海に映る2つの月   作:空丘ルミィ

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どうも、朝早くに起きたんで投稿しますよとルミィです。

リゼロコラボ…終わりましたね。順位?100000位行きませんでしたよ(笑)









エピローグ:海に映る2つの月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が日本に戻ってきてから花音さんと再会し、俺たちは結婚した。結婚してからは花音さんは『海月花音』と名前を変えて俺がこっちに住んでいた家に一緒に住むことになった。俺が日本を離れてからはこころの家の黒服の人たちが毎日掃除していたらしく、俺が帰ってきて家に入ったら綺麗だったのはそういう事だった。それから数年後・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月18日

 

【海月家:リビング】

 

宥凪「ふわぁぁぁぁ…今日は仕事ないし久しぶりの休みだな…まったく、最近の上司の人使いのあらさといったら・・・まあ、昔から慣れてるからいいんだけど」

 

(ガチャ)

 

花音「あ、おはよう宥凪くん。今日は早いね」

 

宥凪「最近はあいつに振り回されてましたからね…あれ、まだ起きてきてないんですか?」

 

花音「ううん、一緒に起きてきたよ。」

 

??「おはよう…ございます・・・」

 

宥凪「お、おはよう凪花(なぎか)」

 

 

【オリキャラ紹介:この子は海月凪花(みつきなぎか)。俺と花音さんの間に産まれた娘だ。髪の色は花音さんと同じで水色、瞳の色は黄色だ。初対面の人とは人見知りだが、数時間話せば人見知りではなくなる。素直で健気な子だ。ちなみにハロハピメンバー以外に凪花のことを知ってるのは千聖さんだけだ。ちなみに名前は俺と花音さんの名前から1文字づつとって付けた】

 

宥凪「さて…今日は仕事が休みだしどこか行くか?」

 

凪花「あの・・・千聖お姉ちゃんのところに行きたい…です」

 

花音「凪花ちゃん、本当に千聖ちゃんのこと好きだよね。」

 

宥凪「花音さんが千聖さんの親友だから懐きやすかったんじゃないでしょうか。ところで千聖さんは今どこにいるんですか?」

 

花音「えっと・・・事務所だって。でも今は休憩中みたい」

 

宥凪「タイミングいいですね、それじゃあ行きましょうか」

 

凪花「ん…行こ…」

 

俺たちは車に乗って事務所に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前11時30分:事務所】

 

宥凪「こんにちは千聖さん。」

 

千聖「あら、こんにちは宥凪くん。今日は仕事はオフなのね」

 

宥凪「ええ、まあ。最近振り回されることが多くなってきたので…あ、凪花と花音さんも一緒ですよ」

 

花音「こんにちは、千聖ちゃん。最近仕事はどう?」

 

千聖「最近はパスパレの仕事が増えてきたから楽しいわね。花音も最近どう?」

 

花音「えっと・・・その・・・」

 

宥凪「…花音さん、未だに道に迷ってるから毎回俺が送っていってるんですよ。」

 

千聖「…方向音痴はまだなおっていないのね」

 

宥凪「そう言う千聖さんだって、乗り継ぎがまだ苦手じゃありませんか?」

 

千聖「…誰に聞いたのかしら」

 

宥凪「薫さんからですけど」

 

千聖「…そう、後でお仕置きが必要みたいね」

 

凪花「(プルプル)」

 

宥凪「千聖さん、凪花が震えてるのでここでその表情をするのは…」

 

千聖「あら、ごめんなさい凪花ちゃん。ちょっと私の幼馴染がお父さんに変なことを吹き込んでいたものだから」

 

凪花「大丈夫…です。」

 

宥凪「ところで、彩さんたちも今休憩中ですか?」

 

千聖「ええ、みんな今休憩室で寛いでるわ。」

 

宥凪「なら会っていきますか。花音さんも凪花も行きますか?」

 

凪花「千聖お姉ちゃんのお友達・・・会いたいです」

 

花音「私も久しぶりに会いたいなぁ…」

 

