【完結】がっこうぐらしRTA_故意感染ルート   作:霞身

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ネタが思いつかないので初投稿です。


(大人気食堂見学 〜 クッキングガバ)

 よくわからんが短縮につながったのでとにかくヨシ!なRTAの続き、はーじまーるよー

 

 前回はゆきちゃんと守るつもりもない約束をしたところで終わりましたのでその続きからです、無理してでも全員生存させるに決まってるよなぁ?

 適当にお話してるとゆきちゃんはお眠になってしまうので、膝を貸してあげましょう、ついでに上着をかけて差し上げろ。

 そのついでにさっきの約束で信頼度が上がってレベルも上昇したので、スキル《徒手空拳》を習得します。

 このスキルは別名喧嘩札法、規定の筋力値を持った状態で一定数『かれら』を始末するか、キャラクリ時点でのみ習得可能となります。

 ヤクザキックや素手での殴り等の攻撃力が上昇、他にもある程度の組み付き技が可能となります、中には即氏攻撃もあり、大部分が無音攻撃のためかなり使い勝手がいいです。

 特に蹴り技は腕がふさがってても使えるので、武器を持ちながら隙を減らせるので持っておくと便利でしょう。

 スキルも取り終えたら特にやることはありません、そのまま朝までゆきちゃんを眺めて過ごします。

 ちなみにこのあと使い所さんがあるので、必ずスキルポイントは1ポイント残しておきましょう。

 朝になるとゆきちゃんが行方不明になってて大慌てでくるみちゃんが部屋から出てきますので静かにさせましょう、お姫様が起きてしまわれるぞ。

 

「なんだよ……そこに居たのか」

 

 私にもなぜこんなことになったのかは分からないけど、好感度は稼げたので良しとします。

 しばらくすればゆきちゃんも自然と目を覚ますので、そうしたらホモちゃんはしばらく廊下に佇んでいましょう、朝食はお腹が空いてないからと断ります。

 

「今日はどう行動するか」

 

 朝食も終わると私も招集されて本日のミーティングが始まります、本日の議長はくるみちゃん。

 と言ってもやることは大して無いです、今日も食品を集めつつバリケード拡張くらいなんですけど、これ以上防衛範囲を広げたところでラッシュを乗り切るのが面倒になるのでセーフティエリアは広げません。

 なので今日はフラグ管理のために食堂に向かいましょう。

 

「確かに、電力が生きてるからまだ生鮮食品もあるだろうし、保存食にも飽きてきたしな」

 

 そのうち生鮮食品はすぐ無くなるからさっさと慣れてどうぞ。

 というわけで、本日の行動は以下のように決めました。

 説明しながら倍速じゃ。

 

 食料調達:ホモちゃん、めぐねぇ、チョーカーさん

 バリケード強化:くるみちゃん、りーさん、ゆきちゃん

 

 不意の遭遇戦に備えて戦力は両方に割り振ります、りーさんと一緒の班になろうかとも思いましたが、まだあまり仲良くないので安全を考慮して別の班にしました。

 この時間ではまだ学食は空いているので、一旦先にいつも通り購買部に残された食べ物を回収して適当に時間を潰したら、次こそ食堂に向かうと大量の『かれら』で溢れているはずですので、まずはそこから片付けていきましょう。

 この購買部もやたらと備蓄は多いですが、そう遠からず物資は尽きてしまうので、そうなるとさっさと脱出するか外へと足を伸ばす必要に迫られます、というかそもそもそんな数日たてこもれるだけの備蓄がある事のほうが驚きますけど。

 

 とりあえずそんなことを話している間に、本日の購買部からの回収は完了です。

 一旦これらの荷物を放送室に置いたら、次こそ食堂へと向かいましょう。

 お昼ともなると、学食はやっぱり人が多いですね、感染してなかったらとてもではないですがこの中に入っていくのは骨が折れます、なんにしてもこれを目撃すればフラグには十分です。

 流石に攻撃されないとはいえ、みんなの前でこの中に突っ込んで無駄に心配かける必要もないので、厨房の方を覗いてみましょうか。

 こっちは数人の調理師しかいませんね……こっちなら大丈夫かな?

 

「お、おい、あっちやばいけどこっちで音出して平気か?」

 

 チョーカーさんがめっちゃ心配してくれてますが、なんの為のゴリラパワーだと思っているんですか、大丈夫だから安心して見ててください。

 調理師の後ろから近付いて、一定以上の筋力があると使える徒手空拳スキルの暗札技で首をへし折りましょう!

