有能系社内ニートのAGE転生物語   作:ヒロキ@クロス好き

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うわああああああ!!また一月以上も空けてしまったよぉおおおお!!どうやったら行き詰まりって解消できるか誰か教えてください……。
なんて考えながらケロロ軍曹見てたらスーラスラ進んだ。中身引っ張られてないといいな……。


突破第一

「死んだ……?」

 

バイクの女は素早く何度も頷いた。

 

「じゃあお前たちは──」

「あの!とりあえず!とりあえず説明はするんでアレ何とかしましょうか!」

 

そいつは神機でバルバルスを指し示す。……仕方ない、先にアイツを片付けよう。

 

「……わかった、お前たちはアラガミの気を引いてくれ、俺が援護する」

「了解です!」

 

バイクの女はビシッと敬礼して、ササッとバルバルスに向かって走って行った。仲間の二人は少し遅れて、というより……。

 

『………………』

 

気まずそうな顔をして、俺とあの女を交互に見る。何でだろうと首を傾げると、仲間の二人はビクッと反応して、慌ててバイクの女の後を追いかけた。

 

「……?」

 

 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

 

「……オイ、どうすんだ?」

「はい?」

「はい?じゃねぇだろうが!ややこしい状況にしやがってお前!」

「あぁ!?テメッだったら名指しで武器構えられてみろや!すっげー怖えんだぞ!」

「だからって死んだはねぇだろ!」

「目の前にいるってバレたらヴッ殺されるに決まってるでしょうが!」

「お前らケンカしてる場合かこんな時に!」

「ゴメンユウゴ誰が喋ってるかわからんくなるから間空けて話して」

 

現在の状況──

灰域踏破船の通路を確保するべくアラガミ討伐に行ったらアラガミより先に鎌持ったお兄さんに討伐されそう。

 

もうね、嘘すぎじゃない?いや私がしてきたことを思い返せばいつか来るとは予感してましたけども、寄りによって今かよ。流石にアラガミ目の前にしてコロシアイなんてことにならなかったけれども。

腕ドリルの冷凍ビームをちょん避けで躱しつつ、ユウゴに訊いた。

 

「……てか、まず誰だあの兄ちゃん」

「お前の事を知っているようだが、知り合いって訳でもないんだろ」

「そらそうよ、初めて見たもん」

 

答えながら、ユウゴは銃形態で牽制する。

突進してくる腕ドリルを、ハンマーのフルスイングで迎撃したジークも言ってくる。

 

「ペニーウォートのヤツじゃないのは明らかだよな?」

「そらそうよ、初めて見たもん」

「同じ受け応えしないでくれる?」

 

腕ドリルが3連ドリルを高速回転させて跳ぼうとした瞬間、銃撃音が聞こえたと同時に、腕ドリルが派手にすっ転ぶ。後ろを横目でチラッと見ると、少し高い所から銃形態、スナイパーを構えた鎌の人が見えた。

 

「じゃあアレか、さっきの通信寄越したキャラバンのAGEとか?」

「そらそうよ、初めて見たもん」

「…………1+1は?」

「そらそうよ、初めて見たもん」

「お前話聞いてないだろ!」

そらそうよ、初めて見たもん((このセリフ、汎用性高すぎて草))

「普通に話せ!あとそんなにねぇよ汎用性!」

 

腕ドリルの薙ぎ払いを後ろ宙返りして華麗に躱す。でも腕ドリルは、また一歩踏み出して薙ぎ払い。同時に私も、再び後ろ宙返りで躱す。3回目の薙ぎ払いのタイミングで、隠し持っていた対アラガミ用投げナイフを投擲。腕ドリルの顔面に見事命中、立ち止まった所へ一気に接近して、顔面に向かってフルスイングで神機を叩きつける。狙いは、さっき刺さったナイフ!

