大罪の力使い、ヒロアカ世界に転生   作:枸凪

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保須市襲撃事件編
21話 ヒーローネーム


雄英体育祭から数日後…

ー1-Aー

三「やっぱり結構声かけられたよー!」

電「俺も俺も!」

範「俺なんて小学生の奴らにドンマイコールされたぜ?」

電「ドンマイw」

 

そんな感じで教室の中は終始楽しそうな空気が流れていたが、

 

相「おはよう」

 

相澤が教室に入ってきた瞬間に全員はすでに自分の席について無駄口を一切しないという徹底ぶり。相澤の教育が実に忠実に行き届いている証であった。そして、教室に入ってきた相澤の腕から、包帯が取れていた。

 

梅「先生、包帯取れたのね。よかったわ」

相「まぁな。ばーさんの処置が大げさすぎるんだよ。本当なら雄英体育祭の時にはもう

包帯はとっても良かったほどだからな」

 

それが本当なのか、強がりなのかは、本人しか知らないことである。

 

相「それより、今日やる“ヒーロー情報学”は少し特別な内容だ。気を引き締めていけよ?」

 

そう話す相澤の言葉にまたしても教室中は緊張をする。ヒーローの法律関係を学ぶのか、はたまた小テストをするのか……学が少し疎かな生徒達はそれで何が来るのか戦々恐々としながら次に相澤の話す次の言葉を待っていた。

 

相「今日のヒーロー情報学は……『コードネーム』ヒーロー名の考案だ」

全『胸膨らむやつきたぁぁぁぁぁ!!』

 

それによってまたしても賑やかになる教室。だが、その騒ぎは相澤の睨みで一瞬で冷めて静かになる。だが、ヒーロー名。それはヒーローとして活躍するためには必須な項目。いい加減な名前を付けてしまったら生涯その名で呼ばれ続けることになるから大事な事である。相澤が話す。プロヒーローからのドラフト指名の事に関して。今回はまだ興味だけであるが将来的には使えないと判断されれば切られる事もあるという。「大人は勝手だ」と峰田が思わず愚痴るが、それは世の常識なのだから仕方がないのである。

 

相「ま、そんな感じでこの間に話したプロからの指名の集計が……これだ」

 

電子黒板にそれが表示される。やはり、トップに入った爆豪や轟、飯田などが多く、緑谷も5か所ほどからきていた。

 

相「まぁ各自で思うことはあるだろうが、それも踏まえて全員にはこれから職場体験を

してもらう。USJでもうすでに味わったと思うが、改めてヒーローとして

どうやるのかを学べるいい機会だ」

鋭「そのためのヒーロー名なんすね!」

相「ああ。だから慎重に決めろよ」

ミ「そうよ!適当に決めると地獄を見るわ!」

 

そこにミッドナイトが教室に入ってくる。それから始まるミッドナイトのヒーロー名に関しての説明。ちなみに、相澤のヒーロー名は、プレゼントマイクに決めてもらったそうだ。

 

ミ「それじゃあ、決まった人から発表してね」

全『(発表形式?!)』

 

そして、蛙吹や切島たちが発表し、残るは、緑谷・爆豪・飯田となった。

 

ミ「決まったかしら?」

天「はい!」

ミ「それじゃあ、飯田君!」

天「俺のヒーローネームは、”インゲニウム2号”です」

ミ「お兄さんの名前を継ぐのかしら?」

天「はい。兄は、俺の目標で憧れですので」

ミ「憧れの名を背負うのなら、責任は重いわよ」

天「覚悟の上です!」

ミ「いいわぁ、そういうの」

 

そして、飯田の発表に続くように、緑谷と爆豪も発表した。緑谷は”デク”、爆豪は”爆心地”と言うヒーローネームになった。

 

相「それじゃあ、職場体験の紙配るぞ」

 

全員の発表が終わって、相澤が、指名がきていた生徒にはそのヒーロー事務所が書かれた紙を、きていなかった生徒には受け入れ可能なヒーロー事務所が書かれた紙を配った。

 

相「明後日までに提出な。じゃ」

 

と言って、相澤は教室から出た。それに続いて、ミッドナイトも教室を出た。


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