真・ごとき転生 スウォルチルドレン   作:サボテン男爵

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僕のヒーローアカデミア編

「それで、あの、オールマイト……」

 

 星空が天を覆う海岸。

 海岸線に向かって座る僕――緑谷出久は、同じように隣に座る人物に話しかける。

 

 オールマイト――言わずと知れたNo.1ヒーロー。

 活動拠点である日本のみならず、世界的に知られる英雄。

 しかしながらその体は骨と皮とでも形容すべき痩躯と化しており、彼をオールマイトと呼んでも大概の民衆は信じることは出来なかっただろう。

 少し前までは、だが――

 

 雄英高校の施設であるUSJ襲撃事件に端を発した(ヴィラン)連合との戦いは、つい先日多くの傷跡をこの国に刻み込んだ“神野区の悪夢”事件にて一応の区切りを見せた。

 街の一角を廃墟へと変えた激戦の末、敵連合の首領である“オール・フォー・ワン”は捕らえられ、同時にオールマイトもとっくに限界を迎えていたことが世間へと晒された。

 

 敵連合の残党は取り逃がし、その規模もはっきりとしたことは不明。

 しかしながらオール・フォー・ワンの撃破と収監は良くも悪くも大きな意味を持ち、世の中は大きな転換点を迎える。

 ヒーローの卵に過ぎない僕でも、そのことは骨身に染みて感じ取っていた。

 

「オール・フォー・ワンは、どうなったんですか……?」

 

 慎重に、されどストレートに尋ねる。

 オールマイトに敗北して尚、どこか余裕のある空気を漂わせていた巨悪。

 そんなオール・フォー・ワンの身に降りかかった、誰も予想もしていなかったであろう結末を。

 

「私も、タルタロスに収監後のオール・フォー・ワンと直接対峙した訳ではない」

 

 だが――と、オールマイトはゆっくりと首を横に振った。

 

「ヤツはもう、ダメだろう。完全に、心を折られた」

 

 やっぱりと、僕はブルリと身を震わせる。

 神田区の戦いが決着し、その戦いを見守っていた人々の歓喜の声が盛大に響いた瞬間――あの異形型のヴィランは、その姿を現した。

 

「オール・フォー・ワンにとっても、自分が“戦い”で敗北するという結果は、まだ予想の範疇だったんだろう。私もこの通りだが、ヤツにもかつてのダメージは根深く残っている。己の敗北すらも前提に、幾つもの策を練っていたはずだ。常人の一生を超える時間、ヴィランの頂点に君臨し続けた手腕と頭脳は伊達じゃあない」

 

 その道のりは、未だ成人すらしていない僕には想像すらできない闇と深さを湛えているだろう。

 オールマイトがヒーローの象徴ならば、オール・フォー・ワンはヴィランの象徴。

 倒した後でさえ、その死骸から発せられる猛毒で世界を汚染する邪竜の如き怪物。

 

「だからあのヴィランは、敢えて戦わなかったんでしょうか。オール・フォー・ワンが最も弱るタイミングをじっと待って――」

 

 牙も――

 爪も――

 羽根も――

 尻尾も――

 猛毒も――

 

 全てを根こそぎ、奪い取った。

 その在り様はヒーローでもヴィランでもなく……まさに人間のようだと、そう考えてしまう。

 

「アレは、オール・フォー・ワンの前提条件を完全にひっくり返す一手だった。ああ、この上なく有効な手段だろう。普通なら、実行不可能という点を除けばだが」

 

「はい……因果応報、なんでしょうか」

 

「そうだね、ヤツにとって皮肉な結果だ。“個性”を奪い、ストックし、与える“個性”。その力で数多の“個性”を思いのままにしてきた男が――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『か、返せ!』

 

 僕の脳裏に蘇るのは、映像越しで見たオール・フォー・ワンの姿。

 そして余裕の仮面をかなぐり捨てた、焦燥と必死さに満ちた声。

 

『今奪ったモノを! 僕の――僕の“個性”を返せ! 今すぐにだ! それは、それは僕の――』

 

『物乞いの真似事か? ならばもっとうまくやるのだな、オール・フォー・ワン』

 