宥凪「とまあこんな感じなので休憩室に案内をお願い出来ますか?」

 

千聖「ええ、わかったわ。それじゃあ案内するわね。」

 

俺たちは千聖さんの案内で事務所の休憩室に移動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後12時20分:事務所休憩室】

 

千聖「ただいま、みんな。」

 

彩「あ、千聖ちゃんおかえり!いきなりいなくなっちゃうからどこに行っちゃったのかなって心配してたんだよ!」

 

千聖「ごめんなさいね彩ちゃん。でもいいお知らせを持って来たわ」

 

日菜「いいお知らせって何千聖ちゃん!?」

 

イヴ「チサトさん、隠し事は武士のすることではないのでハクジョーしてください!」

 

千聖「まったく・・・あれから3年も経ったのにみんな変わらないのね…それじゃあ入って来てちょうだい」

 

(ガチャ・・・)

 

宥凪「お久しぶりです。彩さん、日菜さん、イヴさん、麻弥さん」

 

麻弥「あ、宥凪さん!お久しぶりです!5年ぶりくらいでしょうか」

 

宥凪「そうですね。今から3年前に花音さんと結婚した時は麻弥さんたちは仕事でしたし、そのさらに2年前は大晦日に俺が単身でイギリスの音楽学校の臨時教師に行ったので5年ぶりですね。皆さんも何ら変わりないようで何よりです」

 

花音「みんな、久しぶりだね。あ、そうだ。ほら凪花ちゃん、この人たちが千聖ちゃんの友達だよ」

 

凪花「あ・・・う・・・」

 

日菜「この子誰―?」

 

気が付いた時には日菜さんに凪花が抱きかかえられていた

 

宥凪「優しくしてあげてくださいね。俺と花音さんの子供なんで」

 

イヴ「なんと!カノンさんとユウナギさんのお子さんですか!これは驚きです!」

 

彩「可愛いー!写真撮ってもいい?」

 

宥凪「撮ってもいいですけど、あまり撮りすぎないでくださいね。ほら凪花、お姉ちゃんたちと遊んできていいぞ。」

 

凪花「怖く・・・ない…?」

 

宥凪「ああ、大丈夫だよ。みんな優しいから凪花もすぐ仲良くなれると思うぞ」

 

凪花「じゃあ・・・行ってきます…」

 

花音「行ってらっしゃい。」

 

それから凪花はパスパレのメンバーと遊んだ。彩さんは凪花が遊んでいるところを写真に撮ったりしていた。イヴは凪花とサムライごっこ、日菜さんは凪花とお話を、麻弥さんは機材についての話で盛り上がっていた。ちなみに凪花は機材のことは1歳のころからブログを読み漁ったりしていたので今となっては俺と同じくらい機材のことを知っていたりする。子供に知識で負けるのは親としてちょっと情けないのでそれからは俺も機材のブログを読み漁り始めた。ちなみに俺の仕事はこっちで音楽学校の教師と大きな会社の仕事を両立している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宥凪「凪花、お姉ちゃんたちと遊んでどうだった?」

 

凪花「とても…楽しかった・・・」

 

宥凪「それはよかった。それじゃあ今度は別の友達のところに行くか。今度また休みができたらまた来るから」

 

凪花「うん・・・会ってみたい・・・」

 

花音「それじゃあまたね千聖ちゃん。」

 

千聖「ええ、またね花音。凪花ちゃんもまた会いましょう」

 

凪花「うん…またね…」

 

日菜「バイバーイ!今度はゆっくりお話しようねー!」

 

俺たちは事務所を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時:弦巻邸】

 

宥凪「凪花、ここが父さんの友達がいるところだ。ちょっと変わってるけどいい友達だから仲良くなれると思うぞ」

 

凪花「お父さん…この家、すごく高そう…」

 

宥凪「うん、そこは気にするだろうけど大丈夫だから入ろうか」

 

花音「(大丈夫かな・・・?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【弦巻邸:玄関】

 

宥凪「美咲、来たぞ」

 

美咲「あ、宥凪さんと花音さんじゃないですか。いらっしゃい。ところでその子供って誰ですか?」

 

