狩人が色んな少女と戯れるだけの話   作:jackrun

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今回は大日小進さんからのリクエストです。

本作品はリクエストを貰い、書き上げ更新する
いわば受注生産のようになっていますので
リクエストを下さい。

活動報告にて募集していますので
そちらからお願いします。

募集期間は特にありませんので
リクエストを頂いたものから投稿していきます。

追記
赤頭巾さん誤字報告ありがとうございます。

それではお楽しみ下さい。




第6話 絶望の淵に佇む

声が聞こえる。

 

何かを叩きながら、(あら)げている声が。

 

 

「ーーー! ーーーーッ!!」

 

 

(にお)いがする。

 

獣が死に絶えた異臭(いしゅう)が。

 

 

「ーーーーー! ーーー! ーーーー!!」

 

 

面をあげれば、血塗(ちまみ)れになった()()痙攣(けいれん)し、此方(こちら)に手を伸ばしている。その手は赤黒く変色し、皮膚(ひふ)はドロドロに溶け落ち、(わず)かな肉の間から白い骨が露出(ろしゅつ)していた。

 

 

「ーーーーーーーッ!!!」

 

 

瞬間、暗く()び付いた部屋に乾いた音が鳴り響く。

 

穴の空いた胸から流れた血の筋が地面に辿り着き、ゆっくりと血溜(ちだ)まりを作っていく。()()は最後の息を吐いた後、魂が身体を離れていき、事切れた。

 

皆、何も抵抗することが出来ない虫のように踏み潰されていく(死んでいく)

 

花の散るが如く、葉の落ちるが如く、一人また一人と相次いで逝ってしまった。

 

次はわたしの番であろう。

 

もう全てがどうでもよくなった。

 

未来が途方もない厚く重い灰色の壁のようにしか感じられない。

 

 

 

 

 

 

 

もし願いが叶うなら、わたしは楽に死にたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたはそこら辺にいる普通の狩人だ。

 

誰もが畏怖(いふ)する素晴らしい狩人だ。

 

寝ている間に青ざめた血を輸血され狩人になった後、目があったという理由だけで月の魔物を殺し、上位者となり幼年期を迎えた。

 

しかし姿は変わらず人のままであった。

 

それもそうだ、あなたはまだ青ざめた血を輸血した愚か者を天誅(てんちゅう)していないからだ。ひとまず、あなたは目と目があったもの全てを(ほふ)っていった。人も獣も上位者も。だが、それでも足りない。

 

獣狩りを全うせよ。勝手に青ざめて血を輸血した愚か者を見つけ、その身を持って代償を払って貰うのだ。

 

獣狩りの夜を全うせよ。あなたの許可も無く勝手に青ざめた血を輸血した愚か者を排除するべく、血を求めるのだ。

 

さて、そんな狩人の本日の予定は先程まで穢れた血を誓約した忌々(いまいま)しい血族(けつぞく)共を浄化(抹殺)しようと処刑隊の服に身を包み、黄金の三角頭を被り、愛用その2の月光を片手に血眼で探し回っていたのだが、気が付けば見たこともない場所に立ち尽くしていた。

 

あなたの目の前には、木という木に囲まれた森の中に年代を感じる洋館がポツンと建っていたのだ。

 

はて? このような建造物は見たことはないが....

 

もしや未開拓の地(新DLC)に踏み込んでしまったのか?

そう考えたあなたは辺りを見回すが雑魚敵どころか獣の気配さえ感じられなかった。あなたの休息を求められる灯火さえも。

 

一度万全に準備してから戻ってくるべきかと考えていた瞬間、(かす)かな.....蚊の鳴くような音が(わず)かにだがあなたの耳に届いた。

 

発砲音。

 

音源はおそらく、この屋敷からだ。

となると、やはりこの屋敷に何かあるのか。

 

そう思考したあなたは屋敷の玄関の前まで来ると月光を振りかざし、ドアを勢いよく吹っ飛ばした。さながらその姿は某機械男を彷彿(ほうふつ)とさせる。

 

さて、ダイナミック不法侵入及び器物損壊をかましたあなたは屋敷に入ると同時にある匂いを感じとった。

 

