大罪の力使い、ヒロアカ世界に転生   作:枸凪

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雄英体育祭編
7話 雄英体育祭・数週間前


朝のHRの時間…

いつもの通りに飯田がみんなに席に座るように促していた。自分が座っていない辺りかなりアレだけど。さらには予鈴がなったら教室に、腕を包帯で吊るした相澤が入ってきて騒動になる。

 

鋭「先生!?もう大丈夫なんすか!」

相「……ああ」

 

そう答える相澤。緑谷はそれを心配そうに見ていた。

 

相「俺の心配はしなくてもいい……それよりお前たちの戦いはまだ終わってねぇぞ?」

全『ッ!?』

 

相澤のその一言で一気に教室内が緊張を高める。またヴィラン連合が攻めてくるのかと一触即発の空気が広がったかのように見えて、だが相澤から出てきた言葉は、

 

相「雄英体育祭が迫っている……」

龍以外『クソ学校っぽいのキター!!』

龍「?楽しいのか?それ」

 

緊張したムードから一気にお祭り騒ぎに気持ちが移行する辺り、やはり学生の精神はタフネスだ。だが、ヴィランに攻められた直後でこんな催しをしても大丈夫なのか?という当然の疑問も出てくる辺り現実を見れている子も多い。それに相澤はこう答える。

 

相「それもあるが、気にするな。逆に開催する事で雄英は体制が盤石だというところを

見せるんだろうな。警備も例年に比べて5倍相当に増やすそうだからお前たちは

ただ勝利を勝ち取る精神だけを蓄えておけ。それにこの体育祭は…………お前たちに

とっての最大のチャンスだ」

 

相澤はこう語る。個性が世の中に発現して以降、かつてのオリンピックという競技は公正を保つことが難しくなって次第に縮小していき形骸化した。その代わりに個性使用ありきでのいわゆるお祭り騒ぎ……オリンピックの代わりとなって誕生したのが雄英体育祭だと。3年間の学生生活で3回しか行われないビッグな行事であるためにスカウト戦争も白熱する。トップに近い成績を残した生徒はそのほとんどがトップヒーローの道を開いている。No.1ヒーロー、オールマイトやNo.2ヒーロー、エンデヴァーもそれで上を目指して今の実力と名声を手に入れてきたのだ。

 

相「だからな。ヒーローを目指すのなら必ず通っておいて損はねぇ催しだ。俺のクラスの

生徒であるお前たちには立派に戦って戦果を上げてもらいたい。俺からは以上だ」

 

それでHRは終了して時間は過ぎて行ってお昼休みの事。緑谷は少し悩んでいた。もうすでにオールマイトに師事している以上はこれ以上ないくらい良い環境で、果たしてこの雄英体育祭にそんな中途半端な気持ちで臨んでいいのかという事を…だが、飯田と麗日と黒牙と4人で食堂に向かう前に麗日がとある宣言をする。

 

お「デク君、飯田君、黒牙君……雄英体育祭、頑張ろうね!!」

 

そこにはいつもの麗かな顔ではなく言っては悪いが獰猛な感じの顔の麗日の姿があった。

 

天「全然麗かではないぞ麗日君!」

出「ど、どうしたの麗日さん……?」

龍「どしたん?お前」

お「うん。ちょっと私にも譲れない思いがあってね」

 

それで麗日は自身の家の事を語る。麗日の家は建設業をしているのだが最近仕事がなくて財政難を抱えている事を。それで麗日はヒーローになってお金をいっぱい稼いで親達の暮らしを楽にしてあげたいと思っている事を。

 

お「だからね、このチャンスを逃したくないの」

 

それを聞いて緑谷にも心に宿るものがあった。

 

出「(そうだ…………みんな、理由は違えどヒーローになるために精一杯努力している。

飯田君だって立派なお兄さんの事を目標にして頑張っているのに、僕ときたら…)」

 

それで緑谷は拳を握りながらも、

 

出「うん。僕も頑張る!麗日さんみたいになにかを目指せる人になりたい」

天「おぉ!緑谷君も立派だな!それじゃみんなで頑張るとしようか!」

龍「そうだな」

 

