大罪の力使い、ヒロアカ世界に転生   作:枸凪

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緑谷・原点(オリジン)

ー市立折寺中学校 中3 教室ー

ガラッ

先「全員席についてるかー。ホームルーム始めるぞー」

 

先「これから進路希望の紙を配るけどー、まあ皆だいたいヒーロー科志望だよねー」

 

と言って、進路希望の紙を投げる。そして、爆豪・緑谷・黒牙を除いた生徒たちが個性を発動する。

 

勝「先生ー、コイツらと一緒にするなよ。俺たちはこんな"没個性"どもと一緒に

底辺なんかいかねぇよ」

先「そういえば、爆豪は雄英志望だったな」

 

その言葉でクラスがざわつく。

 

「マジかよ!」

「毎年倍率300超えてんだろ?」

「でも勝己なら行けんだろ」

勝「俺らは、あのオールマイトを超えて、トップヒーローになるんだ」

「オールマイトを?!」

「ガチで言ってんのか?」

勝「なあ?デク、龍生」

出「な、なんで僕にふるの?!」

龍「ああ」

出「龍君まで!?」

「緑谷はムリだろ」

「無個性だしなww」

「でも、黒牙なら行けんだろ」

「そうだな」

勝「うるせー!デクはつえーんだ!」

先「静かにしろー。週明けには進路希望表提出だからなー、ホームルーム終わりー」

 

勝「デク、龍生、帰ろーぜ」

龍「おう」

出「ご、ごめん。2人とも先に行っててくれるかな?先生に呼ばれてて…」

勝「そんなのほっとけばいいじゃねぇか」

出「で、でも」

龍「ほら、行ってこい。勝己、帰ろうぜ」

出「ゴメンね。埋め合わせは今度するから」

勝「…わかった。いつもんとこの奢れや」

出「うん」

 

龍「お前、ほんと出久に対して過保護だよな」

勝「あ?」

龍「さっきのホームルーム」

勝「俺は本当のこと言っただけだ」

龍「まあ認めなくていいけどよ、勝己はアイツの夢、否定すんなよ」

勝「当たり前だ」

 

龍「じゃあ俺こっちだから」

勝「ん。また明日」

龍「おう」

 

数十分後…

BOOM

龍「なんだ?」

 

黒牙が振り向くと、商店街の方から炎が上がっていた。

 

龍「敵か?」

 

そう言いながら走る。

 

ー商店街ー

Mt.「私二車線以上じゃなきゃムリ~~~!!」

シ「爆炎系は我の苦手とするところ………! 今回は他に譲ってやろう!」

バ「そりゃサンキューッ! 消火で手いっぱいだよっ!! 状況どーなってんの!?」

デ「ベトベトで掴めねーし! 良い個性の人質が抵抗してやがる! おかげで地雷原だ、

3重で手ェ出し辛え状況!!これ以上解決できんのは今この場に居ねぇぞ! 誰か

有利な奴が来るのを待つしかねぇ!」

 

そう言ってヒーローたちは被害を抑えることに注力している。相性の良い個性を持っているヒーローを待って。そこに、緑谷と同じタイミングで黒牙が着いた。それとほぼ同時に、オールマイトも現場に到着した。

 

出「あれは…!」

 

龍「なんだありゃ」

 

するとその時、ヘドロの隙間から、人質の顔が見えた。その顔を見た瞬間、緑谷は飛び出していた。

 

出「かっちゃん!!」

デ「君!危ないから、止まれ!」

 

龍「出久?!勝己?!」

 

その姿を見て、黒牙は走り出した。そのスピードは、だんだん早くなっていく。

 

デ「待て!」

 

黒牙が睨む。と、爆豪と緑谷の会話が黒牙の耳に入ってくる。

 

勝「デク、なんで…?」

出「足が勝手に!なんでかわかんない…けど!君が!助けを求める顔してた!」

勝「!」

 

黒牙が再び走り出す。

 

ヘ「ゴチャゴチャと…うるせぇんだよ!ガキが邪魔するな!」

 

そう言って、ヘドロが緑谷に向かって、爆豪の爆破で攻撃した。が、その寸前でヘドロの手が止まる。ヘドロの上には、黒牙が乗っていた。

 

龍「『神経切断』」

出「龍君!!」

龍「こいつの神経を10秒だけ止めた。今のうちに勝己を頼む」

出「う、うん!」

 

そして、緑谷が爆豪を助け出す。

 

龍「霊槍シャスティフォル第3形態『化石化』」

 

ヘドロが石化していく。その様子を見ながら、黒牙は呟いた。

 

龍「お前は、俺の大切なやつを傷つけた。それが、お前の罪だぜ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

