順調に好感度が稼げてきているRTAの続き、はーじまーるよー。
前回はりーさんと一緒にお料理してだいぶ打ち解けていたところでしたね、今回は夕食後の空いた時間からスタートです。
正直この時間は何をしても自由ですが、可能であれば何かしらの行動は取りましょう。
以前のパートで説明した通り、何もしていないと『あの子』が話しかけてきて勝手に会話を始めてしまい正気度を削る上に、せっかく上げた好感度も台無しになってしまいます。
そんな訳で、今回は料理スキルを使ってあるものを作りましょう。
用意する素材は 薄力粉 砂糖 ベーキングパウダー 塩 の四種類です。
これらをいい感じに混ぜると、手作りホットケーキミックスが作れます、これは料理レベル1で唯一作ることができる甘味で、これを使って簡単にホットケーキが作れるようになります。
甘いものは女性キャラの好感度と正気度を大きく回復させることができるので、とてもうま
おや、ホットケーキミックスを作ってたらようやっとめぐねぇが動き出しましたね。
大方職員室に行って、例のマニュアルでも確認しに行くんでしょう。
ホットケーキミックスも完成したので、めぐねぇにこっそりついて行きましょう。
ところで職員室が3階って珍しい気がするのは私だけですかね?
案の定めぐねぇの目的地は職員室でしたね、中に入っていったのを確認したら外から聞き耳を立てます。
しばらくするとパラパラとページを捲る音が聞こえてくるので、そしたら職員室に乗り込みましょう。
よう先生!何読んでんだい!
「っ……萌香さんですか」
まあ例のマニュアルなんですけどね、初見さん。
生徒を守る立場にあるはずだった先生に配られるマニュアルに、15人程度しか守れないと、命の取捨選択をしろと書かれていた事に多大なショックを受けてしまっているので、必ずフォローしましょう。
そのマニュアルと抗ウイルス剤があったからホモちゃんはこうして生きてるんだから気にすんなって!
それにそもそも生存者はここにいるメンバーしか見たことないんだから、15人分もあれば十分すぎるくらいだってそれ一番言われてるから。
というか、パンデミック発生まで中身見れないんだからそもそも救うとか無茶だと思うんですけど。(正論)
「萌香さん、でも……」
うっさいんじゃい!さっきからぶつぶつぶつぶつよぉ!
そもそもそれを用意したのは先生じゃなくてもっと上の人なんだから先生は悪くないだルルォ!
それとも、それが無かったらホモちゃん死んでたけどそれはいいんですかねぇ?
「そ、それはダメです!」
はい、これでめぐねぇの正気度の減少は最低限に留まります。
相手に思考させないように話題を振って、とにかく思考をそらします、あってよかったことと、先生に責任がない事だけに焦点を合わせて会話をすれば、イマイチ思考が回ってないめぐねぇは、このマニュアルのおかげでホモちゃんが助かったと思ってくれます。
こうなれば、めぐねぇ正気度ダウンの危機はもう生徒が死亡する以外は細かいものしかありません、ここからはもうただの有能ユニットです、しかも今回は後ほど戦闘ができるようになるので神的にいい人です。
こうしてマニュアルの有用性を訴えられる、内容を先に知っておくことができるビキビキビキニ123、これは初日に感染しなければ得られないアドバンテージです。
感染者は有能、はっきり分かんだね。
という訳でみんなのとこに戻りましょうや。
「そうですね……戻りましょうか」
じゃけん今夜はゆっくりお休みしましょうね〜
明日からまた極限サバイバルが始まるので頑張りましょう。
よっぽどじゃなければ発狂しなくなるとはいえ、今夜はまだ不安定なので一緒に過ごしましょう、夜の見回りはくるみちゃんが行ってくれます。
ある程度好感度が高いキャラクターは一緒に寝ると正気度が上昇するのですが、流石に感染状態では出来ないので諦めましょう。
この後適当にめぐねぇとお話して夜が更けたらまた日記を書いてお休みしましょう。
「もえちゃん、何やってるの?」
およ、本当にゆきちゃんよく来ますね。
これはね、日記を書いてるんだよ、これを書くだけで正気度が少し回復するので皆も書こうね!
「日記?私も書いてみようかな〜」
ゆきちゃんはこういう楽しそう、面白そうなものにすぐ反応して学園生活部のメンバーに流行らせてくれるので、本当に助かりますね。
良ければ交換日記でもやるかい?
「交換日記?面白そう!」
早速乗ってきてくれましたね、ゆきちゃんと交換日記を始めると、ルートによっては二人して幻覚まみれの正気度ゴリゴリ削るやべー日記とかもできるんですが、今回はそんな心配もありません、私の日記の減少分より交換日記自体の回復量のほうが上回るので、好感度が上昇するのも含めてやらない手はないくらいお得です。
そして私は一方的に回復していくのでやがて狂気もおさまります、完璧なアイテムだぁ……
とりあえず明日にでも新しいノート取ってくるので、そしたら始めましょうか。
「わかった!楽しみにしてるね」
おう!まかせてくんな!
