採りました!(ナニかに輝く瞳)
ええと、ちょっと氷室について夢中になりすぎましたね。
ヴィオラートが帰って来たので、今度は私が冒険の旅に出発します。
今回は……そうですね、そろそろボス敵の討伐に手をつけようと思っています。
アイテムも装備も揃って来ましたからね。
最初の候補としては「究極の用心棒」か「エアトシャッター」
「ウシマ」あたりですが、とりあえず参考書を守っている、
「エアトシャッター」から倒していこうと思っています。
「エアトシャッター」が守っている「愛の本」
この参考書はぜひ欲しいですからね。
このエアトシャッターの弱点は、クサイ系の効果が付いたアイテムです。
メイン火力のヘルフェンダイスに【クサイ】効果が付いているので、
これはもう勝ったも同然ですね。
いつものメンバーで行って来たいと思います。
精霊の護りを重ねがけするスフィアちゃん、
ひたすらヘルフェンダイスを投げて、時々回復アイテムも投げる私、
とにかく戦果が欲しいようで、ボス級の敵に飢えているローラントさん。
HPダメージ無視のデコイ壁役のパメラさん。
今回は4人で「ヴェストリヒナーベル」に向かいます。
回復アイテムとヘルフェンダイス、アルハイルミテルとあとレヘルンは、
目いっぱい仕入れておきませんとね。
レヘルンなしで溶岩地帯に挑むような真似、
ゲームの時はよくやってましたけど、リアルの今はまっぴらごめんです。
溶岩地帯に何日も重装備でとかそのまま行けば、
熱中症になってもおかしくないですからね。
そうそう、今回残るヴィオラートは飛びカズラやユウバナのタネの作成を目標に、
アイゼルさんと一緒に研究するらしいですよ?
まあ、「ヴィオラーデン・ゾンネン感謝祭」はまだ続いているので、
ほとんどアイゼルさん任せになりそうですが。
「布材」アイテムはぜひ欲しいので、頑張って欲しい所です。
………………………………
例のごとくワームコンパスからのフライングボードで、
ヴェストリヒナーベルに乗りつけた私達。前回とは別のルートを通り、
エアトシャッターの泳ぐ「落陽大神殿」に到着します。
エアトシャッターは巨大な薄紫色の大ナマズなのですが、
緑色の派手な背びれのせいで、正直ナマズというよりは怪獣感がありますね。
それはともかく、遺跡を壊そうとするエアトシャッターと、
遺跡を壊されずに参考書を手に入れようとする私達、
秘密バッグからのアルハイルミテルも飛び交います。
戦闘そのものは、例のごとくスフィアちゃんの、
「精霊の護り」連打で始まりました、
ローラントさんとパメラさんが攻撃を引きつけて、その間に私が、
「クサイ」従属効果の付いたヘルフェンダイスを投げる。
そうすると、エアトシャッターはピヨります。はい、ピヨるんです。
具体的には、逃走と遺跡を壊す大地震攻撃をしなくなり、
直接攻撃だけになります。
そうです、このアイテムを作った時点で勝ち確定です。
最後のヘルフェンダイスが炸裂して……。ハイ、終わりですね。
「お前のアイテムにはいつも驚かされるな……」
ローラントさんは本当に真面目ですね。
そんな不完全燃焼みたいな顔しなくてもいいんですよ。
私への攻撃のブロッキングを含めて、かなりの攻撃を引き受けてくれたんですから。
「む、そうか?」
ええ、ですので、このエアトシャッターの胸についてた、
星型のブローチだかボタンだかでも持って行きますか?
それとも2つ合わせると一番大きなこの肩の金属がいいですか?
