仮面ライダージオウ外伝 ひとりぼっちの裏の王   作:タコわさび

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「とまらないジェラシー2019」

この本によれば·····普通の高校生 加古川飛流、彼には魔王にして時の王者オーマジオウになる未来など待っていなかった。

常磐ソウゴに世界を救うと宣言した彼は、アナザーライダーの手がかりを探す、そこに新たなアナザーライダーの影が忍び寄り·····おっと、ここから先は皆様には少し過去のお話

 

ウォズはブランクライドウォッチを握りしめながら、足早にどこかえ消えた。

 

 

「とまらないジェラシー2019」

 

常磐ソウゴと対話した日の昼下がり加古川飛流は自宅にて、ここ半年間目を通さずに溜めていた新聞紙に目を通していた。

「やぁ、我が魔王 何をしているんだい?」

家に入れた覚えのないウォズがなぜか2階から降りてくる、しかし加古川はウォズの神出鬼没さにもう慣れたのだろう。

「ここ半年間の事件を調べている」

新聞紙から目を離さずに赤ペンで1つの記事に丸をつけ、丸をつけたものだけで重ねていく。

「ふむ、アナザーライダー絡みの事件を探しているのかい?」

加古川は手をとめずに。

「あぁ、お前の持っている本を見せてもらえれば1発なんだがな」

ここでようやく加古川はウォズに視線を移す。

「残念だがそれはできない、この本を君がみて未来が変わる可能性があるからだ」

「·····だろうな、そんな楽な近道なんてあるわけないか」

そう言うと、加古川は再び作業に戻る。

「我が魔王、ひとつ聞いてもいいかな?」

丸をつけ終わり、次の新聞紙を広げながら 。

「なんだ?」

「いや、なんというか·····君がさっき言っていたことは本当かい?」

どうやら気になる事件がなかったようで、丸をつけずに次の新聞紙に移りながら。

「さっき言っていたこと?どれの事だ?」

ウォズは少し間を置いてから

「世界を救ってやる。お前がやらないなら俺がやる。これは本当·····というか本心なのかい?」

加古川は一瞬手を止めたが、すぐに作業に戻りつつ答える。

「あぁ、本当だし本心だ」

一呼吸置いてから

「常磐ソウゴが救わないなら代わりに俺が世界を救う。その後に見せつけてやるんだ、記憶を取り戻した常磐ソウゴに。」

加古川は手を止めて。

「お前が救うはずだった世界は俺が救った、お前がやった事は俺にでも·····誰にでも出来ることなんだ。お前は特別な王様なんかじゃないって」

ウォズは加古川の横顔を見つめながら慎重に話す。

「それは·····何故だい?」

「何故?決まってるだろ、あいつを壊すためだ」

「·····壊す?」

「色々な人を犠牲にして、世界を自分の好きなよう書き換えて、今更お友達と高校生ごっこしているあいつを·····王様気取りの、ヒーロー気取りのあいつの役割を奪ってやる」

いつの間にか手元の新聞紙を握りしめてたのに気付いて加古川は新聞紙を放す。そんな加古川を見てウォズは呟く。

「私からは怒りではなく嫉妬に見えるがね」

「は?」

「いや、聞き取れなかったならいいさ」

ウォズは裏逢魔降臨録を閉じて

「さぁ、気を取り直そう。まずはどの事件から調査するんだい?」

加古川は少し腑に落ちないようだ、しかし気にするのを辞め。

「まずは近場からだな」

そう言って加古川が指を指したのは新聞紙ではなく、OREジャーナルというネット記事だった。どうやら、新聞紙以外にも目を通してたらしい、そのネット記事にはこう書かれていた 。

 

 

「「()()()()()()()()()()()()()!()!()!()」」

 

 

「ふむ、ではさながら探偵のようにその事件を調査しようか」

ウォズはそう言いながら既に歩き出してい加古川の後ろを着いていく·····

 

 

 

