はい、よーいスタート。(GO)
原作キャラは(主人公が)氏んでも生かすRTAはーじまーるよー。
計測開始、計測終了は先駆者兄貴に倣って行きます。
本RTAでは先駆者兄貴とはルートをかぶらせないで全員生存を目指すために、主人公ちゃんには敢えて最初から感染者となってもらいます、ゴリラのようなパワーと敵に狙われないステルス性を持って皆を助けましょう、対価は皆の正気度です。
キャラクリエイトは(ランダムでやるので)キャンセルだ。
今回選択されたのは『
初期所有スキルは《杖術》と《全力》となっています。
杖術は読んで字の如く、杖や棒状の物を武器として存分に使うことができる上に、『突け♂ば槍、払えば薙刀、持たばタチ』という言葉の通り、通常のキャラが使用するより幅広い戦術が取れる素晴らしいスキルですが、レベルアップによるあとからの取得はできません。
武術をそんな数日で修められるわけないだろ!いいかげんにしろ!
もうひとつの《全力》に関しては使った武器やアイテムの損耗度が上がり壊れやすくなります、ちなみに威力は(上がら)ないです、完全にデメリットしかありません。
ただ、杖術ではモップや鉄パイプなど比較的入手が容易な武器が豊富にあるので、いうほどデメリットにはなっていませんね、間違いなく当たりキャラです。
続いて技能ポイトンを振っていきましょう。
通常攻略やRTAの場合には、持久力全ツッパがオススメですが、今回は感染者ルートで身体能力ブーストをしていくので、ポイトンは体力に全て振り分けます。
身体能力ブーストがかかるのに、何故体力を優先するのか?という点については後ほど、このステ振りが効果を発揮するタイミングで解説します。
さて、ようやくゲームスタートです、開始位置はどうやら自分の教室のようですね、これは都合がいい。
自分の教室では必ず一人掃除当番の子が居るので、その生徒に話しかけるとバイトがあるので掃除を変わってほしいと言われます。
しょうがねぇなぁ(GKU)今日のところは代わってあげましょう。
そうするとモブ子は喜んでバイトへと向かっていきます、代わりに私の手にはモップが手に入ります、君のことはこのモップが壊れるまで忘れないよ(薄情)。
前述した通りモップは杖術で使用することができる武器で、その中でも最も入手難度が低いです。
入手難度が低いので当然攻撃力は低く、また非札傷属性なのでこの武器では『かれら』を頃すには至りませんが、そもそも杖術カテゴリは非常に有能な武器です。
では、ホモちゃんが掃除している姿をバックに杖術について詳しく説明しましょう。
杖術では対応している武器の持ち方を変えて3つの使い方ができます、槍モード、薙刀モード、太刀モードです。
リーチでは槍>薙刀>太刀。
威力では太刀>薙刀>槍。
攻撃範囲では薙刀>太刀>槍
怯みは槍>太刀>薙刀
となっており、様々な場面でモードを使い分けることで臨機応変な対応が可能な上級者向けスキルとなっています、序盤に最も使うのは槍、次点で薙刀の頻度が高くなりますが、出番が来たらまたそれぞれ解説しましょう。
さて、教室の外が賑やかになってきましたね、お祭りでも始まったのかな?(すっとぼけ)俺も仲間に入れてくれよ〜(マジキチスマイル)
教室から廊下に出ると早速『かれら』と出会ってしまうので、ここでセーブしましょう、この後めぐねえ捜索ガチャを行いますので、見つからなかったらリセしてここに戻ってきます。
とは言え、めぐねぇの出現位置はパンデミック前は固定、発生後はランダムな5ヶ所なので、捜索はさほど難しくないです。
ちなみにたまーに昇降口にいることがあるんですけど、そうなるともはや無傷での救出は不可能なので諦めてリセしましょう。
なーんて言ってたら、早速一発目で発見です、同じ階にいるとか幸先いいゾ〜これ。
「ほ、本田さん!?無事ですか!?」
今は無事ですよ、今はね(暗黒微笑)。
とりあえずめぐねぇと合流出来たら一緒に屋上に逃げましょう、屋上ならほら、救助のヘリとか来れるかもしれないじゃん?(適当)
というか、他の原作キャラ達は自力で屋上に避難してるのに、この要介護ヒロインは何してるんですかね?