 

「でぁりゃあ──ッ!!」

 

ナイフはさらに深く刺さり、腕ドリルが苦悶の声をあげる。もう一息で倒せるハズだ。

 

「さて──肩も温まってきたし、『必殺技』いくか──!」

 

「なっ──!?」

「お前ッ──アレを使う気か!?」

 

使う気です。何でだろうね、テンション上がってきてるんですわ。

 

ステップその1・バーストアーツを放つ容量で、オラクルエネルギーを神機に纏わせます。

 

「バカやめろ!オイ!せめて何も無い所に誘導してから──!」

 

ステップその2・神機の切っ先を回して、オラクルエネルギーの渦を作ります。

 

「あの女……何を?」

 

ステップその3・纏ったオラクルエネルギーがひとりでに渦を巻き始めたら──

 

「チクショウマジでやる気か──オイあんた!シールド構えろ!」

「何……?」

 

──イカす技名と共に、敵に向かって放つべし!!

 

「必殺──()の必殺技──」

 

その名も──!!

 

「<グラトニー・ウェーブ>ーーーーッ!!!!」

 

神機から離れた螺旋状のオラクルエネルギーは、少しずつ大きさと勢いを増していって──

 

 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

 

「ッ……!?」

 

あの女の神機はショートブレード。短く軽い刀身から繰り出される一振り一振りは弱い、でもそれを補う手数の多さが強みの武器だ。

だけど……あれは──

 

あれはあの武器で──いや、それどころか、神機で繰り出せるものなのか……!?

 

「──灰、嵐……ッ!?」

 

本物と比べればかなり小規模だし、文字通りの嵐──というより横向きの竜巻──だが、その黒い渦は、進んだ先にある一切を塵に変えながら、バルバルスに向かっていく。

バルバルスが気づいたときにはもう遅かった。あっという間に黒い渦に飲み込まれ、徐々に黒く変色してとうとう──

 

『V──O────ooo───……』

 

塵になって霧散した。

 

 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

 

「──フッ……決まったぜ」

 

見事アラガミを粉砕(というか塵に)し、ミッションコンプリート。やはりこの技は最強だな……必殺技は必ず殺す技だから必殺技なんだよ!

 

ちょっと必殺技の仕組みを説明しよう──

今ブッパしたのはただのオラクルエネルギーではありません。実は私の扱う神機には、特殊な回路を組み込んでて────ヒギャア!!?

 

私の脇腹を抉りかねない銃弾を超ギリギリでシールドで防ぐ。稀に出るジャストガードである。

いやそこじゃなくて!なんだよ今の殺意高めの一撃!ツッコミしたって加減なさ過ぎだろ!

 

「ユウゴ!いくら何でも撃たれたら死ぬから!」

「お、俺じゃねえよ!」

 

「じゃあジーク?」

「こんな時にンなことやるわけねぇだろ!」

「なら誰だよ!」

 

そんなこと言ってたらまた殺意高めの弾丸が飛んできた。これまたスレスレで防御する。

 

「ギャーッ!?ちょ、誰だマジふざけんなヨォオイ?!!(※マジギレ)」

 

「ふざけてない。何故なら今からお前を仕留めるからだ、ライン・ペニーウォート」

 

──今一番呼ばれたくない名前を、今一番呼んで欲しくない人物が口にした。

恐る恐るさっきのセリフが聞こえた方を見ると、鎌のお兄さんが、殺し屋みたいな(というかそのもの)目で睨みながら、神機の銃口をこっちに向けていた。

これは ()られる !

 

「………………あの…………………人違いでh──ア゙ー!!?」

 

「ライン──うおっ!?」

 

「どわぁ!? 何しやがる!」

 

私がまた撃たれた瞬間、動こうとしたユウゴとジークの神機が火花を散らした。鎌のお兄さんが片手にピストルを持っているのを見ると、それで狙い撃ったみたい。しかしなんでわざわざ当てるかな……。

 

「言っておく。俺は外さない」

 

? ? ?

 

「えーと、無駄撃ちをしない主義であると──マ゙ー!!?」

 

うん!どうやら銃を脅しに使わないタイプだ!どっかの皇帝も言ってたもん!「これは脅しの道具じゃない」って!ヤバいよ!あのお兄さん生粋の殺し屋だよ!絶対1万人くらい殺してるよ!

