とある場所、とある部屋、チームみかづき荘とマギウスの初めての講義。マギウスが用意した『記憶ミュージアム』にて、マギウスの目標としている『魔法少女の解放』について詳しく話された。結果として、マギウスはチームみかづき荘を説得することがてぎず、チームみかづき荘はここから逃げるために、黒羽根からの妨害をはねのけて、やっとのことで逃げることができた。しかし、
「………。」
「………。」
「………。」
「へぇー、あのベテランたちの中から3人をこっちのチームにいれたのネ。」
「マギウスが目指しているものをちゃんと伝えられたはずなのに。でも、あの5人から3人を仲間にできたんだから上出来だよね。」
「油断はできないよ。環いろはたちはどんな苦難でも立ち上がってきた人だ。こういうときこそ力が発揮するんだよ。ぼくたちもより気を引き締めないと。」
「油断はしないよ。でも、環いろはを倒すのは今のうちなんだよ。こうなったら、徹底的にやってもう二度とマギウスに歯向かえないようにするんだから。」
「灯火、きみの果てしない探求力は目を見張るものがある。それゆえに、功を焦りやすいその性格はそろそろ直したほうがいいよ。」
「ねむはチャンスだと思ってないの?ここで環いろはを倒さなきゃまたわたくしたちの邪魔をするのは明白だよね?」
「そうだけど、わかっているだろう?彼女たちはしぶとい。それよりも、面倒なことが起きそうだけどね。」
ねむはアリナを見た。アリナはむすっ、とした顔で帽子を深くかぶった。
「?」
灯火はなぜねむがアリナを見たのか不思議に思った。
「では、次は戦力を削いだ環さんたちを迎えにくるんですね。」
ねむのそばにいたみふゆがひっそりと言った。
「まあ、アリナはアリナだけのベストアートができるのなら何でもいいけど。」
「そうだね、お互い叶えたい夢があるもの。それを実現しなくちゃ!」
目標を再確認している最中。みふゆは心のなかで心配していた。
(もうマギウスは歯止めが利かなくなっている。やっちゃん、ゆきちゃん、どうか無事でいてください。いざとなれば、わたしは…。)
「みふゆ、どうしたの?」
「いえ、何もありません。ちょっと今日は頑張りすぎたかもしれません。申し訳ないですが、先に休ませてください。」
「…そうだね。みんなよくがんばってくれた。ぼくたちも休憩しよう。」
皆は笑顔でその場を後にした。しかし、みふゆはしんみりした顔で立っていた。
「みふゆ、いきましょう。」
「あ、はい。」
皆はわかっていた。マギウスにはどうにかしてでもあの魔女を呼び出す算段をつけなければ、いずれこの計画は白紙にもどってしまう。なので、強硬手段もとらなければならないだろうと。そして、みふゆだけは知っていた。今のマギウスは計画は実行できないと。
今回は前置きです。次回から本格的にマギウスとチームみかづき荘の全面対決が始まります。