仮面ライダージオウ外伝 ひとりぼっちの裏の王   作:タコわさび

5 / 14
「2人の探偵2019」

この本によれば·····普通の高校生 加古川飛流、彼には魔王にして時の王者オーマジオウになる未来など待っていなかった。

風都にてアナザーダブルと遭遇した彼は忍び寄るもう1人のアナザーライダーに気付かなかったそして彼は探偵と思わぬ形で出会うことになるが·····おっと、ここから先は皆様には少し過去のお話

 

 

「2人の探偵2019」

 

 

アナザーライダーはウォッチを埋め込めばどんな人間でも変身することが出来る、そして、アナザーライダーの戦闘力というものは変身者に大きく左右される。

全てのアナザーライダーを従えた経験のある彼から言えば今戦ってるアナザーライダーはかなり強い部類に入る。

 

「うぉぉぉぉ!」

雄叫びを上げながら加古川飛流もといアナザージオウは、両手に持った白い双剣を振り下ろす。

しかし、アナザーダブルは腰の部分のステンドグラスで出来ているバックルを手でなぞると左半身の黒かった部分がシルバーに変わり、その手にはロッドが持たれている。

ロットで双剣を弾かれ、無防備になったその胸にアナザーダブルの乱づきを受ける。

「クッ!」

アナザージオウは少し距離をとるために後ろに跳ぶ。

しかし

「ニガサン·····」

アナザーダブルがバックル部分をなぞると右半身が暗い黄色に変わる。

突然ロッドがアナザージオウの方に伸びてきた。

「グァァ!」

双剣でロッドを防ごうとしたが、腹部にヒットしたらしく、アナザージオウは体制を崩す。

間違いない。加古川は確信した、このアナザーダブルの変身者はアナザーダブルの·····すなわち仮面ライダーダブルの力を知っている。

「お前は何者だ!仮面ライダーダブルを知っているのか?!」

加古川の問いにアナザーダブルは答えない。

「·····するナ」

伸びていたロットが戻り、体の色が最初の緑と黒に戻る。頭を苦しそうに抱えながら

「俺に質問するナァぁァぁアぁぁ!!!」

そう叫びながら苦しそうに悶える。

「なんだ?」

加古川は異変に気づいたが、これをチャンスと取ったようで、アナザージオウは腰のベルト部分を右から左になぞると黒と赤が混ざったエネルギー波がアナザージオウを包む、アナザージオウが跳躍し、エネルギーを足に纏い、アナザーダブルに蹴りを放つ。

 

突然どこからか放たれた火球がアナザージオウに直撃する。

蹴りの姿勢をとっていて無防備になった胴体を焦がすかのような衝撃にアナザージオウは体制を崩し、地面に落ちる。

火球が直撃した胴体を抑えながら、アナザーダブルの方を見ると、そこにアナザーダブルの姿は見えなかった·····

「クソっ!」

アナザーダブルに逃げられたことを悟り、ベルトのアナザージオウウォッチを引き抜いて、加古川は変身を解除する。

「ううぅ·····」

変身を解除した加古川の頭に「「キィィィィン」」と甲高い音が響く。

甲高い音のせいで酷い頭痛に襲われた加古川は近くの壁沿いに座り込んでしまった。

 

1分ほどすると、甲高い音が止んだ。

そこで加古川は気付く、自分が座っている場所のちょうど目の前に“鏡”が置いてあることに。

ちょうど一般の家庭の洗面所に置いてある鏡と同じくらいの大きさだろう。

·····なぜこんな所に鏡が?明らかに不自然に立てかけられてるそれに加古川は警戒しながらも近づく。

一瞬鏡の向こう側に誰かがいた気がした。

目の錯覚か?そんなことを考えると同時に加古川は後ろから何者かに押された。

何者かに押されて、加古川は()()()()()()()()

 

 

 

気を失っていた加古川は意識を取り戻す。とは言っても、彼が意識を失っていたのはほんの数分だろう。

当たりを見渡すと加古川は言葉にできない違和感を覚えた、どこだここは?

頭を抑えながら気を失う寸前の記憶を呼び起こそうとする。

「目が覚めたようだね?」

 

