大罪の力使い、ヒロアカ世界に転生   作:枸凪

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14話 雄英体育祭・トーナメント(緑谷vs轟、2〜4試合)

第2回第1試合…

緑谷と轟の試合。

 

(お前、オールマイトに目 かけられてるよな)

焦「来たか」

プ『今回の体育祭、両者トップクラスの成績!!両者並び立ち今!緑谷 vs 轟!START!!』

出「(まず氷結が来る!)」

焦「(あのパワーを好きに撃たせるのは危ない。開始瞬間にぶつけろ!!)」

 

緑谷に轟の氷結が襲いかかる。しかし、

 

出「(間に合うか?!)SMASH!」

 

その氷結が、緑谷のデコピンで発生した風圧により、破壊される。

 

出「いたっ(調節間違えたかな…?)」

「うわ 寒っ!」

焦「やっぱそう来るか…」

プ『おぉぉぉ!!破ったぁぁぁ!!』

 

再び氷が緑谷へ襲いかかる。

 

出「SMASH!」

プ『まぁーーた破ったあ!!!』

焦「ちっ……」

出「(轟君の戦いは知る限り、いつも一瞬だから情報が少ない。この戦いの中で隙を

見つけないと…!背後に張った氷は多分吹っ飛ばされない為の対策。とすれば、指で

正解だった。見極めろ…考えろ…見つけるんだ…!)」

焦「おまえは………」

 

再び氷が放たれる。

 

出「わぁっ!!!」

 

鋭「しまった 始まってんじゃん!」

電「お!切島、2回戦進出おめでとう!」

鋭「サンキュ。次、おめーとだ 爆豪!」

勝「ぶっ殺す」

鋭「ハッハッハ やってみな!…と言いたいが、おめーや轟、黒牙は強烈な範囲攻撃ポンポン

出してくるからなー…」

勝「ポンポンじゃねぇよ」

電「ん?」

勝「筋肉酷使すりゃ、筋繊維が切れる。走り続けりゃ、息切れる。個性だって身体機能の

ひとつ。奴にも何らかの限度はあるハズだろーが(俺だって、出せる威力には限度が

あるから、コスチュームで最大威力の爆破をノーリスクで撃てるよう考えたしな…)」

鋭「そりゃそっか…ん?でも黒牙はポンポン出してんじゃんか」

勝「こいつは規格外すぎるから除外」

龍「規格外すぎるって…」

鋭「(否定できねぇ…)ってことは、緑谷は瞬殺マンの轟に…」

 

焦「耐久戦か。すぐ終わらせてやる」

出「!」

 

再び氷が放たれる。

 

出「SMASH!(そろそろ右手、ヤバイかな…)」

プ『轟、緑谷のパワーに怯むことなく接近!!』

 

轟が氷を足場に飛び上がる。緑谷が氷を破壊するも、轟からの反撃を喰らいかける。

 

出「っぶなっ!」

 

再び個性を発動した轟の氷によって、緑谷の右足が凍りつく。しかし、腕でSMASHを放った緑谷の攻撃により、氷もろとも轟も場外の手前まで吹き飛ばされる。

 

「うわっ」

 

焦「…さっきよりずいぶん高威力だな」

出「うゔゔ」

 

勝「龍生」

龍「ああ。今ので右腕いったな」

 

出「(個性だけじゃない…判断力、応用力、機動力…その全ての能力が、強い!!)」

焦「守って逃げるだけでボロボロじゃねぇか」

 

と、緑谷は轟が震えているのに気づく。

 

出「…?(震え…?)」

 

「もうそこらのプロ以上だよ…」

「さすがはNo.2の息子って感じだな」

 

出「(そういうことか?ちくしょう)」

焦「利用して悪かったな。だがありがとう 緑谷。おかげで、」

 

轟が観客席を見上げる。そこには、エンデヴァーがいた。

 

焦「奴の顔が曇った」

(左を使わず1番になることで、奴を完全否定する)

焦「その腕じゃもう戦いにならないだろ。終わりにしよう」

プ『緑谷に反撃の隙を与えず攻め続けた轟!!とどめの氷結を―…!』

出「どこ見てるんだ…!」

焦「!」

 

緑谷が轟へとSMASHを撃つ。

 

焦「ぐっ……!」

 

それにより、轟は場外ギリギリまで飛ばされる。

 

焦「てめェ…(壊れた指で…)何でそこまで…」

出「震えてるよ、轟君。個性だって身体機能のひとつだ。君自身、冷気に耐えられる限度が

あるんだろう…?でも それって、左側の熱を使えば解決できるものじゃないのか?