「……いいのか?」
いいんですよ。ゲーム時代からこいつ何かアイテム装備してるっぽいのに、
ドロップ品がインゴットだけしかない、っていうのを、
凄く不思議に思っていたんです。
ここはちょっと積極的に剥ぎ取って、目立つ所のこのボタン?ブローチ?と、
肩?の金具っぽいのとしっぽのリングを剥ぎ取っておきましょう。
何に使えるのか、使うのかも分かりませんが。
さあて、終わった所で、しっかりとアルハイルミテルで遺跡を修復。
アフターケアは大事です。
奥へ進み、エアトシャッターが守っていた参考書、「愛の本」を入手します。
原作だと参考書は入手即読みですが、流石に今私はここで読む気にはなれません。
現状、レヘルンで辺りを冷やして、かなり強引に動いている状態ですからね。
この冷気が切れた後なんて想像したくもありません。
今回の目的は達成したので、さっさと戻りましょう。
入手した「愛の本」で作れるようになる「エリキシル剤」は、
最低でも2種類、別のアイテム効果を持つものを、量販店に登録しておきたいですからね。
……エリキシル剤を量産できる量販店って一体?
エアトシャッターの剥ぎ取り品のうち、一番大きかった肩?の金属を持って、
意気揚々とハーフェンに凱旋するローラントさんを置いて、
私達は一路、カロッテ村に戻ります。
…………………………
村ではいまだに、「ヴィオラーデン・ゾンネン感謝祭」
のお祭り騒ぎが続いていました。皆どんだけイベントに飢えてたんですかね……。
とにかくすごい事になってる村を通り抜けて、お店の勝手口から様子を見ます。
ひっきりなしに訪れるお客さんを複数の行列でさばき、
ヴィオラートがちょくちょく抜けて商品を補充。
シュトーラちゃんはまるで分身しているかのように、
全てのフォローに回って補助を……って、
シュトーラちゃんは、さっき彼女自身のお店でお店番をしていたような?
またこいつやっておるな?
「私は3人目ですの~!」
こいつ……すっとぼけた口調して、恐ろしい子!
まあ、何一つ私に損がないので、これでいいのだ、うん。
実はこいつが裏ボスとかないよな?頼みますよホントに。
本来は手伝えたらいいんだろうけど、うん、
冒険の後始末とか終わってないので、今日の所は後始末の日にしましょう。
スフィアちゃんとパメラさんが何となくついて来ます。
こいつら自由だな……まあどっちも頑張られても困る、
訳有りキャラなんですけど。
お店のあの様子だと、錬金術とか依頼に使う時間はなかっただろうな。
それは仕方ない。
まあ明日からは我が身と言っても、流行の期間である60日期限はもうすぐなので、
そこまできついことにはならないでしょう。
しかし、原作ヴィオラートはこの感謝祭を、
ヴィオラート+店番1人だけで切り抜けていたのか?
まあ、システム的にお客は1日2人までだったから出来た事だろうけど。
ゲーム通りの想定で、何も対策してなかったらやばかったな。
いい仕事してますねー私。
「ゾネさんは、いい仕事する?」
「はいスフィアちゃん、私はいい仕事します」
何か英語の教科書みたいな会話をしてしまったが、
今回だけは本気でそう思う。ゲーム知識だけでなく、
新たな可能性を追求した甲斐があった。
感謝祭は、ゲームの時は何度でもやりたいと思って、
出来る時は即断即決だったが、今は……。
まあ、数年に一度くらいのお祭り的イベントでいいかな。ハイ。
翌日、私はヴィオラートと交代でお店に入りました。
今回ヴィオラートは、プロスタークの採取地へ向かうそうです。
マヒの罠があるよ、と警告したら、しっかりと、
【マヒから回復】の解毒剤を作ってから行くとのこと。
ついでにそれを、アルテノルトの薬系量販店に登録しておくとか。
隙がないですね。これなら安心です。
ヴィオラートを見送って、
「ヴィオラーデン・ゾンネン感謝祭」もいよいよ大詰めです。
まあ最後に何かあるわけでもないし、
今の私に疲れが溜まっているわけでもないのですが。
わずかな期間ですが、頑張ってやり切りましょう。
やり切りました!
