萌えっ娘もんすたぁ 実体験版 作:りんご太郎
……1週間に1話は書く(。•̀㉨-)و ✧
第0.0話 “萌えっ娘もんすたぁ”の世界へ
「……ぅう……ん?」
「あっ! リン! よかった気がついたのね……っ! あなた、歯みがきしてたら急に倒れちゃったのよ。大丈夫? 気持ち悪くない? 頭痛くない?」
「……そっか……うん、もうだいじょうぶだよ、ごめんねしんぱいかけて」
「そう? ほんとに? どこか痛くない?」
「うん。だいじょぶ」
「そう……良かった……あっ、まだ起きちゃダメ! 今日はこのまま寝なさい。……明日の朝になったら、ママと一緒にお出かけしましょうね」
「わかった。おやすみなさい、かあさん」
「おやすみ、リン。……ぇ、母さん?」
ん? そうか、おれはこの母さんのこと「ママ」って呼んでたのか。……いや、でもさすがに19にもなって「ママ」はなぁ……このままいかせてもらうか。
……母さん……
ーーー(回想)
……あれ?なんだここ?
気がつくと俺は、透き通るような青空の下、どこまでも続く野原に寝転んでいた。全裸で。
……夢か。なんていうんだっけ? 夢って自覚できる夢……
「明晰夢だね」
俺は跳ねるように飛び起きて声の方を見た。
……子ども?
そこにいたのは、真っ白の半袖ハーパンを着た幼稚園児くらいの男の子だった。……どっかで見たような……?
「あぁ、ここは君の精神世界だからね。君が想像できるものしか存在できないんだ。だから僕の場合、その人の過去の姿になるようにしてるんだよ。……その人が1番嫌いな人になるやつもいるけどね」
あぁ……そういえば、昔の写真の俺ってこんな感じだったな。つーかすげー、めっちゃリアル。
「……君は死んだんだよ」
……は? 何言ってんだこのオレ。
……いや、もしかしてあれか? 夢の暗示!? やべぇ、これ起きたら絶対忘れるやつじゃん!
……確か、自分が死ぬ夢っていい未来の暗示だったよな……
「……」
その瞬間、俺の頭の中で、堰を切ったかのように様々な記憶がフラッシュバックした。
満員電車。汗臭いおっさんのシャツ。衝撃。悲鳴。ひっくり返る視界。パニック。押し潰してくる人。人。人。動けない。苦しい。汗臭いおっさんのシャツ……
っ……っっ!!
なんだ今のは!! 俺……俺は……っ!!
「そう。君は死んだんだよ」
オレが俺に言ってくる。否定したくてもできない。生々しすぎる記憶に、それを理解してしまったから。
なんで……っ!!
「君は選ぶことができる。全てを忘れて現実世界で何らかの生物に生まれ変わるか、記憶をそのままに仮想世界に転生するか、どっちにする?」
はぁっ? なんだよお前、なんなんだよ!!
「僕らは世界の管理者さ。で、君の担当が僕」
管理者だと……!? ……なんで、なんでおれを殺した!!
「殺したも何も、君はあそこで死ぬんだよ。君らの言葉で言うなら、運命ってやつかな?」
う……運、命? ……決まってたってことか……?
「うん。そうだよ」
……ははっ、まじかよ……俺、まだなんもやってない……呑気に学校行って、ゲームして……まじかよぉ……
「……じゃあ、その思い出をきれいさっぱり忘れて、別の生き物として生まれ変わる? またヒトになれるかは分かんないけど」
……それは、嫌だ
「……じゃあ、仮想世界に転生する? こっちなら記憶はそのままだし、だいたいの希望は反映されるよ?」
……それ、俺が暮らした現実世界と同じ仮想世界には行けるのか?
「いや、それは無理だね。ある程度現実世界とは違うようにしないと、1つ目の選択肢の意味がなくなるから」
ある程度って……
「君に兄弟がいなくなるくらいじゃだめだよ」
っ……分かった、もういい。
「おっけー、どんな仮想世界にいきたい?」
……! ポケモンの世界って行けるのか?
「君、あのゲーム大好きだもんね。いけるよ」
おぉ……!
……あ、でも待って……“萌えっ娘もんすたぁ”の世界って行けるのか?
「ん? あー、君が最近やろうとしてたゲームだね。存在するゲームの世界ならどこでもいけるよ」
やった……!!
そっちにしてくれ!
「……よし、仮想世界は構成できた。あと転生特典はどうする? 確定6Vとかもできるけど。」
……うーん……えっと……、ポケモン、いや、もえもんの情報が見ただけで分かるようにだけしてくれないか? あ、個体値はなしで。
「……それだけ?」
あとは……相手のもえもんの情報は、表面上のやつだけでいい。ゲーム画面みたいなかんじで。
「へぇー! だいたいみんな無双チートみたいな特典にするのに、割と謙虚だね。まぁ便利だろうけど」
あぁ、俺はもえもんとゲームみたいに普通に冒険して強くなりたいんだ。
「……準備完了。君の名前は“リン”、ちゃんと主人公ポジだよ。6歳の誕生日時に覚醒するようにしといたから。」
6歳? なんでだ?
「赤ん坊の脳にいきなり莫大な情報を挿入するのは骨が折れるし、危険なんだ。それに6歳なら行動範囲もそれなりに広い。1人でお風呂に入れるし、もちろん乳離れもしてる。赤ん坊の時からがいい?」
わ、分かった。確かにそうだな……?!
何も無かった草原に、突如“どこでもドア”のようなものが現れた。
「はい、この扉の向こうが君の望んだ仮想世界だよ。」
……そうか。一応お礼を言っておく、ありがとな。
俺はドアノブに手をかけて「ねぇ」
……なんだよ?
「なんか無いの? 君の713人前の人は、「アムロ、いきまーす!」って叫びながら飛び込んでったよ?」
……おれ、エヴァ派だから。
どうでもいいことを言いつつ、俺は1歩踏み込んだ。“萌えっ娘もんすたぁ”の世界へ。
ーーー
「……おい、また異世界送りにしたのか?」
「うん? 別にいいじゃん、それなりに嬉しそうだったよ?」
「……そっちの世界にいったら現実世界の記録から抹消されるって、どうせ伝えてないんだろ? だからお前が担当したヒトは、みんな抹消されてるんだ」
「……だって、これなら皆が悲しまなくて済むじゃん。……
僕が全員覚えててあげるんだ」
ちなみに初投稿です。文書中におかしな表現、誤字脱字があったら、しゃべり始めたばかりの子どもに教えるつもりで教えて頂けると幸いです\(ᯅ̈ )/