異端の鬼狩   作:カチカチチーズ

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 猗窩座の声優は誰になるんでしょうね。




上弦と鬼狩

 

 

「参か………………」

 

 猗窩座の眼球に刻まれた『参』の文字。

 それを目敏く見つけた一心は心の中で先程まで強く燃え上がっていたモノが急速に冷たくなっていくのを感じた。

 無論、上弦の参を相手に侮るつもりも過小に考えるつもりもないのは確かであるがしかし、それ以上に落胆があった。だがそれはあくまで私事でしかなく、すぐさま頭の中で思考を切り替える。

 どちらにせよ、ひたすら狩っていればいずれその上とも相対するのだから──────

 さて、そんな上弦の参を今の一心の実力で殺せるかは分からない。恐らくはまだ殺せないだろうという考えが強い、だがそれでも目的の鬼を殺す為には通る道でしかなかった。

 故に驚愕も恐怖も緊張もしない。

 あるのはどれだけ、手札を出させるかという事。

 遠目から見て、猗窩座の動きは徒手空拳。足技もある、それらは少なくとも自身の修練に影響を与えるであろうと一心は考え、刃鞭をしならせ猗窩座へと振るう。

 狙うのは頸───ではなく、その腕や脚。

 技を放つそれらを切り飛ばして隙を作る。上弦の再生力は如何程なのかは一心にも分からない。分からないからこそまずは確認する。

 

 

「ッ、なんだコレは」

 

 

 既におのが血鬼術である羅針を展開している猗窩座にとって向かってくる存在の闘気を感知し、それにより動きを読み取ることなど容易い事であり、それによって攻防を行うのが猗窩座の基本的な戦闘体勢である。無論、一心の動きもこれにより動きと同時に察知していた。

 一心の動きを間違いなく察知していた。

 だからといって、一心本人から離れてしなり蛇のように蠢く刃鞭から闘気が感知出来るという訳では無い。

 生き物のようでありながら闘気を感じさせない鉄のソレは猗窩座の不意をつき、その手首を切り飛ばした。

 

 

「チッ」

 

 

 目的であった部位とはやや外れた部分を切り飛ばした事に一心は舌打ちながらも、その視線を猗窩座の手首へと向けつつ猗窩座の正面にいる煉獄の近くへと移動する。

 

 

「煉獄」

 

「拳脚による打撃。こちらの攻撃を視認してから迎撃してくる、気を付けろ」

 

 

 視線を猗窩座へと向けたまま杏寿郎の近くへと陣取った一心に杏寿郎はここまで戦った中での情報を簡潔に一心へと伝え、それを聞いて一心は提げていた袋を地面に置いて杖を逆手に持ち、構える。

 そんな一心を見ながら、猗窩座は再生し終え訝しげな表情で口を開く。

 

 

「なんだ、それは。鬼殺隊だろうお前も、刀はどうした」

 

「貴様こそどうした。鬼らしく、惨めに無様に生き恥を晒して」

 

 

 当然な猗窩座の反応に対してまるで煽る様に、嘲る様に一心は心底くだらなそうに吐き捨てる。

 その侮辱に猗窩座は青筋を立てる。

 次の瞬間には、その場から猗窩座はその姿を消した。

 遅れて地面が爆散し─────

 

 

「挨拶にしては野蛮だな」

 

「なるほど。お前もまた至高の領域に近いらしい。お前の名はなんという」

 

 

 振り切られた拳、その猗窩座の腕を杖で削り削ぎながら受け流した一心。あまりにも縮まった間合い、すぐさま一心は距離を取ろうとし猗窩座はその前に一心へと技を放つ。

 だがそれらよりも先に、動く者がいる。

 

 

───壱ノ型・不知火───

 

 

「オオォォ!!」

 

「────ッ、何」

 

 

 突進からの一閃。

 その一撃は正しく仲間である一心ごと斬りかねないというのにも関わらず放たれた事に猗窩座は一瞬の驚愕を見せる。

 その一瞬の隙を見て、一心は脱力。

 その場から落ち込んでいく身体、先程まで一心の上半身があった場所を杏寿郎の日輪刀が通過していく。

 僅かに反応の遅れた猗窩座はその場を跳び退く。

 

 

───漆ノ業・肉削ぎ乱れ刃───

 

 

 だが、それを追うように放たれるのは脱力し姿勢を落とした状態で杖を刃鞭へと変え、腕の力だけでさながら意志を持っているかのように自由自在に跳び退いた猗窩座の腕や脚へ切り傷を与える一心の業。