ハイ、死ぬほど忙しくて、
お前らくじ引きごときで普段来ないこの店来てんじゃねーよとかいう、
某古典コピペみたいな怒りを感じたりしましたが、
とにかくやり切りました。万々歳です。
とりあえずここでシュトーラちゃんと、クリエムヒルトさん、
ミーフィスさんとカタリーナさんは雇い期間終了です。
一方、専業で雇うことにしたユーディウスさんと、
もう1人パウルを呼んで来て、2人+私体制の通常営業に戻します。
専業ということと今回の忙しさをかんがみて、
報酬を月500コールに上げましたが、些細なことです。
これで、お店番ローテーションに固定の1枠が入る。素晴らしいですね!
私は久々のアイテム調合に手を出すことにしますか。
まずは回収したてホヤホヤの参考書のレシピから作った、
【HP回復超】【LP回復超】の「エリキシル剤」です。
材料の1つ、「ネクタル」が急造だったので、
【MP回復超】の効果が付いていません。
一応後でアルテノルトの薬系量販店に登録しますが、
これはネクタルからのちゃんとした作成が必要ですね。
今回は焦りすぎて、未発酵のネクタルを使ったからダメだったわけで、
従属効果をしっかり考えて作り置きすれば、
酒類のネクタルは自動的に極上品にまで発酵が進むので、それで良かったのです。
一応、「3日で2つ」で作り置きして、それとは別に、
村のお店で売ってる無従属の物も買い置きしておきますか。
確かナナちゃんのお店にあったかな……高いけど。
ネクタルを作り終えた私の所に、クリエムヒルトさんがやって来ます。
どうやら、ヴィオラートが作り置きしておいてくれた、
「儚げなタネ」が尽きたとのこと。
今まで支障が出ないくらい作り置きしておいてくれたのか。
少し新アイテム作成を中断し、
「儚げなタネ」を作成する作業に移ります。まあ、クリエムヒルトさんに、
このタネの作り方を教えながらですけどね。
彼女は錬金術を学んだわけではないので、
タネの作り方1つ1つを、丁寧に分けて学ばないと作れないとのこと。
そりゃ難儀ですね。
今の所とりあえず、にんじん、ひよこ豆、ニューズ、幸福のブドウ、
ランスの実のタネまでは作れるようになったが、
その上のタネの作り方がなかなかマスター出来ない、と。
うん、難しいだろうね。
だってその次、畑からサンゴが生えるっていう非常識のタネだから。
そこから先はなんていうか、
本格的な錬金術の神秘の力が必要になって来るんだと思う。多分。
MPを使う感覚を理解しないと難しいんじゃないかな。
え?そっちなら分からなくはない?魔法は実戦レベルにはならなかったけど、
村民魔法講座でその流れと感覚だけは体験した?なら出来るかな?
サンゴ・蓮花・ゼグラス草・世界樹の葉っぱ、
ドンケルハイトのタネの作り方、一応伝えるだけ伝えておきましょう。
システム外の新発明、フィンデン王国産素材アイテムのタネに関しては、
私自身もまだ身につけていないので保留。
あまり詰め込んでも1つ1つの理解が浅くなりますからね。
ヴィオラーデン・ゾンネン感謝祭も終わり、
ようやく少し余裕が出てきたので、ダグザの釜と、
ゲヌークの壷の最上級品を作る作業に取り掛かります。
まず、私・スフィアちゃん・パメラさんのお手軽3人衆で、
南部平原からカロッテ遺跡周辺を探索。もちろんロッドも使って、
採取する鉱石に、マシマシで最上級の従属効果をつけておきます。
大量に採れるのは南部平原では日影石、
カロッテ遺跡ではレジエン石等ですが、それで十分。
大した効果がないものはインゴットに、
【潜在能力増加+3】【破壊力増加+3】【回復力増加+3】
【やる気マンマン】の効果がついているものは中和剤に加工。
カロッテ遺跡から採取して来た無従属のドンケルハイトで、
【いい食材が湧く】効果を持たせつつ、