 

「ちょ、あの!すいません!ウソつきました!私です!ライン・ペニーウォート──ヷー!!?」

 

問答無用でぶっ殺そうとしてくるお兄さんに、私は構わず声をかける。

 

「あのぉ!?どっかで会いましたっけ!?失礼ですが覚えが無くてですね──メ゙ー!!?」

 

防御し続けて手が痺れてきたけど、まだ続ける。

 

「あれですか!?サテライト拠点産の改良品種ジャガイモを農業専門のミナトの名前産で出品した件──ナ゙ー!!?」

「お前なんちゅーセコいことしてんだ」

「じゃあなんだってんだよ一体ヨゥ!言わなきゃわかンねぇだルォ!??(※逆ギレ)」

 

私の荒げた叫びに、今度は弾丸じゃなくてアンニュイな声が返ってきた。

 

「お前、小さいが灰嵐を起こしただろう。そんなことができるヤツは一人しか思いつかん──ライン・ペニーウォート、その技術を売りさばいて儲けていたんだろう」

「は──ハァ!?」

 

一体何のこっちゃ。……いやその手があったか!とは思いましたけれども、実行には移してないし、そんなことしてたら流石にしょっぴかれますって。

と、お兄さんは神機を鎌に戻して、私に突きつける。

 

「そんなヤツを船に乗せるワケにはいかない。ここで始末する」

「や──ちょちょちょちょちょちょ!?待って!?待って!?誤解がある!まだ未遂だよ!?」

『未遂ッ!?』

 

あ、やべ、思わず考えに引きずられて声に出ちゃったよ──

 

「ってうおおおおおおマジで仕掛けてきたァーーーーッ!!!?」

 

突然の失言で冷や汗をかく間も無く、お兄さん、いや、暗殺兄貴の鎌が私の首を撥ねるべく迫る──それを寸前でショートブレードで受け止める。甲高い金属音と火花が、顔の横で飛び散った。アッツウィ!ウルッセェ!

 

「──」

 

暗殺兄貴の手元からカチッと音が鳴る。すると鎌の柄が伸びて、私の神機を引っかけて、そのまま奪っていった。

暗殺兄貴は鎌を後ろに振るって、奪った神機を放ると、縦に鎌を振り下ろす。こっちは無防備だと思っているんだろうがしかし!こんなこともあろうかと、大昔作られた、偏食因子を練り込んだ太刀で作った仕込刀が──

 

「させるか──ッ!!」

「ッ……」

 

──お披露目されようとしたところで、ユウゴが間に入り、鎌をロングブレードで防ぐ。

 

「どりゃあ──!」

「……!」

 

次にジークが、ハンマーのブースターを噴出した勢いで跳び蹴りを暗殺兄貴に繰り出した。

横に吹っ飛んだ暗殺兄貴は、空中で体制を整えて、バク転するように手で地面から跳んで、しっかりと着地して私らに向かい直る。

 

「……お前たち……!」

 

やっだぁ、怒ってるぅ、さっきから変わらずだるそうな顔してるくせに、眉と目の間狭くなってるよ。

 

「待ってくれ!コイツはバカでがめつくて、本当に心の底からどうしようもなく下劣なヤツだが、人殺しみたいなマネはしねぇ!」

「ああそうだ!人のレーション横取るし、貸したハンカチで鼻かむカス野郎だけど、そこまで落ちぶれちゃいねぇぞ!」

「ユウゴ、ジーク。庇ってくれてありがとう。でもさりげに罪状増やしてない?ん?」

 

全然嬉しくない弁護を聞いてもなお、暗殺兄貴は疑いの眼差しを向けたままだ。そりゃそうだ。

 

「それが本当だとしても、そいつが危険なものを持っているのは変わらない。なんでそんなヤツを庇う」

「あー、いや、それなんだけどさ。あの神機は……」

 

後頭部をかきながら作り笑いで説明しようと、腕輪に取り付けてるリモコンを操作──しようとした瞬間、

 

『──VOOOOoooooooooooooooo!!!!!』

 

腕ドリル、(地面から)再臨──!!

 

「またお前かーーーーーー!!」

 

私の渾身の叫びと同時に、全員がその場から飛び退いた。その場所に、腕ドリルは荒々しく着地。一気に私らを押しつぶすつもりだっんだろーなー──っと!?

 

「ぅあ痛ッ!」

 

「ライン──!」

 

こ、こんな時に……着地した表紙に鉄パイプ踏んでスッ転ぶとは──!!!