昼下がりの午後3時、怪人の情報を得るために加古川飛流は風都に降り立っていた。

東京都に隣接しており、立地的に風が吹くことから風車発電で街の電力の大部分をまかなっている別名エコの街。さて、ここからどう怪人の正体を掴むのか·····

 

 

加古川が風都に着いてから1時間が経過した複数の住民から得られた証言はこうだ。

夜中に人を襲っている怪人を見た、4つ目の怪人が夜な夜な人を殺して回ってるらしい、 怪人は風都タワーの近くに出没するらしい·····

1時間で得れた証言はこれだけだった。

「おい、あんたら」

加古川は座っていたベンチをちょうど横切った2人の女子高生にぶっきらぼうに話しかける

「·····なに?」

そんな加古川を警戒したのか、2人の女子高生は怪訝そうな顔で加古川を見る

「最近風都を騒がしている怪人について調査してる、何か知らないか?」

どうやら加古川は雑談などする気は無いらしい。

「怪人?あぁ、それなら大丈夫だよ」

女子高生2人は安心しているように答える。

「大丈夫?何故だ?」

「だってこの街には探偵がいるもの」

「は?·····探偵?」

「うん!」

2人揃って元気に答える、加古川は呆れたように

「なんで探偵なんかに怪人事件が解決できると思うんだ?」

そう言うと2人は不思議そうに顔を見合わせてた。

「さぁ?なんでか分からないけど、大丈夫って思うの!」

加古川は少し考えて2人に言う。

「その探偵ってやつにはどこに行けば会えるんだ?」

片方の女子高校生は自分たちが歩いてきた道を指さして

「この先にあるかもめビリヤード場って所の2階に事務所があるよ」

「そうか、分かった感謝する」

2人の女子高生に礼を言うと加古川はかもめビリヤード場に向かった。

 

 

加古川が腰を下ろしていたベンチから5分ほど歩いた所にかもめビリヤード場はあった、そこの2階に鳴海探偵事務所はあった。

加古川が扉を叩くと中から慌ただしい音がして、一人の女性が飛び出してきた。藤色のロングヘアの美しい女性が飛び出してきた、加古川は彼女を一瞥したあと

「お前が探偵か?」

しかし、彼女はその問いには答えずに深いため息をついた。

「·····私は探偵じゃないよ」

そう言って扉を完全に開けた、どうやら入室の許可を得たらしく加古川は鳴海探偵事務所に入る。

「翔太郎だと思ったのに」と何やら呟いていた。そんなことを気にせずに、加古川は聞く。

「探偵たちはどこにいる?お前が探偵じゃないならお前はなんだ?」

「·····私はときめ、ここの探偵の助手だよ」

一呼吸置いてから彼女、ときめは

「探偵は1週間前から帰ってないの、だから私がここを守ってるのよ」

「1週間前?」

加古川は持っているスマホに保存してあるOREジャーナルのページを開く

「風都の怪人が現れたのもちょうど1週間前·····」

お茶を出そうとしたときめを止めて、加古川は立ち上がった。

「十分だ、感謝する」

「え、あ、うん。夜は気を付けてね·····」

ときめからの忠告を受け、鳴海探偵事務所を出た加古川は、ときめの忠告とは逆に夜を待った。

 

 

 

それから時間は進み、深夜の1時を回った頃風都の中心とも言える風都タワーに加古川飛流は、居た。

「うわぁぁぁぁ!」

そんな悲鳴を聞いて加古川は悲鳴の元に向かう、40くらいの男性が襲われていた·····風都の怪人に。

 

その怪人は体の真ん中にツギハギがあり、右半身は濁った緑、左半身は真っ黒の体。顔には正面と耳の部分に合わせて目が4つある。

「アナザーダブル!」

加古川がそう叫ぶと自らの名前を呼ばれて反応したのか、アナザーダブルが加古川に標的を変える。

ポケットからアナザージオウライドウォッチを取り出して、起動させる。

アナザージオウになった加古川を反射して移していた自動販売機にそこには居ないはずの何者かが移り、鏡の中で笑っていた。

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