もし、もしも、もしかした   作:暇らやほってぷ

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シャンフロ三周年まであと二日!!
……あと二日ぁぁ!!??

思ったより近くてビビり散らすことしかできない
完全に妄想の二次創作なんでお許しを…


少し変わったデート

荘厳な雰囲気を醸す聖堂の中、二人の女性が対面する。

一人はこの世界に広がる宗教、その聖女。

そしてもう一人、それは星をも救う槍の勇者。

普段浮かべる企み顔を真剣なものに変え、聖女に要件を話す。

 

「---」

 

その言葉を聞いた聖女は瞳を閉じて思考の海に沈む…

聖堂に沈黙が広がる……

 

数秒…数分…、思考の海から帰った聖女が、鈴のような声で笑いながら沈黙を破る

 

「ふふっ…ええ、分かりました」

 

「貴女の願い、お受けします」

 

「しかし、そちらが提示した報酬」

 

「だいぶ期待しても……?」

 

その問いに勇者は不敵な笑みを浮かべ、言う。

 

「大いに期待しててくださいよ?この私が全力で最高のものを用意しますんで」

 

聖堂に笑い声が響く……それはどこか茶目っ気を含んだような声で…………

 

 

~~~~~~~~~

 

 

よっし…うまくいった!!

これで聖女ちゃんの協力も得られた!!

あれもこれも終わってる……ここまで根回しが完璧に言ったの久しぶりじゃないかな…?

あとは楽朗君が帰ってきたら作戦を開始するだけ……我ながら完璧だね……

 

「さあ、覚悟しておくんだよぉ…楽朗君……」

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「だぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「おまっ永遠…お前なぁぁぁ!!!」

 

「ハッハーッ!!」

 

「何と言われようと私の勝ちだねぇ!!!」

 

「こぉんのぉぉ…っ!」

 

「………はぁぁぁ」

 

「……まぁいいや…今回は負けを認めてやる……」

 

「お…?君がそんなにあっさり負けを認めるなんて珍しいじゃないか」

 

「うっせぇ」

 

「……まぁ、なんだ……最近全然……一緒にいれなかったから……な」

 

「罰ゲームの一つぐらいなら受けてもいいかなって……」

 

「………あ、そういう……」

 

え、なんかいきなり素直になったんだけど…

え、顔赤くしてるの可愛いんですけど……?

……ずるくない…?めっちゃ写真撮りたいんですけど……??

……って違う違う!罰ゲームの話をしなきゃ!!

何でこう…意識もしてないのに不意打ちで調子狂わせに来るのかなぁ……

 

「んん゛…ま、それなら遠慮なく」

 

「この日のために考えておいた罰ゲームがあるからね♪」

 

「やっべ…選択間違えたか…?これ」

 

「残念ながら、再選択はできませーん」

 

「てことで、シャンフロで集合ね」

 

「……へいへい」

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「…………」

 

「……うっそだろおい」

 

いやいや…聖女ちゃんって結構面白い性格してるよねぇー

楽朗君の刻傷無効化する時の顔、すっごいわくわくした顔してたし…

 

「ん~?」

 

「さっきから随分と面白い顔してるけど、どうしてのかなぁ…?」

 

「いやいやいや、お前…なにしたんだよ……」

 

「ん~…それは目的地に着いてからね」

 

「了解……」

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「はい、着いた」

 

「…ああ、まあ行き道で察してはいたけどさぁ…」

 

まあ、だよね。

ここは楽朗君にとっても印象深い場所だろうし

この一面の彼岸花と枯れ木、私たちのシャンフロが始まった場所……

少なくと私にとっては、シャングリラ・フロンティアが始まった場所

……なんてシリアスな雰囲気出したけど、今から罰ゲームやるんだよねー

 

「……これなーんだ」

 

「……スクショアイテムだな……」

 

「じゃこれなーんだ」

 

「………」

 

うっわ…すっごい渋い顔してるぅ…

 

「なーんだ」

 

「……なにこれ」

 

「なんに見える?」

 

「…………服だな…それも、女物」

 

「うんうん」

 

「………こんなに大量に用意して何のつもりだ…?」

 

「何のつもりだと思う…?」

 

「……ファッションショーでもやる気か…?」

 

「おー!いい感してるじゃん」

 

「………おー、そいつはよかった」

 

「……でも、俺そういったセンス無いからきついぞ……」

 

「……楽朗君…?」

 

「………………」

 

あ、目そらした…これなんとなく分かってるよね。