加古川の思考を遮るように優しい声がした。

声の方を見ると、加古川の頭の方向に少し小柄な男がたっていた。

差し伸べられた手を取らずに、加古川は1人で起き上がる。小柄な男はその右手にウォズを連想されるような分厚い本を持っていた。

「目が覚めたか?お前、ここがどこか分かるか?」

小柄な男の仲間だろう、黒いジャケットと同じく黒いハット帽が印象的な男が近寄ってきた。

ここで加古川は違和感の正体に気づく、周りの看板、いや、もしかしたら建物の造形さえも。

「·····鏡写しになっている?」

戸惑う加古川を見て。

「その様子だとお前も巻き込まれた·····って感じか」

1度咳払いをして

「俺の名前は左翔太郎(ひだりしょうたろう)、この風都を守る探偵さ」

翔太郎は加古川の近くにいる小柄な男の方を見て。

「そいつは園咲来人(そのざきらいと)俺の相棒だ」

来人と呼ばれた彼は持っている本を開きながら翔太郎に言う。

「翔太郎、ここ1週間彼以外には遭遇しなかった·····やはりここは鏡の中の世界と決定して間違いないんじゃないかい?」

翔太郎はバツが悪そうな顔をして。

「だから、鏡の中の世界なんてある訳ないだろ?」

「しかし、翔太郎?そうは言えない状況になってきたんじゃないかい?」

「いい加減にしろよ?来人 そんな非現実的な物ある訳ねぇだろ」

「ほぉ?いつも無茶を言う君の口からそんな言葉が聞けるとわね?」

喧嘩寸前の2人に加古川は言う。

「いや、来人の言う通りだ。ここは鏡の中の世界·····ミラーワールドだ」

断言する加古川に翔太郎は不審な目で見て

「なんでそう言いきれる?」

知っている、加古川はこの場所を。来るのは初めてだが、存在は知っている·····

「あぶねぇ!」

口を開こうとする加古川に向かって翔太郎が叫ぶ。

翔太郎のおかげで加古川は自分に向かってくる火球に一瞬早く気付けた。

 

間一髪生き延びた加古川が火球の飛んできた方向を見ると。

赤と銀で構成されたどこか中国を思わせる鎧、その顔は鉄仮面をグチャグチャに潰したようにおぞましい。

右手には加古川の身体など簡単に避けるであろう大剣が、左手には真っ赤な龍の頭が着いている·····

 

「やはり、アナザー龍騎か」

加古川はアナザージオウライドウォッチを構え、天面のボタンを押し、起動する《ジ・オーウ!!》

加古川は翔太郎と来人に言う。

「下がっていろ」

加古川は真っ黒なオーラに包まれて、アナザージオウに変身する。

「·····ドーパント?」

翔太郎は無意識に口にする、それに対して来人も

「いや、ドーパントじゃない。もっと別のなにかだ·····」

「ドーパント?俺は何を言っている、何だそれは?」

翔太郎は混乱してるようにアナザージオウを見る。

「うぉぉぉぉ!」

アナザージオウは時計の針を模した双剣でアナザー龍騎に襲いかかる。

剣が大きい分アナザー龍騎の方が一撃は重いだろう·····

しかし、アナザージオウは双剣の手数でアナザー龍騎を圧倒する。

「グゥゥァァァ!!」

アナザー龍騎は左手の龍頭から火球を発射する。

アナザージオウは火球が放たれる寸前で龍頭を切りつけ、火球の発射先を地面に向ける。

「グゥゥゥァ!」

アナザージオウの連撃にアナザー龍騎が押されてるその時、何発かのエネルギー弾がアナザージオウに直撃する。

「誰だ!」

発射先を見ると、そこには右が緑色、左が暗い青色になっているアナザーダブルが銃のようなものをアナザージオウに向けて立っている。

「クソっ!アナザーダブルか!」

「ダブ·····ル?」

翔太郎はアナザージオウの言葉を聞いて、頭を抱える。

来人もだ·····

その様子に加古川は気付いた、まさか·····加古川はある可能性を考え始めていた。

「ニガサン·····」

アナザーダブルがバックルをなぞると、右側が赤色、左側が黒に変わる。

その両拳に炎を纏いアナザージオウに殴りかかってくる。

「クッ!暑っ·····この!」

来人が叫ぶ。

「その形態に近接戦は危険だ!」

来人の助言を受け、アナザーダブルから距離をとる。

「おい!あんたら!これを握ってみろ」

そう言うとアナザージオウは両腕に着いているホルダーから何者の力も篭っていないブランクライドウォッチを2人の方向に投げる。

 

翔太郎はブランクウォッチをキャッチして

「何だこれは?」

「翔太郎、僕にも見せておくれ?」

来人がブランクウォッチに手を添える、その時

《ダブル!!》

来人と翔太郎が手を添えた時、光を放ちブランクウォッチが変化する。

 

光が収まると、翔太郎の手には何かを差し込むふたつのスロットが2つある機械、手のひらサイズの黒色のUSB端子のようなものが。来人の手には手のひらサイズの緑色のUSB端子のようなものがあった。

 

「·····翔太郎?僕達はどうやら忘れていたようだね」

来人が理解したように口を開く。

「あぁフィリップ、今は目の前の俺達もどきを倒すぞ?」

それを聞くと来人·····いや、フィリップは翔太郎の隣に立ち、手に持ったガイアメモリを構える。

「行くぜ?フィリップ」

翔太郎はそう言って、先程の機械·····ダブルドライバーを腰に押し付ける。

ベルトが左側から展開されバックルになる。

同時に、フィリップの腰にも同じものが展開される。

翔太郎もガイアメモリをかまえ、翔太郎がガイアメモリのボタンを押す。

 

《ジョーカー!!》

フィリップも合わせてガイアメモリのボタンを押す。

《サイクロン!!》

ガイアメモリの起動音が鳴り

「「変身!」」

 

2人が叫び、フィリップがガイアメモリをベルトに差し込む、と同時にフィリップは倒れ翔太郎のベルトのスロット部分にサイクロンメモリが送信される。

サイクロンメモリを押し込み、自分のジョーカーメモリも装填し、スロットを展開する。

《サイクロン!ジョーカー!》

ベルトから名乗り音とメロディーが流れ、翔太郎の体は右半身が明るい緑、左半身が黒色、頭にはwの形のツノ·····仮面ライダーダブルに変身した。

風が吹き荒れ、仮面ライダーダブルのマフラーがなびく。

翔太郎とフィリップ、2人の声でダブルは言う。

 

 

「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。