【完結】がっこうぐらしRTA_故意感染ルート   作:霞身

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主人公にイマジナリーフレンドかもしくは側に立つものが見えるようになっているので初投稿です。

前話の感想でピンポイントに展開予測されてたのあって笑ったゾ〜
書くことに変わりはないから気にせず感想書いてIKEA

それと主人公について記載する機会がいつあるかわからなくなったので、こちらに主人公についての生態系を纏めました、質問があれば追記していきます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=226468&uid=93212


(調査兵団(単独) 〜 少女拉致事件)

 後々のための備蓄を忘れてはいけない(戒め)なゲームのRTAの続き、はーじまーるよー。

 

 前回はチョーカーさんを学園生活部の所まで送り届けたところで終わったので、今回はその続きからです。

 とは言っても、雨の日の直前までは一人で行動することしかできないので、特にやることはありません。

 あえて言うならば外出して外で物資調達することでしょうか。

 校舎内……と言うより購買部で物資調達しようとするとまず間違いなく鉢合わせるので、今のうちに物資を集めたい場合は学校の外で集めてきましょう。

 食料類はもちろんのこと木材や釘、ロープは後でバリケードを作ったり補強するのに使うので多く持ってきておいて損はありません。

 とりあえずみんなと出会ってしまう前に校外に避難して物資調達に行きましょう、ただしショッピングモールにはまだ行きません。

 単独でJK二人とわんこ一匹を守って徒歩のまま学校まで連れて行くとかとてもじゃないですができません。

 そんなわけで今日も工事現場やホームセンターから物資を頂戴いたしましょう。

 あと、出掛ける前に忘れず工作室で標識柱を加工していきましょう、今のままでも使えますが、加工したほうがより使いやすくなります。

 ちなみにイマジナリーフレンドが見えていると、物の下にあるアイテムやレアアイテム、『かれら』の接近といった無意識に気付いているはずのものに反応してくれるのでかなり便利です。

 逆に言うと知力不足等で気づけないものには反応してくれないんですけど。

 なお一人で会話している姿を他人が見ると正気度が減るので気をつけましょう。

 見所さんもないので倍速だ。

 

 その間に本レギュレーションでの救助対象についてお話します。

 まずはKちゃんとみーくんを助けないといけないので、Kちゃんからの熱烈ラブコールは聞き逃さないためにラジオは常に持ち歩きましょう。

 ただしまだ当分は来ないので今は心配ありません、学園生活部のメンバーに合流出来たら定期的にラジオを76.1MHzで聞いてましょう、そのうちノイズ以外が聞こえます。

 太郎丸については漫画版ではなくアニメ準拠でみーくん達と一緒にいるので、今は手出ししなくても問題ありません、というか手出しできません。

 後はすでに救助済みの状態なので、Kちゃんの行動待ち以外はひたすらに校内のバリケード制作、食料備蓄、みんなの正気度管理をこなしていくことになります。

 なので危険を犯すことなく単独で外を探索できる感染者ルートは、正気度管理以外ではかーなーり有利になります、正気度?別に発狂しなけりゃええやろ。

 

 おっ、あれはスーツケースですね、持ってる間は片手が塞がる代わりに、リュックサックよりも断然収納能力が高いので物資調達の必需品ですね。

 お店に行くか、もしくは旅行者の遺品として発見可能です、後者の場合は他の遺品として衣服類や食料品もあるので更にお得です。

 衣服類も、別にゆきちゃんが学校で生活している、という妄想に囚われていなければ制服である必要性はないので、清潔な服だったりお洒落できる方が精神衛生にいいので集めておきましょう。

 

 さて、物資も持ちきれないほど集まったし、レベルも上がったのでそろそろ戻りましょうか。

 そろそろ移動に使える自転車か原付あたり欲しいんですけど、使えそうなのが落ちてないですね……また明日外出したら探しましょう。

 今日もまた適当に仮眠を取って夜になったら行動開始です。

 まずは今日取ってきた物資を適当なカバンに入れて、放送室の前に置いていきます。

 主人公は一緒に活動できないのに生存者ばかりが多くなってくので消費も増えていますから、このように差し入れをしていかないと空腹等から正気度が減ってしまうことがあります、なので基本は食料品を多めにしましょう。

