4話 USJ事件(前編)
戦闘訓練の翌日、相澤が、「クラス委員長を決めてもらう」と言った。上鳴や芦戸などがやりたいと立候補したが、飯田の提案により、より多くの票を集めた人が、委員長をすることになった。投票の結果、5票で緑谷が委員長に、2票で八百万が副委員長になった。そして昼、マスコミたちが雄英内に侵入したり、飯田が非常口のマークになったりと、人騒動あったが、無事終了した。放課後、昼に飯田と一緒にいた緑谷が、委員長は飯田の方がいいと言ったことで、委員長は、緑谷から飯田になった。
翌日 午後…
相「今日のヒーロー基礎学は俺とオールマイト、そしてもう一人が見ることになった」
出「(やっぱり昨日の件が関係してるのかな…?)」
相「今回は、災害水害なんでもござれの人命救助訓練だ」
電「救助かー、俺苦手なんだよなぁ」
三「私もー」
上鳴と芦戸の二人がそう話していた。なにせ2人の個性は限定的なものなので余計に拍車をかけている。
梅「ケロ。私は水難の場所が得意だわ」
勝「広けりゃいい」
出「そうだね。僕もかっちゃんも狭いとこじゃ個性使えないもん」
相「それと、黒牙は遅れてくるそうだ」
数分後…
各自コスチュームに着替えて移動するバスへと向かっていく。
天「バスの席順でスムーズにいくように番号順で二列で並ぶようにしよう!」
飯田がさっそく委員長の仕事をしていたので任せた緑谷は満足げだった。だけど、中に入ってみれば縦に席が分かれているものではない方の構造であったために、
天「こういうタイプだったか、くそー!!」
飯田、男の悔し叫びである。
ーUSJ内ー
電「すっげーー!!USJかよ!?」
USJ内には、スペースヒーロー13号がいた。
13「ここは水難、土砂災害、火事その他の場所を再現した演習場……名付けて『ウソの
災害や事故ルーム』(USJ)です」
A『USJだったー!』
あまりにも安直なネーミングにほとんどの者が叫んでいた。だけどみんなの関心は13号に集まっていた。特に緑谷は当然として麗日はファンらしく、
出「スペースヒーロー13号だ!災害救助で目覚ましい活躍をしてる紳士的なヒーロー!」
お「わー、私の好きな13号!」
各自でテンションが上がる中、相澤はあることを尋ねた。
相「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが……」
13「それがですね、先輩。通勤時間に制限ギリギリまで活動したみたいで……」
13号はそう言いながら指を三本立てる。
13「仮眠室で休んでいます」
相「不合理の極みだな、オイ……仕方ない、始めるか」
それで13号がみんなの前に立って話をし出す。
13「えー、始める前にお小言を1つ2つ……3つ……4つ……」
全『(増える………)』
いくつ話すつもりだろうと思う一同だった。
13「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は“ブラックホール”。どんなものでも
吸い込んでチリにしてしまいます」
お「この個性でどんな災害からでも人を救いあげているんですよね!」
13「ええ。ですが、しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう個性がいる
でしょう?」
それで緑谷や爆豪を含む数人が頷く。
13「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っている
ようには見えます。しかし一歩間違えば容易に人を殺せる”いきすぎた個性“を個々が
持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めて
いる可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを
体験したかと思います。この授業では心機一転!人命のために個性をどう
活用するのかを学んでいきましょう!君たちの力は人を傷つけるためにあるのでは
ない。助けるためにあるのだと心得て帰ってくださいね」
出「(…13号、カッコイイ!!)」
緑谷は素直にそう感じた。それは他の者も同様だ。13号の言葉はとても世の中を表している現実だからである。
13「以上!ご清聴ありがとうございました」
それで起こる拍手喝采。そこで相澤は訓練を始めようとしたのだが、嫌な気配を感じ中央の広場を見る。そこにはなにやら黒い霧のようなものが出現してそこからたくさんの人が出てきたのだ。これも余興の一つか?とあまり状況を理解していないものもいるが、相澤はみんなに警告した。
相「一塊になって動くな!あれは……敵だ!!」
こうして悪夢の時間が始まったのである……