ーとある病院ー
保須市にてヒーロー殺し ステインと遭遇、戦闘し負傷した緑谷・飯田・轟。身体検査を終え、病室へ戻る3人は、話しながら戻り、緑谷がドアを開け―――
「……え?」
「緑谷?」
「どうしたんだい?」
固まった。
「…ねぇ、飯田君、轟君。ここって、僕たちが入院してる病室だよね?」
「?ああ」
「誰かいたのかい?」
「なんで天月さんがここにいるの?」
「?」
「ほら」ビシッ
飯田と轟が緑谷に言われ、病室を覗くと、そこには、天月がベットに丸まり、眠っていた。その様子を見た飯田と轟も固まった。しばらくして、相澤が来た。
「おい、お前ら」
「!」ビクッ
「あ、相澤先生!」
「こんなとこで何してる」
「え、えっと…」
緑谷が恐る恐る天月を指差す。天月を見た相澤は3人がなぜ固まっていたかを理解した。
「とりあえず中入れ。なんで天月がここにいるかも、全部説明するから」
そう言って相澤は3人を病室に入れ、周囲に誰もいないことを確認し、ドアを閉めた。
「天月はしばらく雄英で預かることになった」
「雄英で?」
「ああ」
「でも、天月って確か…」
「ッ!相澤先生、龍君は?!龍君に何かあったんですか?!」
「そうなんですか!?」
「…あいつ……黒牙は…」
相澤は少し言い淀んでいたが、はっきりと言葉を紡いだ。
「…敵に連れ去られた」
「え」
「?!」
「連れ去られたって…どういうことですか!?」
「保須市にステインが出没した時、黒牙も保須にいた。だが、敵に遭遇。敵が天月を
連れて行こうとしたため、天月を大事に思ってる黒牙が反抗した。そして、天月の
代わりに黒牙が連れて行かれたそうだ」
「でも、龍君がおとなしくついていくわけが 相「お前は黒牙のなにを知っている?」 え」
「相澤先生、そんな言い方しなくても!」
「…いいんだ、轟君。龍君について、僕が知ってるのはあくまで2年から。それより前の、
なんでヒーローになったかとか………龍君の家族が死んだときのことも、なにも
知らないから」
「?!」
「黒牙君の家族が…死んだ?」
「そこから先は俺から話す」
「相澤先生が?」
「黒牙が連れて行かれた理由に、黒牙や天月の過去が関わってる。天月に関しては、
起きるのを待つしかないが、黒牙からは、自分に何かあればお前たちに話してもいいと
許可を得ている。だから、先に黒牙の過去を話す。このことはあの現場にいた
ヒーローしか知らない」
そして、相澤は語る。過去最悪と言われた事件を。黒牙の心に深い傷を残して消えた、あの時のことを。そして、黒牙がなぜヒーロー名を“アサルト”にしたのかを。
*次から、相澤がナレーター(?)になります。