 『かれら』と違い、チンパンレベルとはいえ知能があるので簡易的なバリケードくらい避けて行けるので、放送室前に差し入れしにいきましょう。

 昨日若干ゃ勘付かれかけたので、外で見回りしてる事もあるんですけど、今日はいつも通り室内で過ごしているようですね。

 見つかると面倒なのでおおタスカルタスカル。

 できる限り物音立てずに物資の配達を終えたら、今度はバリケードの補強作業に入ります、その前に《製造》スキルをレベル2に上げておきましょう。

 より強固に作って雨の日に◆備えよう◆

 ちなみになぜ交流しないのにこんな支援をしているのかというと、後で合流した時に白状することで好感度を一気に稼いで、拘束されるのを回避するためです。

 めぐねぇ以外ろくに面識もないのに、いきなり噛まれてる人間が現れて自由に行動させてもらえるわけないよなぁ?

 そんなわけで影でコソコソみんなの手助けをします。

 普通は『かれら』を警戒しなきゃいけないのに、そんな心配もなく作業できるのは本当に楽ちんちんです。

 現状用意出来ているバリケード一通りの補強が済んだらまた保健室にて日記と手錠をつけてお休みしましょう。

 これから雨の日まではこうして合流後のための資材集めが中心になるのでほぼ倍速になります、クッキー☆用意しなきゃ(使命感)

 それではおやすみなさーい!

 

 

 

 おや?起床前に視界が赤く染まっているという事は、どうやら睡眠中に一時『かれら』化していたみたいですね。

 『かれら』化した場合、本来の睡眠時間より長く寝てしまう事も多々あり、予定が狂ってしまうことがあるので、こういう暇な日に発生してくれたのは嬉しいですね。

 まぁ手錠のおかげで暴れたりはしていないはずなので平気でしょう。

 

 で、なんでここにくるみちゃんとめぐねぇが居るんですか?

 

 そしてなぜくるみちゃんは私にスコップを向けているんですか?

 

 最後にセーブしたのいつでしたっけ……?

 

 ………………。

 

 あああああ!もう嫌だあああああああ!

 ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!待って!助けて!待って下さい!お願いします!アアアアアアアア!(発狂)

 


 

 やっぱり、昨夜見かけたのは本田さんだと思う。

 不確定な事だし、下手に言うべきではないと思ったけど、それでもやっぱりめぐねえには伝えたほうがいいかもしれない。

 めぐねえも、あの日からかなり張り詰めている、本田さんが生きている可能性があるなら、伝えてあげたほうがきっとあの人も休めるようになる。

 あたしもゆきのおかげで立ち直れたし、戦う以外にもあたしも誰かの役に立ちたい。

 

「ねえめぐねえ──」

 

 めぐねえに声をかけようと思ったところで、放送室の扉が叩かれる。

 まさか、バリケードを越えられた……?それとも本田さんか?

 一応スコップを握り、ゆっくりと扉に近付いていく。

 

「あ、あの……ここに逃げてきた人達がいるって萌香に言われてきたんだけど……」

「……!今開けるよ」

 

 やっぱり、あいつは生きてる、少なくとも会話ができる程度には理性が残ってる。

 それに、生存者を助ける良識がまだある。

 扉を開けると、そこに立ってるのは首にチョーカーをつけた女生徒だった。

 

「えっと……あたしは恵飛須沢胡桃」

「私は……柚村貴依、三年生」

 

 話を聞くと、どうやら柚村は本田さんに毎日食料を持ってきてもらって生き延びていたらしい、それで信じることに決めたらしく、ここに合流したそうだ。

 柚村とゆきは友達だったらしく、柚村に抱きついたまましばらく離れようとしなかったので、そのまま話を聞かせてもらったけど、やっぱり本田さんはどこかおかしい。

 道路標識なんかあれ一本で15kg近くあるはずだ、それを当たり前のように振っていることもそうだが、校舎内にあんなものがあるはずもない、つまりあいつは一人で学校の外に出ている。

 ゾンビを倒せるのは間違いない、でも校舎内ですらあんなに大変なのに、たった一人で街中を歩き回れるものだろうか?

