日本外人部隊   作:揚物

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対グラ・バルカス艦隊 参

 先制攻撃として、そうりゅう型潜水艦隊がグラ・バルカス帝国本隊の侵攻ルートに潜んでいた。

 

「標的確認」

 

 レーダーとソナーによって艦種を判別し、攻撃目標を特定。

 

「我々の攻撃目標はすべて空母。 これから6日間、散発的に攻撃を仕掛ける」

 

 日が暮れ、魚雷発射管に静かに注水し6発の魚雷が発射される。三隻から総数は18発、そして発射と同時に海流に紛れ海域から離れていく。

 海上では魚雷の攻撃を受けた9隻の空母が船底に穴を開け、海中に沈んでいく様を、グラ・バルカス帝国の海兵たちは驚きながら見ていた。

 グラ・バルカス帝国の潜水艦魚雷の射程は短く、兵士達はほぼ真下にいると認識してしまう。

 探信音を聞いているソナー員も水上監視員も敵の位置が読めず、艦隊の駆逐艦は周囲に散り探索を行うが、すでに潜水艦三隻はその場から離れている。

 あてもなく爆雷を投下したところで、無駄でしかない。

 

 また翌日の深夜、別の3隻が18発の魚雷を発射し、再び海流に紛れ消えていく。標的のほとんどが軽空母であり、2日間の攻撃によってグラ・バルカス帝国の空母はすべて失われた。

 また4日後、昼間に6発、夜に12発の魚雷によって今度は駆逐艦と重巡洋艦が沈んでいく。

 迫る恐怖、それも昼夜問わず突然襲われる恐怖はかなりの精神的負担となる。

 総数9隻による攻撃はこれで一時終わる。

 

 

 次は航空編隊による駆逐艦及び重巡洋艦完全排除、一度には行わず、昼と夜にローテーションによる攻撃を三日間行う。

 徹底してグラ・バルカス艦隊を疲弊させることに徹する。昼も眠れず、夜も眠れないとなると、もはや戦意を保つのは難しい。

 攻撃を受ければ確実に数百人単位が死ぬ、次は自分かもしれないという恐怖、戦意など保たせるつもりはない。 

 

「標的確認」

 

 射程に到達したF-2第一編隊による攻撃が開始される。標的はすべて駆逐艦、空対艦誘導弾によって一隻ずつ確実に数を減らしていく。

 そして次にはF-35A編隊による攻撃などローテーションによって、パイロットたちは休みを取りながら、グラ・バルカス艦隊には精神的・肉体的に休憩をさせずに疲弊させる。

 潜水艦との連携を続けることで、命の危機が迫る連続した緊張は十日近く続く、もはや精神的緊張のピークが途切れ、疲弊を始めている頃合いだろう。

 7日目、航空攻撃が行われる。標的は駆逐艦ではない。

 

「標的は敵戦艦1隻、空対艦誘導弾を4発撃ちこむ」

 

 安心をしているだろう戦艦を狙う。戦艦も安全ではなく、無力な標的でしかないと。

 

 

 偵察機が高高度から確認、グラ・バルカス帝国の艦隊は幾つもの輪形陣を形成し、対応しようとしている。どうやら誘導弾はわからなくても、航空系の攻撃と認識したようだ。

 突如上がる対空砲火に、目の良い監視員が此方の攻撃を目にしたようだ、しかし対空砲火の中を4発の誘導弾が突破し一隻の戦艦に直撃、爆発し沈んでいく。

 突如襲い来る絶対の死をもたらす攻撃に、グラ・バルカス帝国の戦意は著しく下がっていった。

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