 オールマイトが打ち破り、倒れ伏したオール・フォー・ワン。

 そのオール・フォー・ワンを見下ろすように、あの悪魔のような異形型のヴィランは現れた。

 見守っていた人々も、事態の変化に騒然とした。

 悪夢は終わったはずなのに、まだ続きがあるのかと。

 

 周りにいた歴戦のヒーローたちも、異変を察してすぐに対処しようとした。

 だがあのヴィランが手をかざしただけで、まるで時が止まったかのように動きを封じられてしまった。

 

 オールマイトは――動けなかった。

 今まさに、文字通り死力を尽くして死闘を制したばかりだったのだから。

 

 そしてあのヴィランは、まるでオール・フォー・ワンからエネルギーを吸収するかのようにストックされていた“個性”を全て奪いとった。

 いや、傍目からは分からなかったが、オール・フォー・ワン自身が言ったのだ。

 間違いないだろう。

 

『さて、これでお前が蒐集してきた“個性”は全て戴いた。お前自身の“個性”は――まあついでだ。利息だとでも思っておけ』

 

『ふざけっ――!!』

 

『ふざけてなどいない。ヒーローの手前だ。先ほどの健闘を称えて、命だけは置いていこう。良かったじゃないか、どうせ終身刑だ。寿命が尽きるまでの間、手厚く面倒は見てもらえるだろうさ』

 

 あのヴィランは、オール・フォー・ワンをまるで聞き分けのない老人を相手にするかのように扱うと、オール・フォー・ワンが使っていた転送の“個性”を使っていずこかに姿を消した。

 それがあのヴィランがオール・フォー・ワンの“個性”を奪い取ったという、何よりの証拠だった。

 

「オール・フォー・ワンの人生は、良くも悪くも“個性”と共にあった」

 

 痩躯のオールマイトが、遠くを見るかのように目を細める。

 

「かつて世に“個性”が生まれ始めた時代から存在し、その力を以て悪を為した。言ってみれば、アイデンティティのようなものだ。一気に大量の“個性”を失った肉体が、どんな変調をきたすかもわからない。ヤツからすれば“個性”は半身どころじゃないはずだ」

 

 肉体に宿った力が“個性”なのか。

 それとも“個性”の媒介として肉体が存在するのか。

 ふと、そんな事を考えてしまった。

 

「成長を止めていたであろう“個性”も失った以上、老化も防げない。真っ当に齢をとって――いや、案外普通以上の早さで齢を取るかもしれない」

 

「えっと、どうしてですか?」

 

「ヤツにこんな言葉を使うことになるとは思わなかったが、“燃え尽き症候群”というやつさ」

 

「ああ、仕事一筋の人間が仕事を止めたら、一気に老けるっていう……」

 

「憎悪が再燃すればまだ分からないが……タルタロスでの監視上は、かなり無気力な感じになっているらしい。“個性”を失ったのがよほど堪えたんだろう。同情には値しないが」

 

「ですね……」

 

 オール・フォー・ワン自身数多の個性を奪い取ってきたのだ。

 林間学校でお世話になったワイルド・ワイルド・プッシーキャッツのラグドールだって“個性”を奪われている。

 それが自分の番になったからと言って、仲間以外は誰も同情してくれないだろう。

 

「オール・フォー・ワンの統治の根底にあったのは、“力”だ。信奉者も多いとはいえああなった以上、元のように返り咲くことは難しいだろう。もちろん、世に数多の個性がある以上可能性はゼロじゃあないが。例え話になるけど、“存在を巻き戻す個性”とかがあればね」

 

「それは――夢みたいな話ですね」

 

 もしもそんな個性が存在するのなら、用途も可能性も幾らでも思いつく。

 敵連合の残党だって真っ先に狙うはずだ。

 

「世間じゃ、“二代目オール・フォー・ワン”の話題だらけです」

 

 あの悪魔のようなヴィランは、今ではそのような名で呼ばれていた。

 元々オール・フォー・ワンは巨悪であれど、世間に知られた名ではなかった。

 社会と歴史の闇に隠れて蠢いてきた存在だからだ。

 しかし生中継されていた神田区の戦いで、その名は拡散することになった。

 オール・フォー・ワンからすれば、自分から“個性”を奪い取った相手が二代目などと、絶対に認めたくない事だろうが。

 

