狩人が色んな少女と戯れるだけの話   作:jackrun

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甲乙さん、ありがとうございます。

また、他の方のリクエストお待ちしています。

それでは、どうぞ。





第3話 素晴らしい医療者

あなたはごく普通の狩人だ。

 

目に付くものすべて殺しまわっている一般的な狩人だ。

 

詐欺師めいた老人に青ざめた血という輸血どころかヤベー物を受けたあなたは気が付けば狩人になり、(だま)した老人を見つける為、獣を狩ったり、人を狩ったり、上位者を狩ったりetc....

 

普通の被害者狩人として暮らしていた。

 

そしてあなたは腹いせで、月の魔物を殺して上位者となった。

 

今や普通に上位者の幼年期を迎えた。

 

しかしながら、上位者の幼年期を迎えても被害者なのは変わりない。

 

何故ならば、まだあなたを騙した老人を見つけていないからだ。あなたは力をつける為に人も獣も上位者も、目につくもの全てを殺しまわった。だが、それでも足りない。

 

狩りを全うせよ。憎き老人を殺害すべく、血を求めるのだ。

 

さて、本日の狩人の予定は輸血液と水銀弾が少なくなってきた為、教室棟(きょうしつとう)学徒(がくと)マラソンする準備をしていると突然共鳴する小さな鐘が鳴り始めた。

 

これで3回目だ。最近、呼ばれる回数が多いと感じてきた。これまでは呼ばれても週に1度あるかないかぐらいだったのだが、このところほぼ毎日呼ばれている。

 

これからマラソンしようとしたにも関わらず、いきなり呼びつけてきた愚か者に狩人はまたか、と溜息を吐くと同時に困惑していた。先程も言ったが、毎日呼ばれるのは本当に珍しいのだ。

 

話が逸れてしまったが、まあ、呼ばれた瞬間にガトリングでハメ殺しすれば問題ないし多少の息抜き出来るかと思ったので、召喚されてあげた。ただの自己満足である。

 

言い忘れていたが狩人は欲深いのだ。つまるところ、助けた後は殺しにかかるのだ。

 

無論、殺されたとしても相手がサヨナラグッバイするまで何度も侵入し追い詰め続け殺しに行く。狩人は常に修羅(しゅら)なのだ。

 

さて、狩人はどんな奴が相手になっても大丈夫なようにガチガチに固めようとしたが、前回とまた同じかも知れないと推理し、神父装備を着用し、素手のまま、召喚されてあげた。

 

 

 

 

召喚され、まず目の当たりにしたのは何処かの医療部屋だった。窓から見える空は明るく晴れ、雲は柔らかい風に吹かれ少しずつ移動していた。

 

背後から扉の開く音がし、振り向くと、年端もいかない少女がいた。髪は白髪ポニーテール、服装は医者のコートを着ているが少しブカブカであった。如何にも医者の助手もしくは弟子という言葉が当て嵌まる。

 

医療協会...ビルゲンワース...脳...瞳....

 

うっ頭が。狩人の啓蒙が2上がった気がする。同時に、何故か頭の中でロマくんが出てきたが、すぐに振り払い、平静を保とうとした。

 

 

「・・・・おじさん、ここで何してるの?」

 

 

ドアの近くで少女が不審者をみるような目で話しかけてきた。それもそうだろう、なんせ狩人の今の状況は不法侵入した不審者だからだ。

 

ふむ。それにしても、啓蒙なき獣同然の人間の感性で言えば、"美しい”ではなく"綺麗"でもない...."可愛い"というものか。

 

 

「・・・・おじさん、何が目的なの」

 

 

そう言うと、あなたを警戒している少女はドアを閉め鍵を掛けた。どうやらあなたをここから逃す気はないようだ。

 

あなたは少女の問いに気付いたら此処にいたと説明するが疑いは晴れなかった。

 

だが、素手のまま召喚されてあげたことでまだ大事にならずに済んでいるのが不幸中の幸いだった。

 

さて、あなたはどうすれば少女の疑いを晴らせるか案を考えていると、あることを思い出した。

 

あなたは医療協会の手によって、青ざめた血を輸血されたことを。

 

そして、一つの考えが浮かんだ。

 

もしかしたら、青ざめた血を治せるのではないかと。

 

あなたは少女に自分を治療して欲しいと頼むと、少女は先程と打って変わって表情が笑顔になった。

 

 

「なーんだ、そうなんだ。なら、おじさんを治療してあげる!」

 

 