 血も出ないのでSAN値の減少がほぼない上に、無音攻撃なので目撃されない限り気付かれない、まさにRTAのためにあるような技です、ただしRTAで使おうと思ったら感染でもしないと要求される筋力値、更に隠密系スキルが必要と他のスキルをまともに取れなくなるので、あまり使い道はないです。

 残った調理師二人もパパパッとやって、終わり!

 無事食堂の人混みも確認できましたし、冷蔵庫から生鮮食品を頂いたら帰りましょう、今日のご飯は豪華になりますね!ホモちゃんは食べませんけど。

 ちなみに直接口に入れる食品類を手に取るときは必ず手袋を付けるか、戦闘に参加していないキャラに回収してもらいましょう。

 では今日の収穫を持って帰りましょ。

 

「あの、萌香さん、私に戦い方を教えてくれませんか?」

 

 帰り道で珍しいイベントが挟まりましたね……

 極稀にキャラクター達から持ってるスキルについて教えて欲しいと請われるイベントが発生することがあります。

 キャラ毎にスキルによる発生率に違いがあり、めぐねぇはどちらかというと技術系のスキルを求めてくる割合が高いはずなんですけど、本当に珍しいことがあったものです。

 ただ、戦力になってくれるなら願ってもない機会ですね、正気度体力共に低いので長時間の戦闘に耐えうるタイプではありませんが、筋力値はくるみちゃんに次ぐので戦闘スキル有無の差はかなり大きいです。

 今回要求されているのは杖術の方ですね、流石に徒手空拳は筋力値が足りません。

 しかし、主人公は後から取れないのにキャラクター達はあとから武道系スキル取得できるのずるい……ずるくない?

 まあええわ、後で屋上で訓練を付けてあげましょう。

 ちなみに収録後に調べてみたのですが、有志の方の調査の結果めぐねぇの戦闘系スキル伝授イベント発生率は、条件である『戦闘に参加、目撃する』の発生後に0.2%前後だそうです、そんなところに豪運を使う屑運を許すな。

 

 食料を部屋に置いたら屋上に出てスキル伝授を始めましょう、訓練風景は倍速だ。

 スキル伝授については時間がかかりますが、希望してきたキャラクターとマンツーマンで数日教えると習得してくれます。

 つまりめぐねぇはわずか数日で杖術を習得できる隠れ戦闘民族だった……?

 一日あたり数時間は必要となるので、毎日食料の回収をしたらめぐねぇと個人レッスンをして、終わったら適当なキャラ達と親睦を深めていくのが基本的な動き方になっていきます。

 何も予定されてなかった所でこうして自ら戦力強化を申し出てくれるとか、まるで聖人みたいだぁ……

 とりあえず今日から早速訓練をつけていきます、どんなに早くても習得は雨の日は過ぎてしまいますが、その後も防衛戦の機会は多々あるのでさっさと覚えてもらいましょう。

 手取り足取り教えてやるからな〜?

 


 

 萌香さんに、戦い方を教えて欲しいとお願いしたら、喜んで快諾してくれた。

 戦える人は多いに越したことはないからと、普段からモップなんかを使っていた杖術について教えてくれるらしい。

 これで、私も萌香さんの力になれる。

 これでもう二度と、彼女を一人で置き去りになんてさせないで済む。

 やはり戦うことは恐ろしいし、出来る事なら生徒だった『かれら』に武器を向けたくなんかない、でもそれ以上に、今ここに居る皆を失うことの方がもっと恐ろしい。

 当然、その皆の中には萌香さんだって含まれる。

 萌香さんは自分を人として数えていない、皆を守るという目的の副次的な結果として自身の身を守っているような状態だった。

 自分が一番戦えるから、自分は『かれら』に襲われないから、自分が動くのが最も安全だから。

 だから彼女はすぐに無理をする。

 私は、そんな彼女の力になりたい、守りたいのだ。

 

「えっとね、握りはこうで……こうやって、こう……ズバーン! て感じで振ると……」

 

 とても一生懸命教えてくれているのはわかるけれど、まずは彼女が何を言っているのか理解するところから始めなくてはいけない。

 相互理解というのは、こんなにも難しいものだっただろうか……

 


 

 

LEVEL UP

 

 スキル伝授してたらレベル上がりましたね、せっかくですし好感度稼ぎに使えるスキル取っておきましょうか。

 その名も《料理》です、これでりーさんと一緒にお料理して好感度稼ぎができます。

 これがない状態で料理すると、手を切って血が混入する恐れがあるためやめましょう。(1敗)

 とりあえず今日の訓練はここまでにしてご飯にしましょ、お料理は出来る(ように今なった)から見とけよ見とけよ〜。

 ようりーさん!いっちょ一緒に飯でも作るっペ。

 

「えっ……本田さんお料理できるの……?」

 

 何だその心底意外そうな顔は、わざわざそんなに目を見開きやがって。

 いくらアホの子でもスキルを持ってれば料理ができるってところを見たけりゃ見せてやるよ。(王者の風格)

 

「ところで何を作るつもりなのかしら」

 

 さっき厨房から野菜とお肉も持ってきたし、野菜炒めとかで良いんじゃないですかね(適当)。

 美味しく食えりゃなんだって良いんだよ!

