騎馬戦のチーム分けが決まり、ついに戦闘が始まろうとしていた。緑谷達ももう攻めてこられると思ってすでに身構えていた。常闇の黒影も前面に出している。
プ『3……2……1……スタート―――!!』
というプレゼントマイクの声とともに一斉に緑谷達に突っ込んでくる生徒達。それは爆豪も例外ではない。
勝「デク!おめぇから必ず取るぞ!!」
ともう血気盛んに突っ込んでくる。
踏「追われしものの宿命、選択しろ緑谷!」
妙に中二っぽいセリフの常闇に、本気モードの緑谷は「うん!」と返事をし
出「もちろん最初は逃げの一手だよ!時間を稼ぐんだ!」
お「了解!」
それで動こうとする緑谷たち騎馬だったが突然地面に足が沈んでいく。
明「1位の人!ジェットパックを!」
出「そっか、麗日さん、発目さん、避けて!1回飛んで移動する!常闇君、索敵お願いね!」
踏「任された!」
空を飛んで地面から地面へと移動をして、常に黒影で周囲を警戒して移動をする緑谷達。これなら空を飛べない生徒は手も出せないだろう。例外はいるだろうけど。
勝「デク!!空を飛べるのがお前たちだけだと思うなよ!?」
出「げっ!かっちゃん!?」
そこにはなんと爆豪が、騎馬もいないのに1人だけで爆破の勢いで飛んできた。
踏「ッ!黒影!!」
かろうじて黒影で爆豪の爆破を防ぐが、まだ周りには知られていないがこれが黒影の弱点だ。そのまま爆豪は不発で落下していくが、それを騎馬の1人である瀬呂がテープを伸ばしてうまくキャッチしてもとの場所へと戻している。
出「あれってありなの!?」
ミ「テクニカルなのでセーフよ!」
緑谷の叫びは無情にもミッドナイトによってセーフにされてしまった。
出「くっ!空はまずい!これからはなんとか地面だけで移動しよう!」
それで着地をした途端、
お「ん!?デク君、足が何か動かない!」
出「えっ!?」
麗日たちの足裏に見た事のある紫の丸いモノ。
出「これは峰田君の!」
実「そうだぜ緑谷!」
と、障子の腕に覆われている峰田の姿があった。よく見れば一緒に蛙吹の姿も確認できる。緑谷はその瞬間、即座に顔を逸らした。遅れて逸らした所に蛙吹のカエルの舌が伸びてきていた。
梅「ケロ。やっぱり反射神経がいいのね、緑谷ちゃん」
障子の姿はまるでタンクのようであの鉢巻きを取るのは至難の業だろう。
出「(やばい!もうかなりの乱戦だ!)」
その通り、すでに鉢巻きを取られているものもいるがそれでも諦めずに特攻を仕掛けてくるものもいる。無くすものがないのなら強気に動けるというものだ。それでまた爆豪が突っ込んできそうになったのだが、そこで物間のチームに取られた上に、煽られて爆豪はそっちの方に集中したために、とりあえず緑谷は爆豪の脅威から逃れることが出来たと安堵した途端、
お「デク君!」
出「!」
緑谷達の目の前には轟たちのチームが立ちはだかっていた。
出「轟君!」
焦「取るぞ……緑谷」
そこから2チームによる激しい攻防が始まる事になる。
出「(轟君はなぜか左側の炎は戦闘には使わない!そこが突けるところだ!)みんな、
なるべく左側に重心を置いて!」
焦「ッ!察しが早いな……さすがだな」
轟が氷しか使ってこない事を察しているのか、緑谷はそれで3人に何度も指示をしていき、避ける避けるの防御姿勢を取る。途中で突っ込んできた他の生徒も轟達の攻撃ですでに凍り付いていて、さらには囲むように氷のバリケードが展開されている。現時点で、緑谷達の勝機は薄い。そして、氷で追撃を図ろうとした轟に、飯田が声をかける。
天「これを使ったら俺はもう使いモノにならなくなる!必ず取れよ!」
飯田が妙案があると言って一気に駆けようとする。それに気づいた緑谷は悪寒に従って身構える。
天「レシプロバースト!!」
飯田がものすごいスピードで横を通り過ぎ、轟がハチマキを奪い取る。さっきも言った通り、飯田は一度使ってしまえばエンストを起こしたかのように排気筒から煙を吹かせてしまっており、移動に難が出てしまっていた。
出「しまった!」
お「デク君!」
出「取り返す!」
焦「そうはさせない!」
そして、緑谷が跳んで取ろうとし、爆豪が氷の壁を超えてくるが、
プ『時間は後5秒!4……3……2……1……タイムアップだ!!』
プレゼントマイクからの終了の合図。轟たちは逃げ切れていた。
出「ごめん、みんな…僕が油断してたせいで…」
お「そんなことないよ!」
出「え?」
踏「緑谷が隙を作ってくれたおかげで、なんとか奪い取れた」
そう言って、黒影が奪い取ったハチマキを見せる。
最終順位
1位…轟チーム
2位…爆豪チーム
3位…緑谷チーム
4位…心操チーム