とりあえず今日のところはやる事ないのでそのまま手錠つけておやすみなさーい。
おはよーござーまーーーー!!!
ついに六日目となり、明日には大雨が降り『かれら』のラッシュが始まってしまいます、今日も英気を養うためにまずは食料を回収しに行きましょう。
その際昨日ゆきちゃんと約束した新しい日記帳を拾ってくるのを忘れないようにしましょう。
ゆきちゃんは優しいので忘れても好感度ダウンはありませんが、キャラと約束内容によってはガッツリ好感度が下がったりします。
回収も終わったら本日も引き続きめぐねぇには杖術の特訓をつけて行きましょう。
しっかし、やけに経験点の上昇が遅いですね……以前試走中に発生した時はもっと速かったと思うんですけど、やはり戦闘スキルというのが習得しにくいんでしょうか?
ここらへんは要検証ですね、誰かこのルート走るときの参考のために検証してどうぞ。(他人任せ)
さて、ここまでやると本当にやることが無いです、明日までゆっくり休むくらいしかすることはないので、おやつにホットケーキでも焼きましょうか。
甘味には好感度が上昇する以外にも結構バカにならないバフが有りまして、ホットケーキの場合は正気度回復効果が通常の食事の倍以上有ります。
流石にそろそろ私のスタンドも消したいので、治療を始めましょうか。
ホットケーキを作る気配にでも釣られたのかゆきちゃん、チョーカーさん、くるみちゃんがやって来ましたね、りーさんとめぐねぇの二人はどうやら屋上で家庭菜園中みたいです。
「なんか久々にこういう甘いの食べる気がするなぁ」
「確かに、にしてもあんた意外と器用だよな」
意外ととは失敬ですね、いつも戦闘ばっかりの戦闘民族とは違うんですよ、結果的に戦う方が楽で早い時はそうしてるだけで。
とりあえず焼き上がったぶんを並べて、ラジオは例のクラシックが流れるチャンネルに合わせておきましょう、これでグングン正気度が回復していきます。
「これ、誰かが流してくれてるって事だよな……」
そうッスね、まだまだ人類は終わってないってことです、そういう部分も正気度の回復につながっているので、様々な人類の痕跡を探して旅するプレイもなかなか楽しいですね。
ワンワンワン放送局の人の住処みたいな、要塞化された拠点もちらほらあったりするので、ぜひ街を隅々まで探してみてくださいね。
さて、飯も食べたらクラシックを聴きながらお昼寝でもしましょう。
正気度回復にはとにかく食べることと休むこと、ストレスフリーな日々を過ごします、現実でも疲れたらちゃんとご飯食べてゆっくりお風呂でも入ってよく寝るとだいたいの事は割とどーでも良くなります。
天気もいいことですし、屋上で家庭菜園でもいいんですけど、スキルがないので穴を掘るくらいしかできず、りーさんがあまり良い顔をしないので今回はスルーで。
それじゃ、おやすみなさーい。
若狭さんから相談したいことがあると言われて、私は若狭さんと二人で畑の手入れをしていました。
「若狭さん、相談って何ですか?」
「佐倉先生、私は……私は、本田さんが怖いんです」
そう言って、こっちを向いた若狭さんの顔は、本当に怯えを孕んだもので、自分でもどうしようもない状態なのだとすぐに理解できた。
確かに本田さんは、『かれら』に嚙まれてしまっていて、その前からも私に見せないようにはしていたけれど、何人も『かれら』を殺していたのだろう。
それは常人では考えられないことだ。
恵飛須沢さんのように何か吹っ切れるような事があるか、あるいは私のように生徒達を守りたいという気持ちを固めないとなかなか出来る事ではないし、それでもいくらかのためらいを覚えるのが普通だ。
それを、萌香さんはこの事態に陥って直ぐに、当たり前のように行い、『かれら』の跋扈するこの世界で生活し、あまつさえ他人を気遣うだなんて、それこそ物語の主人公でもなければきっと出来ない事だろうとは思う。
「確かに、萌香さんは普通の人より力も、精神力も強いかもしれないですけど─」
「違うんです……そうではないんです」
私の言葉を遮って、若狭さんから言われたのは、ワクチンについて知っていた事が、この事件に何か関わりがあるのではないかという事が、恐ろしいという内容でした。
それは……それは、全て私達大人が悪い事でした。
昨日見たマニュアルに書かれていたことは、とても子供を守る立場の大人がやっていいことではありませんでした。
ほんの15人程度、クラスの半分程度の人数しか想定していないシェルター。
緊急時用のワクチンや応急処置キット。
まるで初めからこの事態を想定していたかのような用意と、あまりにも無慈悲な命の選択、そしてそれが開示されていなかったという事。