宥凪「あー、ここで話すと長くなりそうだからとりあえずこころ達のところに案内してくれないか?」

 

美咲「わかりました。…って、なんか袖を引っ張られてるんですけど」

 

花音「美咲ちゃん、おんぶしてあげてくれないかな?」

 

美咲「わかりました。でも後でちゃんと話してもらいますよ?」

 

宥凪「わかってるわかってる」

 

俺たちは美咲に案内されてこころの部屋に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こころの部屋】

 

美咲「こころー、花音さんたちを連れてきたよ」

 

こころ「お疲れ様美咲!ところで美咲がおんぶしてるのは誰かしら?」

 

宥凪「俺と花音さんの子供だよ。名前は凪花な。」

 

はぐみ「そっかー、宥くんとかのちゃん先輩の子供かー!ってえーっ!?」

 

薫「今日はとても儚い一日になりそうだね。新しい子猫ちゃんの誕生に今日は海に行かないかい?」

 

花音「ふぇぇ!?い、いきなりすぎるよ薫さん―!」

 

凪花「海…行ってみたいかも…」

 

こころ「ほら、凪花もこう言ってるわ!それじゃあ聞くわね!海に行きたい人―!」

 

はぐみ「はいはーい!はぐみは海に行きたーい!」

 

薫「私も久しぶりに行きたくなったよ」

 

凪花「私も行きたい…です」

 

美咲「あはは・・・観念するしかなさそうですね二人とも」

 

宥凪「だな…というか今から行くのか?」

 

こころ「そうよ?」

 

宥凪「(ああ、やっぱりこころはいつまでたってもこころなんだな…)」

 

などと愚痴をこぼしていると黒服の人たちがリムジンを家の前に止めて弦巻家のプライベートビーチに向かった

 

宥凪「(あ、そういえば凪花の分の水着買ってなかったな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後3時30分:プライベートビーチ】

 

宥凪「やっぱり女の子は着替えに時間かかるな。ちょっと早く着替えすぎたか。」

 

こころ「宥凪―!」

 

宥凪「あ、来たな。何かいい水着が見つかった…か…?」

 

俺の目に止まったのは、フリフリのレースがついた水着を着た花音さんだった。

 

花音「ふぇぇ…やっぱり恥ずかしいよ・・・」

 

宥凪「なんというかその・・・とても似合ってますよ花音さん。」

 

実を言うと、花音さんの水着姿を見たのは初めてだった。俺が帰ってきてから俺たちはすぐ結婚して数か月後に花音さんは凪花を身ごもり、海に行けるほど余裕はなかったのだ。

 

花音「えへへ…そうかな?あ、凪花ちゃんも水着を着てるんだけど後ろに隠れてて…」

 

凪花「だって…水着を着るのは初めて…だから・・・」

 

花音「でも、みんなの前に出ないと泳げないよ?」

 

はぐみ「凪ちゃん!ゴーゴー!」

 

凪花「あ・・・う・・・」

 

凪花が着ていたのは、花模様がプリントされた水着だった

 

宥凪「こんなものまであるのか…凪花、とても似合ってるぞ」

 

凪花「そう…かな…?」

 

宥凪「ああ、とても似合ってるぞ。ほら、お姉ちゃんたちと遊んできていいぞ。さっきは何も話せなかったからな。」

 

凪花「それじゃあ・・・いってきます・・・」

 

凪花はこころ達のところに向かった。

 

花音「宥凪くん、よかったの?」

 

宥凪「まあ、美咲もいるし大丈夫じゃないか?・・・多分」

 

花音「美咲ちゃんなら大丈夫…かはわからないかな・・・でも泳ぎを教えるのはうまいから少しは大丈夫じゃないかな?」

 

宥凪「まあそうですね。俺たちは俺たちで楽しみますか」

 

花音「うん!」

 

それから俺たちも海で泳いだり水をかけあったりした。途中からこころやはぐみたちも混ざり、全員が体全体に水を被って笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後7時:ビーチ】

 