湿気と埃臭い屋敷の空気に微かに硝煙(しょうえん)と血の匂いがする.....そして獣が死に絶えた死臭(ししゅう)も。

 

やはりこれは何かあると思ったあなたは周囲を警戒しながら屋敷の奥へと踏み入った。

 

ところで人間という生き物は自分が棲息(せいそく)する家の空気に対して、獣が巣の安全、或は近づいた危険を本能的に嗅ぎ分けると同じような直覚を持っているのは知っているだろうか。

 

あなたは獣の生気さえも感じられない(しず)まりかえった屋敷、何処からか流れ出てくる冷やかさに用心し一つ一つ部屋を調べ回った。

 

しかし何処もいずれ埃が被り、生活していた様子が感じられず、あなたはあの音は気の所為(せい)だったのか?と、考えてまた次の部屋を調べるとそこは他の部屋よりもずっと広く、そして違和感(いわかん)を感じた。

 

床を見れば、本来なら他の部屋と同様に埃を被っているはずがその様子は全く無く、むしろ清潔感を(ただよわ)せている。

 

天井は高くガラス製のシャンデリアが吊るされ、長広いテーブルに幾つもの椅子が側に置かれており、テーブルを挟んだ両隣の壁際には暖炉(だんろ)が設置されている。どうやらここはリビングのようだ。

 

それにしては、いささか甲冑(かっちゅう)やら象牙(ぞうげ)やら鹿の剥製(はくせい)やら、その他諸々が飾られ、住人の趣味の悪さをこれでもかと誇示している。

 

ここの家主はよっぽど感性が悪いのだろう。

 

あなたは今この場に居ない家主をdisり(嘲笑)ながら部屋の隅々を探索しようとした瞬間、血の匂いが濃くなったことに気付いた。

 

 

・・・・・・ここか。

 

 

暖炉の直ぐ近くまで来ると血の匂いは一層濃くなっている。しゃがんで何か手掛かりがないか探して見るとある事に気付いた。

 

まだ灰が暖かい。

 

つまり先程までまだ獣がいた形跡である。が、ふと指先に何かが当たった。

 

灰を掻き分けると小さい鉄板のような物が敷かれており、それを退かすとレバーが出現した。あなたは躊躇(ためら)いも無くレバーを引いた瞬間、暖炉の横の壁が動き出し、地下へと通じる道が開かれた.....濃くなった血の匂いと死臭と共に。

 

あなたは意を決して、松明に火を灯し地下へと踏み入った。

 

しばらく奥へと進んでいくと後ろから再び暖炉の横の壁が動き出し、道を閉じてしまった。どうやら一定の時間が経つと閉まる仕掛けのようだ。

 

気にせず、あなたは奥へ奥へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・んぅ」

 

 

いつの間にか私は眠りに落ちていたようだが、

それを(さまた)げるようにコツコツと

此方に向かってくる足音が聞こえてくる。

その音は段々と大きくなっていった。

 

とうとう私の番が来たようだ。

 

悔いはない。

そもそも自分の生まれも育ちも知らぬというのに

悔いなどあるはずがなかった。

 

足音が鳴り止むと私の目前の赤黒く錆び付いた扉が軋みながら開かれた。

 

 

「・・・・・・・・・・?」

 

 

だが私の目の前にいる人物は()()()()ではなかった。白くブカブカとした服を纏い、頭に黄金色の三角柱を被っていた。

 

そのようなお召し物は見たことがなかったが、もはやどうでもいい。なんせ今日で私の役目も終わりだからだ。

 

三角柱を被った()()()()が近づいて来る。最初はお仕置きと称した折檻から始まり、奉仕をさせる。いつも通りの行為だ。それが終われば、私も彼らと同じ運命を辿るーーーー

 

 

・・・・・・・貴公、大丈夫か?

