今回はまつろわぬ神と戦いませんが出てきます。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
今作をかいていて怖いと思ったことは今作に出そうと思っている神が最後の王もしくは、ランスロットのような神だということです。
20:00〜
草薙護堂が神殺しになり、未だ気を失っているとき、荒れ果てた教会に1人の青年が現れた。
右手には2匹の蛇が絡み合った杖を、左手には黒い兜を持ち、翼の付いた金色のサンダルを、履いていた。
「古き叔母上の呪力を感じ来てみれば、戦った跡があり、気を失っている少年から微かだが、叔母上の呪力を感じる、其れに叔母上の大鎌が瓦礫の中にある…っ⁉まさか叔母上はこの少年に倒され、少年は神殺しになったというのか⁈…仕方ない、叔母上の鎌は私が貰っておこう。」
そう言って青年は瓦礫の中にある大鎌を持ち、呪力を込めた。すると、大鎌はあっという間に先端が大きく湾曲した刀剣になった。
「これでよし、後は気を失っている神殺しをどうするかだが、其の儘ここで殺してしまうのも惜しいな。だが、またすぐにこの神殺しと出会うことになるだろう…また逢おう若き神殺しよ。」
青年は黒い兜を頭に付けた途端に消えてしまった。まるで其処に始めからいなかったかのように。
数分後、教会の外から老人が現れた。
「やれやれ…集合場所になかなか孫が来ないと思ったら…どうやらとんでもないことにうちの孫は巻き込まれたみたいだね〜」
草薙一郎である。
「服はボロボロだが、怪我はしてないみたいだね。其れに気を失っているだけみたいだ…このぶんだと孫はもうすぐ目を覚ますだろう…其れにしてもさっきの青年は一体何者何だろう…おや、どうやら気が付いたみたいだね。」
「うっ⁈…爺ちゃん?どうしてこんなところに?」
「どうしたもこうしたもないよ…集合場所に来なかったから心配して探してたら山の教会の方に行くのを見たと言う人が居てね。そのことを聞いてすぐだったかな?急に大きな音がしたと思ったらここから空に向けて大きな火柱の様なものが見えたから慌てて来たんだ…其れにしてもさっきの青年は一体何者何だろうね〜」
「えっ⁉青年?」
「あぁ。私が来る前には既に居てね…護堂の背くらいの大きな鎌をあっという間にショーテルみたいな刀剣にして消えた。」
「消えた⁉…その人どんな格好してたか解る?」
「確か、右手に2匹の蛇が絡み合った杖を持ってて左手に黒い兜を持ってて、翼の付いた金色のサンダルを履いてたよ…消える時に黒い兜を頭に着けた途端ふっと消えたよ。
アレはまるでハリーポッターに出てくる透明マントみたいだったよ…とりあえず、ホテルに戻ろうか、今日は疲れただろうから明日話を聞かせて貰うよ?」
「…わかった。」
(は〜まさかこんな年で神殺しになってしまうなんて。明日何て説明しようかな。原作通りウルスラグナとか出てくるかな〜明日からどうやって呪力を抑えようかな。っ⁉これだ‼これなら霊視されない限り殆んどの魔術師にバレないはず。)
護堂は権能を使い莫大な呪力を以前限界まで抑えた呪力にまで抑えることに成功し、一郎と共に下山し、ホテルに戻り次第昼食を摂った。
(爺ちゃんの言ってた青年の持ち物…翼の付いた金色のサンダル…2匹の蛇が絡み合った杖…透明になれる黒い兜、そしてショーテルのような刀剣…。)
護堂と一郎の部屋は別々である。護堂はシャワーを浴び終えたあと、寝間着を着てすぐにベッドに入ったものの、すぐ寝る事はなく、一郎が見たという青年について考えていた。
(ということは…いや、この考えは早計だな。クロノスがクロノスだがクロノスではないって言ってたじゃないか。早く結論をだすことはない。ヘタすれば相手の策に自ら飛び込むことになる。それにしても…やっぱりまつろわぬ神は強過ぎだろ。神様から貰った特典を使ってあの様だからな〜。)
護堂が神様から貰った特典の1つに魔術師のトップの2倍の呪力量を貰っていたが、今回のまつろわぬ神との戦いで彼が苦戦を強いられて死にかけた理由は、呪力とスタミナの枯渇によるものである。
護堂は、教会の周りに何重もの結界を張っており、更に体術に気と呪力を併用していた。特に気と呪力を消費したのは護堂の切り札と過言してもいい星殺しである。星殺しによって護堂の残り呪力、気力の9〜8割りが消費した。
