日本外人部隊 作:揚物
リーム王国に少数ながらすでに配置が完了していた全ての艦隊、そして航空機が日本に向けて出発した。
グラ・バルカス帝国からレイフォル、そしてリームを経由し大型爆撃機による日本本土攻撃は、偵察衛星により動きが確認され、海上自衛隊及び航空自衛隊による防空体制に入る。
外人部隊は矛であり、自衛隊は盾、防衛態勢に入っていた航空自衛隊は次々と迎撃に向け出航。
第一防空攻撃によって、防空識別圏に入ったグラ・バルカス帝国が誇る超重爆撃機が次々と火達磨となり墜落していく。
外人部隊と異なり、質こそ若干劣るものの数は4倍近い。防衛という観点に重きを置けば、外人部隊よりも鉄壁である。
160機に減った超重爆撃機は周囲に散開するように編隊を乱し、何とか逃れようと高度を上げる編隊、海面ぎりぎりまで高度を下げる編隊と、それぞれが必死に回避しようとする。
艦対空誘導弾はそのような事で避ける事は出来ず、時間と共に被害は増大していく。
とはいえ即座に配備できる艦艇も限られ、艦対空誘導弾切れにより9機のみ、迎撃の為に改装空母ひゅうがから飛び立ったF-35Cによって本土を見る事もなく海中に没していった。
まだ潜水艦隊が残っているが、それについても現在クワ・トイネ公国・クイラ王国周辺で駆除が行われている。いかにグラ・バルカス帝国と言えども200隻も一度に送れるわけもなく、無人寄港基地の攻撃を行うことで、徐々に潜水艦隊の動きが鈍りだしていた。
すでにグラ・バルカス帝国軍の任務は本土及びレイフォル領までの海路の防衛に回っており、グラ・バルカス帝国は外征能力を失いつつある。
海上で行われていた救助活動、漂流者の中には海軍司令官カイザルの姿もあり、幹部クラスはダイダル平原基地に航空輸送され聞き取りが行われる。
一般兵はムー国が対応している改造自動車運搬船に乗せられ、数日をかけてダイダル平原基地まで輸送され、建設が終わっている捕虜収容所に入れられる。
海将カイザルは誇りあるグラ・バルカス帝国の将として頑として口を割らず、沈黙をもって対応していた。
カイザルは最後まで折れる事はなかったが、将兵の捕虜取り扱い、そしてグラ・カバルが無事な事については感謝の弁を述べた。
主力艦隊を失い、経由地を失ったグラ・バルカス帝国の海軍は事実上遠征能力を失った。第二から第三文明圏まで、協力をしていた国家は全てミリシアル帝国の圧力によって撤回し、事実上の補給が全て不可能になったからだ。
そしてミリシアル帝国はムー国と連携し、グラ・バルカス帝国の科学的技術を全て回収が行われた。名目上は過度の戦争の火種を取り除くためではあるが、科学文明が広がり過ぎる事を防ぎたい意図があった。
各地で技術の回収が行われている中、ダイダル平原基地では爆撃機の準備が為されている。ムー国を経由し、何段階もの空中給油をすることでグラ・バルカス帝国の帝都ラグナを空襲する。
第一陣はグラ・バルカス語で書かれたチラシ撒きを、翌日には軍事拠点を狙った爆撃を行う。これで理解すればよし、理解しないのなら強硬手段として、海洋艦隊と共に対戦車中隊を送り込み、主に行政施設・工業区の破壊を行う。