 というかスキルが低いので作れる料理がまだろくにありません。

 

「まぁ妥当な所かしら……」

 

 とりあえず自分は先にお米炊く準備をしてから、野菜炒め作りに参加しましょう。

 冷蔵庫やコンロは何故か生徒会室に置かれているので、そこをお借りして調理していきます。

 りーさんと並んで野菜を切ったり、味付けの濃さで若干ゃもめたりしながら楽しくお料理していると、いつの間にやら学園生活部の面々が集合してますね、匂いにでも釣られたか?

 とは言え久々の保存食じゃない料理だから、まぁ仕方ないね(レ)

 お料理の用意が完了したら皆の分をお皿によそって並べましょうかね。

 ところで一人分多くなぁい?

 

「多くないわよ、せっかく一緒に作ったんですもの、本田さんも一緒に食べましょう」

 

 おっ、デレてきましたかね?

 りーさんがこうなってくると、いよいよ誘っても応えてくれなかったり、不信感を抱いているキャラが居なくなるので、好感度を上げるのが簡単になります。

 やっぱりりーさん特攻の《料理》スキルで一緒にお料理は強力だぁ……

 

「ただし、一人でお料理はしない事、手つきがまだ危なっかしいから私か佐倉先生と一緒にやるのよ?」

 

 まだスキルレベル1だから仕方ないね(レ)

 取り敢えず食える飯作れれば良いんだよ!

 野菜のサイズはめちゃくちゃかもしれんが、愛情はちゃんとこもってるんだぞ!だから好感度よこせ!

 

「料理自体久々だけどさ、やっぱり人が作った料理は美味しいな」

 

 ずっと保存食でしたからね、こういう料理は普通の食事とは比にならないくらい正気度回復、更に料理に成功していると製作者への好感度が上がるので、自分で料理できると料理だけにうま味です。(激旨ギャグ)

 料理スキルは数少ない繰り返しスキルを使うだけでレベルが上がっていくスキルです、スキルレベルが上がると得られる好感度も増えていきます、じゃけんこれからも積極的に料理をしてぽこじゃか好感度上げていきましょうね〜。

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 私は、本田さんのことが恐ろしかった。

 この異常な事態になってすぐに、戦うことを決意して、たった一人で無数に現れる『かれら』と戦うことができる彼女が。

 噛まれたと聞いたのに、まだ生きているかもしれないと言われ、くるみと佐倉先生が彼女を探しに行った時、そんな馬鹿なと思った。

 だって、今まで噛まれても平気だった人は見たことがない、全員が正気を失いまるでゾンビのように生きた人間を襲い、食い散らかしている姿しか見ていない。

 こんな異常な環境で、3日も外で過ごして無事であるだなんてとてもでは無いが思えなかった。

 だからこそ、抵抗もせずに縛られて放送室に彼女が来た時は、本当に恐ろしかった。

 一体彼女が何を考えているのか、全くわからなかったからだ。

 彼女が昨夜持ってきたという食料類も、いったい何が入っているのかわからないから全て捨てようかとすら思った。

 確かに『かれら』に噛まれた傷跡はあって、その上で正気を保っているかもしれない。

 でもそれはどうして?

 どうして学校にそんな都合よく抗ウイルス剤なんてものがあるの?

 何故彼女はそれを知っていたの?

 それがわからない。

 私には、彼女のすべてがわからない。

 何故?どうしてそんなに怪しいのに私達の為に体を張ってくれる?

 一体彼女は何がしたいの?

 わからない、何も……

 一緒に料理をしている間も、彼女が何かをしないか、ずっとヒヤヒヤしていた。

 もし彼女が指を切ったら、その血が料理に入っていたら?

 彼女は、ここまで頑なに食事をしようとしない、たった一度一緒に食事をしたのはゆきちゃんが誘った時だけだった。

 だから、私は彼女が恐ろしい。

 私は、彼女が人なのかすら理解できない。

 みんなは彼女を仲間だと思っているけれど、私は……

 

 

 

 彼女を、信じることはできない。




一体いつから──好感度調整がうまく行っていると錯覚していた?

あと予測される感想に先に返答しておきます。
どこでもいいだろw言語学者なのかよw

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