A.三か月以上…
Q.何か言うことは?
A.更新が長引いて申し訳ありませんでした…
「では夕食の準備が整い次第、呼びに参ります。それまではここでおくつろぎください。」
「ありがとうございます、十六夜さん。」
「咲夜でいいですよ。それと、これは仕事ですから。」
と言って、咲夜さんは部屋から出て行った。
それにしても、先程咲夜さんが突然現れたのはどういう原理なのでしょうか?
なんの前触れもなく突然現れたということは空間移動ではない…となると、瞬間移動かそう見えるもの…時間停止とかですかね。どこまでできるのかはわかりませんが。
それにしても、今まで色々ありましたね。
八雲紫のお誘い、永遠亭から脱出、妹紅さんに妖力の使い方を教わって、道に迷ったと思ったらこの紅魔館についた。
人生何があるか分からないものですね。
コンコンと扉をノックする音が聞こえた
「さじぁ様、夕食の準備ができました。食堂へご案内致します。」
壁掛けの時計を見ると、時はすでに一時間近く経っていた。
「咲夜さん、ありがとうございます。」
「仕事ですから。」
先ほど考えていたことを聞いてみる。
「そういえば、咲夜さんって瞬間移動できるんですか?」
「いえ、時を操ることはできますが、瞬間移動はできません。…それは誰から聞きました?」
「そっちでしたか…いや、先ほど急に現れたのでどちらかとは思っていました。」
「なるほど…」
右へ曲がり、左へ曲がり、階段を上り下りして食堂に着いた。
*◎*
とても美味しいフルコースを食べた次の日の朝。
地図をもらって出発したが、人里と迷いの竹林が近いのには驚いた。
竹林から人里に行くより紅魔館に行くほうが3倍ほど距離が違う。
「もしかして僕って方向音痴ですかね?」
そんなことを考えながら歩いていると、ようやく人里が見えてきた。
「やっとついた…」
ここまでくると疲れが一気に押し寄せる。
力を振り絞って一番近くの門から入ろうとすると、門番らしき武装した男がやってきた
「そこのお前、見ない顔だな…外から来たのか?」
「そう…です。」
「よく無事で来れたな…とりあえず慧音先生の所に案内しよう。」
「はぁ…ありがとうございます。」
歩くこと数分
他の日本家屋に比べて大きめの建物の前に来ると男が誰かを呼んだ。
「慧音先生、いますか?」
「何か用か?」
出てきたのは、青のメッシュ入りの白く長い髪に特徴的な帽子を被り、胸元にリボンがついている上下一体となった青い服を着ている女性だった。
「どうやら外来人のようで…」
「なるほど…その子は私が一旦預かろう。お勤めご苦労様。」
「引き続き頑張ります。」
そういうと門番は戻って行った。
「とりあえず中に入ろうか。」
*◎*
「まずは自己紹介からいこう。私は上白沢慧音という。慧音と呼んでくれて構わない。半人半獣で、この寺子屋の教師をしている。この先なにか困ることがあればここへ来るといい。」
「ありがとうございます。」
すごくいい人らしい。
「あと、君のことは妹紅から聞いている。清別さじぁ、だったかな?」
「はい。」
妹紅さんと知り合いだったんですね…。
「半妖と聞いていたが本当みたいだな…。人里の中では妖力はできるだけ隠した方がいい。妖力を威圧と感じてしまう人もいるからな。」
「妖力って隠せるんですか?」
「隠すというか、普段から発散している妖力を発散させなければいい。完璧に隠すのはかなり難しいらしいが…。」
隠す…イメージがつかないと難しいです…。
とりあえず身体中から発散している妖力を逃がさないようにして…こんな感じでいいんでしょうか?
「あ、ああ…そんな感じでいいだろう。」
よかったです。人と普通に会話できないとこちらも困りますからね。
あ、そういえば…
「僕はここで暮らせるんでしょうか?」
「ああ、その事だがな…外来人は里に住めないんだ。」
「そうなんですか…理由を聞いても?」
「理由は分からんが…昔からそう決まってるらしく、今更変えることも出来ない…すまない。」
「そうですか…。」
「住居は自前で作ってくれという方針らしい…その代わりと言ってはなんだが、私からは金銭は支給しよう。」
と言って慧音は後ろのタンスから巾着袋を取り出し、僕に渡した。
「その中には100円入ってる。」
じ、じゅうえん?
