日本外人部隊 作:揚物
神聖ミリシアル帝国 帝都
世界の富が集まり、異世界の……いや、魔法文明の頂点に立つ国、神聖ミリシアル帝国、その帝都は他国の誰もが驚くほどの高層建築物が立ち並び、初めて帝都を見た者は、その国力に圧倒される。
そんな栄華を極めし都の中心で、世界の行く末を決めるであろう会議が始まろうとしていた。
神聖ミリシアル帝国皇前会議~国の要人がひれ伏し、世界一の国力を持つ皇帝が姿を現す
「これより皇前会議を開催いたします。」
参加者は国家運営の幹部たちが顔を揃え、その中には
外務大臣 ぺクラス
外務省統括官 リアージュ
国務大臣 シュミールパオ
国防省長官 アグラ
が、含まれていた。
国防省長官のアグラが手をあげ、話始める。
作戦はすでに第1、2、3艦隊の派遣を決めているようだが、その根拠は余りにも信頼性がなかった。余りにも勝ちすぎたために驕りが出ていることは皇帝の目にも写っていた。
第零式魔導艦隊は日本の支援と言う形で、なんとか損害を被っただけですんだが、それさえも現場を知らないモノは理解しきれていなかった。
現在突貫作業で修理と、鹵獲した重洋艦の解析がムー国と共同で行われている。
「日本国はどうなのかな? 先日ではグラ・バルカス帝国の航空機を片付け、敵の大型戦艦も追い返したと聞いている」
「日本は、現在戦力は帰国しております。 メンテナンス及び戦力の抽出の為即応は出来ないとの連絡があり、今回の作戦は時期をずらして頂きたいと申し出がありました。 その為今回のグラ・バルカス帝国艦隊強襲には間に合わないでしょう。」
「皆の話はよくわかった。」
会議のやり取りを聞いていた皇帝が口を開く。
重要な点や鹵獲した艦については会議場でまったく語られていない。重要な視点の欠落を指摘しなければならない。
「グラ・バルカス帝国の艦艇の解析はどの程度進んでいる」
国防省長官 アグラは皇帝の言葉に立ち上がる。
「はっ! 現在、戦艦及び重巡洋艦の解析が進んでおり、その危険性や構造が判明しつつあります。 我らの新鋭魔導艦と同程度と思われますが、我が艦隊の敵ではないかと」
ミリシアル帝国は日本と取引を行い、戦艦の解析を日本よりも先に行っていた。
皇帝はアグラの発言を聞き眉をゆがめた。
どうやら我がミリシアル帝国の最新鋭艦と同等以上と見たほうが良いだろう。
「本戦いは、単に文明圏や、文明圏外国、そして列強とそれに反する国の戦いではない。軍務大臣。
決して負けは許されぬぞ!」
「ははーっ!!!」
軍務大臣シュミールパオと、国防長官アグラは皇帝にひれ伏すのだった。
皇帝は他の者に聞こえぬようにつぶやく……。
「場合によっては古代兵器の使用も考慮せねばなるまいな……。」