ねごしえーたー!   作:社畜のきなこ餅

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TIPSが結構溜まって来たので、整理もかねてまとめて出しつつ、更新のお茶濁しをする創作者の屑です。
少しだけ文面や表記の修正と、どの話のあとがきTIPSだったかを入れてみました。

この辺りの設定も、設定集て形で一つにまとめた方が良いですかねぇ。
個人的に、プロローグの前に設定資料集がドン!と置いてあるのって、皆さんに敬遠されちゃうんじゃないかなって言う心配があるのです。


プチ設定集という名のTIPS集合体 Take2

【地域情報】

 

『旅人の宿』19話TIPS

街道沿いに点在する、行商人や旅人を顧客としてあてこんだ宿泊施設。

規模や内容は店によってピンキリあるものの、それなりに安全な夜と暖かい食事を提供してくれる旅人たちにとっては必須とも言える施設である。

支払いは貨幣から、様々な荷物による現物払いまで色々な支払いにも対応している店が多いのが特徴。

 

ついでに言えば、ひっそりとあいびきしたい関係を秘密にしたい恋人や貴族が、一夜のロマンスを交わすのにも使ったり使わなかったりするらしい。

 

 

『中央貴族』25話TIPS

セントへレアの街がある地方は、かの街がある国の外れにあたるのだが……。

中央の方まで行けば、また規模の違う都市が幾つも点在している。

そして、その近隣を治める貴族は必然的に、王室に近い地位と権力を持つ事となる。

 

ある意味で貴族の蟲毒とも言える領域に至っては、もはや魔境の様相を呈している。

 

 

『ウォルスエイル王国』32話TIPS

王都に住まう王と、領地を持つ有力貴族達によって政治を進めている君主制の王国である。

広い国土を持ち領土的野心も乏しい国であるが、隣国のきな臭い火の粉が飛びかかってくる事もある為、軍備もそれなりに充実している。

しかし、同時に広い国土は魔獣や野盗などの駆除にも難儀する温床となっており、冒険者と呼ばれる人種の活躍の場は広い。

大半の貴族は長い歴史を持つ己の家の力を振りかざし、無能な家は王家から罰せられた結果衰退し、狡猾な家は隠れて己の欲望を満たしているそうだ。

 

なお、セントヘレアの街が最も近い北方山脈の竜人達とは、同盟関係にある。

その為、王国の端にある領地であるが……欲深い貴族にとってセントヘレアの街がある領地は狙われがちであったりもする。

しかし、領主が代替わりしてからは現領主と街の重鎮達の働きで、その手の謀略の手は押し留められているらしい。

 

 

 

【種族】

 

『竜人』18話TIPS

高く険しい山々がそびえたつ北方山脈原産の種族。

彼らの特徴として、男性と女性の極端なまでな性差が挙げられる。

出産直後は男女とも差はそれほど大きくないが、男性は成長を遂げるにつれ……。

全身に鱗が生え、二次性徴と共にその頭部もまた竜のような貌へ変貌すると共に大きな角が生える。

一方女性は成長しても体の一部と尻尾ぐらいにしか鱗が生えず、大人になってもヒュームの女性とさほど違いのない外見となる。

更に男女の体格差も顕著であり、成人男性は平均的に2.4mほどに対し女性は平均1.5mほどと大きな差が生じる。

また、女性が極端に少ない事と過酷な地で文化をはぐくんできた影響か、男性には女性は護るモノという意識が非常に強く。

数少ない女性を振り向かせるために、その心身を燃やし尽くすかのような生き方をする者が非常に多い。

 

なお、ごく稀に他種族の女性と結ばれる竜人族の男性もいる。

 

 

 

【人物】

 