途中遭遇する『かれら』については槍モードで突くと怯んで道を開けてくれるので、めぐねぇの前で大虐札して正気度と好感度を減らさずに済みます、これもまた杖術スキルとモップの有効性ですね。
屋上へと続く階段に到着したら、適当に言いくるめてめぐねぇは先に屋上へ向かわせましょう。
やたらとゴネてきますが、お前戦えないだろって言うと大人しく屋上へ向かってくれます。
ちなみに戦闘系のスキルを持っていない場合は、これを言っても引き下がってくれないので、戦闘スキル無しで大量の『かれら』に対応しながら根気強く説得しましょう。(28敗)
めぐねぇが完全に屋上に消えたら、持ち方を薙刀に変更します。さっきまでは槍でちくちくつついて怯ませていただけですが、薙刀でしゃがみ薙ぎ払いをすると『かれら』はその場に転倒します。転倒状態の『かれら』に近付いて攻撃するとストンプを行うことができ、高確率で即氏してくれるのでこれを使って初日からレベリングを行います。この際振り分けられるポイトンは再び全て体力に割り振ります。
今回は乱数の関係もあってやや多めなので、存分に経験値が稼げますね。
幾度となく戦闘訓練を行った私に、精神的動揺による操作ミスはないものと思っていだこう!
さて、ここからはただひたすらに10分ほど『かれら』を虐札し続ける退屈な映像が続きますので
皆 さ ま の た め に 〜
何故ステータス全て体力に振っているかの解説をしましょう。
タイトルにもある通り、本RTAでは主人公のホモちゃんには感染してもらう必要があります。
感染者は抗ウイルス剤を投与しない限り例外なく『かれら』になってしまうのですが、完全に『かれら』になるまでには当然わずかながら猶予があります、その猶予については体力の数値を参照して、完全に『かれら』になる確率が決定されるので、この後単独で抗ウイルス剤を入手するまでの時間を稼ぐために、体力を上げておく必要があったんですね。
HPの減少に伴い『かれら』になってしまう確率は上昇していくので、可能な限りで構わないのでHPは高めを保ちましょう。
抗ウイルス剤を入手するには二箇所立ち寄る必要があります、一つは職員室、もうひとつは地下室の二箇所です。
職員室で避難マニュアルを入手していないと、一周目では地下室には入れないので当然といえば当然ですね。
当然ゆっくり休んでいる暇はないので、途中で休憩を挟むことも許されません。
体力と気合と根性でなんとか抗ウイルス剤を入手しましょう。(31敗)
残りの彼らが数体になると、我らがシャベルゴリラことくるみちゃんが、先輩を背負ってここまでやって来ます。
人一人背負って屋上まで逃げてくるってやっぱりお前ゴリラかなんかの血縁者だろ?
ここで無視してもくるみちゃんは普通に屋上に避難してくれますが。今回はなんとなく屋上に何人か避難していることを伝えておきましょう。後々あのメンバーの中に入ろうと思うと、誰かしらの好感度が高い必要があるので、ついでにここで稼いでしまいましょう。保険ですよ保険。
ちなみにここでくるみちゃんに話しかけると、くるみちゃんが襲われてしまうので、間に入ってくるみちゃんをかばいましょう。
杖術持ちの場合、手持ちの武器を使って守るためのQTEの時間が伸びるので比較的簡単に……
あああああああああ!!!
武器が壊れた!武器が壊れたナンデ!?
もうひとつの《全力》に関しては使った武器やアイテムの損耗度が上がり壊れやすくなります、ちなみに威力は(上がら)ないです、完全にデメリットしかありません。
今回は乱数の関係もあってやや多めなので、存分に経験値が稼げますね。
あっ、これかぁ!