 下がりながら受けた為か、切られた箇所は多いがしかしどれも浅く再生するのに瞬きもかからない。だが、猗窩座は自らの血鬼術に引っかからなかった一心の業に舌を打つ。

 『破壊殺・羅針』。猗窩座曰く、『闘気』を探知し敵の攻撃や隙を察知する事で脅威の回避力と確実に敵の急所へと自らの一撃を撃ち込む事を可能とさせている猗窩座の血鬼術。

 先の杏寿郎の一撃もコレで放つのは分かっていた。だが流石の猗窩座も仲間を巻き添えにしかねなかったというのに放った事には驚きを隠せなかった。無論、一心がそれを回避するつもりであったなら驚愕もなかったろう。

 唐突の脱力による事前察知が出来なかった事がこうして至る箇所に切り傷を付けられた事に繋がった。猗窩座は一心への警戒を強めながら、構え直す。

 

 それを見ながら一心は舌打つ。

 

 

「警戒せずにせいぜい胡座をかいていればいいものを」

 

「一心」

 

「なんだ」

 

「合わせろ」

 

 

 目を細める一心に杏寿郎は構えながらそう言い、一心もまた無言で構える事でそれの返答とする。

 そして、猗窩座、杏寿郎、一心の誰からともなく踏み込んだ。

 

 

───破壊殺

 

───肆ノ型

 

───弐ノ業

 

 

 何とか起き上がり日輪刀を掴んだ炭治郎と駆けつけた伊之助はそれを見て固まった。

 

 

      ・鬼芯八重芯───

 

      ・盛炎のうねり───

 

      ・獣狩り───

 

 

 左右の腕で放つ連撃を迎え撃つ様に杏寿郎の薙ぎ払いがぶつかり、それらの激突を回避し空中から刃鞭が猗窩座へと襲いかかる。

 頸を盗らんとしたソレを猗窩座は逆に掴んでやろうと乱撃を中途半端に止め、腕を振るうが猗窩座の右手は空を切りその手首を切り飛ばされた。

 手首が再生し始める。

 だが、そんな隙へと先程の中途半端に乱撃を止めた弊害が迫る。

 

 

───伍ノ型・炎虎───

 

───漆ノ業・肉削ぎ乱れ刃───

 

 

「チッ!!」

 

 

───破壊殺・脚式 流閃群光───

 

 

 再生する腕での迎撃を控えたのか、猗窩座は片脚での幾打もの脚撃を放ちそれらを迎撃する。それでもなお、その脚撃を縫って刃鞭が猗窩座の脚を刻んでいく。

 まただ。

 

 

「───あの武器。他の鬼殺隊と違い、刀ではなく鞭のそれ。あの男からではその動きまでは分からない、か」

 

 

 先程までに起きていた一心の攻撃に対する反応の鈍さ、その理由を理解し猗窩座は舌を打つ。

 そうして猗窩座が距離を取るのと同時に一心は一度下がり、対して杏樹郎は日輪刀を握る手に力を込め、その両腕ごと全身を捻りながら構える。

 足を止め、その身にあらん限りの気を溜め込み練り上げる。それを見て、その練り上げられていく闘気を見て、猗窩座は震える空気に笑みを浮かべた。

 

 

「素晴らしい闘気だ……それほどの傷を負いながらその気迫、その精神力……一部の隙もない構え」

 

 

 もはや杏寿郎以外に気を割けないと言っていいほどに猗窩座は杏寿郎のそれに目を見開き惹かれていた。

 

 

「やはり、やはり!お前は鬼になれ杏樹郎!!!俺と!永遠に!戦い続けよう!!!!!」

 

 

 

 腰を落とし、両腕を引き絞り、猗窩座は杏寿郎が放たんとするそれに対して応じようとする。

 

 

───炎の呼吸 奥義

 

───術式展開

 

 

 地面を蹴り砕きながら、杏寿郎は猗窩座へと技を放ち猗窩座もまた技を放つ。

 

 

             玖ノ型・煉獄────

 

             破壊殺・滅式────

 

 

 『炎柱』煉獄杏寿郎と『上弦の参』猗窩座、二人の技と技がぶつかり合い、それらは衝撃と打撃、斬撃、両者の気が混じり合う事で周囲の空気ごと大地を揺らした。

 

 

 





 餃子が食べたいこの頃です。
 
 ぶっちゃけ聞きますけどもキメ学時空の一心とか需要あります?

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