中を確認してみると十円札が9枚と一円札が10枚入っていた。
なるほどそういう事ですか。
「これでしばらくは生活できるだろう。」
「ありがとうございます。」
*◎*
少しの食べ物と工具を買い、人里から少し離れたところに家を作りました。まぁ、家と言っても簡単な小屋みたいなものですが…。
今の僕には雨風をしのげる場所があればいいんです。
あとは…弾幕ごっこの練習ですね。
紅魔館から人里へ行く時にチルノとかいう氷の妖精に弾幕ごっこで勝負を挑まれたんですが、何も知らない僕は隣にいた緑の妖精にルールを聞きました。
簡単に言うと、美しさを競い、弾幕やスペルカード、武器などで相手に指定回数攻撃を当てると勝ちらしいです。
何のために美しさを競うのかは分かりませんが。
それはさておき、氷の妖精にまた今度と約束したのでスペルカードを作らないといけないわけなんですが。
見たこともなければ作り方も知りません…。
となると他人に頼るしかないわけですが、僕が頼れる人は妹紅さんか慧音さんしかいないわけなんですが、お世話になったばっかりなので頼りづらいです…。
ということで適当に出かけて弾幕ごっこをやってるところでも見に行きましょうか。
*◎*
…意外と早く見つかって良かったです。
箒に乗った金髪の魔法使いと赤い妖精が戦ってるようですけど、お互いかなりの量の弾幕を撃ち合ってますね。
僕は邪魔も被弾もしたくないのでそこらへんの茂みに隠れてみることにします。
「彗星『ブレイジングスター』!」
あれがスペルカード、って自分が突撃してるじゃないですか…一応箒の後ろから弾幕出てますけど。
…勝敗がついたようですね。さて、別のものも見に行きましょうか。
「おい待て!そこに隠れてるやつ出てこい!」
見つからないと思っていたのですが…まぁバレているなら仕方ないです。
素直に茂みから顔を出す。
「なんだ…人間じゃないか。こんなところで何やってんだ?」
随分と男勝りな人ですね。
「半妖ですけど…何をしているかと言われれば、観戦です。」
「半妖?それにしては妖力を全く感じないが…まぁいい。私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ。よろしくな。」
「最近外から来た、清別さじぁです。」
…やっぱり僕コミュ障ですよね。
「そういえばお前、観戦してたって言ったよな?良かったら弾幕ごっこしないか?」
「それがスペルカードがまだ1枚もなくて…。」
「それで参考にってか。なるほどな!」
理解が早いですね…。
「そうだ!今から霊夢のとこに行くんだが、よかったら一緒に来ないか?」
「その…霊夢さんって誰ですか?」
「知らないのか?まぁ最近外から来たってことなら知らなくても仕方ないか…とりあえず会ってみろよ。」
*◎*
なんで神社なんですか…そういうことは先に言ってくださいよ。
この神社って対妖怪用の結界張ってあるじゃないですか。まぁ里でやってたように妖力隠せば問題ないと思いますけど…ちょっと不快感がありますね。
あと誰かに出会ったら最後、退治されて人生終わりですよ。
「あー、さじぁ、お前半妖だったよな?大丈夫だ。霊夢は妖怪を片っ端から退治するやつじゃないから。」
「…この神社ってその霊夢さんしかいないんですか?」
「基本的にはそうだな。」
「基本も何もいつも一人よ。」
初めて聞く声がする方を向いてみるとそこにはどこかで見たような、紅白の巫女服に身を包み、頭の後ろに大きな赤いリボンをつけた少女がいた。
「私が博麗の巫女、博麗霊夢よ。」
「えっと…最近外から来ました、清別さじぁです。」
「あんた、妖怪?」
途端、目つきが鋭くなる。少しの気配の揺らぎも見逃さないくらいの注目度合。そして付け入る隙もない警戒。
これでは嘘もつけませんね。最も、つく気もないですが。
「…半妖です。」
「外から半妖なんて珍しいわね…それで、半妖がうちに何しに来たのかしら?」
「何しに来たかと言われると、魔理沙さんについてきたっていうのが一番正しい気がします。」
「…何してんのよ魔理沙。」
「私が弾幕ごっこしてるとこいつが観戦してだな…。」
「それで?」
「話してみるとスペルカードがないらしいからここに連れてきたって感じだぜ。」
「どうしてそうなるのよ…。」
「まぁ気にするなって!」
「気にするわよ!」
*◎*
「スペルカードは自分を象徴するもの…まぁほとんどの場合、能力だけど…そういうものと弾幕を上手く噛み合せて作るものよ。」
「分かりやすい説明ありがとうございます、霊夢さん。」
「そういやさじぁの能力ってなんだ?」
僕の能力…考えたことなかったですね。
他の人が出来そうもないこと…?
なら…
「記憶を覗く程度の能力、ですかね?」
「なんで疑問形なんだ?」
「自分でもあんまりよくわかってないからです。」
「問題は、その能力がどこまでできるかよね。」
「どこまでと言われても…不意に相手の記憶が要所要所が見える程度です。」
「…そこまでは見えないようね。でも、もしかしたらあんたが持ってる能力の一部っていう可能性もあるけど。」
「確かにな…。」
「で、僕のスペルカードのことですが…正直、組み合わせるのは難しくないですか?記憶を覗く程度の能力なんてどう頑張っても弾幕にはならないし…。」
「別に無理に組み合わせる必要はないわよ。これからたくさん作っていけばいいから。」
「そういや幻想郷に来る前は何してたんだ?」
「外出禁止だったので家出したのですが、父が追手をよこすので見つかって逃げての繰り返しでしたね…。」
「でも流石にここまでは追ってこれないだろうな。」
「僕もそう思うんですけど…まぁ警戒するにこしたことはないでしょう。」
「用心深いわね…。」
時系列としては永夜抄のあとです。
主人公の能力「記憶を覗く程度の能力」は文字通り見ることしかできません。
また、本人の意思とは無関係に発動します。