『竜人の里の《英雄》』24話TIPS

200年ほど前に、各地で猛威を振るった邪神の眷属を屠ったヒュームの男性剣士であるが……。

邪神の眷属の暗躍を次々と各地で阻止した功績から、様々な伝承が各地で残っている。

その中でも最も人気なのが、英雄の全てを奪い去った怨敵である眷属を屠った、北方山脈の闘いとされている。

竜人族の女王や姫達を毒牙にかけようとしていた眷属であるが、英雄の活躍によってその行為はすんでのところで英雄と仲間の竜人達が阻止し。

そして、眷属が持っていた力を徹底的に封じた末に、その身を八つ裂きにしたと伝承には遺されている。

 

英雄が屠った怨敵である眷属は、特に好色であったらしく様々な子を為していたらしいが。

眷属が遺した血族、そしてその名前すらも根絶されもはやどこにも記録として遺されてはいない。

 

 

『暗殺者《汚水》』28話TIPS

貌も年齢も種族も、そして性別すらも不明の暗殺者。

地下深くに隠れようと、百人の護衛に守られようと、魔術を用いた結界を活用していようとも狙われたターゲットは、須くその命を尊厳諸共刈り取られている。

特徴として、護衛や目撃者は一瞬のうちにその意識を喪失し、目覚めた時にはターゲットだった人物は汚水を垂れ流し恐怖の表情で絶命している所にある。

老若男女、貴族であろうと悪党であろうと等しく情けも容赦もなく始末する殺し方、そして手腕から……。

畏怖と嫌悪を込めて《汚水》と呼ばれていた。

だが同時に扱いにくい暗殺者としても有名であり、酷く依頼を選ぶ人物としても有名であった。

 

ある日突然、《汚水》とされる人物の死体が見つかり、その死体が『汚水』である証拠を幾つも持っていた事から、一般的には死亡したとされている。

 

 

『セントヘレア商人組合 組合長』31話TIPS

一見好々爺とした、日向ぼっこの似合うご老体。

しかしなれども、その体は老いてなお精悍で時折野良仕事に精を出す程度には元気な老人である。

普段は組合員の意見を取りまとめ、方向性を導く程度しか働かないが外敵要因による利益の損失が発生すると、本気を出す古狸でもある。

彼にとって組合員は家族同然であり、薫陶を授けた重役たちは子供同然であるが故に、今回の騒動で強い怒りを感じている人物の一人。

 

行商人の両親が事故死したのを切っ掛けに、当時幼かった行商人の親代わりとなり養育し……。

己の技術や知識を念入りに仕込んだ人物だったりもする。

 

 

 

【文化、食物】

 

『竜人達の食文化』20話TIPS

寒さの厳しい山脈地帯である北方山脈では、生育できる作物が大きく限られている。

その中で主に収穫される作物の一つが、洞窟で栽培できる『淑女の椅子』とも呼ばれる大型の茸である。

芳醇な香りと独特な味を持つその茸は、北方山脈地帯では広く愛されている食材であり主食に近い扱いを受けている。

また、山間では様々なベリーに寒冷地帯でのみ成長する香辛料など、穀倉地帯とはまた違った独特な食文化が形成されているのが特徴である。

 

その中で、竜人のソウルフードと呼ばれるモノが。ふんだんに穀物や芋、茸と肉を放り込み……香辛料をこれでもかとぶち込んで煮込む事で作られる、『火吹き鍋』である。

余りの辛さに慣れない人物には敬遠されがちであるが、竜人はコレを平気な顔をして平らげるらしい。

 

 

『竜人族の貞操観念』21話TIPS

竜人族の貞操観念は、番が基準となる他種族からは大きく離れたモノとなっている。

まず、彼らに夫婦という概念そのものが存在しない。

親や実の子と言った存在への敬意や愛情は間違いなく存在するのだが、そもそもが大半が兄弟と言える環境の為兄弟=ライバルであったりもする。

その関係から、女性からとある男性へ贈り物をして愛を捧げ……互いに子づくりをしたとしても。

ソレはソレ、これはコレと言わんばかりにその女性が別の男性と子作りする事もままある社会なのだ。

そんな事をされた男性がどんな気持ちかと言えば、面白くない感情を持つのは事実だとは言えソレを理由に相手の男性や女性を弾劾するという事もない。

それが、彼らにとって当たり前なのだ。

 