しっかりと最上級の従属効果をつけた「ダグザの釜」を、
新たに3つほど作成します。
このダグザの釜を使えば、無従属極上品の食材系素材アイテムが、
ポンポン湧いて来るのです。後で追加で作っておきましょう。
そして、ゲヌークの壷の方もですが、これには樹氷石が必要なので、
ホーニヒドルフに飛んでいくつか樹氷石を購入。
この樹氷石は特に品質や効果を問われないので助かりました。
ゲヌークの壷の方も、ダグザの釜と同じように良い従属効果で固めて、
3つほど新規作成。これも後で追加作成しましょう。
壷と釜でそれぞれ5つずつ、計10個くらい並べておけば、
「食材」と「液体」素材が大量に入手出来るでしょう。
素材アイテムをお店に直接並べるのもいいかも知れません。
ゲームの時は、あまりに多く作りすぎて、
コンテナの容量がいつもパンパンになってましたからね。
作り過ぎ、使い過ぎには注意ですよ。
………………………………
まだ時間がありそうなので、
まだ作っていない「アントヴォルト箱」と「竜ごろし」
お試しで、ユーディーのアトリエに登場した、
「アルスィオーヴ」も作ってみましょうか。一応参考書は街めぐりで入手しているので。
まず、「竜ごろし」はなんなく「3日で2つ」でクリア。
激しく酔っ払うだけのお酒なので、ゲームではミーフィスさんのイベントぐらいにしか、
役には立たないのですが、店の売り物としては良さそうですね。
特定の層に受けそうです。
次にアントヴォルト箱。お話出来る箱ってだけで、他に何もないアイテムです。
適当にドンケルハイトを材料にしたら、【口説いてくる】効果になってしまい、
気色悪くて即店頭に並べました。ハイ。いや、何か変な箱に口説かれるってお前。
客として来店したシュトーラちゃんが即買いしたのは、何かあるんでしょうか。
あまり深く追求すると闇が深くなるかもしれないので、
不要な追求はやめておきましょう。平穏に生きるコツです。
さて、今回の目玉、アルスィオーヴの作成に移りましょう。
「岩ザクロ」に「インゴット」、
あとは宝石カテゴリのアイテムによって効果が変わります。
とりあえず今回は、宝石としては最低ランクの属性値の「ガラス玉」を使って、
何の効果が出るか確かめます。
何気に「ユーディーのアトリエ」には存在してないし、
一応実証実験になりますからね。
ガラス玉を使ったアルスィオーヴ作成で丸1日。
【確率で打撃を反射】効果のアルスィオーヴが完成しました。大体予想通りですね。
これはヴィオラートとユーディーの属性値の扱いが、
作品間で一緒と考えていいんですかね?
いや、これだけじゃ証明って訳じゃないですね。
ガラス玉だけ一致したのかもしれない。
そういう確定的な理論系の研究は……まあ、やってる暇ないですよね。
私は実験の結果を残すだけにしておきましょう。
そこらへんはともかく、この効果ならとりあえず前衛の人に渡しておきたいですね。
今村にいる中で……パウルに渡しておきましょう。
「やっぱり、小さいお姉さんもオイラの女神様だね」
とか何とか言ってましたが、小さいお姉さんはダメです。
「おう、ちいさいけどちいさくないお姉さんだね。かんぜんにわかったよ!」
よ、妖精の言う事だから……。
こういう装備アイテムは、いいのが出来次第渡していく予定です。
肉へ……前衛が堅くなって私が痛くならないならそれで良いのです。ハイ。
さあ、次は宝石を変えていくつか作ってみようかな?
という所で、ヴィオラートが帰還しました。
プロスタークの採取地で、竜の化石や黒水晶、
レジエン石などの鉱石類・宝石類を、ロッドを使用して採取して来たようです。
どうも、カナーラント王国では見ない、【究極の】
あるいは【祝福された】効果のアイテムもありそうなので、
今から確認するのが楽しみです。
何気にフル回転する高額ドンケル家庭菜園