 

 

ーーーーはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

目の前に現れた錆付いた鉄の扉を開けると、服とは表現できそうにないボロ布を身に(まと)った身体中(あざ)だらけの黒髪の少女がいた。

 

血と死臭と生臭い部屋の隅に縮こまり、少し顔を上げ此方の様子を伺っていた。少女の表情からは生気どころか人間性すら無いに等しかった。まるで命令されない限り動かない人形のように。

 

さて、どうしたものか。

 

他の部屋にも微かであるが人の気配はある。

が、他の部屋にいる者も目の前の少女のように

精神が壊れている者ばかりだろう。

 

 

・・・・・面倒だな。

 

 

一人一人救出するのはハッキリ言って効率が悪過ぎる。こうなるなら知り合いの狩人を呼ぶべきだったかと今更後悔していると、仕掛け扉が動いた音がした。

 

 

不味い。

 

 

どうやらこの屋敷の主が戻って来たようだ。

ここは一度準備をしてから来るべきかと判断したあなたは狩人の確かな(しるし)を取り出し、狩人の夢に帰ろうとしたがーーー

 

 

「全く手間取らせやがってッ! 儂を誰だと思っていやがるんだあの野郎ッ!!」

 

「まあまあ落ち着いてくださいよ旦那。どうせアイツらも旦那を怒らせたこと後悔しますから」

 

「ああその通りだ。目に物いわせてやるからな!!」

 

「それはそうと今日もまた()()()()()()()を使うんですかい?」

 

「勿論。あれは最初は何の役にも立たない屑だが、やはり所詮は女だ。奉仕の一つ二つ教え込めば後はもう最高だ」

 

 

ーーーー気が変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「旦那がそんなに気に入ってるなら俺も使ってみたいっすね」

 

 

ヘコヘコとゴマを()りながら機嫌取りを(うかが)う私兵に儂のお気に入りを使いたいなどと戯言を言うが、まあ今日は儂も気分が良い。特別に許可してやろう。

 

 

「そうかそうか。なら儂が使った後なら構わんぞ」

 

「ま、まじですか」

 

「なんだ。儂の後は嫌だと抜かすのか?」

 

 

そう睨みを聞かせると首をブンブンと横に振りながら言い訳を並べる私兵。

 

 

「い、いやいや、まさか使わせてくれるとは思わなかったもんで」

 

「ふん・・・・・・まあいい。そういうことにしといてやる」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「いいから、さっさと扉を開けろ」

 

 

ったく。どいつもこいつも役立たずのゴミ共が。

 

心の中で悪態を吐きながら今日はどうしてやろうかと舌舐めずりをしていた瞬間

 

 

ビチャッ

 

 

仕立て屋にオーダーメイドした気に入っていた服に赤い染料が降りかかった。気に入っていた服を汚され、青筋を浮かべながらブチ切れたーーー

 

 

「おい貴様ッ! 儂の高い金を払って作った服を汚すとはどういう了見だ! 貴様らなど儂の服よりも価値もないーーーー」

 

 

ーーーー下半身だけとなった私兵に対して。

 

 

「ひっ、ひいっ!!」

 

 

高い服がどうのこうのと抜かしていた獣は服が汚れるにも関わらず、手に持っていたランプを落とし割り、尻餅を着き後ずさっていた。

 

開かれた錆付いた鉄の扉から足音が聞こえてくる。

 

 

カンッカンッ

 

 

同時に金属が地面を叩く音がする。

まるで今日がお前の命日だと言わんばかりに。

 

 

カンッカンッ

 

 

暗闇の中で時たま火花が散る。

まるで死神が今か今かと鎌を研ぎ澄ますように。

 

 

「だ、誰だ!? ここを何処だとーーー」

 

「貴公、あの部屋の奥にいた娘はなんだ」

 

 

すると目前から声が聞こえてきた。

とてつもない怒りを孕んだ低い声が。

 

 

「お、お前は誰ーーー」

 

「質問に答えろ。あの部屋の奥にいた娘はなんだ」

 

 

有無を言わさず自分の質問だけに答えろと

一方的に語りかけてくる。

とてつもない憎悪を孕んだ声が。

 

 

「あ、あの屑か!? あれは儂の領地の屑共の娘だ! 儂を馬鹿にした屑共を公開処刑して儂の奴隷としたてあげた!」

 

「そうか」

 

 

獣の戯言に不快ではあるが耳を傾ける。

真っ二つにした獣の血を拭いながら。

 