そう言いながら、少女はあなたの診断の準備をし始めた。あなたは少女に対して、そう簡単に警戒を解いていいものかと疑問に思ったが、青ざめた血を治してくれそうなので黙っておいた。

 

 

「えーとそれじゃ、おじさんのびょーきを調べたいから血を取らせて?」

 

 

少女は採血器を手にし、腕を捲るよう、言った。あなたは血を抜き取られる行為に苦手意識があったが、青ざめた血を治せるなら多少は我慢する必要があった。

 

渋々(しぶしぶ)、あなたは腕を(まく)り、少女に採血された。血が抜き取られる感覚にトラウマが(よみがえ)る。ある時はナメクジ人間に啓蒙を吸われ、ある時は劣化ヘム魔女に忍殺され、またある時は虫人間に発狂殺されetc....

 

あなたは啓蒙が3上がると同時に発狂した。幸運にも体力ミリ残しで(とど)まった。

 

 

「・・・・うーん、おかしいなぁ。全然反応しないなぁ。これであってるはずなのに」

 

 

どうやら少女はあなたを治療するのに集中していた為、あなたが発狂したことに気付かなかったようだ。

 

 

「・・・・ところでおじさんのびょーきってどんなの?」

 

 

少女に聞かれたあなたは詐欺師めいた老人に騙され、青ざめた血という輸血をされたことを話した。青ざめた血を輸血されて以来、以前よりも身体が頑丈になったことや大怪我をしても輸血をすれば治ること等を話した。

 

それを聞いた少女は少しばかり考えるとあなたにこう言った。

 

 

「それなら別におじさんのびょーき治さなくてもいいんじゃない?」

 

 

そう言われたあなたは怒りたかったが、少女の言っていることが正しかった為、何も言えず、少し落ち込んだ。

 

落ち込んだあなたを見て少女は慌ててあなたを励ました。

 

 

「え、えーとえーと・・・で、でもおじさんすごいよね! だって怪我とかすぐ治っちゃうんでしょ? ならおじさんの血を他の人に分けてあげれば、その人もすぐに治るんじゃない?」

 

 

遠回しにお前の血を寄越せと聞こえるが少女に悪気はなかった。そもそも少女は言い方はアレだが純粋にあなたのことを励ましていたのだ。少女に悪気はなかった(大事なことなのでry)。

 

治せないことが分かるとあなたは元の世界に帰ると少女に伝え、ドアの鍵を開け、扉を開こうとしたがいつの間にか近くまで来ていた少女に服の裾を掴まれていた。

 

 

「おじさん・・・なおせなくて、ごめんなさい」

 

 

少女に涙目でそう言われたあなたは目線を少女と同じくらいに合わせるようにしゃがみ、少女の頭を撫でた。

 

あなたは少女に謝らなくても大丈夫だと言った。何故なら全部の病気が治せる程、医療が発展していないと。

 

 

「・・・・・」

 

 

それでも少女の表情が暗く、どうすればいいか考えたあなたは、少女が病気を治そうとしたことに礼を言った。

 

 

「で、でも・・・・おじさんのびょーき、なおってないし・・・かんしゃされることじゃ・・・・」

 

 

突然、礼を言われた少女は困惑し、あなたの病気を治せていないと言うが、それでも治そうとしてくれたことに感謝していると少女に伝えると、少女は涙を拭い取り、笑顔になった。

 

 

「そっか・・・ねぇ、おじさん。わたし、もっともっと勉強しておじさんのびょーき治してあげる! だから約束して?」

 

 

そう言うと、少女はあなたにゆびきりをしようと右手の小指を出した。

 

別に約束する程でもないと思ったが折角の好意を無駄にする訳にもいかず、あなたは少女と約束を交わした。

 

 

「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます!ゆびきった!!」

 

 

嘘ついたら針を千本飲まされることになると知ったあなたは少し身震いした。

 

 

「じゃあ約束だからねおじさん!」

 

 

少女に別れを告げたあなたは元の世界に戻った。そしてあなたは少女との約束を破らないようにしようと心に誓った。

 

なんせ、針を千本飲まされるからだ。それならまだ裸で冒涜クソ犬と戯れた方がマシだった。

 

 

ひとまず、元の世界に戻ったあなたは輸血液と水銀弾マラソンを始めたが途中で飽きて、月の魔物を殺しにいったのはまた別の話。

 

 

 




月の魔物「アア、モウヤダー!!」


Q 3ヶ月以内にリクエスト来なかったたら作者が適当に執筆しても良いか?

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