 ダメだ、わからないことが多すぎる……

 

「なあめぐねえ、ちょっと確かめてみたいことがあるんだ」

「あ……はい、なんですか恵飛須沢さん」

 

 めぐねえの方を見ると、めぐねえは静かに泣いていた。

 当たり前だ、ずっと死んでしまったと思っていた、大切な生徒(ダメな子ほど可愛いとは言うけど、ゆきもそうだが補習常習犯はどうかと思う)が実は生きてるかもしれないということがわかったんだ。

 

「もしあいつが生きてるなら、まだ校舎内にいるかもしれない、なんで合流してこないのかわかんないけど……だからあれを仕掛けてみようと思うんだ」

 

 この放送室には、多分放送部が使っていたのであろうビデオカメラが置いてあった。

 

 

 

 その日の昼間の内にバリケードや観葉植物の影にカメラを隠しておいた、昼間ならともかく夜中なら見つけるのは難しいだろう。

 翌朝、そのカメラを回収してみると、やっぱり本田さんの姿が映っていた。

 部屋の前に食料を置いていってくれている姿や、バリケードの補強を行っている姿、そして一階へと降りていく後ろ姿だった。

 だが、よくわからない。

 バリケードの補強作業中に近くを『奴ら』が通ったが、本田さんには一切反応を示していなかった。

 本田さんには、何か秘密があるはずだ。

 あたし達の情報じゃ何もわからない、本人に聞くのが一番だ。

 

 

 

 本田さんが使っていた階段から一階に降りると、やっぱり『奴ら』が多い。

 めぐねえもどうしてもついていくと言うので、一応護身用にモップを持ってもらっている。

 どこにいるかはわからないが、階段に近いところから探してみよう。

 事務室──『奴ら』しかいなかった、入りはせずにドアを閉める。

 保健室──何かが暴れるような音がする……

 一箇所だけ不自然にカーテンが閉じられており、そこから金属の擦れる音が聞こえてくる。

 何があるかわからない……でも、確かめなきゃいけない。

 一体だけなら、難しくない、広さ的にも複数体は居ないだろう。

 

 意を決してカーテンを開くと……手錠でベッドに腕を固定された本田さんが、まるで『奴ら』のようにこちらに手を伸ばしていた。

 今まさに噛みつかんと、腕を伸ばし、口を大きく開いて精気のない瞳でこっちを見ていた。

 間に合わなかった……?いや、でもこれなら遅かれ早かれ……

 あたしのせいだ。

 あの日、あたしがぐずぐずしていなければ。

 本田さんは、こうならなかったはずなのに……あたしのワガママのせいだ。

 シャベルを構えて、本田さんに向ける。

 あたしのせいだと言うなら……

 せめて、あたしの手で……

 シャベルを振り上げる、後は……

 

「ん……お、おぉ!?ちょ、ちょっと待って!?見てないで助けて!?えっ!?説明して!?」

 

 正気に戻った……?

 でもやっぱり、本田さんは……どうしようもなく感染しているのだろう。

 さっきまでの、理性を失った姿は何よりの証拠だった。

 でも、それでも……

 

 

 

 あたしは、あたしを助けてくれた彼女を信じてみたい。

 


 

 おれは しょうきに もどった!

 生きてるぅ〜!(ONDISK)

 かろうじて好感度上昇が足りていたようです……本当に危なかった……なんで好感度上がってるのかよくわかんないし、そもそも既にめぐねぇが立ち直ってることが意味わからないですね……

 ま、いいか。(楽天的)

 よくわかんないけど、予定していたチャートより早く合流できるならそれに越したことは無いな!