4人でえいえいおー!としている時だった。

 

オ「緑谷少年!黒牙少年!」

 

そこにオールマイトが姿を現してきた。手にはお弁当の包みが握られていて、

 

オ「一緒に、ごはん食べよう?」

 

ギャップがあり過ぎる姿に麗日は思わず「乙女やー!」と叫んでいたり。緑谷は黒牙とオールマイトについていった。

 

とある部屋で一緒に食事をしていた緑谷とオールマイトと黒牙。

 

出「どうしたんですか?」

龍「こんなとこに来て」

オ「君たちに話があってね。それと、緑谷少年」

出「はい?」

オ「君、このあいだのアレでフルカウルの上限、上がっただろう」

出「!よくわかりましたね。10%から12%に上がりました」

 

思いがけない成長にオールマイトは満足そうにしながらも、

 

オ「わかった。それでは雄英体育祭では頑張りたまえ。なにやら麗日少女と飯田少年と

話をして意欲はすでに高まっているようだからな」

出「はい。みんなは考えは違えど必死にヒーローになろうと頑張っているのに、僕だけ

やる気を出さないのは恥ずかしいと思いまして……」

オ「うんうん。いいと思うよ。ここだけの話だがね………私がヒーローとして活躍できる

期限はもう残り少ない」

出「ッ!」

龍「…」ギリッ

 

そのオールマイトの告白に緑谷は顔を辛そうに歪ませ、黒牙は拳を強く握った。

 

オ「だからな、緑谷少年。君は私の力を継いだ以上は目指さないといけない。

雄英体育祭、またとない機会だ。『君が来た!』って事を世の中に知らしめて

ほしい」

出「!!」

 

緑谷はそれで気持ちを高ぶらせた。オールマイトはそれで『ニィッ』と笑みを浮かべて、

 

オ「なぁに、今の君なら十分トップに入れる力を持っている。自信を持ちなさい」

出「はい!」

オ「それじゃあ、緑谷少年。先に戻っていてくれないか」

出「わかりました」

 

緑谷が戻っていく。

 

オ「さて、黒牙少年」

龍「どうした、改めて」

オ「君には雄英体育祭において、特別枠として出場してほしい」

龍「…やっぱオール・フォー・ワンか」

オ「ああ。死柄木の話が本当ならば、君を参加させるわけにはいかない。だが、それでは

逆に怪しまれてしまうと言うことで、最後の種目だけ参加してもらうことになった。

そのためにも、A組には君がヒーローであることを話してもらいたい」

龍「……それだけでいいのか」

オ「ああ」

龍「わかった」

オ「すまない。いつも君にばかり迷惑をかけてしまう」

龍「あんたのせいじゃねぇよ」

オ「…本当にすまない」

龍「もう、いいよ」

 

ー1-Aー

龍「みんな、少しいいか」

出「どうしたの?」

龍「…」

勝「龍生?」

龍「…何人か気づいてるやつもいるだろうが、俺はヒーロー“アサルト”として活躍してる」

実「アサルト?」

梅「様々な個性を駆使して戦ってるの」

電「たしか、史上最年少でヒーローになったんだとか」

龍「よく知ってるな」

梅「ええ。有名だもの」

電「でもなんでそれを俺たちに?」

龍「今度の雄英体育祭、俺は最後の種目だけ特別枠で出場することになった」

百「その理由が、“アサルト”に関係しているんですか?」

龍「ああ」

鋭「だからあんなに強かったんだな!」

龍「へ?」

焦「知らねーのか?アサルトは影で『オールマイトよりも強い』とかの噂が流れてるぞ」

龍「マジか…」

勝「なぁ、龍生。特別枠ってどう言うもんなんだ?」

龍「詳しく聞かされてないからわかんねぇや」

勝「ふーん」

 

その後、放課後に他のクラスとの生徒達ともめ事はあったが、そこでも緑谷は爆豪の気持ちを知れる機会を得られて「頑張ろう!」と思うのであった。そして、緑谷は相澤から選手宣誓を頼まれていた。

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