 

『VOOOOoooooooo!!!!!』

「アヴェ!!?しかもこっちにターゲティング!?」

 

あの挙動は冷凍ビーム、マズい。派手に後ろからいったから背中ガ──!!!回避できねぇ!!

こうなったら……!!

 

「カム・ヒア──」

 

ここぞとばかりに腕輪のリモコンを操作──私の相棒の名を呼んだ。

 

「──アメミト千ーーーーーーー!!」

 

その瞬間、腕ドリルの口めがけて、私の神機「アメミト短剣型 千」が、オラクルエネルギーをジェット代わりにして飛来し突き刺さる。口元まで出かかった冷凍ビームのエネルギーはビームとならずに、周囲に放出された。

 

『VOOoooooOooooooOOooooo──…………!!!』

 

結果、腕ドリルは頭から凍り付いていき、最後には、氷の彫像と化した……。

あー、っぶね、死ぬかと思うたわ。

背中をさすりながら、まだ刺さったままの神機を引っこ抜き──哀れ、腕ドリルは氷塊となって崩れ去る。

 

「これにて任務──完了!」

 

 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

 

……バルバルスを見たこと無い方法で仕留めた女──ラインと、仲間のユウゴとジークから、詳しく説明を受けた。

 

ラインの神機は、オラクルを噴射する回路が取り付けられていて、バーストしてなくても、オラクルエネルギーを神機に纏わせることができるらしい。

そしてその神機による最大の必殺技が

『オラクルエネルギーで作った渦の中のみの食灰を活性化させ、その渦の中に入った有象無象をその食灰で消し飛ばす』

というもの。

つまり、あれは渦の形をした網で、それにかかると捕喰されてしまうということだ。しかもそれは意図して作られたものでなく、偶然発見した現象であり、仲間以外にその存在を知るものはいなかったそうだ。

 

「このリモコンで、手元から離れてもどうにかできるようにしてあるんだよねー、さすがグレイプニルの捻くれ博士」

「これ、グレイプニルの連中が作ったのか」

「いやいや、ほとんど除け者扱いされてるヤツでさ……」

 

笑いかける彼女(ライン)に、俺は一気に、申し訳ない気持ちでいっぱいになって、一歩前に出て、頭を下げた。

 

「すまない……っ、俺の勘違いで、ヒドいことを……」

「え、ああいや。しょっちゅうあることだから。気にしなさんな」

 

「ホントにな」

「うん」

「ウルッッッッセエぞおんどれァ酢味噌に漬け込んだろカッッッ!?!?!?」

『こっわ』

 

そして、ペニーウォートの噂の真相も聞いた。

ラインが取引していたのは、別に違法なものではなくて、儲けはこっそり自分たちの分を増やして、ミナトのAGEたちにまわしていたせいで、羨んだミナトの職員からあんな噂を流されていたらしい。

ミナトを乗っ取ろうなんて、とんでもない嘘っぱちだったってことだ。

やってることは犯罪だけど、俺はそれを咎めるつもりはない。コイツは……やることはメチャクチャだけど、自分を省みない、優しいヤツだと思うから。

 

「おー!あれがコクウくん所属の船?」

 

俺たちの居る待機ポイントに向かってくる船──灰域踏破船「クリサンセマム」が目視できた。あっちも無事にAGEたちを回収できただろうか、それを聞く前に、エイミーとオーナーからのお叱りが飛んできそうだけど。

でも、ライン・ペニーウォートが、危険なAGEじゃなくてよかった。

 

 

 

「ならコイツを──派手に打ち上げちゃらぁぁぁぁぁ!!!」

「ちょっと待てなんだそのバズーカ!?」

「お前ホントに乗っ取る気だったのか!?」

「いやー、これね。たまたま仕事でもらっちゃったパーティー用の……」

 

──────始末、する。

 

「お?コクウくん、そんな目をして何を──あ、待って、は、話せば、話せばわか──

ア゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

この後、このバズーカが特製クラッカーだと気づくのに、俺は2時間かかったそうだ。




コクウくんはイマイチキャラが決まって無くて、自分なりに天然風味な性格にしてみました。
そしてまたまた遅くなってすみませんでした……!!こんな風に進んじゃうと思いますが、どうか、応援よろしくお願いします!
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