日本外人部隊   作:揚物

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ムー国へ

  ムー国 オタハイト港

 外人部隊 海洋第一艦隊に護衛され、追加輸送予定であったマリン用に調整された過給機に合成繊維、そして生産された疾風M1 60機、追加生産された疾風M2 30機、第三文明圏外人部隊、工兵部隊がオタハイト港に到着した。

 ここでは最新工場が建設されており、これからは疾風M2や銃火器の生産もここマイカルで行われる予定となっている。

 

「これが、日本製の戦闘機か」

 

 輸送艦から陸揚げされ、並べられた疾風M1と疾風M2を眺めながらムーの空軍司令官は満足そうに眺めている。

 疾風M1・疾風M2はムー国の塗装と国章が施され、操縦訓練を受けていた50名のパイロットが並び、代表者が前に出ると説明を始める。

 

「日本製ですが技術移転法に考慮し、旧式を復刻してもらいました。 それでも最高速度680kmに達し、今回は60機輸送されております。 予備品を含めれば75機となります」

 

「680km!?」

 

「マリンプラスよりも200km以上速いじゃないか!」

 

 出迎えに来ていたマリンのパイロット達は驚きながら、並べられている疾風を見ている。

 

「パイロットも日本によって訓練を受けており、当面の間は教導及び迎撃部隊として活動をする予定と成っております」

 

 何人かは訓練と言う名の、過酷な航空機動の同乗を思い出しているのか青ざめている。

 

「今後はムーにおいて ハヤテ2 が生産されます。 工作精度や材質の問題で性能が少々落ちますため、ハヤテ1は日本の訓練を受けた者以外にはエース用として配備いたします」

 

 エース用と聞き、マリンのパイロット達は憧れのまなざしをもって疾風M1を見る。

 

「うむ。 グラ・バルカス帝国と戦いにおいて各員には期待している。 ところであの機体はなんだね?」

 

 空軍司令官の視線の先には、薄いグレー色に染められ、国章も何もない少し形状の異なる疾風が一機だけ、離れた場所に置かれていた。

 

「あれは日本の仮設駐屯地に輸送されたハヤテ改です。 810kmを誇り、運動性や旋回性もシップウエム1を超える機体です」

 

「そうか……。 しかし810kmとは日本の技術は素晴らしいものだな。 我々も早く技術を高め追いつかなくては」

 

 疾風改に搭載されているのはレシプロエンジンではなくターボプロップエンジンなのだが、科学技術として目指すべき先が目の前にあった。

 性能では勝るが数で劣る疾風M1 M2 合計90機、そしてマリンプラスでグラ・バルカス帝国とどこまでやりあえるかはムー次第となる。

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