人狼の少年が鬼退治を手伝う話。   作:黄色いうちわ

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  人狼様の女性に紳士なところ素敵です。by女性隊士。




 朔太郎少年、鬼と少年達に会う。

 

 

   死なせてあげてほしいと懇願された。

 

  本来ならば、同士たる私達がしなくてはならない事。だけど、殺せない。殺したくない。

 

  だが殺さなくては犠牲が増える。殺さなくては彼女の心が魂が引き裂かれる。お願いします。神の、神獣の末裔たる貴方様の爪と牙で彼女の魂を天に還して下さいと。

 

   要請がきて駆けつけた時には、鬼化した隊士は結界に閉じ込められて暴れていた。

 

   身体は暴れていたが、角を生やした顔は泣いていた。小声で《殺して早く殺しておにになんてなりたくない》と訴えていた。

 

   「慈悲を。人狼様の手で彼女を終わらせてあげて下さい」

 

   泣きながらそう言ったのは、鬼化した彼女の番だった。

 

   「終わらせない。あの雌は助けます。朔太郎は、貴方達が鬼舞辻無惨を倒す為のお手伝いをする事がお仕事です。総員退避。結界を解いたら全員下がって下さい」

 

   言い終わると同時に結界は解かれた。

 

   鬼化した隊士は朔太郎を見ると一瞬戸惑った後に背を向けて逃げ出した。

 

   無礼者の血で鬼化したのが確定した。

 

   だから追いかけて飛びかかった。人の姿に戻り、指を傷つけて隊士の背中に血を垂らした。

 

   人間の倍に膨れていた身体は、人間の雌の身体へと戻った。気絶している裸の雌の身体に上着をかけた。

 

   「終わりましたよー。雌の隠と隊士の皆さん、後はお願いします。雄はこの雌の番と兄弟以外は来ちゃダメですよ」

 

   告げて、今日の朔太郎の当番の実弥の所へと戻った。実弥は泣いていた。実弥はお母さんが鬼化してしまい、実弥が倒した悲しい過去がある。

 

   「…っ。すみません人狼様っ。ありがとうございます、あの隊士を救ってくれてっ。貴方の血で鬼化した人間は人間に戻れる。俺の、俺達の希望で救いですっ。玄弥は必ず説得させてみせますから、待っていて下さい」

 

   「はい。待ってますね…あっ!さ、実弥っ。朔太郎は閃きました!玄弥は鬼の肉を食べてますよね。で、朔太郎の血は拒否するし秘薬も拒否します。なら、朔太郎の肉を食べさせれば良いのです!肉も血も効果は同じです!なんで思いつかなかったのでしょうっ。実弥、今すぐに指を切り落としますから玄弥に食べさせてあげて下さい」

 

   《だ、ダメですっ!!!!!!》by実弥&戻ってきた全員。

 

   朔太郎の閃いた名案は満場一致で否決されてしまいました。

 

   鬼化した隊士を人間に戻せた事、それは鬼殺隊からたいそう喜ばれました。帰ったら、泣いている燿哉殿に抱き締められた。燿哉殿は泣き虫さんだ。その後は柱や隊士に抱き締められた。良いですか?朔太郎は皆よりお兄さんですよ?もう諦めたから言いませんけど。

 

   それからは、里からの命令で積極的に鬼化をしている、匂いが変わりかけている人間を助けていました。

 

   燿哉殿のお知り合いを助けると、鬼殺隊と朔太郎の里の懐事情が豊かになります。御礼はそれで充分なのに、感謝の気持ちが何度も贈られてきてちょっと困りました。

 

   後、血をたくさんつくる食べ物が朔太郎のご飯に付け足されました。ごめんなさい、ふらついたのは夜更かしして義勇と無一郎と遊んでいたからです。血が足りなくてふらついたのではありません。ごめんなさい。

 

   これを正直に話してしまうと、確実に燿哉殿と柱達に叱られてしまいます。だから、黙々と野菜を食べます。卵を食べます。お肉もたくさん食べたいなあ。

 

 

            ※※※

 

 

    鬼化した人間を人間に戻せるという噂を聞いた。

 

    珠世様の研究に使えそうなので、噂の元を調べた。

 

   鬼殺隊が噂の出所だった。探ろうとしたのだが、警備が厳重で無理だった。…なんか、隊士がすごく強化されていて少し怖かった。

 

   こっちは完全に隠れているのに、目前に立たれて

 

   「ここに、鬼がいそうな気がするんだよなぁ?」

 

   「切ってみろよ。血が刀についたら鬼がいたんだよ」

 

   「昨日、満月だったからな。お前目覚めたんだよ」

 

   「よし、じゃあ切ってみるよ」

 

   …逃げた直後にスパーンと横に刀がきて間一髪で避けれて、心臓に悪かった。怖かった。

 

 

   後、小さな子供が山盛りの人参料理をせっせと食べていた。こんな小さな子供までもが鬼殺隊にいるのかと、少し哀れに思った。たいした収穫がなかったのが残念だ。

 

   炭治郎と禰豆子、大丈夫か?禰豆子をうまくごまかせたか?人狼の血は所詮伝説だからな。騙されて…いるな。馬鹿正直な兄妹だものな。鬼の血を頑張って集めてくれ。それが一番の近道だ。

 

 

   …珍しく鬼舞辻無惨産でない鬼を見た。

 

   別に、悪いことをしていなかったので、見なかった事にした。人参を食べてくれたからじゃないからね。明日は休日だ。仲良しの義勇と無一郎はお仕事だから遊べない。次に仲良しの実弥と行冥は休日だけど、休日だからこそ玄弥の説得をしている。無一郎はお墓参りで、小芭内は蜜璃と食べ歩き邪魔はしてはいけない…山に遊びに行ってこよう。義勇としのぶを追いかけてびっくりさせてあげよう。

 

 

   そう思ったのに、なんか会議をするから来てくださいと朝早くから起こされた。寝ぼけた頭のまま、人間にならないで会議をしている部屋に向かった。

 

   行ったら、顔に痣のある少年に土下座をされた。

 

   「お願いします!何でもします!だから、どうか妹に貴方様の血を下さいっ。お願いします!俺の命を差し上げますから、禰豆子を人間に戻して下さいっ」

 

    猪頭の少年にも土下座をされた。

 

   「か、神様っ!!!山神様っ本当にいらしたのですねっ!」

 

   

 

   「いゃああああっ!(汚い高音)ななんでこんな化け物がいるんだよおおおおっ!鬼を退治するよりこっちの化け物が先だろうがああああああっ!」

 

   朔太郎を見るなり化け物と言って汚い高音をあげてから気絶をした少年に向けられた殺意が怖いっ。

 

   「「「「そいつころしたい」」」」

 

 

 

 

   …朔太郎に説明をお願いします。

 

   

 

 




 
  善逸少年は、柱数名と鬼殺隊隊士の怒りを買った。
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