朱月朔太郎様は、幼児に見えるが怨敵鬼舞辻無惨よりも年上である。(推定)
要するに、歴史マニアからしたら生きる生き字引だ。垂涎の的そのものだ。
名前が義勇という同僚は食いついた。新撰組や維新志士について詳しく教えて下さいと。
お前、そんなに熱く情熱的に饒舌に喋れるのなら、もっと普段から喋れやと思った。
「~で、新撰組と火付け盗賊改め方は御用改めであると言って踏み込んだのです。剣に自分達の正義に誇りがあったからこそ、正々堂々と相手に名乗りをあげて挑んだのです」
「…カッコいいっ。良いなあ良いなあっ。鬼殺隊も表に出られれば良いのにっ」
…感心しきって興奮気味だが、これから任務だよ、同年齢のお子様義勇君。表に出て活躍したかったら鬼殺隊を辞めてお巡りさんになりましょうね。
「…義勇さん、ちょっとだけやってみませんか?」
…なにをかな無一郎君。長男が数人いるから相談するのなら、お兄ちゃんにして、そいつはやめときましょうね?
「よし。やろう」
だから何をしたいんだよっ!お座敷遊びをしたけりゃさくさくと仕事しろっ。
こっちとら「…兄貴、最低だな」と可愛い玄弥に言われたくないから速く帰りたいんだよっ。疑わし鬼はkillだ。混乱。
うん。追求しなかったお兄ちゃん達が悪かったね。ごめんな。
「「御用改めである!鬼殺隊であるっ!鬼よいざ神妙に縛につけっ!」」
…うふふ。二人って大きな声で挨拶できたんでちゅねぇ。もう、実弥・杏寿郎・天元・小芭内・行冥びっくりだぉ。…なあんてねっアホかああああああぁぁぁっ!!!
そんなばか正直に言われてノコノコ出てくる鬼なんていねーよっ!んな口上聞いた瞬間に逃げるわっ。お前達の言ったことはだな、
《こんにちは、死ね》《オッス、俺お前達の不倶戴天の敵な鬼殺隊の柱。お前達鬼を絶対に殺す男》と同じ意味だよっ。
「柱達がノコノコと来やがって!全員喰ってやる。旨そうなガキを食いながら稀れ血をすす…」
…鬼が現れた。なんで出てきたし?
しかも跳躍した朔太郎様に頚を撥ね飛ばされて死んだ。
「…臭い。雌に失礼だけど無礼者の血の臭いと人間の血の臭いと紅とおしろいとお香の匂いで最低な臭いがする…妹の仇ね。なら、お前達に殺されて喰われた人達からの依頼でお前達に引導を渡してやるよ」
…人間の倍の嗅覚でしたね。でもって現れた上弦の陸をプチっと潰しましたね。
ああ、朔太郎様の狼型は大きいなあ。かっこういいなぁ。玄弥、そろそろ人狼様の血を飲まないかなぁ。
「…おい、【派手でかっこよく魅せる】を朔太郎殿に取られちまったけど、鬼殺隊がするべき仕事はたくさんあるぞ。しっかりとしろ」
「あ、ああ。悪かった。朔太郎様、脚を洗いましょう」
「…精神年齢が同じな一匹と二人は、案内されたお風呂に楽しそうに向かった。朔太郎殿は仕方ないとして、あいつら大丈夫か?カッコいい生き物に出会ってしまってから子供返りが酷すぎないか?杏寿郎は朔太郎殿の跳躍に感動をして、修行をすると言って帰ってしまった。小芭内は朔太郎殿の踏み潰していない方の肉球を触らせてもらって心が桃源郷に行ってしまった。行冥さんは鬼が兄妹と知って念仏を唱えている。俺とお前しかいない」
「あ、ああそうだな。…むしろ、それだっ。俺の可愛い弟の玄弥にも、朔太郎様のカッコいい狼の姿を間近で見せて子供返りをさせてしまえばいいんだっ。幼児返りかっ。良いねー良いねーっ。幼児で舌ったらずに話す玄弥は可愛かったっ。もう一回味わえるなんて最高っ。素直でお兄ちゃんっこな玄弥に戻ってくれたのならお兄ちゃんの言うことを聞いてくれるはずだっ~以下、弟自慢大会と弟への愛を叫ぶ大会~」
「…いや、もうすみません。おれだけでもしごとしますんでかんべんして。じぶん、よめさんにんにむけるあいでせいいっぱいなんで。タスケテタスケテ」
…で、いろいろありまして。大変だったわけであります。私共はたいそう疲労困憊していまして、その…ぴゅあな生き物達への配慮にかけてしまった件につきましては、御詫びのしようがありません。申し訳ありませんでしたっ。
同僚柱と女性隊士達に平謝りした。
ぴゅあっこトリオのぴゅあな部分を傷つけてしまったのは事実なので、俺達は暫く厠掃除を担当することになった。
上弦を倒せたので士気が上がったし、御館様から特別にボーナスを頂いた。嬉しいけど、事後処理しかしてないからちょっと胸が痛かった。
やったぁ!上弦を倒せたっ。ありがとうっ。報告を受けて凄くテンションが上がりました。