宥凪「ふわぁぁぁ…あれだけ遊んだからまったく眠くないな…みんなもう寝ただろうな…」

 

花音「あれ、宥凪くんも眠れないの?」

 

宥凪「あれ、花音さん。花音さんも眠れないんですか?」

 

花音「うん…あれだけ潮水を被ったら眠気が来なくって…凪花ちゃんはみんなと寝ちゃってるけど」

 

宥凪「こころとはぐみはともかく美咲も寝てるんですか?でも美咲も結構はしゃいでましたからね…」

 

花音「美咲ちゃん、凪花ちゃんと遊んでたから遊び疲れたみたい」

 

宥凪「素直で健気ですからね凪花は。誰とでもすぐ仲良くなれますしとても幸せですよ」

 

花音「えへへ、私も今とても幸せだよ。宥凪くんと一緒の時間を過ごせて・・・」

 

宥凪「あ、花音さん、空を見てください。月が見えますよ」

 

花音「わぁ…綺麗な満月だね…まるで私たちみたい」

 

宥凪「ですね。俺と花音さん、凪花の3人であの満月みたいです。」

 

花音「海を見たら満月が映ってるね。こっちもきれいだなぁ…」

 

宥凪「でも俺にとって一番きれいなのは花音さんの笑顔ですけどね。」

 

花音「ふぇぇ…やっぱりいきなり言われるのは嬉しいけど慣れないよぉ…」

 

宥凪「はは、でも本当のことですからね。」

 

花音「うぅー・・・ゆ、宥凪くん・・・え、えいっ!」

 

宥凪「花音さん?なn・・・」

 

花音「ん…」

 

俺が言い終わる前に花音さんは俺にキスしてきた。それから花音さんは俺を抱きしめて10秒ほど離さなかった

 

宥凪「…花音さん、俺がいない2年の間に本当に変わりましたね。何事にも積極的になったというか…」

 

花音「だって、宥凪くんがいなかった時は本当にさみしかったんだよ?あの頃は宥凪くんと付き合って半年もたってなかったし、正月も一緒に過ごせなかったから・・・」

 

宥凪「あの時は本当にすみませんでした。でも俺は今花音さんとこうして一緒の時間を過ごせて本当に嬉しいですよ。みんなでこうして笑顔でいられるのはほかでもない、花音さんのおかげです。俺にとって花音さんはお姫様ですよ」

 

花音「私も、あの時宥凪くんが助けてくれなかったら宥凪くんと一緒にいることはなかったかもしれないから・・・私にとって宥凪くんは王子さまだよ」

 

宥凪「はは、花音さんにそう言ってもらえて俺は嬉しいですよ。…花音さん」

 

花音「宥凪くん?」

 

そう言って俺は花音さんをお姫様抱っこした

 

花音「ふ、ふぇぇぇ…!」

 

宥凪「お姫様抱っこをするのは王子様の特権ですよ。こんなことをするのは花音さんだけですよ」

 

花音「ふぇぇ…やっぱり恥ずかしい・・・」

 

宥凪「それでは改めて…花音さん、あなたは俺にとっての一番のお姫様です。世界で一番愛してます」

 

花音「わ、私も…宥凪くんは私にとって一番の王子さまだよ!世界で一番大好き!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから俺たちはしばらくお姫様抱っこのまま一緒に海を眺めていた。海に映った満月はゆらゆらと動いていた。少し時間が経つと鏡合わせのように満月は2つに分かれる。2つの満月は俺たちのことを照らすスポットライトのように動く。あの時俺と花音さんが出会ったのは偶然だったのかもしれないけど、今こうして一緒にいるのは運命なのかもしれない。海に映る2つの月に照らされて俺たちは言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宥凪・花音「「俺(私)たちは今、とても幸せです」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『海に映る2つの月』fin

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

これにて『海に映る2つの月』は完結です。本編はこれで完結ですが、番外編としてこれまでに書いた作品の振り返りとかを書くつもりなのでその時はまた見てくれると嬉しいです。

それでは、ご読了ありがとうございました!

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