大罪の力使い、ヒロアカ世界に転生   作:枸凪

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遅くなってすみません


12話 雄英体育祭・トーナメント(緑谷vs心操戦)

緑谷はレクリエーションの時間の間に尾白と部屋で騎馬戦の時の話を聞いていた。

 

猿「緑谷。とにかくあの心操という奴の声には耳を傾けるな」

出「傾けるな?騎馬戦の時になにかあったの?」

猿「ああ。さっきも言ったけど騎馬戦が始まった時にあいつの声を聞いて返事をした

以降、もう記憶がほぼないんだ。ここからさっするにあいつの個性は…」

出「洗脳の類…かな?」

猿「多分そのまんまの個性だと思う」

 

洗脳と言っても多岐にわたる。だがそのまんまの洗脳なら対策はもう決まっている。

 

出「つまり心操君がなにかを言ってきても無視を決め込んでいけばいいんだね?」

猿「そうだ。緑谷なら余裕だろ?そして速攻で仕掛けて場外にでもしてしまえばいい」

出「そうだね。ただ、心操君はきっと僕になにかしらの揺さぶりをかけてくると思う。

そこをどう凌ぐかで対処は変わってくるかな…」

猿「そうだな。とにかく頑張れよ緑谷」

出「うん!」

 

それから時間は経過してセメントスによる闘技場作成も完了し、ようやく試合が始められる。

 

プ『セメントスサンキュー!そんじゃそろそろ始まるぜ!やっぱり最後はガチンコ

勝負っしょ!己の力を信じて最後まで戦い抜け!!この勝負で勝ち残った奴が

ヒーロー科1−A黒牙 龍生と戦う権利が得られるぞ!!!』

 

プレゼントマイクの叫びが聞こえてくる中で緑谷は会場に入る前の通路で呼吸を整えていた。そこに背後からオールマイトがやってきた。

 

オ「緑谷少年。ここまでこれて私としても嬉しい限りだよ」

出「オールマイト……」

オ「だからな。ここまで来たんだ。最後まで駆け抜けてみろよ!君なら十分やって

いけるさ!」

出「はい!頑張ります!」

 

オールマイトに見送られながらも緑谷は会場の中に入っていった。

 

プ『それじゃ1回戦を始めるぜ!まずは障害物競争で優秀な成績を収めたヒーロー科、

緑谷 出久!』

 

客席から歓声が巻き起こる。

 

プ『対していまのところ目立った活躍はしていない能力は未知数の男子!普通科、

心操 人使!』

 

プレゼントマイクがこの戦いでのルールを説明している中で緑谷と心操がそれぞれで向かい合う。まだ試合開始のコールは言われていないがすでに心操は緑谷に話を振ってきていた。

 

人「なぁ緑谷……もうここからは心の勝負なんだよ。将来の為には形振り構っていちゃ

いられない」

出「………」

 

緑谷はそれを無言でなんとかやり過ごす。そして、プレゼントマイクがスタートの合図をした。

 

人「そういえばさっきの辞退した尻尾の奴だが、プライドがどうとか言っていたが、

チャンスをドブに捨てるなんてどうかしているとは思わないか?」

出「……ッ!そんな事な」

人「これで、終わりだな…」

プ『おおっと!?最初の戦いでいきなり緑谷、完全停止!?これはどういうこった!?』

 

今の緑谷には周りの声が頭に靄がかかったかのように聞こえてこない。そこに心操の声が聞こえてきて、

 

人「そのまま振り向いて場外まで出て行ってくれ……」

出「…………」

 

緑谷はそれで振り返り、場外に向かって歩き出す。

 

プ『おーっとぉ、まさかの心操、2回戦進出か?!』

出「(せっかく尾白君が教えてくれたのに…止まれ止まれ止まれ…止まれ!)」

 

そんな緑谷の眼に、8人の人影が見えた。すると急に指が動くようになり、ワン・フォー・オールを起動させる。そして、指を思いっきり地面に叩きつけた。緑谷の個性で盛大に陥没するステージ。空へと巻き起こる嵐。そんな光景に会場の全員は驚いた。まるでオールマイトのような、そんな錯覚を覚える。ジンジンと叩きつけた指が痛む感覚を味わいながらも緑谷は意識を取り戻して心操の方へとゆっくりと向き直る。

 

人「く、羨ましいな!そんなに強い威力を発揮できるなんてな!」

出「………」

 

緑谷は答えない。ただひたすらフルカウルで移動をして心操の服を掴んでそのままステージ場外まで投げ飛ばした。心操は抗える術などなくそのまま場外まで落ちて尻餅をついていた。

 

ミ「心操君、場外!これによって緑谷君、2回戦進出!」

プ『意外と地味だったけどこれにて終了だ!!』

 

そして2人は向かいあう。

 

出「…どうして心操君はヒーローに?」

人「なりたいと思ったんだから仕方がないだろう……」

 

それを聞いて、もしオールマイトに出会えていなかったら緑谷にも何か言えたのだろうけど、今では彼に話しかける言葉は少ない。だが、それは代わりに同じ普通科のクラスの生徒達が彼の事を褒めていた。「お前は普通科の星だよ」と。それだけで心操は少しだけでも嬉しい気持ちになった。ヒーロー達も心操の個性は対ヴィランに使えると言っていたので、見てもらえている事がなによりも将来の役に立つことになる。

 

人「確かにヴィランみたいな能力だろうよ。それでも俺はヒーローとして駆け上がって

やる。いつか絶対にヒーロー科に上り詰めてお前らより立派なヒーローになる……

それまで足元掬われないように注意しておけよ?」

 

それだけ言い終わって心操は会場から出て行った。緑谷はただただ苦しい戦いだったと思った。通路に戻るとそこにはまたオールマイトが立っていた。

 

出「オールマイト……僕、僕……」

オ「いいんだ緑谷少年。苦しかっただろう…だがこれも糧に君はまた成長できる。まずは

勝利を喜ぼう」

出「はい……」

オ「それから指をリカバリーガールに見てもらおうか。きっとフルカウル制御時以上の

力を出していたと思うからね」

出「わかりました」

 

こうして緑谷にとって苦しい第1回戦は終了した。それとさっそくステージが壊れたので修復作業で少し時間を使うとの事であった。

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