 とりあえずこの場で一旦捕獲されてしまいましょう、ロープで胴体をグルグル巻きにされ、手には手錠をかけた状態で放送室に拉致されて行きましょう。

 こんなタイミングで合流できるとは思っていなかったので、行動は全く考えていませんでしたが、短縮は短縮なのでこのまま続行します。

 とりあえず暴れたり抵抗したりはせずに、おとなしく付いて行きましょう。

 ただ、標識だけは重すぎるので、私が自分で持って行くことになります。

 その他の集めていた資材類はめぐねぇとくるみちゃんが手分けして持って行ってくれます、日記もそうですね。

 地下室の存在とか色々書かれていると思うので、正直めぐねぇが見るのはお勧めできないんですけど……まあええか。

 とりあえずこの短期発狂も周りの正気度が削れてしまう前にさっさと治したいですし、学園生活部の人と触れ合って正気度を回復していきましょう。

 あれば便利なんですけど、周りの精神の安全とは変えられませんからね。

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 生きていた。

 生きていてくれた。

 確かに感染してしまっている、正気を失うこともあるのかもしれない。

 でも、理性を取り戻すことができている。

 人と同じように考え、会話することができ、人を気遣うことができる。

 これを、生きていると言わずになんと言えばいいだろう。

 それがただ、嬉しかった。

 

 彼女の荷物をまとめて放送室へと向かう。

 噛まれてしまった人を、そのまま連れて行くのは皆が不安がるだろうということで、心苦しいが彼女をロープで縛り、腕は彼女が拾ってきていた手錠で自由を奪わせてもらいました。

 彼女の荷物の中に、日記帳があった。

 一体、彼女はこの日々の中で何を見て、何をしてきたのだろうか。

 

一日目

 たいへんな目にあった、いきなりパニック映画が始まるし、かまれるし、学校はなんか変なきぎょうがこうウイルスざい?とかいうの用意してたりするし。

 映画かなにかかっての。

 とりあえず生きのびられたのでよしとしよう。

 

二日目

 もうかまれちゃったし、さくら先生たちの所にもどるのはやめた方が良いかなぁと思う、いつあいつらになっちゃうかわかんないし。

 かまれてからなんか前より力出るし、おなかもすかないし、一体何が起きてるんだか。

 なんかトイレにだれか居たからご飯あげた、こわいから出てきたくないんだって、まぁわかんなくもないかも、私達はなんかあいつらからねらわれないからあんまりこわくないんだけどさ。

 あと、うっかりみんなに見つかりそうになった、いつの間にか放送室にうつったみたい、早く力のちょうせつができるようにならないと。

 

三日目

 トイレにいたのはゆずむらさんっていう人だった、ごはんあげたらついてきてくれたから、みんなが居る放送室にあんないしてあげた、私達はほら、こんな感じだからさ。

 それはともかく校外でもやっぱりねらわれない、楽にモノを集められるのはいいかも。

 みんなは食べ物とかだいじょうぶなのかな。

 しんぱいだから夜にみんなの所にご飯おいてきた、あんまりお腹すかないし、彼女も何も食べないし。

 あと、バリケードもちょっとだけなおしておいた、これでだいじょうぶでしょ。

 

 ……時間に余裕ができたら、また丈槍さんにやっているみたいに勉強をつけてあげましょう、国語教師としてはもう少し漢字を使えるようになって欲しいです。

 でも、気になる事もある、抗ウイルス剤とは一体なんのことだろう。

 もしかすると、職員室にあった、あの校外秘に指定されている緊急時マニュアルのことだろうか。

 あれには一体……何が……

 いや、今はそんなことどうでもいい、彼女が生きていてくれたことを喜ぼう、でも……

 

「これは……どういうこと?」

 