……その上で分かってないふりしてるのかぁ

 

「そろそろ現実を見ようか、楽朗君」

 

「……ナンノコトヤラ」

 

どうしても認めたくはないようだね、まったくしょうがないなぁ…

 

「まず、ここにカメラがあります」

 

正確にはカメラではないけど……まあいいや

 

「次に、ここに私が用意した服がそれなりの量あります」

 

ホントはもっと用意したかったんだけど…

 

「ここから今からファッションショーをやります」

 

ファッションショーていうか、写真会の気がするけど

 

「そして、今楽朗君は聖杯で女の子になってるわけで…」

 

そして刻傷も無くなってるっと

 

「ここまで言えば、分かるよねぇ…?」

 

「………」

 

「……帰らせていただきます」

 

「……そっかぁー、楽朗君は逃げるんだぁー」

 

あ、反応した……

 

「楽朗君にとって可愛い彼女との約束はその程度なんだぁ……」

 

「んぐっ」

 

「……それはずるだろ、お前ぇ」

 

「勝負に負けた楽朗君が悪い」

 

「全一召喚しといて何言ってんだお前ぇ!」

 

「決めたルール的には反則じゃないからいいんですぅ」

 

彼女、カッツォ君で簡単に釣れるんだよねぇ

 

「……ほんっと、性格悪いわお前」

 

「最高の誉め言葉ありがと♪」

 

いやー、ほんといい気分

 

「ま、それはそれとして」

 

「ほら、初めて行きましょー」

 

「………はぁ、分かったよ……」

 

いやー、ほんと楽しみだなぁ

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「そこ!そこでくるっとこっち向いて!!」

 

「こうか…?」

 

「そう!そんな感じ!!」

 

 

 

「そうそう!そんな感じで顔だけこっち向いて!!」

 

「いやー、相変わらず喪服は怖いねぇ」

 

 

 

「あ、そうそんな感じで踊ってみて♪」

 

「俺、踊りとか分からんのだが…」

 

「雰囲気でいいよ、そーいうのは」

 

「その服が活かせればいいんだから」

 

 

「うん!やっぱろこの景色と和服は合うねぇ」

 

「あ、そうそう、そんな感じ」

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「あ~!」

 

「大!満!!足!!!」

 

「……ソレハナニヨリデス」

 

「どうしたの?元気ないけど」

 

「お前それマジで言ってらっしゃいますかぁ…!?」

 

「そんな怒んないでよ」

 

「楽朗君だって結構楽しんでたじゃん」

 

特に後半ノリノリだったじゃん…

 

「…いやまあ、確かに新鮮で少し楽しんではいたけどさぁ」

 

「それとこれとは別ってやつよ」

 

ゲームとしてと、リアルのメンタルで別れちゃってるのかぁ

ま、それはそれとして

 

「ま、それはそれとして」

 

「はい、次だよ次!」

 

「え…?次あんの…?」

 

「当り前じゃん…?」

 

「フツー、一つじゃね…?」

 

「世間一般の普通は私には通用しないよ…?」

 

なにを言ってるんのかな…?

今さらそんな常識が通用しないことなんて分かりきってるじゃない

 

「そんな顔してても間違ってるのはお前だからね?」

 

「まあまあ、次でラストだから!」

 

「……ホントだろうな?」

 

「ホントだって!なんでそんな疑うのさ」

 

全く、失礼しちゃうなぁ

 

「………はぁ」

 

「まあいいや……で?」

 

「次は何すんだよ」

 

「次は私とシャンフロデートをしてもらいます!!」

 

「……シャンフロデート?」

 

「そ、シャンフロデート」

 

「………このまま?」

 

「そうだよ…?」

 

「……正気?」

 

「正気に決まってんじゃん」

 

「なんのために聖女ちゃんに刻傷消してもらったと思ってるの…?」

 

「……さっきのやつのためじゃないのか…?」

 

「どちらかというとこっちが本命だね」

 

私がコーディネートした格好で一緒に街歩きたかっただけだし…

ぶっちゃけ、写真撮るだけなら消してもおらう必要ないしね

 

「ほら、行こ行こ」

 

こっちは準備段階から楽しみにしてたんだし

 

 

~~~~~~~~~

 

 

「ねえねえ、このブレスレット似合うんじゃない…?」

 

「あー、確かに今の格好なら似合うかものな」

 

「でしょでしょ!いやー我ながらいいセンスだね!」

 

「そいつは同意だな…お?」

 

「こっちのブレスレットお前に似合うんじゃない…?」

 

「おお!それは確かに私に似合うかも!!」

 

 

 

「この水晶のアクセサリいいんじゃない…?」

 

「んー、いいかもしれないけど…」

 

「けど…?」

 

