萌えっ娘もんすたぁ 実体験版 作:りんご太郎
文字数8000とかいってる他の人ヤヴァイってことにようやく気づいた╭(°A°`)╮
「……ふぁあ……?」
……やけに広い部屋で目覚めた。
……そっか、おれ、死んで転生したんだった。
今まで見たことがない部屋のベッドで目覚めたおれは、とりあえず状況を整理することにした。
おれの名前はリン。管理者の話だと、今6歳のはず。……ちっちゃい手だな。身体が6歳だから目線めっちゃ低いし、周りのものが全部大きく見える。前はバリバリ部活やってたし、動きのイメージが固まるまでは走ったりしない方がいいかもな……。
前世の名前は、田村凜人(たむらりんと)。3人兄弟の長男で、かわいい妹と弟がいた。……いや、今もいるのか? 歳は19で、大学1年生。彼女なんていたことない。……で、満員電車の、多分事故で窒息死。
……父さんに母さん……親不孝者でごめんなさい。……なんも返せないまま先に死んじまった。
次死ぬまではこれを背負って、しっかり生きていかないといけない。……明日生きてるかも分からないんだからな。
……よし。
それで……、ここは“萌えっ娘もんすたぁ”の世界なんだよな……?
階段を誰かが登ってくる音がする。
「あらリン、もう起きてたの。下で朝ご飯食べましょう。その後、一緒に病院に行きますからね」
「え、なんでびょういんいくの?」
「なんでって……あなた、昨日いきなり倒れちゃったでしょ? どこか怪我してたら大変だから、お医者さんに見てもらわないといけないの」
あー、そうか。……多分、俺の記憶が一気に流れ込んで脳がちょっとショートしただけだと思うけど。
「大丈夫よ。注射はしないと思うわ。……多分ね(ボソッ」
苦笑いしながら返事をしたおれは、新しい母さんと一緒に食卓に向かった。
ーーー
数ヶ月後
「あっ、リンだぁ! やっときた!」
「おせーぞリン! はやくこい! もうはじまっちゃうぞ!」
おれは今、幼なじみのリーフとグリーンの家にテレビを見にきている。今日の17時から、あるトレーナーが“もえもんリーグ”に挑戦する様子が生放送されるのだ。
もえもんリーグとは、このカントー地方に点在する8つの“ジム”の全てで勝利し、8つの“ジムバッジ”を手に入れたトレーナーのみが挑戦することができる場所だ。ジムでは、それぞれの専門タイプのもえもんを使いこなす“ジムリーダー”が待ち構えている。彼らは、各地方に12人ずつしかいないプロトレーナーなのだ。そしてリーグ本戦では、“四天王”と呼ばれる4人のトッププロトレーナを相手に戦うこととなり、さらに彼らに勝利すると、“チャンピオン”と戦える。チャンピオンに勝利すればその瞬間から自身が新チャンピオンとなり、(“殿堂入り”と呼ばれている)“もえもんリーグ認定トレーナー”と、トレーナーカードに記載される。
この表示は、たとえチャンピオンを退いたとしても消えることはない。
認定トレーナーは通称、“もえもんマスター”
……しかし今現在のカントーには、チャンピオンももえもんマスターもいない。誰一人として倒すことができなかった当時のチャンピオンはそのまま現役を引退し、研究職についてしまったのだとか。
なので、次四天王に勝ったトレーナーが次代のチャンピオン、そして唯一現役のもえもんマスターとなるため、この挑戦はとても注目されているのだ。
「うちのうるさいのがゴメンね、リンちゃん、ゆっくりしていって? はいジュース、リーフちゃんも」
「「あっ、ありがとう、ナナミねーちゃん!」」
ふっ、どーよこの素直なかわいい弟キャラっぷり
グリーンより2つ下の妹のリーフちゃんとのシンクロ率も完璧だぜ。
ナナミねーちゃんというのははグリーンの姉だ。今までのおれには姉らしい存在がいなかったので、(存分に媚びを売って)存分に甘えさせてもらっている。……実年齢的にむしろ妹?何言ってんの?(すっとぼけ)
考え事しつつも、ジュース汲んでくれてるのはしっかり把握済みさ!
