狩人が色んな少女と戯れるだけの話   作:jackrun

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基本一話完結です。

宜しくお願いします。

リクエストは活動報告にてどうぞ。


第1話 心優しき泣き虫

あなたは普通の人だ。

 

いや、正確には普通の人間()()()

 

血の医療を求め、ヤーナムへと赴き、青ざめた血という輸血を受けたあなたはなんやかんやで狩人になり、獣を狩ったり、人を狩ったり、上位者を狩ったりetc....

 

え?普通の人間は、なんやかんやで初手殺戮はやらない?何言ってるんだ?これぐらい(ヤーナムでは)常識だぞ??

 

ごほん、とにかく目につくものを片っ端から殺していたら、月の魔物を殺して上位者となった。

 

今や普通に上位者の幼年期を迎えた。

 

しかしながら、あなたの姿はいつも通りの人間のそれである。

 

何故ならばあなたは狩人だからだ、人も獣も上位者もすべてあなたの獲物である。

 

狩りを全うせよ。森羅万象(しんらばんしょう)(ごと)く、血を求めるのだ。

 

え?やっぱりヤベー奴じゃないかって?さっきから何を言ってるんだ?これぐらい(ヤーナムでは)普通だし常識中の常識だぞ?大丈夫?啓蒙(けいもう)いる??

 

 

さて、どこまで話したっけ?

 

 

ああ、そうだ。さぁ今日も狩人は張り切って憎き冒涜(ぼうとく)クソ犬を狩り殺しに行く為、冒涜聖杯(せいはい)ダンジョンに潜ろうとして(くさ)った内臓やらカビやらを用意していると突然共鳴する小さな鐘が鳴り始めた。

 

これから聖杯に潜ろうとしたにも関わらず、いきなり呼びつけてきた愚者に狩人は少し苛立つが呼ばれた瞬間に惨殺(ざんさつ)すれば問題ないし多少スッキリするかと思ったので、召喚されてあげた。ただの八つ当たりである。

 

言い忘れていたが狩人は仲間思いである。ただ助けた直後、殺しにかかるが。

 

無論、殺されたとしても相手が再起不能になるまで何度も侵入し追い詰め続け殺しに行く。狩人は執念深いのだ。

 

狩人はどんな奴が相手になっても大丈夫なようにガチガチに固め(但しチート野郎は除く)、いざ出陣。

 

 

「・・・・・・・」

 

 

召喚され、まず目の当たりにしたのは辺り一面の花畑そして年端もいかない少女だった。髪は金髪ショート、服装は白いワンピース。如何にも純真無垢(むく)という言葉が当て嵌まる。

 

幼女...リボン...豚...下水....

 

うっ頭が。狩人の啓蒙が1上がった気がする。同時に発狂しそうになった。慌てて鎮静剤(ちんせいざい)を取り出し一気に飲み干した。

 

危ない危ない。まさか召喚された瞬間、発狂して帰還(きかん)するなど、恥晒(はじさら)しもいいところだ。

 

 

「あ、あの」

 

 

花畑で鎮座(ちんざ)していた少女がオドオドしながら話しかけてきた。

 

ふむ。容姿は見たところ、人間としては優れているのだろうが星の娘に比べると何か物足りない。やはり啓蒙か(違うそうじゃない)。

 

所詮は啓蒙なき獣同然の人間の感性で”美しい”だろう。

 

それにしても敵は何処で誰なのだ、早く殺させろとあなたは少女に問いかける。

 

 

「こ、ころすなんてダメだよっ!」

 

 

狩人の殺害宣言に少女は涙目になりながらも狩人を止めようとする。

 

ところで話は変わるがいきなり目の前に現れ殺戮(さつりく)衝動が抑えられない狂人に出会うと人はどうなる?しかも片手には血塗られた凶器を持って。

 

普通は泣き叫びながら逃げるか本能が意識を夢の彼方へと飛ばすのだろうが、目の前の少女は涙目になるだけで済んだのだ。これはもしや啓蒙が高いのでは?(絶対違う)

 

ふむ。敵もいないのに呼ぶとは一体どういう了見だ?場合によっては即内臓攻撃も辞さない。少し殺気を放った狩人がそう言うと少女は何のことか分からないと泣き出した。

 

「ヒック、しらないよぉ〜。ヒック」

 

殺気を引っ込め、狩人は慌てて少女に泣き止むようにお願いした。側から見ると不審者が幼女を泣かした絵面である。これは事案&通報不可避。

 

少女が泣き止まず、何か良いものがないかとポーチを漁ると真っ赤なブローチが出てきた。

 

確か、これは噴水近くに住んでいる娘が言っていた母親のブローチの筈だ。何故自身が持っているのかと疑問が出てきたがあることを思い出した。

 

そういえば娘にまだ返していなかった。狩人は偶に忘れがちなのだ。神父を倒し、ブローチを拾った後、そのまま聖堂に殴り込みに行ったのだ。大聖堂に美しい獣がいると啓蒙が囁いたのだ。狩人はうっかりさんである。

 

未だ泣いている少女に狩人は真っ赤なブローチを付けてあげた。狩人は慈悲深く心優しいのだ(但しデスサンタ、てめーは駄目だ)。

 

「グスン、これは?」

 

これは私からのお詫びだと狩人は謝罪した。よくよく考えれば初対面。しかも少女に殺気を放ちながら話しかけるとはやる事が獣そのものであったからだ。

 

確かに狩人は血に酔っているかどうかと言えば、応であるが獣になる程ではなかった。

 

真っ赤なブローチを手渡された少女は泣き止み、少し涙ながらも手で拭き取りながら笑顔で狩人を許した。

 

「グスッ...いいよ。その代わり、一緒に花冠(はなかんむり)つくって! あっちの方にきれいなお花があるの!!」

 

少女に袖を引っ張られ、付いていく狩人。その場面をゲールマンがみたら、自身の子を見る親のような目で笑っていただろうか。

 

さて、狩人は本来ならさっさと帰って冒涜ダンジョンに潜っていただろうが、偶にはこういうのも悪くない。児戯(じぎ)とて、楽しまなければ損である。

 

こうして狩人と少女は僅かなひと時であったが花冠作りに没頭(ぼっとう)したのだ。

 

 




少女「おじさん、花冠つくるの下手だね」

狩人「・・・・・・」グチャァ

Q 3ヶ月以内にリクエスト来なかったたら作者が適当に執筆しても良いか?

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