これは予想外ですね……いえ、どうせ最後の一体に噛まれる予定だったので大差ないですね、本当に誤差ですよ誤差!
くるみちゃんの目の前で嚙まれてしまったので、くるみちゃんのトラウマをえぐり正気度が下がってしまいましたが、これもコラテラルダメージです。
オラ!もうこっちは助からないからお前はさっさと屋上にいけ!お前が居るとこいつら頃せないだルルォ!
くるみちゃんは割とあっさり引き下がってくれるので説得は容易です、さっさとその背負ってる覚醒くるみちゃん交換券をぶち頃して、ホモちゃんが再び合流するまで皆の戦力になってくれよな〜。
くるみちゃんが居なくなったら残りの『かれら』を始末して、ちゃっちゃと職員室に行きましょう。あそこには救急キッ卜もあるのでわずかながらHPを回復できます。
ちなみに階段においてある掃除用具入れのロッカーから簡単にモップが入手できるのでこれで始末しましょう。終わったらちゃっちゃか職員室にほら行くど〜。
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
また、一人噛まれてしまった……
それも、あたしのせいで。
名前は知らないけど、何度か見たことある顔だから、多分同じ学年のやつだと思う。
「お、おい!大丈夫か!?」
「私はいいから早く屋上に行って!武器もないから長くは抑えられないの!」
ずっとここで奴らを抑えていた彼女は、先輩を背負っていたあたしをかばって奴らに嚙まれてしまった。
全身血に染めていたから、最初はあいつらかと思ったけど、どうやら屋上に行かせないためにここで戦っていてくれたようだ、そこに他の人もいるから、そいつらと合流しろと言いながら、彼女は素手のまま奴らを近づけさせない為に奮闘している。
なんとか助けられないかとも思ったけど、あたしは既に先輩を背負ってしまっている、これ以上人を連れて行くことはとてもじゃないけど出来ない……
「ごめん……っ!本当にごめん……っ!」
だから、彼女を私は切り捨てた。
だから、あたしが彼女を殺した。
この災害が始まって、初めてあたしが殺したのは、間違いなく彼女だった。
屋上への階段を、少しでも早く駆け上がる。
彼女の負担にならないために。
「頼む!ドアを開けてくれ!」
「っ……恵飛須沢さんですか?」
屋上のドアの向こうから聞こえてきた声は、佐倉先生のものだった、あたしだと答えるとドアを開けてくれたので、急いで屋上に駆け込んだ。
そして先輩を地面におろして、ドアを振り返る。
あたしは……。
「恵飛須沢さん……階段の所で本田さんを見かけませんでしたか……?」
「本田さんって言うと……茶髪に髪がロングのあの人で合ってるか……?」
そうか、あいつの名前は本田萌香って言うのか……。
あたしは、名前も知らなかったあいつのおかげで、生き延びられた。
でもあいつがやられてしまったら、誰がここを……佐倉先生達を守るんだ。
ここにいる中で、戦えそうな奴は誰もいない。
なら……その役目は……
恵飛須沢さんから聞かされたのは、ある意味当たり前のことで、予想できていたことだった。
本田さんが、あの暴徒と化した生徒達に嚙まれてしまったという事。
こういったパニック物では、ゾンビみたいなものに噛まれた人は、おしなべて『かれら』の仲間になってしまう。
きっと、彼女もそうなってしまう。
私達を守るために、犠牲になってしまった。
大人の私を守るために、子供の本田さんが……
でも……それでも。
私のせいではなく、恵飛須沢さんをかばって噛まれてしまったと聞いて、ホッとしてしまった私は、本当に悪い大人です。
私のせいではないと、どこかで思ってしまった私は……
本当に、自分で自分のことが、嫌いになります。
でも、残された私はここで唯一の大人ですから、なんとか……気丈に振る舞わなくてはいけませんよね……
ごめんなさい、本田さん……
必ず、必ずあなたが守ってくれたこの景色は、私が引き継いで守ってみせますから……
どうか、どうかあなただけは、安らかに眠れますように……
初期感染者ルートでした。
好評で続きが書けたら続きます。