デ「なぜ飛び出した!わざわざ君達が行かなくても良かっただろう!」

出「すみませ 龍「うるせぇ」龍君!」

デ「なんだと?」

龍「そう言うなら、あんたらが行けば良かっただろ」

Mt.「場所が悪くて個性が使えなかったのよ!仕方がないじゃない!」

龍「場所が悪かろうが、相性が悪かろうが、立ち向かえ。それでもヒーローか」

Mt.「はぁ?あんたねぇ、ヒーローの仕事がどんなに危険なのか、知ってるの?」

龍「ああ、知ってるとも。俺だって、ヒーローだ」

Mt.「あんた何言ってんの⁈」

シ「やめろMt.レディ。その子は確かにプロヒーローだ。なぁ、アサルト」

龍「そうだ」

Mt.「アンタがあの…?」

龍「俺はこいつを責める気はない。それでいいだろ」

デ「…今回は確かに我々も悪かった。すまなかったな、少年」

出「あ、頭をあげてください!結果的には、僕もかっちゃんも無事だったんですから」

デ「ありがとう」

 

帰り道…

勝「デク、龍生、さっきは助けてくれて、ありがとな」

龍「礼を言われるようなことじゃねぇよ」

出「かっちゃんが無事で良かった」

 

たわいもない会話をしながら帰っていると、曲がり角から、オールマイトが出てきた。

 

オ「唐突に私がきた!」

出「オールマイト!?」

龍「さっきまで、マスコミに囲まれてたのに」

オ「HAHAHA抜け出すことぐらい、造作もないkガフッ」ボンッ

出「わぁぁぁ、落ち着いてください、オールマイト!」

龍「無茶すんな」

オ「す、すまない」

勝「なあ、デク、龍生。なんで、オールマイトが萎んでんだ?」

出「あ」

オ「え?」

龍「あちゃー」

勝「おい」

龍「オールマイト、こいつは爆豪 勝己。俺たちの幼馴染だ」

勝「…よろしく」

出「ど、どうしよう」オロオロ

龍「こいつは信頼できるぜ」

オ「そうだな。見られてしまったものはしょうがない。爆豪少年にも説明しよう」

勝「は?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・説明中・・・・・・・・・・・・・・・・・・

勝「なるほど…」

オ「このことは、他言で頼むよ」

勝「あたりまえだ」

オ「助かる」

龍「ところでオールマイトはなんでここに?」

オ「あ…」

出「忘れてたんですか?」

オ「すまん…気を取り直して、私は、緑谷少年と黒牙少年に礼と、緑谷少年に訂正と提案を

しにきたんだ」

龍「礼?」

オ「まず、緑谷少年、黒牙少年。君たちがいなければ、口先だけのニセ筋となるところ

だった!! ありがとう!!」

出「そんな、お礼なんて!」

龍「出久、受け取っとけ」

出「でも、仕事の邪魔しちゃって。僕のせいで、ヘドロが逃げちゃったのに…」

オ「そうさ。あの場の誰でもない。小心者で”無個性”の君だったから!私は動かされた。

プロヒーローは学生時から逸話を残している………彼らの多くがこう言う!”考える

より体が先に動いていた”と!君も、そうだったのだろう?」

出「……っ!」

オ「君はヒーローになれる」

出「―――っあぁ………ッ!!」

勝「デク…」

龍「出久…よかったな」

オ「そして、君なら私の力、受け継ぐに値する!!」

出「………へ?」

 

オールマイトが”私の力、受け継ぐに値する”と言った途端、緑谷が情けない声を出し、爆豪が目を見開いた。黒牙は、いつも通りで、動揺していなかった。

 

オ「君たち、なんて顔しているんだ!? 『提案』だよ! 本番は此処からさ!」

出「はい?」

 

オールマイトの個性は、週刊誌などで幾度も『怪力』だ、『ブースト』だ、と囁かれてきた。決まってインタビューでは常に爆笑ジョークで茶を濁し、オールマイトは自分の個性の話を煙に巻いてきた。本人曰く、平和の象徴は、ナチュラルボーンヒーローでなければならないかららしい。

 

オ「私の個性の話だ」

 

オールマイトの個性は、聖火の如く受け継がれてきたもの。チカラを譲渡するチカラ。それがオールマイトの個性。一人が力を培い、その力を一人へ渡し、また培い、次へ。そうして救いを求める声と義勇の心が紡いできた、力の結晶。冠されたチカラの名は、『ワン・フォー・オール』。今ではあまり聞かなくなった、チームワークが大切だというスローガンの一部の『一人はみんなの為に』という意味の言葉。オールマイトが言うにはには、元々後継は探しており、緑谷になら渡して良いと思ったらしい。

 

オ「受け取ってくれるかい?」

出「…っ、よろしく、お願いします!」

勝「よかったな、デク」

出「うん!」

オ「さ、この話はここまでにして!」

出「大雑把ですね」

オ「それで、個性の引き渡しなんだけど、明日8時に海浜公園に集合だ」

出「?」

オ「では!」ボンッ

 

いったん言葉を切ったオールマイトは、マッスルフォームになった。

 

オ「また明日!」

出「はい!」




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