護堂にとってはアレで決着が着く筈だったが、まつろわぬ神のアダマスの鎌によって凌がれて短期決着が長期決着になった。
其れに護堂はまだ身体ができていない11歳の子供である。
未だ成長途中の護堂がまつろわぬ神との戦いで長期戦を挑むことでスタミナ切れを起こすのはもはや必然であった。
「とりあえず、流石にもう寝ないと明日がヤバいかも…寝るか。」
そう言って護堂は明日に備えて寝ることにした。
翌日、護堂は一郎と一緒にホテルで朝食を摂り、近くのベンチに人除けと防音の見えない結界を貼り話をした。
とりあえず護堂は自分が転生者だということを隠し、自分の知っているまつろわぬ神について、昨日何であんな事が起こったのかを解りやすく説明した。
「まつろわぬ神ねえ…護堂、お前、大変なことになったな〜」
「えっ⁉爺ちゃん何か知ってるの⁈」
「まつろわぬ神は知らなかったが僕も怪奇現象に何回か遭ったこともあるからそういうのは慣れててね…。実際昔魔女のような女性にも会ったことがあるよ。」
「ふ〜ん。(そう言えば爺ちゃんルクレチアさんと会ったことがあったんだっけ。流石爺ちゃんだな。)それより爺ちゃん、昨日俺が倒したまつろわぬ神って何だと思う?」
護堂は一郎にどんな特徴を持ったまつろわぬ神だったか言ってみた。
「う〜ん特徴を聞く限りそのまつろわぬ神はクロノス、サトゥルヌス、タナトス、カイロスと習合しているね。そして孫が聞いた女性の声、多分その神はまつろわぬアイオーンだったんじゃないかな。」
アイオーン
古代ギリシャ語で、ある期間を指し、紀元2世紀より5世紀頃にかけて、ローマ帝国内やその辺境地域で興隆した、グノーシス主義における高次の霊、あるいは超越的な圏界を示す意味で使用されたので、宗教学的・思想的にはこの意味でよく知られている。
ギリシア神話は自然現象を擬人化して神や精霊と見なしたが、抽象概念なども神と見なした。時間の神は、クロノスが有名であるが、季節や秩序の女神としてのホーラもまた存在した。
他の神と同様に、アイオーンもまた神と見なされ、当初の意味はともかく、永遠・永劫を象徴する神ともされた。通常、「時間の神」として知られる。
「そうか…永遠=時間でもあるし、時間と四季の関わりから習合しても可笑しく無い。だからまつろわぬアイオーンだったって訳か。」
「アイオーンは男であり、女でもあると聞いている。其れに身体に蛇を巻いていた姿をしていたっていう他の話も聞いたことがある。」
「因みに爺ちゃんが見た神は多分だけど…まつろわぬヘルメスじゃないかな〜只、まつろわぬ神はいろいろな神と習合しているから、一緒に考えて貰いたいんだけど。」
「あぁ。構わないよ。ヘルメスはローマ神話のメルクリウスと習合しているね。マーキュリーとも呼ばれていて、錬金術の水銀を意味しているね。」
「なるほど、だからアダマスの鎌をハルペーの鎌に変えることができた。」
「それにヘルメスは風よりも速く走り数々の神を欺いてきた希代のトリックスターであり、数々の戦功もあげた戦士だとも言われている。」
(ハルペーの鎌に、ハデスの隠れ兜、カドゥケウスの杖に神速、空を飛べるようになるタラリア、水銀か。中々えげつないな。)
そんなことを考えていた護堂と一郎の前に近くの店の店長が、結界を容易く破りながら、話しかけてきた。
「こうして話すのは初めてだな。会えて良かったぞ若き神殺しよ。先程私の話をしていたな、いかにも…私の名はヘルメスだ。私も戦士だ!神殺しと戦ってみたくなってな。いかがか?」
「俺としてはあまり戦いたくはない。でも、そのままお前を放置しておくのも後々禍根を残してしまうか…此処だと俺は戦い辛い。すまないが場所を変えてもいいか?爺ちゃん、この近くに砂浜ってあっけ?」
「戦うのかい?…確かに此処だとまずいね…ここからだと歩いて小一時間位だね。気を付けてな、じゃないと…静花が泣いてしまうよ?」
「………行って来ます。」
「ふむ…では私も行くとするか。…あれ?何で私はこんなところに、とりあえず店にもどらないと。」
そう言ってまつろわぬ神によって操られた店長は元に戻ると慌てて店に帰った。
「とりあえず護堂抜きで観光でもしようか。」
とり残された一郎もベンチを離れて行く当てもなく歩き去った。
どうも皆さん。
読んでいただきありがとうございました。
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