戦姫絶唱シンフォギア〜龍戦士を宿す青年とアガートラームを纏った少女&太陽の様な少女〜   作:常磐マイガ

1 / 1
これは、九人のシンフォギア奏者と一人の青年&龍戦士の物語である。
祝え!!今、此処に龍戦士を宿し本来の歴史から少し違う未来へと知ら示す青年『飛竜大我』が奏者と共に戦う物語の始まりである!
それでは、第一話スタート!


EP:00 龍戦士とのencounter!?

一人の少年が夢を見ていた。

そこでは、見晴らしのいい広い草原に一人の男が立っていた。全身から滝のような汗が噴き出し、苦痛で顔の端が時折ヒクついている。しかし鉄の意志でそれらを無視し、ゆっくりと迫る二組の足音がする背後へと振り向いた。どちらもドクターの白衣とマゼンタのレバーが付いた大きなベルトを腰に巻いている。

 

 

 

「来たか。」

 

 

 

「てめえ一人か?」

 

 

 

黒髪に白いラインを入れた白衣の男が尋ねた。

 

 

 

「この俺に、仲間など不要。」

 

 

 

「どうやら説得には応じなかったようだな。むしろ好都合だ。」

 

 

 

隣に立つもう一人の男が淡々と言う。冷ややかな視線はそれだけで切り裂けそうな程に鋭い。ひしひしと伝わって来る二人の闘気に、?????は微かに身震いをした。

 

 

 

「貴様達に問おう。貴様達にとって『戦い』とは何だ?何の為にその命を賭ける?」

 

 

 

「????ーを残らずぶっ潰して、五年前の過去に決着をつける為だ。」

 

 

 

「???ー?????終わらせて、人類の未来を守る為だ。」

 

 

 

二人の答えを聞き、??????は満足そうに口の片端を吊り上げて笑った。あの二人の因縁は深い。そして両名共自分とも因縁がある。むしろ自分の存在自体が二人の因縁を生み出したとも言える。

 

 

 

「過去と、未来。背中合わせの志を抱き共に戦うとは、因果な者達だ。」

 

 

 

「てめえこそ、一人で戦う事で何の意味がある?」

 

 

 

「貴様達が過去と未来に意味を見出すように、俺の戦いの意味は、今この瞬間にある。俺はド???イ?ハ?ター?の龍戦士、?????。それが戦う理由だ。■■。」

 

 

 

ゲーム機の様なAとBボタンが付いた紫色のパッド型装置『?シャ???グ???ザー』を取り出し、右手に装着した。

 

 

 

『INFECTION! LET'S GAME! BAD GAME! DEAD GAME! WHATCHA NAME!? THE BUGSTER!』

 

 

 

炎の様な紅の光に包まれ、??????の姿は正しく龍戦士と呼ぶに相応しい姿に変貌した。全身に大小様々な突起が生え、人の形を取ったドラゴンを思わせる威圧感のある姿だ。

 

 

 

「ゲ??ウ???ル?の力を持つ俺のレベルは、限界を突破した!死ぬ覚悟で来い!」

 

 

 

「術式レベル100。」

 

 

 

『Taddle Legacy』

 

 

 

「第伍拾戦術。」

 

 

 

『Bang Bang Simulation』

 

 

 

「「変身。」」

 

 

 

『辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!』

 

 

 

『スクランブルだ!出撃発進バンバンシミュレーションズ!』

 

 

 

姿を変えて突撃してくる二人の戦士を、??????は槍を構えて真正面から迎え撃った。元よりそれ以外の回りくどい闘い方を好まない以上、これ以外有りえないのだ。飛んでくる砲弾を弾き、振り下ろされる炎の剣と真っ向から打ち合う。

 

 

 

二人対一人の激戦は、夜まで縺れ込んだ。

 

 

 

楽しい。??????にとって、全てはこの一言に尽きた。浅からぬ因縁を持つ二人と、二人の浅からぬ因縁の種でもある自分との闘いだからこそ言える。何度もぶつかり、何度も勝敗を分けぬままの歯痒い状況が続いた。それが今、やっと水を差されることなく解消される。

 

 

 

??????は自分の戦闘能力に自信を持っていたが、無敗で最強と付け上がる程の自惚れ屋ではない。二人は決して弱くはない事を理解している。戦って来たからこそ分かるのだ。二人は確実に強くなって来た。

 

 

 

「やるな、■■■■!■■■■!」

 

 

 

しかしそれは自分も同じ事。二人の動き、二人の癖は概ね把握している。巧みな槍捌きで間合いを詰めさせず、大きく振り払って距離を取らせた。

 

 

 

「我が敵として申し分無し!」

 

 

 

■■■■の袈裟斬りを真っ向から受け切り、腕を掴んで盾にすると彼の脇腹に拳をねじ込み、蹴りで後退させた。

 

 

 

「激怒・・・竜牙!」

 

 

 