ナナミねーちゃんに頭をなでなでされてニヤけそうになるが、ここの正解は無垢な満面の笑み!
「もー、きゃわいい! なんで私の弟はグリーンなのよー!」
「ねーちゃんうるさい! おいリン! はじまったぞ!」
「わかったよグリーン(お前は自分の恵まれた立場にもっと感謝するべきだぞ)」
そうこうしてるうちに、巷で“ドラゴン使い”と呼ばれているらしいトレーナー、ワタルが、1人目の四天王が待つ部屋に入っていった。
……この頃はまだマントしてないのか。
リーグは、ジムバッジを8つ持っているトレーナーなら自由に挑戦できる訳ではない。……挑戦は1人3回まで。 なので、リーグまでたどり着いたひと握りのトレーナーの多くは普段、“チャンピオンロード”、別名“もえマスロード”と呼ばれるリーグ手前のダンジョンで、慎重に牙を研いでいるのだ。
ワタルは、これが最初の挑戦になる。
「わっ! このもえもんすごいつよそう……」
「……ボーマンダっていうみたいだね(Lv.61か)」
ワタルが初手にくりだしたのはボーマンダだ。青い手足にストレートロングヘアと、赤い翼に瞳の対比がきれいな、第三世代の600族ドラゴン。
……今はもう見慣れた光景だけど、こっちに来たばかりの時に母さんに手を引かれてトキワの病院まで行く道中、初めて見たもえもんは衝撃的だった。コスプレとかじゃなくて、すべてがリアルな幼い鳥人(ポッポ)たちを見ると……なんて言うか、彼らがちゃんと生きてるんだなってことを実感されられた。
……あと、マサラタウンは家の間隔が思っていたよりもずっと広いし、オーキド研究所はめっちゃでかかったし、長い長い1番道路の先のトキワシティはさらに巨大で……、つーか病院あったのかよ。てな感じで、ゲームマップとは比べ物にならないほど、実際の世界は広かった!
……おっと、今はバトルバトル。
ワタルはドラゴン使いと呼ばれるだけあり、種族値の高い『ドラゴン』タイプのもえもんを中心とした超火力特化パーティを使う。単純な超パワーで相手にプレッシャーをかけ続け、少しでも隙ができればそこにぶちまかして致命傷を与える……。もろバトルジャンキーなやべーやつ。
……にしても、相手のもえもんが何なのかすぐ理解できないのはやっぱまずいな……。おれは主人公ポジだからロケット団壊滅させるためにも旅に出るのは確定として、どうせなら原作通りにチャンピオンまで上り詰めたい。あ、でもおれポケモンのゲーム始めたのプラチナからだから、カントー旅したことないんだよな。……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ソードシールドやりたかったぁ……。
……さて、チャンピオンを目指すにあたって、今のところの問題は2つある。
1つ目はさっきも言った、相手のもえもんの種族が即座に分からないことだ。トレーナーがニックネームをつけていれば、判断材料は外見と出す技のみ。今まで本家のポケモンには、推しポケパーティで中位レートに潜るくらいには慣れ親しんできたので、どうしてもそっちの姿を先に思い浮かべてしまう……。こっちの世界のトレーナーはもちろんそんな固定概念などないため、「知っている」ことが逆に不利になる。おれがだいたいのポケモンを覚えているように、彼らはだいたいのもえもんを覚えているのだ。
2つ目は、やはり立ち回りだ。基本的にバトル中は即断即決。相手がわけわからんマイナーもえもんを出してこようが、そのもえもんに地雷技をぶっぱなされようが即断即決。トレーナーが思考停止して固まれば、強者は2手3手と追い打ちをかけてくる。……あっ
「うぉおおおお! してんのーのきゅうこんぶっとんだ!」
序盤は互角だったものの、中盤でもえもんの数が減った四天王側の受けがやはり成立しなくなってきた。……それに、迷っている。
