休憩を終えると、俺はちんこを言葉の喋れる存在にしてやった。
しかし、ちんこはこの世界にあるもの以外を知らないため、全く話し出さない。
それどころか、声を発することがない。
そんな彼女にどうにかして声を発して欲しかった俺は、彼女の脇の下をくすぐった。
それでもちんこは喋らない。
だんだんと腹の立ってくる俺だったが、この世界には「くすぐったい」という感情を設定していないので、自業自得なことに気がついた。さらに、「くすぐったい」を世界に適用する直前、もっと簡単にちんこに喋らせる方法を思いついた。
俺は、目の前の無機質な表情の美少女、ちんこを撫でながら「食べ物」の概念をこの世界に作り上げる。するとたちまちお腹の音がぐうっと鳴る。それは、ちんこのお腹の音だった。
「……お兄ちゃん、おなかすいた」
それからちんこに果物を食べさせたり、野菜を食べさせたり。その過程で光と闇、昼と夜なんかを作ってやった。
そうこうしているうちに、俺は気付く。
「……あれ、この子をちんこって名前にするの、やめた方がいいな」
近いうちに俺は、この子のおっぱいを触ったり、おしりを触ったりしようと思っている。
……いや待って白い目で見るのやめて! だって俺が作った世界だよ? やりたい放題なんだよ?
で、まあ色々触ってやろうと思ってるんだけど、そのときにこの子がちんこって名前だったら考えちゃうじゃん!
『俺は、ちんこのおっぱいを触っている』ってさ!
だから……ええと……よし。
「ちんこ、聞いてる?」
「ちんこは聞いています、お兄ちゃん」
「ちんこ……今から、お前の名前を変えようと思う」
「そうなんですか? ちんこお気に入りなのに」
「そういった発言はやめなさい、はしたない」
「?」
「……ごほん、まあいい。今日からお前の名前は……澪だ」
「み……お?」
「そう、雨宮澪。どうだ? ちんこよりいいだろ?」
「……はい」
感情は特に設定してないはずなのに、気に入ったり不服そうにしたり、勝手に成長していく澪、全裸。
羞恥心を勝手に会得される前に、早いところ欲望の限りを尽くしておかなくては。
ってことで、夜が三度来るまで俺は澪を揉み続けた。それはもう、小麦粉だったら揉みすぎて液体になってしまうくらいに時間をかけて、ずっとずっと揉み続け。
ちょうど数分前に、飽きた。
……いや、誰でもそうなるって!
この妹、感情無いんだよ!
無反応なおっぱいをただ触り続けたとて、三日もすれば飽きがきますわ!
「澪……俺からお前にプレゼントだ」
「…………?」
「羞恥心、あれ」
俺は、ついにこの世界に羞恥心という概念を創り出した。
すると、みるみるうちに澪の頬から耳までかぁっと赤くなって。
最終的には熟したトマトを鍋で数時間煮込んだみたいに、指の先まで赤く染まった。
しかし生まれたばかりの澪にはこのもどかしい感情がなんなのか検討もつかないようで、膝を擦り合わせたりもじもじと身体をひねったり。頭の中にあるものをどう表現したらいいか分からないようである。
そこで俺は、世界に「疑問」の概念を誕生させ、スムーズな会話ができるようにした。