離れたところで槍から火炎弾とX字の斬撃を飛ばし、■■■■と■■■■を後方へ吹っ飛ばした。立つ暇も与えず二人に突っ込んでいき、追い討ちをかける。今の今まで決着をつけられなかった鬱憤を晴らすかの様に??????の攻めは激化していった。

 

 

 

しかし尋常ならざるものとは言え、生命体である以上、痛みも感じれば疲労も感じる。何より??????は現在体をウィルスによって食い荒らされているのだ。その様な状態で戦ったツケが日が昇り始めてからようやく回って来た。

 

 

 

「今だ!」

 

 

 

「これでミッションコンプリートだ。」

 

 

 

『TADDLE CRITICAL STRIKE!』

 

 

 

『BANG BANG CRITICAL FIRE!』

 

 

 

「来い!!ハハッ!」

 

 

 

二人の必殺技を正面から受け、??????は爆炎の中で崩れ落ちた。そして空を仰ぎながら笑った。

 

 

 

「何がおかしい?」

 

 

 

「最高の戦いができた。悔いは、無い!」

 

 

 

「決着はついた。」

 

 

 

「ああ。トドメだ。」

 

 

 

「オッケー、私の出番ね。」

 

 

 

■■■■と■■■■の横にキャップをかぶった■■■■■■■・■■がトドメを刺す準備にかかったが、

 

 

 

「諸君。このゲームは無効だ。」

 

 

 

ねっとりとした声の主が闖入した。バ?ヴ???ーを腰に巻きつけた緑と黒の戦士、■■■■だ。

 

 

 

「てめえ、邪魔すんな!」

 

 

 

強気に噛み付いたものの、■■■■は内心では毒づいていた。よりにもよってこの消耗した状態で最も戦いたくない奴が現れてしまったのだ。

 

 

 

「『■■■■■ー■■■■■』は攻略させない。」

 

 

 

「ふざけんな!最後までゲームやらせろ!」

 

 

 

『ガシャット!キメワザ!RIDER CRITICAL FINISH!』

 

 

 

銃のマズルが光、照準が??????に向けられる。そしてトリガーが絞られるのと■■■■が腰のバ?ヴ???ーのボタンに手を伸ばしたのは同時だった。

 

 

 

『PAUSE』

 

 

 

世界は一瞬にして静寂に包まれた。放たれた必殺の攻撃も、■■■■も、■■■■も、反動で後ろに吹き飛んでいる■■すらも空中で静止していた。時間その物が■■■■の『ーーーー』によって止められたのだ。

 

 

 

「君達■■■■■は全員絶版だ。」

 

 

 

無防備な彼らにゆっくりトドメを刺そうと緩慢な足取りで■■■■は歩を進めるが、??????は残り僅かな体力を振り絞って彼の前に立ちはだかった。

 

 

 

「何のマネだ?君を助けてやった私に刃向かうのか?」

 

 

 

恩着せがましい■■■■の言葉を、??????はー笑した。

 

 

 

「頼んだ覚えは、無い。正々堂々と戦い、決着はついた。なのに貴様は、神聖な戦いに泥を塗った!」

 

 

 

今度は■■■■が彼の言葉を鼻で笑い飛ばし、だからどうしたとばかりに肩を竦める。戦いの矜持などには微塵程も興味も価値も無い。

 

 

 

「■■■、■■■ー■■■■。道こそ違えたが、お前達は俺の・・・・生涯の仲間だ。■■■■、■■■■。俺に敵キャラを全うさせてくれた貴様らに、心から感謝するッ・・・・!」

 

 

 

止まった時の中に未だ閉じ込められたまま自分を見守る二人の仲間と自分を打ち倒した宿敵への言葉を届かぬと知りながらも遺し、最後の一撃を繰り出す構えを取った。

 

 

 

「ドドドドドドドドドドド!」

 

 

 

『キメワザ!CRITICAL SACRIFICE!』

 

 

 

「ーーーーー!!」

 

 

 

両者の攻撃はぶつかり、数秒は競り合ったものの、死力を振り絞った??????の一撃は■■■■を押し返した。敵としての義務の全うを阻む不届き者に一矢報いたのだ。

 

 

 

『RESTART』

 

 

 

そして時間停止が解除され、再び時が動き出した。■■の決め技である砲撃が再び??????目掛けての飛翔を再開し、捉えた。

 

 

 

「これで、いい。」

 

 

 

再び人間の姿に戻った??????は笑みを浮かべながらそう言い残し、今度こそ消えた。

そこで、青年こと飛竜大我は夢から目を覚ます。

 

ー大我視線ー

 

「いよいよ、今日かネフィリム起動実験が行われるのは」

 

と呟くと

 

『怖じ気ついているのか、大我。セレナを失う事に?』

 

と脳内に直接、声がするので俺は

 

「いいや、セレナに何かあれば俺達が助けるだろ?グラファイト」

 

と言うと俺の目が赤く光ると

 

『あぁ、そうだな』

 

と呟き。

そして、

 

「『この命(身)に変えても(な)』」

 

と言って、ドラゴナイトハンターZのガシャットを握り締めた瞬間、俺の影は異型に変わっていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。