これは、大人が背負うべき罪だった。
「若狭さん……これから、少しショックな話をします、落ち着いて聞いてくださいね」
だから私は、被害者である彼女たちに説明をしなくてはいけない。
確かに用意したのは私ではないとしても、この事件が発生するまで対策を取ることすら許されなかったとしても、それでも子供を守るのは大人の役目だから。
だから、これは私達大人が担うべき責任だった。
この罪を償うことは、きっと生涯をかけて責任を負い続けても不可能だけれど、せめて手の届く範囲にいる子供たちを守りたい。
もし仮にすべてが終わり地獄に堕ちるのだとしても、私は彼女たちを守りたい。
その思いを改めて認識させてくれた萌香さんの事も。
「なので、全て悪いのは私達大人です」
「そんな、先生は悪くなんか……」
『そのマニュアルのおかげで生きてるんだしいーじゃん』
『先生は悪くないじゃん、別に先生が用意したんじゃないんだし』
『それが無かったら私死んでたんだよ?それでいいの?──なら感謝しかないじゃん』
やっぱり、ここの生徒達はみんないい子ばっかりだ。
だから、できることならみんな笑顔のまま、過ごして欲しい。
私のわがままだとしても、みんなには仲良く、平和に暮らして欲しいんだ。
「なので、本田さんもただの犠牲者なんです、少しずつでいいので、仲良くしていってあげてください」
「わかりました……先生がそう言うなら、頑張ってみます」
おはよーござーまーーーー!!!
まぁもう夜になるんですけどね。
起きたらゆきちゃんとくるみちゃんが添い寝してて心臓止まるかと思いました。
これもしうっかり『かれら』化して襲いかかってたらくるみちゃんに返り討ちにされて最悪死んでましたね……手錠つけてるとはいえもう少し他人を疑って、どうぞ。
起きたらりーさんがお料理用意してくれているので、一緒に食べたら夜間の見回りに立候補しましょう。
あと日記帳はゆきちゃんに渡しておいて先に始めてもらいます、一撃目で正気度を削る前に先に回復してもらいます。
今夜はくるみちゃんも一緒にお昼寝してしまっているので二人で過ごすことになりますね。
みんな程よく好感度上がっていいゾ〜これ。
できる限りみんなの迷惑にならないように、小さな音でクラシックを流しながらのんびり夜を過ごしましょう。
「なんかこうやってゆっくり過ごしてると、まるで世界が本当に終わっちゃったみたいだよなぁ」
窓の外の景色を眺めながらくるみちゃんがなんか言ってますね。
みたいというか、ほぼ終末そのものなんだよなぁ……外は『かれら』だらけで、安息の地もさして多くありません、ここに籠城するのも果たしていつまで持つんですかね。
「確かに、今は何とでもなるけど購買部とか食堂の備蓄もそのうちなくなっちまうしなぁ……」
家庭菜園が有るから割とどうにかならなくもないですけど、そのためにはタンパク質なんかも取れる大豆も育てたりしなきゃいけなくなりますし、どちらにしてもいつかは外に出ないといけませんね。
校舎で脱出せずにただひたすらに耐久しようとすると、やはり問題は食料になります。
これがなかなか曲者で、同じものばかり食べていると正気度が低下してしまうのである程度のバリエーションが必要になるんですよね、この状況で何わがまま言ってるんだしばくぞ。
やはり耐久で遊ぶなら適度に遠足に行って物資調達が必要になってきます。
「外かぁ……やっぱりどこまで行っても『あいつら』しか居なかったのか?」
そらそうよ。
極稀に生存者を見かけることもありますけど、北斗の拳のモヒカン族みたいな奴らなので、返り討ちにして物資を奪うくらいにしか役立ちません。
他人に迷惑かけて生きてるんだから、ま多少はね?
「いやまぁ確かに自業自得だけどさ」
なんにしたってここだけで生きていくには無茶があるので、いつかは脱出が必要になるから、とりあえず今は生きてその後どこに行くか何をするか考えましょうや、終末旅行ってのも楽しそうじゃろ?
多分そう遠からずホモちゃんはいなくなると思いますけど。
「楽しいかどうかはともかく、そうだなぁ……皆で旅をするってのも良いかもなぁ」
じゃけん今を生きましょうね〜
とりあえず考えるべきは次の襲撃をどう生き延びるかです。
明日より今日なんじゃ!というところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
特別他者視点のネタも思いつかなかったので責任を取って失踪します。
好感度ガバを好感度ガバで取り返す完璧なリカバリー策を見せてしまった……