体全体が何か温かで柔らかな物に包まれているのを感じた。随分と懐かしい感触だ。これは、そうベッドの感触である。頭と背中を優しく受け止めるクッションと、体を包む羽毛の柔らかさを感じ、目がさめる
「……」
覚醒しきらない意識のまま俺は少しだけ驚く
「生きていたのか。」
俺は少しだけ安心の安堵の気持ちになる
とりあえず多分ユエとハジメが運んでくれたのだろうと思い俺は少しボーとすると
「いっ。」
体の全身から痛みが押し寄せ体に激痛が走る。
「起きたか?」
するとハジメの声が聞こえる。するとそこにはハジメとユエの姿があった。
「よう。ハジメ。ってかなんか全身の節々が痛いんだけど。」
「……あぁ。多分限界突破の派生の副作用じゃないか?ステータス見させてもらったけど。覇潰が追加されていたからな。」
ステータスをみると確かに追加されていることから無意識的に使っていたのだろう。
「まぁ、それでここは?」
「どうやらここは解放者の住処らしい。」
するとハジメは説明をし始める。
この迷宮の創造者、オスカー・オルクスが魔法陣に残していた記録映像から、この世界の真実が語られた。
この世界の争いは初めから神の遊戯として作られたものであり、反逆者と呼ばれる人達はそんな神を殺そうとしていたがその神の策略により真実を知らない周りの人間達を巧みに煽動し、逆に反逆者を追い詰めた。
七人の反逆者いわゆる“解放者”は散り散りとなりながらも各地で迷宮を作り上げ、その攻略者に自身の神代の魔法を授けるという手段を取ったとの事。
そして神代魔法としての生成魔法をてにいれたことを
「神代魔法か。」
俺はベッドから起き上がり体の淵が痛いまま話を聞く。
「それでどんな魔法なんだ?」
「魔法を鉱物に付与して特別な鉱石を作れる魔法だな。」
「は?」
俺は思わず息を呑んでしまう。つまりアーティファクトを作れる魔法ってことか。
「それでなんだが俺とユエはしばらく滞在しようと思うんだが。」
「それは賛成。俺たちも強くなったとはいえ今後は大迷宮に挑み続けると思うしな。それにしてもなんかハジメ雰囲気が変わった?」
「は?」
「なんというか大人っぽくなったっていうか。先を越されたってような。」
なんとなく言葉にしていくとあることに気づく
「ハジメ?ユエは?」
そうだユエがいないのだ。するとハジメが目を逸らす
すると少し顔を赤く染めていることから。俺はニヤニヤとハジメの方を見た
「へぇ〜俺が寝込んでいる間に大人の階段登ったのか。」
「……お前その言い方は。」
「へぇ〜よかったじゃん。くっついて。」
「……まぁな。」
少し照れくさそうにしているハジメに少し暖かい目でみてしまう。
幸せそうなハジメに俺は笑顔を送るのだった。
「お〜いできたぞ。」
「……む〜。」
「おっ。相変わらず美味そうだ。」
あれから50日が経ち俺は料理を振る舞う。ユエもハジメも料理ができないので俺が食当番をしていた
まぁ、さすがに一人暮らし生活が長かったこともあり、俺はまんべんもなくその才能を発揮していた
料理、洗濯、掃除。
俺は色々こなしながらサポートしていった。
とりあえず今のステータスというと
飯塚昴 17歳 男 レベル:???
天職 剣士
筋力 20390
体力 15039
耐性 5030
敏捷 30291
魔力 15093
魔耐 15093
技能 剣術 二刀流[+剣舞] [+剣技][+神速][+精神統一][+武器破壊][+黒の剣士] 隠密 直感 投剣 限界突破[+覇潰]魔力操作 胃酸強化 天歩[+空力][+縮地] 豪腕 夜目 遠見 気配感知[+範囲拡大][+特定感知] 魔力感知[+特定感知] 熱源感知[+特定感知] 気配遮断[+幻踏]錬成 家事 毒耐性 麻痺耐性 石化耐性 金剛 威圧 念話 氷結 無属性適正[+効果上昇] 生成魔法 言語理解
レベルは100を成長限度とするその人物の現在の成長度合いを示す。しかし、魔物の肉を喰いすぎて体が変質し過ぎたのか、ある時期からステータスは上がれどレベルは変動しなくなり、遂には非表示になってしまった。
それと一番驚いたのはサソリを食べた時に錬成を手にいれたことだろう。
「とりあえずもうそろそろでようぜ。もう流石に飽きた。」
「お前は白崎に会いたいだけだろ?」
ニヤニヤしているハジメだけど
「でも日本に帰る以上迷宮に潜らないといけないだろ?それにもうステータス俺上がらないんだよ。」
事実俺はもうどんな魔物を食べてもレベルもステータスも変化しないようになっていた。
「……ハジメよりも強い。」
「耐久以外はな。」
「それよりも剣がチートだろ?生成も完全に俺レベルだろ?」
「俺魔法適正あるはずなのになぜか属性魔法の覚えが悪かったからな。こういった神代魔法に適正が傾いているんだと思うぞ。」
実際魔法適正は高かったものの無属性魔法という誰もが見たことのない魔法を覚えることになった。
ハジメの作った武器に自分で生成魔法でエンチャントをつけるのが基本のパターンだ
「まぁ剣には虹色カエルの神経毒と蛾の麻痺毒を加えたし。予備の武器は氷結と石化それと恐慌だからなぁ。」
「殺意高すぎるだろ。」
「……鬼」
「鬼はお前だろうが。作ったのはハジメだろ?」
まぁおかげでハジメすら当たるとまずいバケモノ剣ができたわけだが。
なお、恐慌は精神体を斬る剣であって前にユエが取り憑かれたときの対策である。
精神的な攻撃をずっと永遠に見せ殺さないようにする拷問用の
「それよりも黒の剣士が嫌なんだけど。八重樫から絶対からかわれると思うんだが。」
「……それは。」
「でも隠密系能力にボーナスつくんだろ?」
「……剣士っていうより暗殺者。」
「すげぇ言われようだな。まぁ事実だし強いから外せないけどな。」
黒の剣士はスピード補正に気配遮断と隠密の成功確率を30%上がるという化け物補正を持っている
「まぁそれはお前らもだろ?武器や俺達の力は、地上では異端だ。聖教教会や各国が黙っているということはないだろうしな。」
「ん………」
「兵器類やアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きい」
「ん……」
「教会や国だけならまだしも、バックの神を自称する狂人共も敵対するかもしれないぞ」
「ん……」
「世界を敵にまわすかもしれないヤバイ旅だ。命がいくつあっても足りないぐらいな」
「今更……」
「同感。」
俺は肉を噛みちぎる
「俺たちは絶対に日本に帰る。」
「俺達は最強だ。全部なぎ倒して、世界を越えよう」
「ん。」
「もうせっかくだし飯食ったら出ようぜ。今から行ったら丁度地上は朝だ。準備はできているんだろ?」
すると全員が頷く。
そして準備をして暫くした後に俺たちは共に地上への転送用の魔方陣を起動する。
すると洞窟であったことにハジメが突っ込みをいれると俺たちは反逆者の隠れ場だったんだから隠すのは当たり前だろうと突っ込みを入れたのでなんとも閉まらない形でここからでるのだった。