「みんな、不安がっています。もしもあの二代目が暴れだしたら、一体誰が止められるんだって」

 

 日本のヒーローは優秀だ。

 不動のNo.1オールマイトをはじめ、轟君の父親であるエンデヴァーなど多くのヒーローが揃っている。

 だがあの二代目の前では、戦うことすらできなかった。

 

「あの“停止”の“個性”は強すぎます。僕もヒーロー殺しの一件で、動きを封じられることのヤバさは痛感しました。映像を検証してみても、大して発動の条件がない。加えてオール・フォー・ワンの力まで加わったとなったら――」

 

「ああ、うん。実はその件なんだけどね」

 

 オールマイトが僕の言葉を遮るように、声を発した。

 その声には緊張感が無いというか、どちらかというと困惑のようなものを感じる。

 

「“彼”のことなら、別に心配する必要はないと思うよ」

 

「え? それってどういう――」

 

「――そうだね、君には話しておこうか。秘密ばかり抱えさせることになって申し訳ないけど、ここだけの話にしてほしい」

 

 ポリポリと頬を掻くオールマイトに、肯定の意を返す。

 

「あの後、入院していた私の元に二代目が現れてね」

 

「……はい?」

 

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「へ?」

 

 オールマイトの顔を凝視すると、コクリを頷かれる。

 続いて海を見る――穏やかな波だ。

 続いて空を見る――満点の星空だ。

 最後にもう一度、オールマイトを見る。困ったように頷かれた。

 

「はあぁぁぁぁぁ!?」

 

 そんな叫び声をあげた僕は、多分悪くないと思う。

 

 

 

 

                       ◇

 

 

 

 

転生者愚痴りスレ

 

712:名無しの魔法提督

それでオールマイトに“個性”全部押し付けてきたのか。もったいねーな。

 

 

713:名無しのごとき氏

いや、別にいらなかったから。

それに一つ一つ持ち主探して“個性”返すのも面倒だったし。

 

 

714:名無しの鬼っ娘

それで責任感のあるやつに押し付けたってことかい。

貰っちゃえばよかっただろうにさ。

 

 

715:名無しの装者

それより、元々の依頼は完遂されたんですか?

ラグドールさん、でしたっけ。その人のお兄さんが転生者で、依頼人だったんですよね?

 

 

716:名無しのごとき氏

ああ、そっちは問題なし。

オールマイト経由で“個性”が返還されたそうだ。

いや、結構急な話だったからうまくいってよかった。

 

 

717:名無しの記憶探偵

依頼内容は妹の“個性”を取り返してくれ、だったね。

それでわざわざ全部の“個性”を奪った訳か。手間じゃなかったかね?

 

 

718:名無しのごとき氏

いや、幾つもある“個性”の中から一個だけ選ぶ方が、よっぽど難しいんだよ。

“個性”相手にドレイン能力が通用するのは、最初にその依頼人で試せたけど。

 

 

719:名無しの魔法提督

でもぶっちゃけさ。“ついで”レベルでラスボス(暫定)再起不能にしちゃったんだよな?

同情する気はさらさらないが、哀れっつーか。

 

 

720:名無しの鬼っ娘

鳶に油揚げを攫われることなんて、よくある話さ。

アフォだっけ? そいつも散々好き勝手やって来たんだろ。

だったらいつかは自分に返ってきても仕方ない。

 

 

721:名無しの装者

お天道様は見てるってことですかねぇ……

 

 

722:名無しの寺生まれ

でもごとき氏は大丈夫なんスか? 敵連合からの報復とか。

 

 

723:名無しのごとき氏

もうヒロアカ世界離脱してるし、報復もクソもないよ。

でも心配してくれてありがと。

 

 

724:名無しの魔法提督

ヒデェ話だ。殴りかかる相手すらいないんだからな。

 

 

725:名無しのごとき氏

癇癪持ちなんぞ相手にするだけ損だ。

変に八つ当たりとかしなきゃいいが。

 