皆…本気でやってる。勝って、目標に近付く為に…1番になる為に!それなのに半分の

力で勝つ!?まだ僕は、君に傷一つつけられちゃいないぞ!全力でかかって来い!」

 

(轟君も、あなたじゃない)

エン「(あの小僧…)」

 

(いいのよ、おまえは――…)

焦「……何のつもりだ。全力…?クソ親父に金でも握らされたか…イラつくな…!(近距離の

氷結ならお前は対応出来ないはず…!)」

 

緑谷が駆け出し、轟の鳩尾を殴る。

 

焦「がはっ」

 

「すげぇ…」

「どう見てもボロボロなのは緑谷なのに」

「轟に一発入れやがった…!」

 

出「僕だって、全力でやってるんだ…(彼に…彼らに追いつきたい。君に比べたら些細な

動機かもしれない…けど!)もっと相応しい人がいたかもしれなかったのに、何の力も

持たない僕を信じて力をくれた英雄、小さい時から不器用ながらも、“無個性”だった僕を

守ろうとしてくれた幼馴染、何より!自分のことは後回しで、いつも周りにばっか気を

回してる彼の、彼らの期待に応えたい!」

焦「ッ!!」

 

龍「アイツ…」

勝「なっ//」

 

観客席では、緑名の声が届き感心している黒牙と、ほんのりと耳が赤くなってる爆豪がいた。しかし、その声は2人にしか届かず、切島や上鳴、瀬呂たちが滅多に見られない爆豪の様子をからかいながら、理由を聞き出そうとしていた。

 

電「おぉ…珍しいな、爆豪が赤くなってやんのww」

勝「っるせ」

範「言葉に覇気がないなww緑谷に何か言われたか?」

勝「なんにもねーわ」

龍「勝己」

勝「…」

龍「お前らも、そう詮索してやるな」

電「わかったー」

 

出「だから、全力も出さないで1番になって、完全否定なんてふざけるなって今は

思ってる!」

焦「うるせぇ…俺は親父を…」

出「君の、力じゃないか!!」

焦「!!」

 

轟の脳裏に、まだ母と暮らしていた頃にテレビで見たヒーロー特集の、オールマイトの言葉と、母の言葉が浮かんだ。

 

オ(個性というものは、親から子へと受け継がれていきます。しかし、本当に大事なものは、

その繋がりではなく 自分の血肉だと…自分である!と認識することだと思います。

そういう意味もあって私はこう言うのさ。『私が来た!』ってね)

焦 母(でもヒーロにはなりたいんでしょう?いいのよ、お前は。血に囚われる必要なんて

ない。なりたい自分に、なっていいんだよ)

 

突如、轟の左から炎が吹き出す。

 

プ『これは…!?』

 

(戦闘に於いて熱は絶対使わねぇ)

天「使った…!」

 

オ「(まさか轟少年を…救おうと…!?)」

 

焦「勝ちてぇくせに……ちくしょう…敵に塩送るなんてどっちがふざけてるって話だ…」

 

その様子を見て、エンデヴァーが笑う。

 

焦「俺だって、ヒーローに…!!」

出「!!」

 

エン「焦凍ぉぉ!!やっと己を受け入れたか!!そうだ!良いぞ!!ここからが

お前の始まりだ!!俺の血を持って俺を超えて行き、俺の野望をお前が果たせ!!」

 

しかし、轟は反応しない。

 

エン「………」

 

オ「………」

 

プ『エンデヴァーさん、急に激励…?親バカなのね』

焦「…」

出「凄っ…」

焦「何笑ってんだ。その怪我で、この状況でお前……イカレてるよ。どうなっても俺は

知らねぇぞ」

 