一方、他種族と婚姻する変わり者の竜人はその辺りの独占感情が強い事が特徴として挙げられる。

 

 

『竜人族の寿命』22話TIPS

北方山脈に住む竜人族であるが、彼らの寿命は文献で確認されている中で1000年ほどとされている。

大半の竜人族は寿命の前に戦いで命を落とすが、それでもその寿命の長さから彼らの時間に関しての概念は非常に大雑把である。

彼らにとって、数か月や数年間は少し前やちょっと前程度でしかないのだ。

他種族とのハーフになると、純血の竜人に比べて寿命は短くなる。

 

 

『物価①』26話TIPS

この世界の物価は基本的に変動相場制である。

その中で、ある程度の指標があるとするならば……・

 

交換レート

金貨1枚=銀貨100枚=銅貨10000枚

※但し両替商の手間賃抜きの為、場所や店によってはこの限りではない

 

酒場や食事処で頼む一食:銅貨10~20枚

安酒:一杯銅貨5枚

そこそこ良い酒:一杯銅貨10枚

簡単な干し菓子:銅貨1枚

安宿(セキュリティ劣悪、大部屋、素泊まり):一泊銅貨20枚

宿(1人部屋、素泊まり):一泊銀貨1~2枚

メリジェの実(旬採れ)1個:店売り銅貨5枚、直売3枚(世話になってる相手の場合は割引もある)

 

一般庶民の生活では、大きな買い物でも使って銀貨である。

金貨を使うのは大規模な商取引をする商人や高額な装備を購入する冒険者、それと貴族ぐらいである。

裕福な庶民ならば、いざという時の隠し金として金貨を1枚2枚持っている事もあるが、大多数の庶民は金貨を使う事失く一生を終える。

 

なお、上のメリジェは大量に収穫できる時期だからこそであり、上等なメリジェを干したモノ……それも樽一杯となると、時期によってはとんでもない金額へと値上がりする。

そうなる理由として、それらを欲するのが主に貴族や豪商等である為で、とある行商人は相棒のハビットへのご褒美でいつも、財布が酷い目に遭っている。

 

 

『暦』27話TIPS

この世界において天文学は未だ発達段階の学問である。

では、何をもって四季と年月を正確に把握し、大規模農業をやってるかと言えば。

時を司る神に仕える神官達が、神託を受けその情報を必死に広めて回っているからである。

ある意味において全てに対して公平である時の神は、大規模な約束事を取り交わす上での重要な宣誓相手でもあり。

必然と、時の神を信奉する神官は職務の公平性から、裁判や調停を行う立場となっている。

 

平たく言うと、時の神の信奉者はこの世界における過労死枠である。

その代わり、神の加護として長く仕えられるよう不老という、誰もが望むモノを与えられる、だがしかし。

不老の加護を受けた物は、男女問わず子を為せなくなる上、一度加護を取り消したら二度と受けられなくなる。

その結果、結婚イコール神官引退でもある為、長年時の神を信奉している女神官は色んな意味で危険物らしい。

 

 

『神職の婚姻について』33話TIPS

この世界でも、一部の宗派では処女性が重要視され、それらの信奉者たちは男女問わず清らかな身である事を要求される。

しかし一方で、大地母神や河川の守護女神の信者にはその手の縛りは特に存在しない。

 

所帯を持った神官らは、家族丸ごと信者ならばそのまま神殿の世話になるケースも存在するが。

大体は、所属している神殿の近くに居を構え、そこから神官が神殿へ赴くという形になる事が多い。

 

 

『お菓子と甘味』34話TIPS

この世界にも砂糖は存在するが、温暖な地域で栽培される植物からの抽出が一般的である為。

生産地帯である南方から離れれば離れるほど、砂糖の価格は高騰する傾向にある。

寒冷地帯に属するセントヘレアもまた例外に漏れず、砂糖を購入しようとするとかなりの金額になるが、庶民たちは言うほど甘味に餓えていない。

理由としては二つ。

一つは特産品であるメリジェを含む果糖が充実している事と、栽培収穫される麦から作られるエールの原料の麦芽糖が存在する為である。

その為、デザートや手の込んだお菓子は試行錯誤段階であるものの、甘味自体はそれほど珍しくもない実情が存在する。

 