 

726:名無しの鬼っ娘

そうやって誰にも相手にされない子が、どんどん深みに嵌まっていくんだよねぇ。

幻想郷だったら、いずれ鬼にまで変生したかも。

 

 

727:名無しの魔法提督

そして巫女に消されるのか。世知辛いねぇ。

 

 

728:名無しのごとき氏

じゃあ提督のとこで引き取る? そっちの世界に辿り着くことがあれば連れてくよ。

 

 

729:名無しの魔法提督

いや、いいわ。主人公君に任せよう。

 

 

730:名無しの寺生まれ

逃げたッスね……

 

 

731:名無しの装者

ところでごとき氏さん、二代目とか呼ばれてるって言ってましたけど、それはいいんですか?

 

 

732:名無しのごとき氏

ああ、別にいーよ。実害ないし。

それにあの世界も案外、ちゃっかりしてるというか。

 

 

733:名無しの鬼っ娘

どういうことさ?

 

 

734:名無しのごとき氏

今回の依頼者、警察で結構いいポジションについてるんだけどさ。

そっからの情報によると、なんか二代目オール・フォー・ワンの名を犯罪の抑制に使うつもりで話が進んでいるらしい。

 

 

735:名無しの装者

抑制、ですか。

 

 

736:名無しの魔法提督

あー、そういうことか。

確か原作じゃ、オール・フォー・ワンっていう重石がなくなった事でその顔を窺っていたヴィランたちが活動を活発化させたからなぁ。

代わりにごとき氏の存在を新しい蓋にするのか。

 

 

737:名無しの記憶探偵

なるほど。

ごとき氏が“個性”を奪える力を持っているのは、すでに世間に知れ渡っている。

ヴィランたちも変に暴れて、目を付けられたくないという訳か。

 

 

738:名無しのごとき氏

そゆこと。

オールマイトに“個性”を渡したとき、“これ以上何かするつもりはない”ってことはそれとなく匂わせておいたから、その辺りは警察やヒーロー協会にも伝わっているとは思うけどさ。

あちらさんとしては、二代目オール・フォー・ワンの脅威がなくなったことを敢えて伏せておくだけでいいからな。

実際に捕まえていない以上、脅威がなくなったかの証明なんてできないだろうし。

 

 

739:名無しの装者

直接“何もしない”とは言わなかったんですか?

 

 

740:名無しのごとき氏

こういうのは、自分で気づいた方が真相っぽいから。

俺から言ったところで、そのまま素直に信じられる訳でもないだろうし。

 

 

741:名無しの鬼っ娘

政治だねぇ。

 

 

742:名無しの寺生まれ

でもよくごとき氏のドレインで“個性”を奪えたっスね。

あの力ってどこまで有効なんスか?

 

 

743:名無しのごとき氏

割とまちまち。

まあ今回“個性”に干渉出来た理由は、大まかには分かっているけど。

 

 

744:名無しの魔法提督

なんだ、勿体ぶるなよ。

 

 

745:名無しのごとき氏

結論から言えば、今回のヒロアカ世界。

どうも仮面ライダーWが下敷きになってるっぽい。

 

 

746:名無しの記憶探偵

……何?

 

 

747:名無しのごとき氏

やっぱ探偵さんは気になるか。メモリ使いだもんな。

今回の依頼人から、依頼とは別に気になる事があるって聞いててね。

依頼を終わらせた後にそっちを探ってた。風都跡地を。

 

 

748:名無しの寺生まれ

風都って……仮面ライダーWの舞台の?

 

 

749:名無しのごとき氏

元は警察内部に語り継がれる御伽噺みたいなもので気づいたそうだ。

かつて警察には、“仮面ライダー”と呼ばれる存在が居たって。

そこから色々と調べている内に、風都の存在を確認できたらしい。

超常黎明期の少し前に、謎の災害で壊滅した都市を。

 

 

750:名無しの記憶探偵

なるほど、それは興味深い話だ。

もしや“個性”が生まれた原因は、ガイアインパクトか。

 

 

751:名無しのごとき氏

状況証拠だけだが、可能性は高いと思ってる。

 

 

752:名無しの装者

何ですか? そのガイアインパクトって?