2人は同時に構える。轟は、炎をそのままに足を踏み出し、氷を作る。緑谷は、体勢を低くしてフルカウルを発動させ、いつでも踏み込めるようにする。

 

セ「ミッドナイト!(さすがにこれ以上はもう)」

ミ「(彼の身がもたない!!)」

 

その様子に、セメントスは2人の間にいくつも壁を作り、ミッドナイトは腕の部分の服を破り、個性を発動させる。そんなヒーローたちの様子も気にせず、緑谷は轟の方へと跳ぶ。

 

出「(なるべく近くで…ありったけを…!)」

焦「ありがとな、緑谷」

 

轟の個性と緑谷の個性がぶつかり合い、巨大な爆発が起こる。

 

セ「威力が大きけりゃ良いってもんじゃないが……すごいな……」

プ『今の何…?お前のクラス何なの……』

相『今まで散々轟の個性で冷やされたのが瞬間的に熱され膨張したんだ』

プ『それでこの爆風て…どんだけ高熱だよ!ったく何も見えねーよ。オイ、これ勝負は

どうなった…』

ミ「っー…!」

 

だんだん煙が晴れ、赤い靴が現れる。

 

オ・エン「「!!」」

 

そして、完璧に煙が晴れる。緑谷は入り口そばの壁で気絶しており、ステージ上に立っていたのは、周りを氷で囲み、吹き飛ばされないようにしていた轟だった。

 

ミ「緑谷くん…場外」

焦「ハァハァ…」

ミ「轟くん…3回戦進出!!」

 

「緑谷、煽っといてやられちまったよ…」

「策があったわけでもなくただ挑発しただけ?」

「轟に勝ちたかったのか負けたかったのか…」

「何にせよ、恐ろしいパワーだぜありゃ」

「騎馬戦までは面白い奴だと思ったんだがなァ」

 

龍「轟は成長の余地がある。育てたら面白そうだ」ボソッ

勝「…」

 

黒牙が呟いた言葉を聞き、爆豪がむすっとする。

 

ーリカバリーガール 出張保健所ー

龍「リカバリー」

リ「お前さんか」

龍「出久の様子は?」

リ「まだ起きていない」

龍「そうか…」

リ「この子はいつもこんな風なのか?」

龍「…ああ」

リ「この子が起きたら伝えておいてくれ。この右手は、決して治らない。一生、この歪な形の

ままだと」

龍「わかった」

 

しばらく沈黙が続く。が、黒牙がリカバリーガールへ言葉を紡ぐ。

 

龍「リカバリー、今回は俺がこいつの怪我治すよ」

リ「いいのか?」

龍「ああ」

リ「それじゃあ、頼んだよ。アサルト」

龍「おう」

 

リカバリーガールは、部屋から出て行く。その様子を見た黒牙は、息を吐き出す。無意識のうちに体がこわばっていたようだ。

 

龍「『回復』」

 

そして、緑谷へ黒牙が手をかざす。すると、そこから暖かな光が溢れ、緑谷の傷が完治する。

 

龍「……頼むから、もうこんな無茶はしないでくれ。こんなんじゃ、前みたいに心臓が

いくつあっても足りねーよ…俺はもう、目の前で大切なやつを失いたくねーんだ。」

 

静かな部屋へ響いた声は、黒牙本人と、ドアのそばを通りかかった轟だけが知っている。

 

第2試合…

飯田と塩崎の試合。開幕と同時に、飯田が塩崎にレシプロバーストを入れ、塩崎が気絶して終了した。

 

第3試合…

常闇と芦戸の試合も同じようなものでやはり常闇の黒影によって何度も場外まで持っていかれて酸攻撃もまともにできずに場外リタイア。

 

第4試合…

爆豪と切島の試合。これは切島が持久戦をさせないために体を最大限硬化させて爆豪に挑んでいき、そのタフネスで耐えながらも仕掛けていたが、爆豪の爆破がそれを上回って気張り続けていた身体も耐えることが出来ずに最後には「死ねぇ!!」という言葉とともに爆破を食らってダウンしてしまった。

 

これによって、ベスト4の四人が揃った事になった。

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