プロローグ
事の始まりは中国軽慶市。
発光する赤子が生まれたというニュースだった。
これをきっかけに各地で様々な超常を持つ人々が現れ始めた。原因も、それがなんなのかであるかも判然としないまま時は流れる。いつしか「日常」は「超常」に、「
その職業とは、ヒーロー。
これはどこぞの誰かがヒーローになる話……………………………………
………………………………、ではなくこれは俺こと、
晴天な空、いつも通りの騒がしい都心、そんな中、突如として悲鳴と怒号が響き渡った。
「イイかぁ!今すぐ大量の金と、車を用意しろ!さもなければこの女を殺すぞォ!!!」
なんてことは無い、ただの強盗だ。ただ、少し前と変わったのはピストルなんてちゃちなものではなく、人を救える力、はたまた人を傷つける力でもある個性を、人が持っていることである。確かに、個性というものが生まれ、人々は超常を日常にしたかもしれない。それによってヒーローという職業が脚光を浴びた。それはなぜななのか?…至ってシンプルだ、その個性を悪用するやつが出てきたからだ。光あるところに闇あり、闇があるからこそ光があるのだ。犯罪者今では
今も人質になった女性が「ヒーロー、助けてっ!」と泣きながら叫んでいる。だが、ヒーローは助けられない。なぜなら人質に向いているピストルの銃口の数おおよそ、10。人質の周りには10丁のピストルが浮いているのだ。恐らくは個性であろうが、それは置いておく。なぜ現場にいるヒーローが動けないか?人質が殺されてしまうからだ、助けるより早く。
何より、今まで
そんな奴がヒーローになれてしまう。
世の中にはそんなヒーロー社会を正そうとする者もいるが、そんな面倒なことはしない。ただ━━━━━━━━
そう、俺はヒーローにならずに救いたいと思ったら救うだけ。
「おい、もうそこには誰もいないが、どこに向けて銃口を向けてるんだ?…おまえ」
その声が聞こえると同時に、ヴィランのピストルに囲まれていた女性はヒーロー達のすぐ側にいた。勿論「「「「っ!?!?!?」」」」
となっている。ヒーローも、ヴィランも。簡単な話、俺の個性で、落ちてる小石と女性の座標位置を入れ替えただけ。
「何処のどいつだ、俺の邪魔をするのはァァァァア!!!」
人質を奪取されたヴィランはブチ切れて叫ぶがわざわざ名乗る必要はあんまりないが、最近騒がれている名前を残すとしよう、本名言えんし。
俺の姿はビルの影から消えてヴィランの後ろに現れた。「っ!?」直ぐにこちらに気づいで振り向こうとしているようだが俺からしたらとろい。突如、俺の手は雷を纏いバチバチと音を立てながら発光した。そのまま男の首に手刀を叩き込む。男は悲鳴も上げることさえも出来ず地面に倒れふした。
「「「「「「「おぉーーーーーーーーー!!!!!」」」」」」」
ヴィランが気絶するのを見ていた野次馬達やその他の被害者達は一斉に声を上げた。それもそうだろう、ヒーローが駆けつけたというのに一向に解決されず、死人が出る間際に現れて颯爽と事件を解決に持っていったのだから。
「黒いスーツ黒のマント」
「それに黒のハットにオペラマスク?」
「色々な個性…?」
「「「「「もしかして…」」」」」
「その格好に、単一では無い個性、貴様は《吸血鬼》シュゲツで間違いないなっ!?!?」
野次馬が何かを言う前に、警官がそう問いかけてきた。
「数多のヴィランの殺害、無断での個性使用、ヒーローへの妨害、許されるものでは無い!大人しく投降しろ!」
そのまんま俺の罪状を声にあげ、投降しろと言ってくる。犯罪者に大人しく投降しろとか、頭ん中空なんかな?まぁ、みんなが言ってくれたが、俺はシュゲツと名乗り、ヴィジランテ活動をしている。
「捕まえられるものなら、捕まえてみるがいいさ!」
手を上げると同時に数えきれない、いや、視界を埋め尽くす弾丸が殺到するが俺は指を鳴らすと俺の体はまるで影が消えてくかのように徐々に消えていき、被弾するはずの弾丸は透過して行く。
「無能なヒーロー、無能な警察、またいつか会うことがあれば捕まえてみるがいい!」
そう、これは誰かがヒーローを目指す話ではない。その身に宿す個性で好きなように人々を助け、やりたいことを為す怪鬼血影の犯罪ストーリだ。
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