 

 

753:名無しの記憶探偵

仮面ライダーWでは、所謂地球の記憶をガイアメモリとして、人に融合させることでライダーやドーパントに変身する。

ガイアインパクトの詳細は作中でも語られていないが、その地球の記憶を全人類に対して干渉させる大儀式だ。

作中では主に2つの手段が取られている。

ミュージアム主導の、地球と全人類の融合。

財団X主導の、メモリ適性がある人間以外の消滅。

 

 

754:名無しの鬼っ娘

強制的な進化か選別かい。物騒だねぇ……

 

 

755:名無しのごとき氏

まあ、憶測の域は出ないがな。

ヒロアカ世界の様子からして、ガイアインパクトが発生したにしても、さっきの二つとは違う第3の手段が取られた可能性が高いだろう。

もしくは地球と全人類の融合が、中途半端な成功か失敗をしたか……

だいぶ昔の話だから、記録がほとんど残ってなかったのは痛いな。

この世界にいたであろう仮面ライダーやミュージアム、財団Xがどんな存在だったのかもよく分からん。

原作と同様か限りなく近い存在か。

それともリ・イマジネーションみたく似て非なる存在なのか。

 

 

756:名無しの魔法提督

ほとんどってことは、ちょっとは記録があったのか?

 

 

757:名無しのごとき氏

鳴海探偵事務所の跡地にな。

かなり老朽化してたけど、取り組んだ事件の報告書が一部残ってた。

 

 

758:名無しの記憶探偵

ほほう、それは……是非とも拝見したいところだ。

良ければ持ってきてもらってもいいかな?

 

 

759:名無しのごとき氏。

無理。チラッと読んだところで海東に持ってかれた。

 

 

760:名無しの寺生まれ

はぁ!? 海東って、ディエンドの!? 何でいるんスか!?

 

 

761:名無しのごとき氏

ディエンドの海東であってる。

なんでいるのかは知らんが、どうせお宝探してふらふらしてたんだろうさ。

スウォルツを知っているっぽかったし、外見的にも多分ジオウ本編後だろうな。

海東に転生した奴の可能性もあるけど。

 

 

762:名無しの鬼っ娘

ふぅん、取り返そうとは思わなかったのかい?

 

 

763:名無しのごとき氏

取り返すも何も、そもそもオレの物でもないしな。

仮面ライダーWとミュージアムの戦いがどうなったのか、財団Xがどうなったのか。

ガイアインパクトがいつ、どんな形で発動したのか。

この世界の歴史には興味があるが……興味以上のものはないからな。

それに探偵事務所の跡地を戦場にする気にもなれなかったし。

 

 

764:名無しの記憶探偵

そうか、それは残念なことだ。もし新たな情報がわかったら教えてほしい。

話を戻すが、ガイアインパクトの影響で人類が変異したというのなら、個性持ちはある種のドーパントと言えるのかもしれないな。

 

 

765:名無しの装者

仮面ライダーに関連する力だったから、ごとき氏さんのドレインが問題なく通用したってことですか。

 

 

766:名無しのごとき氏

そうだな。所謂個性因子も、地球の記憶の影響で変異した部分って考えればいいだろう。

案外脳無とかも、NEVERの技術が流用されていたりするかもしれん。

個性持ちも仮面ライダー風に呼称するならデミ・ドーパント……いや、デミ・ドープかネオ・ドープとでも呼べばいいかな?

 

 

767:名無しの魔法提督

いいんじゃね? 言葉遊びの領域だけど。

 

 

768:名無しのごとき氏

あ、そういえばさ。壊れたダブルドライバー見つけたんだ。

そこからアナザーダブルウォッチ作れたぜ。

 

 

769:名無しの寺生まれ

マジっスか。

 

 

770:名無しの装者

ウォッチって、オリジナルの仮面ライダーがいなくても生成出来たんですね。

 

 

771:名無しのごとき氏

状況次第だけどな。ジオウの作中でも、何度かそういう描写はあるし。

アナザーライダーの元変身者に残っている力の残滓から生成したり。

平成ライダーの力を集めてアナザー1号のウォッチにしたり。

ライダーカードからウォッチを生成したり。

バールクスをベースに栄光の7人ライダーのウォッチを使って、アナザーオーマジオウに進化したり。

今回の場合は、ドライバーにダブルの力の残滓があったんだろうさ。

要するに、そのライダーに連なる因子さえあれば割と何とかなる。

 

 

772:名無しの寺生まれ

え、あの、アナザーオーマジオウとかいたんスか?

