第3回第1試合…
轟と飯田の試合。飯田がレシプロバーストで仕掛けるものの、轟により凍らされ、降参したため、轟の勝利。
第2試合…
爆豪と常闇の試合は、終始常闇の防戦一方だった。緑谷は、その理由にすぐ気がついた。
出「かっちゃん……無意識に常闇君の弱点を分かってる」
そう、常闇の弱点は炎、光と光る物なのだ。闇を保つことが出来ずにどんどんと黒影が弱くなってしまうのだ。だからたとえ暗闇の中でも光系の攻撃を受けてしまえばすぐに弱体化してしまう。そこをどう克服するのかが今後の常闇の修行次第だろう。そしてあっという間にフラッシュをくらってしまい、爆豪に押さえつけられる反対の手で爆破をし続けられてしまい降参した。
ミ「常闇君、降参!よって勝者、爆豪君!」
プ『これで決勝に出場する選手が決まったぁ!』
ー観客席ー
飯田side
天「緑谷君!」
龍「おかえり」
出「ただいま」
出「飯田君、なんかテンション高くない?」
天「ん?そうか?」
お「うん」
天「実は…」
回想…
天・母『天晴がヴィランに……!!』
天「…は?」
母さんからかかってきた、兄さんがヴィランにやられたという知らせ。僕は理解に時間がかかる。信じたくなかったからだ。
天「兄さんは!無事なのか!?生きてるんだよな、母さん!!」
天 母『天晴は怪我してるわ…!全然無事じゃないわよ!こんなことならヒーローに
なんて…』
天「どういうことだ!?と、とにかく、僕も直ぐに病院にいく!いまどこの病院に
いるんだ!?」
僕は母さんに兄さんの安否を訪ねるが、わかったのは怪我をしてることと、母さんがとても動揺していることだけだった。こうしてはいられない、直ぐにでも兄さんの元に向かわねば!!
天 兄『なにいってんだ天哉!お前まだ競技の最中だろ!』
電話口から母さんではない声が聞こえて、僕を叱る。なんでだ…この声は―――
天「兄さん!?天晴兄さんなのか!?どういうことなんだ……兄さんがヴィランに
やられたのにその兄さんが電話に!?」
天 兄『落ち着け、天哉!俺は死んじゃいない、母さんが大袈裟過ぎるだけだ』
天 母『大袈裟なもんですか!大事な息子が大怪我したのよ?心配するじゃない!!』
天 兄『わかったよ、心配かけてごめんよ母さん。でもこの通り、大した怪我じゃない
から!』
動揺している僕を尻目に、母さんと兄さんは電話口で言い合いをする。兄さん、思ったより元気そうだ……良かった…!
天「兄さん、説明してもらってもいいかな?」
天 兄『ああ、どこから話すかな―――よし、最初から順序立てて話そう』
天「ならそれで、よろしく兄さん」
僕は兄さん説明を求め、兄さんがそれに答える。さあ聞かせてもらおう、なにがどうなったのかを…
天 兄『ことのきっかけは、今から1週間くらい前、うちの事務所に1本の電話が入って
きたんだ。相手先はなんとあのオールマイト事務所!内容としては俺らの
活動拠点のうちのひとつ、保須市に凶悪なヴィラン、ヒーロー殺しが出没する
可能性が高いから警戒するように、ってものだったんだ。それに出没するのは
路地裏なんかの人目につかない場所だとか、個性の特徴だとか、具体的な出没の
日にちとか、詳しく教えてくれたんだ。超一流ヒーロー事務所ともなると、
調査力も凄いんだなって思い知らされたよ。それで、そのアドバイスに従って
4人1組の警戒態勢で巡回をしていたんだか、ホントに現れたんだよ、ヒーロー
殺しが!発見した途端に戦闘になってな、ホントにイカれたヴィランだったよ。
直ぐに警戒中だった他の相棒連中にも連絡して、チーム韋駄天の総勢60名近くの
数で迎え撃ったんだ。だが非常に凶悪かつ強力なヴィランでな、特にスピードが
半端なかった、囲まれないように立ち回りながら、1人負傷させられたよ…
その時に相棒を庇って俺もやられちまってな。結局、数の利があったから負けは
しなかったんだが、逃げられたよ……」
兄さんはホントに最初から話してくれた。そんなことが起きていたなんて……
天「でも兄さん、怪我したんだろ!?大丈夫なのか!?」
天 兄『ああ、医者が言うには特に後遺症とかも残らず、ひと月くらいで治るとのことだ』
天「ああ、良かった…!兄さんが再起不能になっていたらと思うと、ゾッとするよ」
天 兄『警戒してなかったら確かに危なかったな……だが、怪我が治ったら次こそは
ヒーロー殺しを捕らえてやるさ!』
兄さんはそこまで重症ではないようで、再起とリベンジに燃えていた。
天「ああ、兄さんならきっと出来るよ!なにせ兄さんはインゲニウムだからね!」
天 兄『ありがとうな、天哉。お前もこのあと試合あるんだろ?病院のベッドからテレビで
応援してるぞ!頑張れよ!』
天「ありがとう、兄さん!兄さんに恥ずかしくないように頑張るよ!!」
天 兄『おう』
回想終了…
天「ってことがあったんだ」
お「やからテンション高いんやね!」
天「ああ、そうだ」
龍「アレか」
天「む?もしかして兄さんの事務所に電話をかけたのは君か?」
龍「ああ。気づいてたのに見逃せねーし」
天「ありがとう!君のおかげで兄さんが助かったよ!」
龍「人助けはヒーローの基本、だからな」
天「それでもだ!」