「ぶっちゃけ水晶関係なら自分で作ってもらえるし…」

 

「あー、確かに…」

 

「じゃあこの街には用はないね」

 

「だな」

 

 

 

「はい、あーん」

 

「ん、雑に甘い!」

 

「ん」

 

「ん…?ああ、あーん」

 

「んーん!味が雑!!」

 

 

 

「なんかこうして歩いてるとちょくちょく視線感じるな」

 

「そりゃこんな明らかに戦闘用じゃない格好で歩いてたらそうなるでしょ」

 

「あー、そりゃそうだな」

 

 

 

「おら来いよ!今の俺は鉄壁だぜぇ」

 

「いやそれホントやばい性能してるよっっね!」

 

「お前の装甲無視ほどじゃねえよ」

 

「いやでも、もっととんでも装備持ってるじゃん」

 

「まあ、な」

 

 

 

「んー、楽勝!」

 

「いやぁ、さすが本職って感じだったな」

 

「そういう君も結構決まってたよ」

 

「お、そりゃよかった」

 

 

 

「ふぅ、楽しかったぁ!」

 

「ま、楽しかったな」

 

「でしょでしょ!」

 

「次やろ、て言われたらやらんけど」

 

「ま、今回で満足したし、しばらくは言わないよ」

 

「しばらくは、か…」

 

「そ、しばらくは…だね」

 

「で、何でここに戻ってきたの?」

 

写真撮るときは集中したいからここ選んだけど…

何でわざわざここに…?

 

「ん…?ああ」

 

「それはな」

 

悪戯を思いついたような楽しげな笑顔を浮かべて何かを渡してきた

……これは……花…

 

「どうせお前なら知ってんだろ」

 

「…そりゃぁ…知ってるけど……」

 

セツナトワ……私にとって、不思議なくらいつながりを感じる花……

……でも、どうして…?

 

「……どうして…?」

 

「どうして?ってそりゃぁ、お前」

 

「キャラの性別はともかく、せっかくシャンフロでデートしたんだ」

 

「最後にあの幽霊夫婦に墓参りついでに、若いカップルを見せつけようぜ?」

 

………見せつけるって…あの二人…セッちゃんに……?

……いやそもそも

 

「あの二人幽霊じゃなくない…?」

 

「別に今はいいだろ!そこは!!」

 

「あ、口に出てた…?」

 

「ばっちり出てたよ」

 

「ごめんごめん!」

 

「いやでも、君にしては珍しい考えじゃない……?」

 

基本、リアルとゲームは切り離して考えているのに…

今のは……

 

「ま、かもな」

 

「でもまあ、なんだかんだ」

 

「”俺たち”のシャンフロはこのユニークから始まったからな」

 

「俺も思うことがあるってことよ」

 

……なんか、こう…嬉しい…かな

ここを、この場所を特別に思ってるのが自分だけじゃないって…分かるのは

…それが好きな彼氏ならなおのこと

 

「ほらさっさと来い、写真撮るぞ」

 

「ふふっ…」

 

「今行くよ」

 

ねえ、セッちゃん…私はさ…すっごく幸せなんだ……

面白可笑しい友人や…大好きな人と…こうして笑って過ごせるのが…さ

だから…しっかりと見守っててほしい…かな

 

「よし、撮るぞー」

 

「「3」」

 

「「2」」

 

「「1」」

 

「「…」」

 

その時、二人の目には、あるはずのない…あり得るはずのない桜の花びらが見えた気がした

まるで…まるで、二人のことを祝うように……

 

 

 

 

 

 

 

~~~後日~~~

 

「なあ、そういえばさ」

 

「ん…?」

 

「あんときに聖女様が言ってた報酬って、いったい何だったんだ…?」

 

「あ~、あれね~」

 

「いやぁ、聖女様はいつもお世話になってる人をからかう材料が欲しかったらしくてね」

 

「ジョゼットをか…?」

 

「違う違う!」

 

「どうやらその人はよく被り物をかっぶてる上にいつも半裸らしくてねぇ…?」

 

「………」

 

「結構変わった人らしいから、話の材料が見つからないらしくてねぇ」

 

「……おいまて」

 

「だからその材料を写真にして渡してほしいってことだったんだよねぇ」

 

「おい、お前まさか」

 

「うん!そのまさかそのまさか」

 

「おま…!マジか…!お前ぇ!!」

 

「もう渡しちゃったから諦めたまえ!」

 

「ふっざけんな!おまえぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あー、三周年どうしましょうかなぁ

投稿…したいなぁ…頑張りましょ

あ、ツイッターで妙な反応したのはこれを書いてる途中だったからです
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