カンピオーネ〜神話好きな転生者〜   作:kronos

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どうも皆さん、kronosです。

今回は予告していた通り、オリジナルストーリーのエジプト編です。

エジプト編が終わると原作のウルスラグナ編となります。

今回は残念ながら、まつろわぬ神と戦うところまではいきません。

それでも、最後まで読んでいただけたら幸いです。



第5話 オリジナルストーリー エジプト編

2月の終わり頃

 

草薙家にて

 

「もしもし?ルクレチアかい?草薙一朗だよ。久しぶりだね〜」

 

「お〜一朗か。久しぶりだな。どうしたんだ?」

 

「いや〜最近君が日本に置いていった貴重品を友人経由で貰ってね。」

 

「貴重品?」

 

「そう、確か君が僕達大学の仲間と旅行に行ったときに旅先の村で怪異が起こったじゃないか?」

 

「あ〜半月あまりで心臓麻痺で死んだ犠牲者が20人近く出たアレか、確か其れは私が解決したんじゃなかったか?…もしかして貴重品って…あの石板か?」

 

「察しがいいね。流石は魔女だ。実はその村が10年以上も前に廃村になっていたそうなんだ。で、お社を管理していた家の方が、その石板の扱いに困っていたんだ。持ち主の行方はわからなかったが、その連れだった僕のことを覚えておられてね。」

 

「それでなんとか一朗のところに石板が渡ったわけだ。」

 

「そういうこと。それで君に貴重な物だから直接君に渡したいんだけど、亡くなった妻との約束もあって僕が行くことが出来なくなった。」

 

「ふむ…それでどうするつもりなんだ?」

 

「孫の護堂に行かそうと思ってる。なんだかんだで優秀だからね、うちの孫は。」

 

「やけに自信あり気だな、因みに年は幾つなんだ?」

 

「確か今年で16になるね。そろそろ1人旅でもさせてあげようと思ってね。」

 

「そうか。一朗に久しぶりに会えると思っていたが孫がくるのか…楽しみにしているよ。」

 

 

 

 

 

 

 

まつろわぬアイオーン、ヘルメスと戦ってから約5年の月日が経った。

 

原作とは違い、護堂がカンピオーネであることを知っているのは一朗の他に護堂と一緒にまつろわぬ神に関わった女王(護堂ママ)がいる。

 

その時に護堂は2柱のまつろわぬ神を倒し、2つの権能を簒奪することが出来た。その時に権能の同時行使を原作で護堂が味わう頭痛もなく出来たのは幸いだった。

 

結局護堂は原作通り私立城楠学院の高等部に入学することにした。

 

(そろそろ原作に入る頃合いだな。やっぱり特典を貰ったからかな。原作で出てくるまつろわぬ神よりなんか凶悪化してるような気がする。)

 

そう思いながら高等部の予習をしたり、一朗の部屋にある民俗関係の書物を読んでいると一朗が護堂の部屋に来た。

 

一朗は紫の風呂敷に包まれた平べったい板のようなものを小脇に抱えている。

 

「護堂、少し話したいことがあるけど構わないかい?」

 

「話したいこと?…別に構わないけど。」

 

「そうか、実は護堂にある人に届けて貰いたい品があるんだ。頼めるかい?」

 

「ある人に届けたいもの?別に構わないけど何処の誰に品を渡せばいいんだ?」(これってもしかして原作にあったウルスラグナを倒すきっかけになった話かな?…爺ちゃんが小脇に抱えているものの形からしてプロメテウス秘笈かな?)

 

「イタリアのサルデーニャ島のかなり田舎の内陸部に住んでいるらしいルクレチアと云う女性に渡して貰いたいんだ。」

 

「(やっぱり)それで渡したい品って何?直接渡す程の品だからかなり大事な品ってのはわかるけど。」

 

「渡したい品はコレだ。」

 

 

一朗は小脇に抱えていたものを護堂の勉強机の上に置き、包みを開いた。

 

B5サイズ程の長方形の石板に、稚拙な絵が描かれている。鎖で両手両足を縛られた男の姿、その絵を縁取りするようにして、羽を広げた鳥に太陽、月や星らしき図柄が散りばめられてあった。

 

「(やっぱりこれはプロメテウス秘笈⁈)それで何でこんなものが爺ちゃんの所にあるんだ?」

 

「其れはね、かくかくしかじか…と云うことなんだ。護堂なら神殺しだから海外に行っても少ししてその国の言葉を喋れるし実力もあるから大丈夫だし、妻との約束もあるからね。」

 

「成る程…わかった!そういうことなら届けてみせるよ。爺ちゃんは安心して此処で留守番しててくれ。ただ、俺も折角だから他の国に行ってから渡したい。」

 

「他の国、と云うと?」

 

「エジプト神話の舞台…エジプトさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

3月、護堂は中学の卒業式が終わって数日後、日本を離れ、エジプトに旅立った。

 

 

 

 

中国、北京で乗り継いで約11時間後、護堂はエジプトカイロの地に降りたった。

 

「ふ〜やっと着いたなエジプトのカイロに…さて観光するとしたらまずはカイロ博物館かな。」

 

 

そういうと護堂は空港を出て近くの店で昼食を摂り、ホテルに行き荷物をそこに置くとカイロ博物館に向かった。

 

エジプト考古学博物館

 

収蔵点数は20万点にのぼるといわれている。

館内には、ツタンカーメン王の王墓から発掘された黄金のマスク、黄金の玉座をはじめ、カフラー王座像、ラムセス2世のミイラなど、古代エジプトの至宝が展示されている。

 

「流石は世に名高いエジプト考古学博物館だ…来て良かった。」

 

そう言いながら感動していた護堂の近くで2人組の男がなにやら話していたのを見た護堂はその会話に耳を傾けた。

 

「カルナック神殿付近で砂嵐が大量発生⁈其れは本当か⁈」

 

「あぁ、なんでもその砂嵐でカルナック神殿付近の通行が禁止になっているらしい。其れに近くで巨大な黒い大蛇が現れてカルナック神殿に向かったらしいぞ⁈」

 

 

(砂嵐の大量発生に巨大な黒い大蛇か…まつろわぬ神だな。)

 

そう思った護堂はひと気の無い場所に行き辺りに人が居ないか確認した。

 

「よし、誰もいないな…それじゃ行くとしますか。」

 

そう言った途端護堂の履いていた靴が羽の付いた靴に変わり、右手に黒い帽子が現れ、それを被ると一瞬にして姿を透明にしてカルナック神殿に向かって空を駆けた。

 

護堂はまつろわぬヘルメスから簒奪した権能を行使したのだ。

 

まつろわぬヘルメスから簒奪した権能はヘルメスが使用した道具である。

 

水銀、アダマスの鎌、タラリアのサンダル、カドゥケウスの杖、ハデスの隠れ兜

 

これらの道具を護堂はサンダルなら靴に、兜なら帽子にといった具合に姿を少し変えて行使することができる。

 

今回その中で使用した道具は空を駆けることが可能になるタラリア、頭に被ると忽ち透明になったり、権能を霊視されなくなったり、呪力などを秘匿することができるハデスの隠れ兜の2つである。

 

 

 




今回は前書きで述べた通り、まつろわぬ神との戦いはありませんでしたが、作中で幾つかヒントを出しました。

因みに両方ともまつろわぬ神です。

わかる人はわかるんじゃないかなと思います。

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