぞ!」
「はっ……、わかりました」
普通の水着も販売されているのだが、文明圏外国家に遅れを取る事を良しとせず、一番派手で高価な水着をレミールは選び、エルトは店員の話を聞きながら水着や諸々の品を購入した。
景色に優れた船上デッキにあるシーホースプール。
時代の価値観の差もあるため、プールは男女別々に使用日を規定していた。
「レっ……、レミール様」
恥ずかしさに赤くなりながらエルトは、フリルビキニを着たものの手で前を隠している。
「エルト、臆するな。 我々はパーパルディア皇国の代表なるぞ」
一番高価であったマイクロビキニを着用し、顔を真っ赤にしながらもレミールは堂々としている。
豊満な胸部と引き締められた腰、黄金比に近いスタイルの為に色々こぼれそうになっている姿に、クワ・トイネやアルタラスなど同性の外交官からも視線を集めていた。
隣に立つエルトも決して悪いスタイルではないのだが、得も知れぬ敗北感を感じ、店員に薦められ一緒に購入していたパーカーとパレオを羽織る。
「どうした エルト?」
「いえ……なにか寒さを感じまして」
その日エルトは泳ぐ事無く、プールサイトチェアで静かに過した。
夜になるとクラブ2100にてダンスを楽しみ、各国の外交官達は、エステや料理を楽しみながら、カルトアルパス港への長い航海を過していた。
レミールの水着が見たい。
というのを見かけたので、ちょいと書いてみました。