 彼女は……

 危ういバランスで立っている。

 きっと本人は自覚できていない。

 本田さんの書いている日記に、あまりにも自然に出てくる『彼女』とは一体誰のことなんだろう。

 少なくとも、私は見かけたこともない。

 名前も出てこない、ここにある荷物は一人分、柚村さんも本田さんとしか話をしたことがないと言っていたし、気配や足音は一人分だったと言っている。

 

 つまり……『彼女』と言うのは本田さんにしか見えていない、誰かということだった。

 きっと、どうにか正気を保つ為に、自分と同じ境遇の人間を生み出したんだ。

 狂っている、他人が見れば誰もがそう思うだろう、でもそれを生み出さねば、もっと狂っていたかもしれない。

 だってそうだろう、こんな荒廃した世界で、自分と同じ境遇の人はおらず、誰にも頼れず、いつ死ぬかもわからない状態でたった一人で生きて行くことを決めていたんだ。

 外から見れば、いつもどおりに見えるけど、内面はどうしようもなく脆い彼女を、私が守らなければいけない。

 戦うことはまだ難しいけど、彼女を支えるくらいなら出来るはずだ、精神を守るくらいなら、こんな私にだって出来るはずだ。

 大人()が、萌香さんを……

 

 守護らなくてはいけない。

 


 

めぐねぇ「丈槍さんも……若狭さんも……柚村さんも……恵飛須沢さんも──否、あのキチホモでさえも……私が守護らねばならぬ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 おまけ♡

 〜もし正気を取り戻すのがほんの僅かに間に合わなかったら〜

 

 シャベルを、突き立てた。

 シャベルの剣先が本田さんの腹に突き刺さり、引っこ抜いた穴からどろりと、妖しく彩られた内蔵が溢れ出す。

 人ならとっくに死んでるだろうけど、こいつらはこれじゃ死なない。

 

「ゴメン……ゴメン……っ!」

 

 動きが鈍った所で、あとは首を一突きで……

 

 あとは……それだけで……

 

 それだけなのに……

 

 なんで……

 

「なんで……なんで涙なんか流してるんだよ……それじゃあまるで……」

「…………」

 

 今まで襲いかかってきたあいつらは、あたしを喰うために常に顔を向けて襲ってきていた、さっきまでの本田さんだってそうだった。

 なのに今は、顔すらこっちに向けない。

 

「おい、どういう……事だよ……なぁ……」

「ば、バレちゃった……?」

 

 言葉を発した、たった一度しか聞いたことはなかったけど、間違いない。

 痛みを食いしばるように吐き出されたその声は間違いなく、あの時助けてくれた本田さんだった。

 その口から、赤黒い血が大量に吐き出されて、床をびちゃびちゃと染めていく、今まで気にしたこともなかったのに、鉄臭い臭いが部屋に充満していく。

 

「痛くないから……平気だよ、ゾンビ化してから、痛くないんだ」

「……あ、あぁ……そんな……」

「しょうがないよ、たぶん、さっきまでおかしかったんでしょ……?」

 

 泣いているのに、痛くないはずなんてない。

 しょうがないなんて、あるはずがない。

 昨日だって、普通に動けていたんだ、正気に戻る可能性を考えるべきだった。

 彼女を殺したのは、あたしだ。

 あたしが、殺した。

 あたしが……

 終わらせた。

 先輩も、本田さんも。

 助かる可能性を、押し潰して。

 

「ありがとう……殺して(助けて)くれて」

「─ぁぁぁああああああ…………うああぁぁぁ!!!」

 

 彼女の首に、スコップを叩きつける。

 もう一度。

 

 もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度もう一度、腕も、脚も、腹も、念入りに何度も、それが彼女を殺す(救う)事だから。

 原型を失うほどに、何度も、丁寧に。

 

 

 最期に、もう一度……




当然その光景をめぐねぇ(故人)は見ていたのでした。

かーなーりマイルドに書いた、本当はもっとグッチャグチャな方が好き
ただ、自分で書いといてなんていうか……その……下品なんですが……フフッ……勃○……しちゃいましてね……

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