 

 

773:名無しのごとき氏

ファイナルステージで出てきた。時系列的にはOver Quartzerの後か。

 

 

774:名無しの魔法提督

逆恨みここに極まるって感じだったよなぁ。

“虚仮の一念、岩をも通す”の、見事すぎる実例。

 

 

775:名無しのごとき氏

まあ飛流君があそこまで行けたのも、案外順当な結果かもしれないが。

 

 

776:名無しの鬼っ娘

その心は?

 

 

777:名無しのごとき氏

オーマジオウは、捉え方によっては行き詰まりの象徴だから。

最高最善の道のりで築かれた未来は、結局のところ先細りしやすい。

行き詰まった飛流君が辿り着くのも、そこまで違和感はない。

 

 

778:名無しの記憶探偵

ふむ……ごとき氏としては、ジオウ本編のラストでオーマジオウの力を手放したのは正解だったと思うのかい?

 

 

779:名無しのごとき氏

さてね、正解なんぞ人の数ほどある。

ただまあ、成人もしてないのにその後の人生が魔王一択じゃ、些か酷かとは思ったけどさ。

余計なお世話の類ではあるが。

 

 

780:名無しの装者

うーん、でも知ってますか? ごとき氏さん。

 

 

781:名無しのごとき氏

何が?

 

 

782:名無しの装者

余計なお世話って、ヒーローの本質らしいですよ?

 

 

783:名無しのごとき氏

あー、うーん、そっか。オレには似つかわしくない気がするが……

 

 

784:名無しの魔法提督

照れてやがるぜ、こいつw

 

 

785:名無しのごとき氏

うっさいわ、提督。……まあアレだな。

今回はダブルの力が手に入ってよかった。

前にも機会はあったけど、あの時はオレの手には余ったし。

 

 

786:名無しの寺生まれ

露骨に話を変えたッスね。

でもごとき氏の手に余る事態って、一体どんだけヤバかったんスか?

 

 

787:名無しのごとき氏

いや、ねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コナンと金田一のダブルとか誰が生み出したんだよ、マジで。

どうしろってんだよ、オレにさあ!!

 

 

788:名無しの魔法提督

悪魔と相乗りどころか死神が二ケツして暴走してんじゃねーか!?

誰か取り締まれよ!!




ちょっとした設定集

〇オールマイト
ヒロアカ世界のNo.1ヒーロー。神田区の悪夢後原作とは違い、ヒーローとしての活動は縮小するものの引退はしていない。ワン・フォー・オールは使い切ったものの新たにその身に宿った個性群を使い、助けを求める声あらば駆け付ける。もっとも過去に負ったダメージ自体は回復していないので、無理は出来ないが。また警察やヒーロー協会の協力を仰ぎ、個性の元の持ち主を特定。返却活動を続けている。


〇コナン&金田一
言わずと知れた名探偵。混ぜるな危険の筆頭格。
実際問題として彼らは大抵の場合“たまたま事件に巻き込まれる”のであって原因でも何でもないはずだが、ちょっとは自重してくれと言いたくなる事件遭遇率。
ちなみにコナンは“犯沢さん”時空。




別作品の更新をしたり目を付けていた長編小説を読んでいたので間が空きましたが、ヒロアカ編W風味でした。
ヒロアカ編もパターンを幾つか考えており、ドシリアスな展開も候補にありましたが「シリアスは原作でやってるからいっか」ってことで今回の形に。
Wは前々からヒロアカに親和性が高いなーと思っていたのでミックス。
海東があの歳で高校生やってたのでごとき氏が高校生に扮して雄英に潜入ルートもありましたが、さすがに自重。
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