さっきも言ったが、トレーナーが迷うということは負けに直結する。いくら『すばやさ』実数値が高くても、トレーナーが指示しなければ意味が無い。もえもんは1人で戦うこともできるが、信頼する第三者視点からの指示があってこそ、その力を十二分に発揮できるのだ。
「ブースター戦闘不能! よって勝者、チャレンジャーワタル!」
ーーー
この日、ワタルは四天王のうち3人を倒したものの、結局最後の四天王のキクコに敗れた。
彼女は先代チャンピオンの同期で、ライバルだったらしい。今ではもえもん研究第一人者になった元チャンピオンに、戻ってくるように伝えたところで中継が終わった。
「……すごかったね、きくこさんのげんがー」
「そうだな……キングドラの「りゅうせいぐん」をぜんぶかわしたときはびっくりした(つーか速すぎて見えねぇし、どんな『すばやさ』してんだよ)」
「……きめた! なぁリン! おれ、しょーらいはぜったいちゃんぴおんになる!」
「そっか……、じゃあいそいだほうがいいぞグリーン。おれがさきにチャンピオンになっちゃったら、いんたいするまでだれにもまけないだろーからな!」
「おー、にーちゃんたちがんばって! リーフおうえんする!」
ーーー
……そして数年後
次から本編開始(のつもり)
以下はリン君が旅に出るまでの5年間で目ん玉ひん剥いて分析したこの世界の設定です。
バトルの仕様
アニポケ仕様。ただし、最低限の物理法則は考慮される。(……ポケモンがいる時点で何言ってんだこいつ感はある)
NG例→「ピカチュウ! 電撃を足場にして竜巻を脱出するんだ!」
戦闘中アイテム
使用は禁止されていないが、遅延行為と見なされた場合は警告→失格。
技
変化技も含めて研究が進んでいる。PPも存在。ワタルに勝利したキクコは変化技研究の第一人者と言われているが、研究職を極度に嫌う彼女は否定。
技には“熟練度”と呼ばれる隠しパラメーターが存在し、技を使うと上昇する。リンは見える。覚えたての技は発動させることすら難しく、出したとしても威力も命中率もない。熟練度を最大まで上げると最小の溜め、硬直で技を出せるようになり、本来の威力、命中率で操れるようになる。
命中率
リンは前世の影響でこう呼んでいるが、この世界では「技の操作性」を意味する。数値が低いほどコントロールが難しい。
『すばやさ』
=単純なスピード。技の溜め、技の後の硬直時間に関係してくる。「かわせ」コマンドの成功率にも影響する。
気合い
アニポケバトルでよくある理論(?)だが、ダメージ量が乱数からはみ出ることは無い。もえもんのテンションや調子が上がると、技のダメージが常に最高乱数に近づいたり、急所に当たりやすくなったりする。
状態異常『こうよう』
技の[きゅうしょ]ランク+1、技の乱数が高めになる
状態異常『きょうふ』
[こうげき][とくこう][すばやさ]ランクー1になる
ダメージによる弱体化
基本的にダメージを受けるほど、能力や与ダメージ量は下がる。あとは根性の問題。
リン
もえもん大好き転生者。実機はプラチナ〜ウルトラサンムーンまでプレイ。前世の死因は満員電車でおっさんに潰されての窒息死。
転生特典:HPバーの可視化、自身のもえもんの個体値以外の情報の可視化
容姿はどうやら前と同じで、黒髪短髪、黒色のたれ目、相変わらずの低身長はコンプレックス(前世は161で止まった)
好きな色はオレンジと黒。
気になったので母さんに隠れてこっそり調べたが、家の中に父親に関する情報は見つからなかった。
グリーン
リンと同い年の幼なじみで、もえもん研究第一人者のオーキド博士の孫。容姿は原作まんまで、逆だった明るい茶髪とハシバミ色の瞳をもつ。夢はもえもんマスター。
リーフ
グリーンの2つ下の妹。彼女も容姿は原作まんまで、グリーンよりも濃い茶髪のロングヘアにハシバミ色の瞳をもつ。将来の夢は空を飛ぶこと。
後で書き足すかも(ーー;)