 

「な、なんだ、もしや欲しいのか? なら貴様にくれてやーーー」

 

「そうか」

 

 

獣の戯言(ざれごと)に苛立ち、つい両足を切り落としてしまった。ああ、もう限界だ。

 

 

「ぎ、ぎゃあああああああッ!!?」

 

「そうか」

 

「まままま待て、待ってくれ! 頼む! 金なら幾らでもやる!!」

 

 

あなたの目の前に突き出された右腕を切り落とした。

壁に鮮血が飛翔(ひしょう)し赤く染め上げる。

 

 

「ぐ、がああああああッ!!?」

 

「そうか」

 

「まっ、待ってくーーー」

 

 

未だに命乞いをする獣にもはや慈悲など与える必要もない。あなたは月光を横に薙ぎ払い、獣の首を飛ばした。

 

 

「ーーーーー」

 

「そうか」

 

 

階段から声を荒げながら降りてくる獣共が耳に入る。ああ、獣は全てーーー

 

 

 

 

 

「皆殺しだ」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・い

 

 

私の目の前に立つ人が・・・・()()()()()()()が青く輝く剣を降りながら()()()()を惨殺した後、急いで降りて来た傭兵達が取り囲んだ。

 

けれど()()()()()()()は笑いながら、切り掛かって来た傭兵の首を飛ばした後、死体を放り投げ陣形が崩れた瞬間、火炎瓶を投げつけ、傭兵達を火達磨(ひだるま)に仕立て上げだ。

 

 

・・・・・・・・・わい

 

 

その場から我先にと傭兵達が逃げようとするが()()()()()()()(わら)いながら、傭兵達の返り血を浴びながら殺していった。

 

まるで新しい玩具を買って貰い遊んでいる子供の

ように。

 

気が付けば、息が荒くなっている。

身体は震え、両手で耳を抑えていた。

私の中の何かが込み上げてくる。

 

 

・・・・・・・・・こわい

 

 

分からない。分からないけど。

 

 

・・・・・・・・・・こわい。いきたい。

 

 

今だけは死にたくないと心の底から言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付くとあなたはリビングで最後の獣をテーブルに叩きつけ月光を突き刺していた。どうやら少し血に酔い過ぎていたようだ。

 

血に酔った狩人は獣だ。そうならないよう、今一度あなたは(いまし)めた。

 

それはそうと監禁されていた少女は無事だろうか。

この屋敷の主を殺した辺りから記憶が曖昧だが少女は殺していない.....はず。

 

まあ殺ってしまっていたらその時はその時か。

血族の女王が生き返らせることが可能なら少女も生き返らせることができるだろうと謎の根拠を持ちながら確認しにいった。

 

 

「・・・・・・・ッ」

 

 

良かった。殺していなかった。

何故か身体を震わせながら縮こまっているが

ひとまず、あなたは安堵を吐くと少女に

手を差し伸べた。

 

 

「・・・・・・・・ひっ」

 

 

・・・・・・立ち上がれないだろうと思い、手を差し伸べたら怖がられた。何故だ。

 

・・・・ああ、そうか。血塗れだからか。

 

 

そう考えた(勘違いした)あなたは少女から少し離れ、血を落とし再び手を差し伸べた。

 

 

「い、いや」

 

 

・・・・・・さっきより怖がられた。何故だ。

 

・・・・・・もしや匂いか?

 

 

そう考えた(違うそうじゃない)あなたは処刑隊からヤハグルへと着替えた。匂いは問題ないな。良し。

 

気を取り直し、再度手を差し伸べた。

 

 

「こないで」

 

 

・・・・・・・・ブワッ(´;ω;`)

 

 

「・・・・・・・・ぇ」

 

 

あなたは泣いた。

流石に生理的に無理だと言わんばかりに

拒まれたのは幾ら上位者であろうと辛かった。

 

着いた血や匂いはなんとかなる。

だが生理的に無理となると全く手の施しようが

なかった。

 

やはり他人と関わると碌なことにならない。

もう信用できるのは人形ちゃんだけだ。

え?知り合いの狩人??