なお南方の人達にとっては、北方で摂れた瑞々しい甘さのメリジェが最高級品である。

どの世界何時の時代も、遠く離れたモノほど有難いものなのだ。

 

 

 

【軍事、及び技術】

 

『軽銀』35話TIPS

平たく言うとアルミニウムである。

通常の炉では当然融解できないが、炭金が齎す火力がその問題をクリアーしてしまった結果。

この世界では加工の手間がかかる有能な鉱物として扱われている。

但しそのまま軽銀だけで武具を作ってもすぐに破損や性能低下が起きる為……。

現場鍛冶屋(主にドワーフ辺り)が、色々とやらかしては合金を作り出しているようだ。

 

 

 

【作中ゴシップ】

 

『セントへレア神殿巫女に恋人誕生疑惑』23話TIPS

旅人の宿にて、二人部屋に巫女と協力者として良く一緒に歩いていた男性が泊まったという情報は、瞬く間に旅人からセントへレアの街に噂として齎された。

その噂を聞いた街の独り身の男性陣、一部の既婚者男性陣は恋人疑惑が立ち上がった男への憎しみに咆哮を上げたらしい。

中にはアクセリア神官に、巫女が男と付き合ってよいのかと聞いた猛者もいたらしいが……。

あの子が幸せなら私は何も言わないわぁ、不幸にしたら後悔させるけどぉ。とニコニコ笑顔で回答したそうな。

 

 

『重要参考人獄死についての報告書抜粋』29話TIPS

昨日、セントヘレア神殿所属の巫女コクヨウを攫う為にごろつきを街へ誘い込み、騒動を起こした重要参考人が牢の中で獄死した。

捕縛され牢へ収監されるまでは、己の財力を誇示して投獄を逃れようとしていた男だが……。

投獄された直後から、狂乱状態へ陥り言動が支離滅裂なモノへと変化。

その後、体内からはじけ飛ぶかのようにその肉体が四散した。

 

後の調査から、何かしらの条件で発動する付与魔術が施されていた事が判明するも、術式の損壊が激しく調査は難航。

領主様からの、深入りは危険だという忠告もあり、重要参考人獄死についての調査は打ち切りとなった。

 

 

『領主代替わり騒動』30話TIPS

王都から離れた地の領主が不慮の事故で他界、急遽好色漢として有名な息子が跡を継いだのは良い物の。

政治的な根回しで先手を打たれた事もあり、膝元であるセントヘレアの街が荒らされかけた騒動の事を指す。

この事件で攫われた市民も存在し、それらの反省から衛兵や街の治安は大幅に改善された。

 

それなりの時間が経過した事もあり、余所者に対しての態度も軟化していたが……最近の事件によって、また警戒が強くなりつつある。




悪魔さん「ついでにちょっとしたアンケートをここで摂らせてもらうとしようか」
悪魔さん「彼女の運命に影響のあるようなモノじゃないから気軽に参加してくれたまえ」
悪魔さん「内容は……前回、愛しの彼にコクヨウが鎧姿披露していただろう?」
悪魔さん「まぁ、この後もあの娘はちょくちょく衣装を変えたりする予定なのだが、その衣装の布地の方向性について、ちょっとばかり意見を募りたいのだよ」



『TIPS.今日もお休みです』
(太陽系第三惑星地球の日本語と、とある異世界の言語で『きょうはお休みです』と書かれた札がぶら下がっている)
(よく見ると、札のすみっこに拙い文字でゼリー美味しいと落書きされているようだ)

コクヨウ君の衣装の布地はもっと少ない方が良いかね?

  • あの甲冑ぐらいがいい
  • 最初のはだけ着物姿ぐらいがいい
  • もっと布地が少なくても良い
  • むしろ、現代社会的な衣装を何とか着せたい

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