バカとテストと召喚獣 狂気の努力家   作:24601

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猿を回していたのは誰そ

「何だよ、連れ出しやがって。何か別に話でもあるのか?」

 

「とぼけるなよ根本君。全部姫路さんから聞いたよ」

 

廊下へと連行されるもまるで心当たりがないと言わんばかりな態度の恭二に明久は怒気を隠さずに睨み付けながら言う。

 

「ちっ・・・・喋りやがったのかこのアマ」

 

舌打ちをし、瑞希に憎らしげな目を向ける恭二。

 

「す、すいません・・・」

 

「姫路が謝る必要などない。悪いのはこやつじゃぞ」

 

反射的に肩と声を震わせながら頭を下げる瑞希を秀吉がフォローする。

 

「おいクズ野郎、てめぇが負けたんだから出すもの出せよ」

 

「・・・ほらよ」

 

雄二に催促されると恭二は渋々といった感じでポケットから封筒を取り出す。

 

「わ、私のお手紙、返してください!!」

 

関係のない他人には決して見られたくない、想い人への瑞希の恋心が書き綴られた手紙。

 

瑞希は慌てながらも恭二の手から取り戻し、そして一行から離れて誰にも見えないように開封して中身を確かめる。

 

「これは本物です!」

 

ようやく安堵したのか表情を明るくする。

 

「ほら、これで気は済んだか?早く教室に戻って続きをーー」

 

「いやまだだ。まだ聞くことがある」

 

教室に戻ろうとする恭二を雄二が呼び止める。

 

「何だ?」

 

「根本、あの姫路の手紙はどうやって手に入れたんだ?」

 

雄二は気になっていた。

 

恭二がどうやって、いつ、どのような方法で手にいれたのか。

 

恭二や他のBクラス生徒が瑞希の鞄などから直接盗んだ、などならそれはそれで良い。

 

きっちり戦後処理で裁けば解決するからだ。

 

だがもう一つ可能性が残っている。

 

「・・・それを話したら俺への条件とやらを無しにしてやるって言うなら話してやるよ」

 

「根本君、今の自分の立場をーー」

 

「ああ、良いだろう。だから教えろ」

 

「ええ!い、良いの雄二!?」

 

「うるさいぞ明久。姫路もそれで良いか?」

 

「はい・・・二度とこのようなことをしないでくださ

い・・・」

 

雄二の言葉に明久は驚くも瑞希はこの件にはまだ裏があると感じたらしい。

 

真実を追求すべく頷く。

 

「貰ったんだよ」

 

「誰にだ?」

 

「Aクラスのガリ勉野郎の松永正久に、だ」

 

「何じゃと!?」 「え!?な、何で・・・!?」

 

恭二が正久の名前を口にすると秀吉と瑞希の驚きの声が重なる。

 

「で、でも松永君は手紙を見つけたら持って来てくれるって・・・」

 

「野郎がどうやって手紙を手にいれたのかは知らねぇ、『拾った』とは言ってたがな。ああ、Bクラスが勝たないとAクラスにまでFクラスが攻めて来るから困るとか言ってたな」

 

「第三者が絡んでいやがったか。しかもあの青白いガリ勉野郎か。・・・松永正久、そういえば前にもどこかで名前を聞いた気がするな。ところで根本、この話嘘じゃねぇだろうな?」

 

「今嘘をついて俺に何のメリットがあるんだよ。なぁ、もう知ってることは吐いたんだ。もう良いだろ?

 

「ああ、戻るか」

 

一行は教室へと戻る。

 

ただ秀吉と瑞希は浮かない顔をしていたが。

 

 

 

 

 

 

 

「で、根本。お前への条件に関するくだりから再開しようか」

 

「おう、そうだったな」

 

中断前とは違ってニヤニヤと笑みを浮かべながら恭二が答える。

 

「Bクラスには特別チャンスだ。Aクラスに行って、試召戦争の準備ができていると宣言して来い。そうすれば今回は設備については見逃してやってもいい。ただし、宣戦布告はするな。すると戦争は避けられないからな。あくまでも戦争の意思と準備があるとだけ伝えるんだ。あと根本、その際に松永正久には関わるな」

 

「分かった、言う通りにーー」

 

「あともう一つ。Bクラス代表がこれを着て言った通りに行動してくれたら見逃そう」

 

そう言いながら雄二はムッツリ商会の会長である康太に調達させた女子の制服を取り出す。

 

「ば、馬鹿なことを言うな!話が違うじゃねぇか!さっき知ってることを話したら俺のことは不問にするって言っただろうが!!」

 

血相を変える恭二。

 

「あ?知らねぇな。明久、俺はそんなこと言ったか?」

 

「(あ、そういうことだったのか)さあ?知らないよ」

 

「そんなこと俺がするわけーー」

 

「さて、Bクラスの奴ら、後は分かるな?」

 

『Bクラス生徒全員で必ず実行させよう!』

 

『任せて!必ずやらせるから!』

 

『それだけで教室を守れるなら、やらない手はないな!』

 

雄二がBクラスの生徒達に言うと彼らは一斉に恭二に群がる。

 

代表に対する信頼と忠誠心はないらしく、また彼らは代表と同じく薄情なようだ。

 

「よ、寄るな貴様ら!!俺はこのクラスの代表だぞ!!」

 

『大丈夫だ代表。俺達は尊い犠牲を忘れはしない』

 

『ねぇ男子が服を脱がせてよ。気持ち悪いからあまり触りたくないんだけど』

 

『なーに恥ずかしいのは最初だけだよ、代表。人間には適応力ってものがあるんだから』

 

「うるせぇ!!や、止めろ!止めろーー!!!」

 

その断末魔は学校中に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




根本君・・・・


次か次の次あたりでいよいよAクラス戦です。


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