挨拶がわりに毎度殺しに掛かるのは

果たして知り合いと言って良いのだろうか。

 

 

「・・・・・・あ、あの」

 

 

ああもうやだ。厄日だ。

今日は血族を狩りに来たはずなのに、なんで

喋るデブと理性がある獣を殺して助けようとした

少女に拒まれるのか。

 

これも全部月の魔物の所為だ。

帰ったら殺しに行こう。そうしよう。

 

 

「あ、あの!」

 

 

・・・・・・いきなり耳元で話しかけるのは勘弁してもらいたい。

 

 

気付けば少女があなたの近くまで寄って

来ているではないか。

 

もしや生理的に無理というのは嘘だったのでは??

一瞬、思ったが無理してあなたに話しかけていたとなるとなんかこう....ごめん。

 

 

・・・・・・・・・・・帰るか。いや、その前に。

 

 

取り敢えずあなたは持っていた人形ちゃんの服と屋敷から拾った金貨の袋を少女に渡した。

 

 

「も、もらえません・・・・こんなにたくさん

 

 

・・・・・やはり無理して話しかけていたようだ。さっさと帰ろう。

 

 

あなたの匂いが着いた服に関しては目を(つむ)ってもらいたい。流石に年頃の娘をそのような格好で居させるのはどうかと思い、そんなに匂いが着いていない人形ちゃんの服を渡したのだが少しでもあなたの匂いが着いた服は嫌なようだ。

 

これ以上、心が傷つく前に帰ろう。

そう判断したあなたの行動は早かった。

少女に好きに生きろと伝えるや否や

狩人の確かな徴をポーチから取り出すと

少女から急いで離れ、狩人の夢へと

帰還した。そして人形ちゃんに抱きついた。

 

急いで離れた際に少女が何か言っていたが

気にしないでおこう、その方が身のためだ。

 

それはそうと剣の狩人証を何処かに落として

しまったが.....まあいいか。

どの道もう使わないものだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある女領主とメイドの小話

 

 

 

「〇〇様、此方の書類は纏め終わりました」

 

「うん、ありがとう」

 

「それはそうと〇〇様」

 

「ん?」

 

「先日の舞踏会、また断ったようですね」

 

「あー、そりゃだってやる事があるし」

 

「そうですか.....やはりお見合いは断ったということですか」

 

「は、はははは」

 

「誤魔化さないでください」

 

「はい......」

 

「はぁ.....私から言うのも何ですが、そろそろ結婚を視野に入れた方が良いかと思われます」

 

「い、いや結婚はまだ先でいいかなって、ね?」

 

「・・・・・・・・〇〇様のおっしゃっていた()()()と結婚したいのですか?」

 

「ななななんのことかなー」

 

「・・・・・何度も言いますが〇〇様のおっしゃってる方は私達からしたら唯の狂人の他なりませんが」

 

「狂人って.....言い過ぎだと思うんだけど」

 

「〇〇様からしたらお伽話(とぎばなし)の騎士様のようですが第三者から見れば人殺しが好きな犯罪者ですよ」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「すいません、少し言い過ぎましたね。ですが」

 

「うん、分かってるよ」

 

「・・・・そうですか。それでは私はこれで」

 

「お疲れ様」

 

 

一人取り残された()().....いや女性は席を立ち、窓際へと歩き出した。今夜は雲一つない綺麗な満月だ。

 

 

「犯罪者、狂人か」

 

 

 

 

『好きに生きろ』

 

 

 

 

「それでも私はーーー」

 

 

首に掛けている真ん中に小さい緑の宝石が埋め込まれた十字架のネックレスを握りしめる。生きる希望をくれた()()()は今何をしているのだろう。

 

また私のような人を何処かで救っているのか。

あるいは人殺しをしているのだろうか。

 

例え、周りから犯罪者、狂人、化物などと何と言われようとこれだけは心の底から言える。

 

 

「ーーーーあなたをお慕いしています」

 

 

いつまでも愛してる、と。

Q 3ヶ月以内にリクエスト来なかったたら作者が適当に執筆しても良いか?

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  • 2 ダメです
  • 3 お好きなように
  • 4 しょうがないな。リクエストしてやるよ
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